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2015/03/29

投票率を本気で上げたいなら

投票率向上へ投票所の選択可能に…総務省研究会」 という記事を読んだ。中身はこんなようなものである。

総務省の「投票環境の向上方策等に関する研究会」は、選挙の投票率向上のため、有権者が選挙当日の投票所を選べたり、期日前投票の投票時間を柔軟にすることなどを柱とした報告をまとめた。

具体的にどういうことかというと、「期日前投票所が駅構内やショッピングセンターなどに既に設けられていることを踏まえ、当日もこうした場所の利用を可能にするよう求めた」 というのである。うぅむ、お役人の発想というのは、この程度のものなのかなあ。

選挙で投票しない人が多いのは、投票所の場所が不便だからではない。いつも棄権する有権者で、「もう少し便利なところに投票所があれば、自分も投票するのになあ」 なんて思っている人はいない。「有権者は全員投票したがっているのに、投票所が不便な場所にあるために投票率が上がらない」 なんて考えているとしたら、お役人の頭の中は、まだまだゴーマンだ。

有権者の半数、あるいは半数以上が投票しないのは、「選挙なんて、関係ないもんね」と思っているからである。「関係ないもんね」 と思っている人間に、いくら 「駅やショッピングセンターで投票できますよ」 なんて言っても無駄だ。それどころか、「インターネットで投票できます」 と言ってもダメだろう。

期日前投票はたいてい平日になるから、駅に投票所が設けられるのは実際に期日前投票をする人のニーズに沿っている。しかし選挙に関心がなく、日曜日は遊びに出かけるだけという人にとっては、駅に投票所があったとしても、「それが何か?」 ということになるだけだ。

おいしいものを食わせてくれるレストランは、どんなに不便な場所にあっても、お客は遠方からでもやってくる。どんなに便利な場所にあっても、まずいものしか食わせてくれないレストランは、閑古鳥が鳴く。

投票率が上がらないのは、政治が 「まずいものしか食わせてくれない」 からである。さらに若年層の投票率が低いのは、若年層が食ってくれそうなメニューを、政治家が知らないからである。「若年層向けの政策」 らしきものをおざなりに訴えても、その味付けが年寄りっぽいので、見向きもされない。

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