« 「万系一世」 という言い草は、世が世なら不敬罪 | トップページ | 「オ パッキャマラド パッキャマラド パオパオパ……」 とは »

2018/08/17

「しゃっくりが止まらない」 と言って救急車を呼ぶケース

ちょっと前の話だが、下の写真は 4月に出張した石川県小松市の、なぜか JR 小松駅のトイレにあった 「案内掲示」 みたいなものである。「救急車はタクシーではありません!」 という大きな文字があり、下の方に 「このような症状での気軽な 119番はお控えください」 とある。

180817

「このような症状」 とはどのようなものなのかというと、次の 3点が書いてある。

● しゃっくりが止まらない
● 歯が痛い
● 蚊にさされ

なんとまあ、こんなことで救急車を呼ぶ人がいるんだろうか。いや、わざわざこんな掲示が、小松市消防本部の名前で貼り出されているのだから、実際にいたんだろうね。これではまさに 「救急車はタクシーではありません」 と言いたくもなるだろう。

そんなようなことで救急車を呼んだというケースの、当事者のメンタリティってどんなようなことだったんだろう。単に 「著しく常識に欠ける」 という要素だけで片付けられるんだろうか。まあ、「常識」 なんて言葉すら知らないんじゃないかというような人もたまには見かけるが、実際には 「ちょっとした常識外れプラスアルファ」 というケースが多いんじゃなかろうか

例えばしゃっくりが何時間経ってもどうしても止まらずに頻発して、ついには不安に耐えきれなくなって 119番しちゃったとか、夜中に激烈な歯痛で絶えきれなくなって、藁にもすがる思いで救急車を呼んだとかいうこともあるかもしれない。ちょっと好意的に想像しすぎてるかな。

「蚊にさされ」 となると論外みたいな気がするが、最近では 「人間を最も多く殺している動物は、蚊である」 (参照) という厳然たる事実が報道されたりしているので、「マラリアとかジカ熱で死んだらどうしよう!」 なんて不安に駆られちゃう人がいないとも限らない。人間というのは、一度不安に駆られるとその不安は際限なく膨らんでしまったりするのである。世の中ではそれをパニックと呼ぶのだね。

ごくフツーの人が他愛もないことでパニックに陥り、つい常識を忘れてしまうということもあったりするから、この世はなかなか厄介なのだ。心身症というのも、往々にして不安とか恐怖とかいうところからスタートしちゃったりするようだし。

|

« 「万系一世」 という言い草は、世が世なら不敬罪 | トップページ | 「オ パッキャマラド パッキャマラド パオパオパ……」 とは »

心と体」カテゴリの記事

コメント

救急車を呼ぶというのはかなり勇気がいる行為です。数年前、家族があまりに苦し気にしていて、もちろん熱も高い、病院も受診しているが改善なし、だんだん悪化している、そして今は夜、という状況になったことがあります。

この時、最寄りの救急病院に車で連れて行きました。診断の結果、即大学病院に入院となり、退院後もしばらく辛い状態が続き、8年を経た今でも後遺症が残るほどの重症でした。この場合は家族が揃っていたから「救急車」という選択肢は全く念頭にありませんでしたが、もしもこのような状態の時、病人本人だけだったら迷わず救急車を呼んで欲しいと思いました。

1~2年前、たしか山形県の一人暮らしの学生さんが119番して、電話で応対した係員が「自分で歩けるようなら自分で病院へ行くように。」と指示し、結果その方は手遅れになって亡くなってしまうといういたましい出来事がありました。親御さんの気持ちを思うとやりきれません。

119番の窓口対応の質を上げれば防げた事故だと思うし、また、「蚊に刺された」人が今どのような状態なのか、例えばその箇所がどのくらい腫れ上がっているのか、熱、吐気など全身状態がどうなのかという初歩的な問診ぐらいできていれば出動の必要性がそこで振り分けられたのではないでしょうか? それとも「蚊」「歯痛」「しゃっくり」ということを伝えずに、取り敢えず今にも死にそうな声で119番で救急車を要請したのでしょうかね。

投稿: K.N | 2018/08/18 11:38

以前に85歳になる母親が急に腰が痛いと悲鳴を上げ始めました。とてもタクシーで運ぶような状況でではなく、恐る恐る119番して状況を説明して病院までの搬送をお願いしたら「いいですよ」と快く引き受けてくれました。

命に係る病気ではないのに正にタクシー代わりに使いました。
「救急車はタクシーではありません」と言われたら途方に暮れてしまう人もいるかも知れません。
難しい問題ですね。

救急隊員から直接聞いた話ですが、遠方にいる自分の息子を起こすために息子のアパートに救急車を向かわせた母親がいたそうです。タクシーでなく電話代わりに使ったわけです。当然始末書を取ったそうです。タクシーじゃないと言いたい気もちも分る。

投稿: ハマッコー | 2018/08/19 09:16

K.N さん:

まさに 119番の対応の質というのも、確かに問われそうですね。

投稿: tak | 2018/08/19 17:40

ハマッコー さん:

目覚まし代わりというのは、フツーは思いもよらないですね ^^;)

投稿: tak | 2018/08/19 17:41

救急車云々はさておき、子どもの頃「しゃっくりがx時間止まらなかったら命に関わる」みたいな話があったような気がしますが、あれは何だったのかなぁ…。「横隔膜の振動が心臓に悪影響を及ぼして…」みたいな、もっともらしい説明がついていたような覚えがあります。

投稿: 山辺響 | 2018/08/27 17:23

山辺響 さん:

へえ! 私は聞いたことがありませんでした。子どもなら、つい信じてしまいそうですね。

投稿: tak | 2018/08/27 19:38

気になって「しゃっくり 死ぬ」で検索したら、100回続くと死ぬ、みたいなパターンが多いようです。もちろん迷信という扱いですが(笑)

投稿: 山辺響 | 2018/08/29 18:00

山辺響 さん:

しゃっくり 100回ぐらいは、子どもの頃に続けたことがあるような気がします。死にはしませんでしたが、ちょっと疲れた記憶があります ^^;)

投稿: tak | 2018/08/29 21:31

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/42004/66628706

この記事へのトラックバック一覧です: 「しゃっくりが止まらない」 と言って救急車を呼ぶケース:

« 「万系一世」 という言い草は、世が世なら不敬罪 | トップページ | 「オ パッキャマラド パッキャマラド パオパオパ……」 とは »