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2014/01/10

都知事選に田母神さんが立候補するというので

東京都知事選に立候補すると見られる顔ぶれが一通り揃ったようだ。当初は舛添さんが圧倒的有利みたいな雰囲気だったが、自民党内の愛国派がなんと石原さんと一緒になって田母神氏を支持したいみたいな様相を呈していて、分裂がらみである。

そこへもってきて、元首相の細川さんが立候補しそうなそぶりを見せている。小泉さんと元首相同士で組んで、「脱原発」 というシングル・イシュー選挙に持ち込んだら、かなりの票を獲得するだろう。

まあ、東京都内に原発なんてないし、これからもあり得ないのだから、細川さんに関して巷には 「ずっと茶碗焼いてろ」 という声もある。それでも、本当に立候補したら、舛添さんだって楽に当選できないだろう。台風の目である。

と、ここまで書いて、本論として取り上げたいのは、田母神氏である。この人、2008年 11月 4日の記事でもちょっとおちゃらけ気味に書いたのだが、なかなかトリック・スター的な資質をもった人のようなのだ。

例の 「田母神論文」 で自衛隊の幕僚長をクビになった時だって、時の政府もマスコミもほとんどが当たり障りのない建前論で逃げるか、ヒステリックな感情論で騒ぎ立てるかという、お約束のステロタイプな対応しかできていない中で、当人一人だけがクールに振舞っていた。なかなかの役者振りだったのである。

彼の論文の内容自体は、はっきり言ってそれほど深くも斬新でもなかった。巷の心情右翼が何かにつけて言いたがることを文章にまとめただけで、それこそ右翼的ステロタイプのお手本みたいなものだった。つまり、あの時のやりとりはほとんどステロタイプの応酬でしかなかったのだが、その中で彼の態度は、とてもクールだったのである。

あの騒ぎ以後の彼はあちこちで講演活動をして、それなりにシンパを獲得しておいでのようだ。いや、実際には 「シンパ獲得」 というよりも、元々心情右翼だった層の心の琴線に触れて、元気付けちゃったという方が正しいのだろう

つまり、彼の支持層というのは、「元々の心情右翼」 だけということになるはずなのだ。石原さんの場合は、不思議なほどいろいろ人に支持されちゃったという気がするのだが、田母神さんには、そこまでの期待はできない。政治的には結構保守主義の私だが、自分が東京都民だったとしても、彼に投票しようとは思わない。

要するに、間違っても田母神さんが東京都知事の椅子に座っちゃうなんていう心配はないのだが、選挙運動は面白いことになるだろう。これまでは政治の裏街道しか歩いて来れなかったタイプの主張が、選挙演説として正面切って展開されるのだから、安部さんなんておとなしいものに思われるかもしれない。

彼の主張に、5年前みたいな建前論とかヒステリーとかで対応したら、その方がカッコ悪い。相対的に、田母神さんがカッコ良く見えてしまうことになる。少なくとも、石破茂・元防衛大臣の 「田母神・前空幕長の論文から思うこと」 ぐらいのレベルでないと、お話にならない。

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