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2014/11/13

またしても 「解散風」 が空しく吹き始めたので

年内の解散総選挙が、既に既定事実になったような印象だ。なんでまた、急に降って湧いたような解散風なのか、本当に政治というのはよくわからないが、その背景を素人のレトリックでまとめると、こんなことになるらしい。

今回、もし解散総選挙があるとすると、その争点は 「消費増税延期」 ということなんだそうだ。今のところあまり声高ではないが、どうやら安倍内閣は、消費税を 10%にする再増税のスケジュールを、先延ばししたいようなのである。ずいぶんおぼろげな争点である。

そんなことなら、今の国会でも自民党が圧倒的多数なのだから、「景気回復が期待したほどじゃないので、再増税は延期」 と決定してしまえばいいだけのことだ。しかしそうせずに、それについての 「民意を問う」 というのが、いわゆる 「解散の大義名分」 というものであるらしい。

安倍内閣は今年初めまでは 「アベノミクス大成功」 と自信満々だったので、消費税が 8%になってからというもの、なんだか雲行きが怪しくなったとはいえ、自分からは 「景気回復が思い通りに行かないので」 とは、口が裂けても言えないのだろう。それで、争点はどうもおぼろげなものにするしかないようなのだ。

自民党はこんなにたくさん議席を取ってしまっているくせに、争点をおぼろげにしてまで総選挙をしてしまいたいのは、「今なら議席減少が最小限で済む」 という、「なるほどね」 と言えそうな、また言えなそうな、変な理由ということのようなのである。

まあ、衆議院というのはどうせ任期満了まで解散しないというのは滅多にないことなので、「勝てそうなうちに選挙しちゃう」 というのは、与党たるものの常套手段なのだろう。しかし、「来年以降になるとボロが見えてしまうから、早いうちがいい」 ということなら、年末に自民党に票を投じるのは馬鹿馬鹿しい気がするのだよね。

一方、最大野党の民主党は従来の方針通りの 「再増税実施」 にこだわるしかないと言われている。民主党は自分が政権を取っている間にそれを決めちゃったという行きがかり上、明確に 「増税延期」 とは言い出しにくいらしい。しかしそんなことを言ってしまえば、消費増税は自民党も含めた合意事項として決められたはずなのだから、立場は自民党と同じはずなのにね。

私の周囲では 「選挙にかかる金も税金から出てるんだから、無駄遣いだ」 というオッサンが案外多い。それは最近のマスコミが言いまくっているのと同じことで、まあ、はっきり言えば、マスコミの尻馬に乗っているだけの話だ。何しろこれが代表格の批判的指摘なのだから、まあ、誰でも無責任に言いやすい。

しかし私はへそ曲がりで、マスコミの言いぐさに乗りまくるのは嫌な性分だから、今さらその視点での批判はしない。だって、「選挙は税金の無駄遣い」 としたり顔でいうオッサンだって、消費税が 10%になることに関しては 「イヤだ」 と言っているんだし。

一方、解散・総選挙を批判する大マスコミはといえば、案外 「消費増税は粛々と実施すべし」 なんてことを言っている新聞が多い。これは口を揃えて 「庶民の暮らしを守れ」 なんて言いたがるいつもの様子とは、明らかに違う。

どうやら新聞は、消費増税になっても 「軽減税率」 なんていう裏技で優遇してもらえるのが確実という雲行きらしい。欧州各国でも、食料品や新聞の間接税は、他の品目より低めにされるというのが一般的で、今回の消費増税ではそれが適用されると踏んでいるらしい。

というわけで、大新聞は購読部数減少という長期傾向が、少なくとも加速せずに済むんじゃないかと期待しているフシがある。今後さらに消費税率アップという事態になっても、新聞の税率は低めにするという権益が保証されるなら、相対的な利益は確保される。「他品目の税金が上がっても、わしゃ知らん」 と言っていられるだろう。

昔から内閣というものは、前回の総選挙から 2年ぐらい経つと解散したがる持病があるのはわかり切っていることだ。争点がはっきりした総選挙では、いろんなことをあおり立てるのに、今回みたいな選挙だと 「税金の無駄遣い」 と言い出すのは、マスコミも案外勝手なものなのである。

というわけで、多分来月に実施されるであろう総選挙に、自分自身がどう臨むのかといえうと、一昨年の今頃に書いた「総選挙で投票する先が見当たらない」 というジレンマに、今から陥ってしまっている。民主党にはとっくに愛想が尽きているが、自民党は 「原発推進」 という基本路線のレベルで、投票する気になれない。

じゃあ、いわゆる 「第三極」 といわれる諸政党を選ぶべきかといっても、茨城県の選挙区に多くの政党から立候補者が出揃うことは絶対にないと、これまでの経験でわかっている。だから、「棄権はしたくないが、積極的に投票する先がない」 のである。

というわけで、「消去法」 で、最後に残った候補者と政党に、仕方なく投票するということになってしまう。これはもう、いつもの通りで、本当にもう悲しい限りである。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

私はてっきり、景気対策のために選挙をするのかと思ってました…。
選挙ほど、大義名分の付いたバラ撒き予算はありませんから…(笑)

投票先は、ホントに毎度困りますね。
東京は確かに選択肢は豊富ですが、じゃあホントに選択肢に成り得る政党・政治家なのかと言うと…(^^;;

今回も、棄権逃れのために、共産党に入れるしかないのかなぁ…と思ってます。

投稿: もりけん | 2014/11/16 02:20

もりけん さん:

>私はてっきり、景気対策のために選挙をするのかと思ってました…。

大規模ですぐに完了する公共工事ですね (^o^)

>今回も、棄権逃れのために、共産党に入れるしかないのかなぁ…と思ってます。

共産党は大変な意味で、受け皿機能を果たすかも知れませんね。

投稿: tak | 2014/11/17 17:17

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