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2017/04/09

「ふりかけ」 を消化する悪戦苦闘が終わった

日本の食文化の中には 「ふりかけ」 と称するカテゴリーがあって、これがまた、普段はちっとも目立たないようでいながら、いざとなるとかなり強力な存在感を示す。その存在感は時々圧倒的なまでの勢いで迫ってきて、こっちはどうしていいかわからず、うろたえてしまうほどなのだ。

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近頃、この 「ふりかけ」 の頂き物が連続してしまい、どうしていいか困ってしまったのである。最初は知り合いの葬式に参列した際の引き出物、いや、葬式だから 「香典返し」 というのかな? とにかくお約束みたいなペーパーバッグの中のあまり重量のないボール紙箱のセットの中にあった。

その箱の中には、お茶と 「ふりかけ」 のセットが入っていたのである。私としてはお茶は結構飲むからありがたいが、「ふりかけ」 なんてものをもらっても、どうしていいかわからない。

さらにその数週間後、いきさつの説明は省くが、上の写真のような 「超豪華ふりかけ詰め合わせセット」 が、こちらの意思とは無関係に手に入ってしまった。これはもう、葬式の香典返しの比ではないボリュームで、当初はどう対応していいのか見当もつかなった。

わが家は今、子供たちがそれぞれ独立し、妻と 2人暮らしである。さらにメシの上に 「ふりかけ」 をパラパラっとやる食習慣が皆無だ。米のメシの弁当を持ち歩くことでもあれば、なんとか消化できるのかもしれないが、その習慣も必要性もない。早く言えば、この 「ふりかけ」 を 「ふりかけ」 として食うというモチベーションが皆無なのだ。

近所に配るという解決策も頭に浮かんだが、わが家の周囲はじいさんばあさんの所帯、あるいはそのどちらかの単身所帯ばかりになってしまったし、「ふりかけ」 を向こう三軒両隣におすそ分けなんてしまくるのも、違和感そのものである。

かと言って捨ててしまうというのは、ただでさえ食料廃棄の多い日本の世の中で、私としてはとりたくない選択だ。しかし何らかの形で処分してしまわなければ、不要のものがいつまでも残ってしまう。ただでさえ、重量に比してやたら体積が大きくて、めちゃくちゃ邪魔くさいのだ。

仕方ないので、カップにあけてお湯を注ぎ、あたかもインスタントのカップスープのような体裁にして、集中的に飲んだ。朝昼晩、そして間食と、見慣れないスープではあるが、ひたすらぐいぐい飲みまくった。決して不味くはないが、好んで飲みたいというようなものではない。しかし飲まなければ消えてなくならない。

妻はそんなものを口に入れたいなんて決して思わない人だから、孤独で、しかもばかばかしい悪戦苦闘だったが、半月ほどでようやく終わった。

というわけで、後に残ったのは大げさな段ボールパックの 「燃えるゴミ」 と、それぞれの小袋の 「プラスチック・ゴミ」 なのであった。とにかく食料としての重量に比して、パッケージが大げさすぎるから、ゴミの量の方がずっと多い。

教訓、こんな超豪華セットが存在するということは、世の中には 「ふりかけ大好き」 という人もいるのだろう。しかし人を選ばずに贈呈すると、時として妙な苦行を強いることになる。

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コメント

おやおや其れは災難でしたね。食生活が豊かに成り、減塩が叫ばれる今日此の頃、「貰つて困る物」のランキングが有れば、振り掛けはかなり上位に食い込むのではなひですかね。私も最近、喰つた事が無いです。飯に混ぜ込んで握り飯にすれば結構イケますが、私も昨今握り飯は出来たものを買うばかりです。
其れにしても、食べ物を無駄にすまいと、せつせと御吸ひ物にして飲むtak先生の御姿を想像すると胸が熱く成ります。高血圧に御気をつけください。           草草

投稿: 萩原百間 | 2017/04/10 10:24

香典返しや中元等で使えるのはお茶に海苔ですね。

京都の何とかという店のお茶漬けセットには参りました。
実に粗末なお茶漬けが、仕切られた箱の中に恭しく収められていました。食しても ”こんなもんいったい誰が買うのだろう” というレヴェルで12個食べきるのに半年かかったと思います。箱を捨てた時は小さな爽快感を感じました。
こういう商品は買う人と食す人が違うんでしょうね。

自分でご飯に梅干とお茶をかけた方が絶対にうまい。

投稿: ハマッコー | 2017/04/10 12:05

萩原百間 さん:

今、反動で極端な薄味好みになっています (^o^)

投稿: tak | 2017/04/10 16:31

ハマッコー さん:

>こういう商品は買う人と食す人が違うんでしょうね。

まさに、その通りでしょうね。
人の身になって選択してもらいたいものです ^^;)

投稿: tak | 2017/04/10 16:32

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