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2014/07/30

集団的自衛権と、日本の平和

昨日 「スマホ普及率と、日本の平和」 という記事を書いた勢いで、「集団的自衛権と、日本の平和」 について書いてみたくなった。それは、AERA に 「集団的自衛権の影響 英語教育、パスポート用意する母親も」 という記事が載った (参照) というのに、ちょっとびっくりしてしまったからでもある。

この記事には、安倍政権による憲法第 9条の解釈変更を機に、いざというときの海外避難に備えて、5歳の長男に英語を習わせ、外貨預金をし、家族全員のパスポートを常備しているという母親が登場している。

まあ、息子に英語を習わせ、外貨預金をし、パスポートを常備するのはいいが、その理由が 「いざという時の海外避難」、もっと直接的に言えば 「息子の徴兵逃れ」 のためというのは、エクストリームというほかない。実際には、自ら志願して自衛隊に入りでもしない限り、息子が戦場に送られる心配なんてしなくていい。

さらに、どこに逃げようとも日本以上に安全な国を見つけるのは難しいだろうし、そもそもパスポートだけ用意しても、長期滞在するにはたいていの場合ビザが必要になり、それなりの審査が必要になったりするから、この記事に登場する母親の話はファンタジーにしか思われない。

しかしこの母親はすっかり 「本気」 のようであり、記事の冒頭に 「母親たちの声なき声は、直感的に 『危険』 を察知している」 「国の方向性が見えない中で、母親たちが子どもの将来を案じるのは、自然の流れだろう」 と書いている記者も、「本気」 としか思われない。

私は今月 12日の記事で書いたたように。安倍内閣による憲法解釈変更には反対の立場だが、こんなような情緒だけを頼りに書かれたもっともらしい記事には、ちょっと付き合いきれないものを感じてしまう。

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コメント

aera ってチョウニチ新聞ですよね。
本当に付き合いきれないですよね。
情緒に訴えようとするのは、フルタチイチローと同じ手法ですね。

反対なら論理的に詰めて反対すればいいのに。

投稿: ハマッコー | 2014/07/30 21:48

貴誌、興味深く拝読しております。
残念ながらメディアにも親達にも「本気」の者は確実に増えているでしょう。思考停止はきっと楽なんでしょう。
こんな風潮の大元はGHQやも知れぬなどと考えます。天皇の臣民のガバナビリティを利用し、平和の美名を纏った憲法を起草、運用せしめ、去勢に成功。議論はあちこちで散発するが、去勢でホルモンバランスを崩し平和の美名に酔っ払った者は議論をセンチメントの領域から出さない。議論デッドロック(on 憲法)状態がもう70年近くにもなります。米国の当時の意図が現在も有効なのか、それともまぐれ当たりでしょうか。そこまで的確な日本文化研究が彼らに出来ていたなら恐ろしい限りです。

投稿: 似非無頼 | 2014/07/31 01:49

ハマッコー さん:

>aera ってチョウニチ新聞ですよね。

ははあ、そう読むんですか (^o^)

>情緒に訴えようとするのは、フルタチイチローと同じ手法ですね。

あの人、プロレス中継をしてる時から、「このスタイルは困ったものだ」と思ってました。最近やってるらしいニュースショーは、見る気もしません。

>反対なら論理的に詰めて反対すればいいのに。

まったく。

投稿: tak | 2014/07/31 14:35

似非無頼 さん:

>こんな風潮の大元はGHQやも知れぬなどと考えます。

「大元」かどうかは別として、それは確かにあるでしょうね。

当時の日本人の 「もう、戦争はこりごり」という思いを最大限に利用したといえます。

日本人、ずっと 「世間知らず」でやってきて、今でもそのままみたいなものですから。

投稿: tak | 2014/07/31 14:43

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