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2017/04/04

カタカナ言葉を巡る冒険

3年ちょっと前に 「私の苦手なカタカナ言葉」 という記事を書いた。カタカナ名前の食べ物がさっぱりわからないのである。「フォンデュ」 とか 「テリーヌ」 とか 「カルパッチョ」 とか、何度聞いてもすぐに忘れて、名前だけではどんな食べ物かイメージすら浮かばない。

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上の表は、かなり前のものだが、平成 20年度の 「国語に関する世論調査」 の、カタカナ言葉に関する結果を示したものである。平成 14年に比して、6年後の 20年にはカタカナ言葉の意味がわかる (「なんとなくわかる」 を含む) 人がかなり増えていることがわかる。とくに下の表の左側なんかは、日本語としても十分にお馴染みの言葉となっている。

この表に出ている程度なら、右側の言葉でもありがたいことに全部わかる。食い物の名前と違って苦もなくわかるのは、これらはすべて英語由来の言葉だからと気付いた。これでも昔は英語でメシを食っていた時期があるので、英語由来でさえあれば、カタカナで初見でも元の英語がすぐに想像がつき、苦労がない。

カタカナ語の嫌いな人は、「日本語で言え、日本語で!」 なんて憤るが、申し訳ないけど、英語圏から入ってきた概念は、そのままカタカナにして使ってくれる方がずっとわかりやすい。下手に漢字を組み合わせて翻訳されると、かえって 「なんじゃ、そりゃ?」 になってしまう。「ロックンロール」 は 「ロックンロール」 以外に言いようがないのだ。

だからカタカナ名前の食べ物でも、元が英語なら大丈夫で、わからないのはフランス語とかイタリア語とか、韓国語とかの食べ物だ。とくに焼き肉系の名前は、肉を食わないことにしているせいもあって、カルビとか、ミノとか、ハツとか、さっぱりわからない。魔法の呪文だ。

そこで気付いたのは、もし私が英語が苦手だったら、世の中にあふれるカタカナ言葉の多くがわからないだろうということだ。知り合いにも、「やたらカタカナ言葉を使う最近の傾向は許せない」 と憤っている人が少なくないが、彼らの大抵は英語が苦手なのである。

なるほど、彼らにとってはカタカナ言葉の多くが、魔法の呪文になってしまうわけだ。私にとってのイタリア料理や焼き肉のメニューみたいなもので、何度聞いてもすぐに忘れてしまう。食べ物の名前ぐらいわからなくても別に苦労はないが、日常用語が魔法の呪文では、確かにストレスが多いだろうと察せられる。

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コメント

「アイドリングストップ」なんて、和製英語か商標じゃないの?と思って、件の調査をよく見ると、「外来語」や「英語」じゃなくて、あくまで「カタカナ語」の調査なのね。なるほど。

カタカナ語というのは、元の英語とも、その漢字翻訳とも異なる、微妙なニュアンスになっている場合が多々ありますな。私もカタカナ語を使ってしまう時は、往々にして相手にソンタク力を期待して使っていることを白状します。
tak さんが、苦もなくカタカナ語を理解されている背景には、もしかして、英語力の他に、そのソンタクしない性格(失礼!)が働いているのではないですか?もしかして相手は面食らってるかも^^

「インフォームドコンセント」なんて、英語のままならば、「あ、医者の訴訟対策ね」ぐらいにストンと理解できるものを、わざわざ「納得診療」なんて変な翻訳をするから、「なんだ!患者の気持ちも考えないで!」なんて怒る人が出てくるんだと思います。私の職場でも、お上から「ポジティブ・アクションを推進せよ」なんてお達しがきて、女子を優遇採用したりし始めたので、なんのこっちゃと思ってみれば、原語は positive discremination (肯定的逆差別)ではありませんか。まあ、役所が大っぴらに差別を指図するわけにもいかないから、そこはカタカナ語でソンタクせよというわけですかね。

まあ、出来ることならば、やまと言葉だけで、素直に生きていきたいものですな。

投稿: 禅堂 | 2017/04/04 11:10

禅堂 さん:

ジャパニーズ・イングリッシュに関しては、まあ、一種の記号みたいなものなんじゃないですかね (^o^)

それぞれの単語が漢字の 「へん」 と 「つくり」 みたいなもので、組み合わせで新しい意味を形成しているというような。
英語を素材としながら、東洋的手法で新しい言葉を作っているわけですね。

ただ 「ポジティブアクション」という言葉は、初めて知りました。

Positive と Action の 2つの単語を知っていても、日本語の意味は類推不能ですね。こんなテキトー過ぎる和製英語の意味までソンタクする義理なんて、確かにないですわ (^o^)

投稿: tak | 2017/04/04 23:53

誰かが ツッコムかと思っていたら 意外に反応がなかったので。

ハツは 英語起源との説があります(hearts)。

なんか衝撃的で、どこだかわからん焼き鳥系でも これだけは忘れません。

投稿: Sam.Y | 2017/04/09 18:41

Sam.Y さん:

へえ、知りませんでした。

とすると、「ハツ」 って、心臓なんですね。

投稿: tak | 2017/04/09 23:14

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