« 英国の EU 離脱派が抱える矛盾 | トップページ | 定食屋のメニュー表示について一言 »

2016/06/22

この夏の参院選と改憲論議

何度も書いているように、私は改憲論者である。そして安倍政権も改憲を唱えている。というわけで、私は安倍政権を支持してもいいように思われているかもしれないが、とんでもない。私は安倍政権を支持しない。それは昨年の夏に書いた 「安保法制論議なんて、今は止めとけ」 という記事で述べた通りである。

私の 「改憲が必要」 という理屈のベースにあるのは、日本国憲法が制定されてから 70年も経ったんだから、現在の世界の実情に合わない点が出てきているという考えである。そりゃそうだ。70年も前の理念が今の世界にそのまま通用するはずがないじゃないか。

しかし安倍政権の取り巻き連中の頭の中にあるのは、日本国憲法よりもさらに古い明治憲法である。あれを復活させろと、本気で思っている連中が安倍政権を支えているのは、最近出版された 『日本会議の研究』 という本の中で述べられている通りだ。70年前にできた憲法が古いと言っている私としては、100年以上前にできた憲法の復活を唱えている連中に支えられている政権を支持するなんて、到底できない。

「自主憲法制定」 を唱える連中は、「今の憲法は米国に押しつけられたものだから、変えなければならない」 と言っているが、私としてはこの主張には護憲論者の言い草よりももっと強い違和感を覚えてしまう。「押しつけられたものだからダメ」 なんていうのは単なる感情論である。押しつけだろうがなんだろうが、悪いものなら放り出せばいいし、いいものならありがたく頂戴しておけばいいじゃないか。

戦後の日本国民は、天皇敬愛の念は維持しながらも、軍部の馬鹿どものやり口にはとことん愛想が尽きていた。だからこそ、あの馬鹿どもが二度と実権を握ることができない体制を保証する日本国憲法を、大喜びで受け入れたのである。

その日本国憲法を否定して明治憲法礼賛をちらつかせるなどというのは、アナクロニズムも甚だしい。だから 「改憲」 を唱える政権であっても、その中身がトンデモなのだと言わざるを得ない。ここ数年、私は自民党には投票したことがない。

かといって、ほかに票を入れる価値のある政党があるのかということについては、正直愕然としてしまうのだが。

|

« 英国の EU 離脱派が抱える矛盾 | トップページ | 定食屋のメニュー表示について一言 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

恐縮です。
「一人区は統一候補」をやられてしまったがため、わが選挙区は納得いかない候補者しかポスターになってません。

まぁ自民アレルギーなんで、納得いかなくてもまだマシな部分を見つけて…。
おしあわせで福をドウノコウノのには、見向きもしません。

(酔った勢いご容赦のほど)

投稿: 乙痴庵 | 2016/06/22 23:38

乙痴庵 さん:

一人区の統一候補というのは、本当に一種のありがた迷惑みたいな気もしますね ^^;)

「自民党には投票しないけど、対立候補って、えぇ〜 ! 何なのそれ???」 ってことになって、投票のしようがないってことになります ^^;)

投稿: tak | 2016/06/23 06:10

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/42004/63816493

この記事へのトラックバック一覧です: この夏の参院選と改憲論議:

« 英国の EU 離脱派が抱える矛盾 | トップページ | 定食屋のメニュー表示について一言 »