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2017/01/22

「ちくわぶ」 というおでん種

恥ずかしながら、つい最近まで 「ちくわぶ」 という食い物を知らなかった。先日のラジオで話題になっていたので、妻に 「ちくわぶって、竹輪のこと?」 と聞くと、「ちくわぶは、ちくわぶでしょ」 という答えが返ってきた。

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というわけで私は、生まれて初めて 「ちくわぶ」 という独立した食品があることを知ったのである。それまでは 「ちくわぶ」 という言葉を耳にしたことはあるが、それは魚肉系練り物の 「竹輪」 の幼児語だろうぐらいに思っていた。

あわてて Wikipedia に当たってみると、次のようにある (参照)。

ちくわぶ(竹輪麩)は、小麦粉をこねたものを茹であげた麩である。

東京 (関東) ローカルの食材で、全国的には 「ちくわぶ」 という存在すら知らない人がいる。近年はテレビなどで取り上げられて知名度が上がり、全国チェーンの大手スーパーなどで真空パックの製品が取り扱われている。だが現在でも首都圏以外ではほとんど見かけることがなく、全国的には現物を見たことすらない人がほとんどである。

"東京 (関東) ローカルの食材で、全国的には 「ちくわぶ」 という存在すら知らない人がいる" とあるのがやや救いだが、18歳で上京して以来、半世紀近く関東に暮らしているのだから、やはりちょっとショックではある。そういえば 20代の頃におでんを食っていて、ついつまんでしまい、そのモソモソした妙ちくりんな食感に 「何だ、こりゃ?」 と思った記憶がある。

今から思えば、あれが 「ちくわぶ」 というものだったのか。見るのも嫌というほどまずいわけじゃないが、金を払ってまで食いたいと思うようなものでは決してない。他においしいおでん種はいくらでもあるのだから、何が悲しくてあんなものを食わなければならないのだ。

ちくわぶの入っていないおでんがあっても、個人的にはまったく構わない。そもそも 「ちくわぶ」 という名称からして、「竹輪」 の代用品としか思われないから、たとえこの世からなくなってしまっても、なくなったことに気付くことすらないだろうと思う。

念のために、おでん種の人気がどんな風になっているのか調べてみると、Softtrain という会社の 「~おでん 4700人アンケート~」 というページが見つかった。「好きなおでんの具の全国 1位は大根、2位たまご!」 というタイトルには納得するが、2行目に 「関東で好まれる具はちくわぶ、はんぺん」 とあるのにびっくり仰天してしまった。

全国ベースの人気ベスト 5 は、「大根、たまご、こんにゃく、竹輪、餅入り巾着」 と続き、ちくわぶはようやく 14位に顔を出す程度なのだが、関東だけに絞ると、このベスト 5 にはんぺんを加え、その次の 7位にランクされているではないか。これには驚きだ。関東を除いた地域では、ほぼ最低ランクに近いレベルだというのに。

なんとまあ、しらたき、がんもどき、さつま揚げ、つみれよりも、ちくわぶなんてものを好む関東人が多いというのである。関東ネイティブのおでんの好みって、一体どうなってるんだ。よっぽどおいしいものを知らないんじゃなかろうか。

とまあ、ちくわぶの好きな人には散々の暴言となってしまったかもしれないが、食の好みは人それぞれなので、お許し頂きたい。

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グルメ・クッキング」カテゴリの記事

コメント

ちくわぶ、確かに微妙な種ですな。私も最近食べたことがないです。むかし高校のそばにあった「おばば(通称)」という駄菓子屋のおでんに入ってたやつはよく食べた記憶がありますがね。
うまいかと言われるとそんなにうまいもんでもないし、かといってまずいかというとまずい訳じゃない。しかし生煮えだとやはりスカスカしてうまくないし、かといって煮すぎるとドロドロして気色悪くなる。微妙な上に食べ頃が難しい困ったちゃんですな。どなたか、この不憫な「ちくわぶ」ちゃんのほっぺたが落ちるほどうまい食べ方を考案してあげたらいかがなもんでござんしょう(おいおい)。

投稿: 萩原下衆兵衛 | 2017/01/22 18:54

萩原下衆兵衛 さん:

>うまいかと言われるとそんなにうまいもんでもないし、かといってまずいかというとまずい訳じゃない。

本当に、それは実感ですね。
さんざんちくわぶをクサしましたが、まずくて食えないってわけじゃないんです。ただ、「もっと他においしいタネがいくらでもある」ってだけで。

