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2016/03/06

新国立競技場の聖火台を巡る冒険

新国立競技場の設計案で、聖火台設置に関する問題がすっぽり抜けていたというのは、かなりウケた。

そうだよね。あまりにも当たり前のことって、人間は案外忘れてしまう。いや、すっかり忘れてしまうわけじゃないが、「自分自身にとって差し迫った案件」 とは誰も認識しないまま、薄ぼんやりと 「誰かが対応してくれてるはず」 と思い、気付いた時には誰も手を付けていなかったってなことになる。

私にも似たような経験がある。ある案件でパンフレットを作ろうということになり、内容については検討に検討を重ね、何度も見直して 「これで問題ない」 という最終段階にまでこぎつけて印刷を発注した。しかし納品されたパンフレットを見ると、表紙のタイトルが完全な変換ミスになっていた。

印刷された完成品を見れば誰もがすぐに気付くのに、原稿段階では全員が内容にばかり気を取られて、表紙の間違いに気付かなかった。そのタイトルがあまりにも専門用語すぎたもので、印刷屋にしても疑問を感じて確認しようという発想に至らなかったらしい。

というわけで、私は 「そういうことって、あるよねぇ」 と、「面白ネタ」 として半分は喜んでしまったのだが、周囲を見るとそんな反応は案外稀で、中には怒っちゃてる人もいる。「役人の質の低下」 とか 「無責任体質」 とか、あるいは 「役人も建築家も馬鹿ばっかり!」 とか言って、本気で怒りまくっているのだ。

マスコミ関係には、こういうことに関して怒りまくってみせるのが仕事と思っている人も多いので、まあ、別にいいのだが、ごくフツーの民間人にまで怒りまくっているというか、そのココロは鬼の首でも取ったように喜んでる人がいる。そんな人を見ると私なんか、この人よっぽどストレスが溜まっているのかなあと、心配になってしまう。

それから、もう一つウケてしまったのは、「どうするの? 一度決まっちゃったんだから、もう変更きかないんでしょ」 と、本気で心配しちゃう人もいるってことだ。まあ、純真すぎる人なんだろうね。振り込め詐欺にひっかかりやすいんじゃないかなんて、心配になったりしてしまう。

こういうことが起きると、起こってしまった事実そのものよりも、それを受け止める人の反応をウォッチする方が面白かったりする。

私は 「テロ対策のため、遠く離れた箱根山の上に聖火台を造り、競技場ではそれを大型液晶画面で眺めるという方式にしました。聖火リレーは、箱根駅伝の再現で盛り上げます!」 なんてのが、設計変更も最低限で済むし、いいんじゃないかと思ったりするのだが、多分、IOC 側の仕様条件に合わなくてボツになっちゃうだろうね。

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コメント

大型スクリーン案、大賛成!
あるいは、上でフィルムを切り刻んだヤツ揺らして、下から赤のランプで照らす、当然LEDランプね。

飲食店などのナンチャッテかがり火…、的な?

投稿: 乙痴庵 | 2016/03/07 18:09

乙痴庵 さん:

ご賛同、ありがとうございます。

半分冗談で言ったんですが、案外いいかもしれませんね。

投稿: tak | 2016/03/07 23:10

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