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2015/12/12

「軽減税率」 で 1兆円減収って、何それ?

「軽減税率」 が最近のニュースでしきりに取り上げられ、それに関する 「必要財源」 が 6千億円とか 1兆円とか、いろいろなことが言われているのだが、金の話に疎い私としては、そのあたりのことが 「素朴な疑問」 として晴れないままでいる。

そもそも、「これから増税する」 のに、「税収減の穴埋めに財源が必要」 という話が出てくるのが、さっぱりわからない。「既に 10%に増税してしまったのだが、食料品だけは元の 8%に戻す」 というなら、確かに減収は生じるだろう。それならわかる。

しかし 10%への増税はまだ行われておらず、「食料品だけは 8%のままとどめる (減らすというわけじゃない)」 だけなのに、つまり税収は今より減るわけでもないのに、どうして 「税収減を埋め合わせるための必要財源」 なんてものを想定しなければならないのか、さっぱりわからないのである。

この疑問を晴らすために、いろいろとネット検索してみたのだが、少なくとも現時点では納得できる回答が見つかっていない。軽減税率をスムーズに実現するために、コンピュータ・システムの変更や機器導入などで、一時的に予算が必要なのかとも思ったが、そうやらそうでもないらしい。どんなニュースをみても 「税収減の穴埋めに必要な財源は約1兆円にのぼる」 (朝日新聞デジタル) などと説明されているだけだ。

本当に 「軽減税率で税収が減る」 というなら、そもそもその前提となる 「増税」 そのものをしなけりゃいいじゃん! と思ってしまう。あるいは、「すべてを 10%に増税した場合として想定されていた税収に比較すると減ってしまう」 ということなのか。もしこれが正解なのだとしたら (多分正解なんだろうが)、そんな 「取らぬ狸の皮算用」 でゴタゴタしているという悲しいお話になってしまう。

「一律 10%」 で想定された税収に比較したら減ってしまうというなら、食料品以外の税率を 12%ぐらいするという手もあるだろう。諸外国では 17%とか 20%とかいう税率が当たり前なんだし。

まてよ、ここで深読みしちゃおう。こんなようなストーリーで、近い将来にさらなる増税という話にもっていくために、あえて今から 「税収減」 とか 「財源確保」 とか、一見もっともらしいけど実は無茶なことを言ってるわけなのね。そうなのね、財務省さん。きっとそうなのね。

さらに言えば、これから予定されている 「法人税減税」 の話になると、「必要財源」 なんて話がまったく出てこないのも、さっぱりわからない。法人税が軽減されることで企業業績が上向く可能性を想定せずに単純計算だけでいえば、こっちの方が明らかに税収が減るだろうに。

こんなことを思ってしまう私って、単に物知らずなだけなんだろうか? もののわかった方がいらしたら、教えて戴きたいものである。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

財務省としては、消費税を10%に上げる事は決まっているので、現状の収入から増税分上積みして、入ってくる約束で既に予算を組んでいる、ということなんでしょう。
入ってきてから使うのではなく、入ってくるであろうお金=予算でモノを考えるのが、お役所仕事なんでしょうし。

そうなると、軽減税率分は減収という事になり、予定していた収入がなくなる分、約束を果たすべく政治が穴埋めをしてくれ、という事ですよね。


ちなみに、法人税減税については、減税分は今まで免税されていた企業から徴収すること(外形標準課税など)で穴埋めしているので、やはり財務省の収入面は皮算用通り、という事になってるみたいです。

単年度主義が改まらない限り、きっとこのあたりの考え方も変わらないのでしょうね。

投稿: もりけん | 2015/12/12 15:41

わかんないッス。

国会議員をの定数を減らす、国家公務員の給与を削減する、インドへ1.5兆円の支援など諸外国への資金支援…。

諸外国への支援は将来的に帰ってくるだろうことは、素人のアタクシにも想像がつきます。
国家公務員の皆さんには、もっと頑張ってもらわないとあかん気がします。(人多過ぎとも思いますが…)

国会議員減らしたら、歳費とか言う魔法の費用の支出が抑えられることで、喫煙者数の下落傾向にあるタバコ銭への増税よりも大きな効果が見込めると思うんですがねえ。

それこそタバコ銭よりも、歳費の削減の方が入ってくる予定の銭の見立てがし易いと、考えてしまうのはビンボー人の歯軋りでしょうか。

投稿: 乙痴庵 | 2015/12/12 16:20

もりけん さん:

消費税率を 2桁にしたら 「軽減税率」という話が出てくることは、誰が考えても明らかだったのに、それをちっとも想定せずにノー天気に 「捕らぬ狸の皮算用」 をしていたとしたら、「財務省は頭悪すぎ」 と思ってしまいます。

まあ、そこまで頭悪くはないとすれば、「財源確保」 なんてことをどんどん吹聴することで、さらなる増税の足慣らしをしているとしか思われません。

そうなると、「頭いい」 というより 「狡猾」 ですね。

投稿: tak | 2015/12/12 16:27

乙痴庵 さん:

大して必要もない補助金とか助成金とかを配りまくり、「あの金は俺が取ってきて予算化してやったんだ」 なんて吹聴して、次の選挙に出ようなんて思っている役所のお偉方がいる限り、国の予算は減らないです。

国民の税金に群がって少しでも多く分捕ったら、それを自分の手柄にしてしまうというメンタリティの人たちが行政に携わり、あわよくばその 「手柄」 とやらを下敷きにして国会にまで行ってしまおうというのですから、なかなか政治は変わりませんね。

「国会議員の数を少々減らしたところで、大した支出削減にならない」 と言われますが、これはある種 「言葉のマジック」 で、1人の議員が使う歳費と、それに伴うモロモロを考慮したら、確かに結構な節約になりそうですね。

投稿: tak | 2015/12/12 16:37

いろいろ書こうかと思いましたが

ttp://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/

もっと詳しい方のブログをご覧になった方が早いんじゃないかと思います。

この方の言っていることが全て正しいとか真実だとかそんなことは言いませんが、少なくとも一つの見方かとは思います。
先入観は全部捨てて、バックナンバーを片っ端からご覧になってはいかがですか?

投稿: 勝元 | 2015/12/17 21:03

勝元 さん:

リンク先のブログ、全てではないですが、時々目を通してますよ。

投稿: tak | 2015/12/18 00:24

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