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2016/04/16

熊本の地震に驚いた (その 2)

熊本の地震が厄介な状況になっているようだ。今日未明に、14日の地震 (マグニチュード 6.5) を大きく上回る地震 (マグニチュード 7.3) が起き、死者が 32人にのぼった。14日に発生した地震と合わせて 41人の死者となるが、本日未明の地震による死者の方が圧倒的に多い。

被災地の方々が 1日も早く普通の生活を取り戻せるように、及ばずながらお祈りする。これは東日本大震災の後、世界中の人々に祈り、支援してもらった (pray for Japan) ことへのお返しでもある。

私は今日という今日まで 「本震より大きな余震はない」 と信じていたので頭の中が混乱したが、気象庁は今日未明の地震の方が本震で、14日のは本震に先立つ 「前震」 と位置付けた。大きな地震の直後に、さらに大きな 「本震」 が起きたなんて、少なくとも私の記憶にはない。その意味で今回の熊本の地震はこれまでの常識を覆すものといっていい。

こんなことを言うといたずらに不安を煽るようで心苦しいのだが、私は、東日本大震災に先だって、宮城県北部を中心に大きな地震が続いていたことを思い出す。私の妻は仙台が実家だが、あの辺りの人たちは、当時日本で一番大地震を経験している人たちだった (参照)。

2003年 7月 26日 (まさに私の誕生日) の宮城県北部地震、2005年 8月 16日の宮城県沖地震、2008年 6月 14日の岩手・宮城内陸地震と、立て続けに震度 6 クラスの地震が来る度に、仙台周辺の人たちは 「来る来ると言われていた 『例のやつ』 が、遂に来たか」 と肝を潰したが、震源地からみて 「まだそれじゃなかったのか!」 とストレスをためていた。

「例のやつ」 というのは、ずっと前から予測されていた東北沖の太平洋を震源とする巨大地震のことである。それはついに 5年前の 3月 11日に起きてしまったのだが、今回の熊本の地震は、4月 1日の紀伊半島沖の地震と合わせて、「来る来ると言われている南海トラフ地震」 に繋がるものなんじゃないかと、いやぁな気持ちがするのである。

そんな気がしてググってみると、同じようなことを言っている専門家もいるようで (参照)、まんざら素人の取り越し苦労とばかりも言えないようなのである。

まあ、南海トラフ地震とか、東南海地震とかは、別に 「今回の熊本が予兆だった」 なんて言わなくても、周期的に確実に起きるとわかっているので、余計なことは言わなくてもいいようなものだが、なんとなく関連性を感じてしまい、「迫ってきてるな」 という気がしてしまうのである。

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コメント

> 大きな地震の直後に、さらに大きな 「本震」 が起きたなんて、少なくとも私の記憶にはない。
同感です。気象庁も本震の発生前に熊本地震と発表してますから、頭の片隅にもなかったことがこれで明らかになりました。
少なくともこの誤審によって被害は拡大してます。http://www.asahi.com/articles/ASJ4J2FWCJ4JTIPE00N.html
税金が被害拡大に貢献してるなんて本当にひどい話です。
延いては1880年、近代の始まりから研究を続けていらっしゃる日本地震学会も考え物ですね。熊本で大地震なんて寝耳に水です。
地震予知の研究は1960年からだそうですが半世紀が経過してもなお前震・本震・余震の判断を誤まるばかりでなくその可能性をも言及できないインチキな研究は個人の趣味でどうぞって感じです。
前述の被害は人災ですし、その責任は何らかの形で取る必要が有るでしょう。
まずは公益法人からしばらく外れていただくのが筋ですね

投稿: Alex | 2016/04/17 11:11

地震予知はわずか50年程度で成果が出るような学問ではないでしょう。実験室で実験できない、実際のデータを積み上げるしかない。成果が出るまで500年から1000年かかるでしょう。地震予知の技術が確立されたとしても、ここ一、二年に起こるといった程度でしょう。

今回、気象庁は震度6程度の余震はかなりの確率であると警告していたので瑕疵はない。その警告を受け入れて自宅に戻らなかった人も多い。

日本中どこでも大地震は起こる。過去1000年平穏であっても例外ではない。常に人間の想定を超える。

今回倒壊した建築物の多くは瓦屋根だった。重い瓦屋根は地震国日本に向いてない。浅草寺は瓦屋根をチタン製の瓦風屋根に変えた。今後は耐震のためにも瓦屋根を他の材料に変えたほうが現実的。

投稿: ハマッコー | 2016/04/17 14:57

Alex さん:

私はハマッコー さんのご意見に概ね賛成です。

>地震予知はわずか50年程度で成果が出るような学問ではないでしょう。

>今回、気象庁は震度6程度の余震はかなりの確率であると警告していたので瑕疵はない。その警告を受け入れて自宅に戻らなかった人も多い。

「インチキ研究」呼ばわりは、ちょっと酷だと思いますよ。

少なくとも、大地震の直後に本震というケースは、これまでなかった、あるいは稀だったのですから、想定外と言っていいでしょう。

とはいいながら、東日本大震災の時もかなり大きな余震が何度もあったのですから、引き続き警戒は呼びかけても、「もう大丈夫」とは言っていませんから。

投稿: tak | 2016/04/17 20:45

ハマッコー さん:

納得できるご意見だと思います。

瓦屋根は、東日本大震災の折も被害拡大につながりました。
二階の屋根から落ちた瓦が、一階の屋根まで破壊するというケースが多かったようです。さらに、瓦職人が不足して修理できず、いつまでも屋根がブルーシートをかぶったままという光景が続きました。

投稿: tak | 2016/04/17 20:50

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