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2017/07/05

「説明してきたつもりだが」 という言い訳

都議選における自民党の敗因は、例の 4人のオウン・ゴールなんだそうだ。「THIS is 敗因」 (T: 豊田、H: 萩生田、I: 稲田、S: 下村) として、ずいぶん話題になっている。

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この 4人に象徴される最近の自民党の強引な国会運営と不祥事が、今回の惨敗の大きな要因いうのは、誰が見てもその通りのお話である。選挙結果を受けて、幹部は一様に 「これまでも説明はしてきたが、足りなかった部分があれば、今後も真摯に説明していく」 なんてコメントを発しているが、国民としては 「まともな説明なんか、された覚えないもんね」 と言いたいところである。

そもそも 「説明」 というのは、「相手にわかってもらうために詳しく説き明かす」 ことで、我々だって何かを説明する時にはよく吟味して、できるだけわかりやすい言葉で語るよね。「わかってもらうこと」 が目的なんだから、そりゃ当然だ。

ところがこの前提が、自民党の 「説明」 という行為では否定される。あの人たちの 「説明」 ということの実体は、昔から、「うやむやなままで切り抜ける」 ということにほかならない。説明のスキル不足でわからなくなるというのではなく、そもそも初めからお茶を濁すのが目的なのだから、わかりやすいのはいけない。逆にわかりにくくなければならないのである。

だから 「今後も真摯に説明していく」 なんて言われても、わかりにくい言葉を何度も繰り返されるだけで、わかりやすくなることなんて決してない。わかりやすくなんかしちゃったら、「やぶ蛇」 になるんだからしょうがない。

例の稲田防衛相の言い訳にしても、「誤解を招きかねない発言を撤回しました」 と繰り返されるだけだ。あれは 「誤解を招きかねない発言」 なんかじゃなく、「誤解の余地のない憲法違反発言」 に他ならないのだが、かくもうやむやな無責任回答も、政治の世界では何度も繰り返すうちに確定してしまう。

要するに日本の政治は 「わかりにくさ」 が生命線で、ずっとそれでやってきたのである。小泉さんの時にちょっと変わりかけたが、すぐに元に戻った。この悪しき伝統が変わらなければ、政治なんて変わりようがない。

で、今回の結果に関しては、「THAT'S 敗因」 と言った方がいいと思うのだよね。中身は T: 豊田。H: 萩生田、A: 安倍、T: 稲田朋美、S: 下村で、2番目の T は、稲田朋美の名前の方を採用した。やっぱり安倍首相本人を加えなければ、うやむやになってしまうからね。

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コメント

「分りやすく説明する」にしても、「反省し初心に帰って運営する」にしても…、「今まで通りにやる!」の表明でしかありません。

へそまがりとして申し上げたいことは、「説明する、理解を得る」の連発で聴く側の麻痺を誘っている感が拭えません。

現状、いつの間にか「何度も説明している通り」になったり、「これだけの皆さんに賛同していただいていることですよ」ってことになっているのですよ。
繰り返しによる既視感、既出感を醸成させて「説明したし、理解も得てる。」と置き換えられている状況と思わざるを得ませんね〜。

あー、こっすいわぁ。

投稿: 乙痴庵 | 2017/07/06 15:57

乙痴庵 さん:

まさに、おっしゃる通りですね。

投稿: tak | 2017/07/06 16:11

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