« 野球の凋落 | トップページ | PC のキーボードは便座より汚いということについて »

2014/11/08

ヒツジやヤギによる除草というお話

エコの取り組みが盛んになるにつれて、従来は化石燃料を使う機械で対応していた作業を、動物に肩代わりさせるという取り組みがあちこちで行われている。近頃よくニュースになっているのが、ヒツジやヤギを飼って除草するという試みだ。

高速道路でヤギが草刈り、旅人の心を和ませる」  「レンタルヤギできれいに除草」  「ひつじさん、河川環境づくりに一役」 など、探せばもっとたくさんのニュースがあると思われる。

ヒツジやヤギは結構たくさんの草を食う。私はヒツジはあまり馴染みがないが、ヤギは昔から除草に使われていて、何も今に始まった話ではない。河川敷などにつないでおくと、つながれたロープの長さの半径以内の草はきれいに食ってくれる。毎日つなぐ場所を変えれば、かなり広い土地の除草ができる。

ヤギやヒツジに除草を任せれば、エンジン式草刈り機を使って CO2 を発生させることはない。なるほど、エコである。それに、乳からチーズなどの製品を作ることもできる。見た目にものどかだし、心を和ませる。いい話である。

子どもの頃の記憶を辿れば、ヤギという動物はおとなしいイメージがあるが、あまり構い過ぎると急に怒り出すことがあって、相手が子どもと見るや、角を振りたてて突き飛ばそうとしたりするから、注意しなければならない。ただ、放っておきさえすれば、日がな一日呑気に草を食べている。

それともう一つ気になるのは、エンジン式草刈り機による CO2 発生は抑えられるが、ヒツジやヤギ自体が排出する温暖化ガスはどうなるのだろうということだ。草刈り機が CO2 を発生するのは運転している時だけだが、動物は生きている間ずっと、CO2 を発生する。

CO2 だけではない。ヒツジやヤギなどはウシと同様に反すう動物だから、大量にゲップを発生する。このゲップに含まれるメタンガスは、CO2 の数十倍の温室効果をもたらすと言われ、知る人ぞ知る問題になっている。

このあたりの差し引き計算はどうなっているのか、誰かデータをもっていないものだろうか。それとも、これから詳しく計算してみなければならないのだろうか。それが明らかになれば、どのくらいの広さの土地で、何頭のヒツジやヤギを飼えばエコ効果があるのかがわかると思うのだが。

|

« 野球の凋落 | トップページ | PC のキーボードは便座より汚いということについて »

自然・環境」カテゴリの記事

コメント

羊から発生するCO2は草刈り機が刈った後の草が微生物によって分解・発酵する時のCO2と同等なのでカーボンニュートラルと言えるのではないでしょうか。
(刈った草を分解されないように貯蔵できれば草刈り機の方が温暖化対策になるでしょうが)

羊の腸内のメタン菌については対策が必要でしょうね。

投稿: Clark | 2014/11/10 20:07

Clark さん:

なるほど、カーボン・ニュートラルなんでしょうね。多分。

ただ、メタンガスに関しては、温室効果がかなり強いのでどうなのかなあという気がします。
(まあ、人間のおならも、結構なメタンガスを含むわけですが、発生する量が桁外れに違うということはいえます)

投稿: tak | 2014/11/11 23:49

tak-shonaiさんごきげんよう~
おはようございます~
そうですか・・・
ヒツジ・ヤギ、牛なんかはいいでしょうね。あの牛のゲップについては、昔問題になっていましたよね。
あひるなんかで田の雑草を食べてもらうというアイデアはCO2については知りませんが、田の土をひっかきまわしてしまうそうで、あんがい駄目だったそうですね。
農家や酪農の人々、ご苦労様ですよね。
これからの食料危機の時代到来にむけてがんばってほしいです。

投稿: tokiko6565 | 2014/11/26 06:49

tokiko さん:

いろいろ調べましたが、食った草が固定していた炭素をすべて CO2 として排出する分にはカーボンニュートラルですが、温暖化効果の高いメタンガスの形で排出される比率が高いので、やっぱりやばいんじゃないかということのようです。

牛やヤギやヒツジの数が多すぎると問題ですね。適正な頭数を割り出す必要がありそうです。

アヒルというか、いわゆる 「合鴨農法」は、土が攪拌されるのはむしろいい効果で、問題はコストなのだと認識しています。収量が増えるわけではないのに、合鴨の逃亡対策、追加飼料など、いろいろなコストがかかるので、ほとんどの農家は敬遠する。

ただ、長期的に見れば、農薬で田んぼが痩せていくよりは、いいんじゃないかという気がするのですが。

投稿: tak | 2014/11/26 11:47

tak-shonaiさんごきげんよう~
CO2の心配はとどまるところを知らないように
私のような小さな人間の心まで染み渡っています。
グリーンランドの氷がいっせいに溶けたら海面が7メートル上昇するそうですね。涙涙涙・・・
私も最近では、何でもじゃぶじゃぶ使わないように緊張してるんですよ。tak-shonaiさんのように暖冷房をつけないで暮らすのはちょっとできないけれど・・・・


投稿: tokiko6565 | 2014/11/28 14:41

tokiko さん:

最近は、赤信号でアイドリングしっぱなしだったり、寒くもないのに暖房をつけていることに、「罪の意識」まで感じるようになっちゃいました ^^;)

投稿: tak | 2014/11/28 21:12

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/42004/60615441

この記事へのトラックバック一覧です: ヒツジやヤギによる除草というお話:

« 野球の凋落 | トップページ | PC のキーボードは便座より汚いということについて »