汁のしみ加減がポイントなんでしょうかねえ。

投稿: tak | 2017/01/22 22:11

神奈川出身ですが、子供のころはちくわぶを知りませんでした。
酒が飲めるようになって、外でおでんを食べた時に初めて知った気がします。
多分、母の出身地が魚の練り物で有名な小田原だからだと思います。
(母は何軒か「利き蒲鉾」ができるほどの、生粋の小田原っ子です)
だから私も、嫌いではないですが自分でお金を出して買うことは無いですね。
ただ幼少期の食経験はずっと続きますから、食べたい、という人の気持ちは理解できます。

多分ちくわぶは、食糧難の時代の代用品じゃないでしょうか。
すいとん、のような。

投稿: らむね | 2017/01/22 22:51

らむね さん:

>母は何軒か「利き蒲鉾」ができるほどの、生粋の小田原っ子です

それはすごい!

>多分ちくわぶは、食糧難の時代の代用品じゃないでしょうか。

私もそんなような気がしています。

投稿: tak | 2017/01/23 14:05

だいぶ前ですが、勤務先で「ちくわぶを知っているか」「必須のおでん種だと思うか」論争がありました(笑) あのメールのやり取り、どこにあるかなぁ……。ちなみに私は0歳~35歳くらいまで横浜、その後東京ですが、ちくわぶは「何となく知っているけどまったく思い入れはない」くらいでした。

投稿: 山辺響 | 2017/01/26 17:57

山辺響 さん:

おでんの種としてよりも、論争のタネとして見る方がおもしろそうですね (^o^)

関東育ちでいながら「何となく知っているけどまったく思い入れはない」ということなら、東北出身の私が知らずに還暦を過ぎたというのも、無理もないと得心しました。

投稿: tak | 2017/01/26 21:05

他に美味しい物がたくさんあるのに、
とあるのがそもそもの間違いです。
食糧難の時代にとかすいとんみたいなものだとか
代用品だとか、全部正解です。
ちくわぶはいわゆるB級グルメなんです。
関東以外の地域でも他の地域の人には理解されない
地元特有のB級グルメが必ずあるでしょ?
そういう類いです。
多分、高級なおでん屋さんでは出てくることは少ないのかな、と。
(そもそも「高級な」おでん屋さん自体本来ありえないと思うのですが)
なんとなく立ち位置が分かってもらえたかな。
あとは、
1.プラスの情報からハードルを上げ上げ過ぎた。
2.マイナスの情報から不味いという先入観が入ってしまった。
3.ちくわぶという名前から似たような魚の練り物の味を想像してしまった(ジュースという名前から甘い飲み物を想像して、不味いと思ってしまうトマトジュースみたいに)。

ところから低評価が出てきてしまったのかなと。

蛇足です。
歳がバレますが、私が子供の頃は夏休みになると
近くの公営プールに友達同士でよく出掛けたものですが、
その時には、親に100円貰い入園料の50円を払った残りのお金で
10円のちくわぶで体をあっためるのがほんとに楽しみでした。
当時はそのプールの脇にはおでん屋の屋台が毎年出てたので。
(からしデビューはちくわぶでした。からしをつけると出汁の染みたちくわぶのうまさがひきたちます)

投稿: Bだもん | 2017/02/04 09:52

Bだもん さん:

ええと、本分の末尾に記したように、暴言の数々はお許し下さい。

投稿: tak | 2017/02/04 20:47

ちくわぶ問題ですが、あっしがtak先生のとこと並んでよく見てる「アイアン・グルメイデン」さんのとこで「ちくわぶはおでんの主食」てえ文句を発見しやした。これは言い得て妙でげすな!そうなんでげすよ、おでんの具で「なにか炭水化物がほしいな」と思った時、「ちくわぶ」があるんえげすよ!ちくわぶちゃん、批判的なことを言ってごめんね(おいおい)目が覚めた気分でげす(おいおい)!

それにしても、おでんを囲んでなごやかにやれば、どっかの国際紛争も「おなじにんげんだもの」てえ気分になると思うんでげすがねえ(おいおい)

投稿: 萩原下衆兵衛 | 2017/02/04 21:27

萩原下衆兵衛 さん:

「アイアン・グルメイデン」さんのブログ、私も行ってみました。

おお、画像満載で臨場感ありますね。
それに、「おでんの主食、ちくわぶ」 は、まさに昨日付ではないですか。

なるほどねえ。「おでんの主食」か。

まあ、私は主食は米のメシを食っちゃうので、身体的実感はありませんが、観念的実感は得られました (^o^)

投稿: tak | 2017/02/04 21:58

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