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2018/09/05

台風 21号で、関空がエラいことになって

一昨日の記事 (参照) でも書いたように、仕事の本番は明日なのだが、移動日の今日は新幹線を乗り継いで熊本までやってきた。当初の予報では、台風 21号は今日の 5日が危ないということだったので、初めから飛行機便を避け JR の切符を手配していたのだ。

180905

実のところは、台風のピークが今日だったりしたら、いずれにしても新幹線だって動かなかっただろうが、まあ、台風が通り過ぎても今さら飛行機便を手配してもお高く付いちゃうだろうから、当初の予定を変えず、はるばる陸路でやってきたわけだ。長旅は疲れたけど。

というわけで、私は初めから羽田空港から飛行機が飛ぶなんてことを当てにしていなかった。しかし台風の進路により近い (というか、モロに進路上の) 関西方面では、現実にあんなにまで大荒れになって、「暴風雨と高潮」 に最大限の警戒が呼びかけられていたというのに、わざわざ空港まで行っちゃって缶詰状態になった人が何千人もいたというのである。当事者の方々には悪いけど、ちょっと信じられない思いがした。

まあ、全員があの海の上の細長い橋を渡って行ったというわけじゃなく、他の空港から関空着の便で来て降ろされちゃったという人もいるのだろうが、いずれにしても着陸すら危険なんだから、それは少数だったろうと思う。

Twitter でも 「あんな日に空港に行っても、飛行機が飛ぶわけないじゃん!」 と、かなり批判的な書き込みが多いのだが、私としては、関空が早いうちに 「空港閉鎖」 という措置を取らなかったのが、より大きな問題だと思っている。

要するに、関空は 「最強台風」 を甘く見ていたとしか思われないのである。「通り過ぎてしまえば離発着も可能だろう」 とか、「運休が多発したら、莫大な損害になる」 とか、ゼニカネ問題の思惑が働いて 「何とかなるだろう」 と考えてしまい、対応が遅れたのだろう。

先日の西日本豪雨でも、「ほとんどの住民は避難指示が出ても逃げない」 ことが問題になった。これは 「正常性の偏見 (normalcy bias)」 —— 私は今後、これを 「正常性バイアス」 と呼ぶことにしたい —— に邪魔され、最後まで避難をためらって被害に遭ったケースが多かった。

この正常性バイアスが、空港運営者にもあったのだろう。これは抜本的に考え直さなければならない問題だと思う。外国だったら 「飛行機が飛ばないことが明らかなのに、安易に旅行客を受け入れて缶詰状態に追い込み、多大なる苦痛を与えた」 として損害賠償訴訟を起こされても不思議じゃないケースだと思う。

まあ、「飛行機が飛ばないことが明らかなのに」 という点を強調しすぎると、結局 「両刃の剣」 になっちゃうのだけどね。

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