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2019/01/11

ニセ札入り封筒を渡して財布を預かるという詐欺

昨日の昼過ぎにラジオニュースを聴いてたところ、「ニセ札入り封筒を財布と交換し、窃盗か」 という 「はぁ? 何それ???」 というようなニュースが流れた。

1901112

ニュースの詳細を知るには上の画像をクリックすれば拡大表示されるので、それを読めばいい。要するにこの男、「この **万円が入った封筒を、あの人に渡してほしい」 と、ニセ札入りの封筒を預け、「担保としてあんたの財布を預かる」 と言って財布を受け取ったまま逃げるという手法で、犯罪を繰り返していたというのである。

見ず知らずの男からそんなことを申し入れられたら、「馬鹿も休み休み言え!」 となってしまうに決まっていると思うのだが、世の中にはこんな話で騙される人間もいるらしいのである。

で、ここまで考えて、「そう言えば……」 と、自分自身の遠い記憶がおぼろげながら蘇った。実は私も若い頃 (20歳前後の頃だと思う) に、路上でアヤシげな男からこんなような話を持ちかけられたことがあった。今回逮捕された 79歳の犯人は 、「20歳すぎ (つまり 60年近く前) からやっていた」 と供述しているのだから、もしかしたら、この男だった可能性が十分にある。

あまり詳しくは覚えていないのだが、新宿かどこかの雑踏でいきなり変な男が話しかけてきて、「現金入りの封筒を、ある人に渡してもらいたい」 みたいなことを言う。「変なオッサンだなあ、自分で渡しゃいいじゃないかか」 と思っていると、「あんたの財布を預かりたい」 なんて、わけのわからないことを言い出すではないか。

「何じゃ、そりゃ???」 である。当時の私は貧乏学生だったから、財布の中身なんてどうせ大した金額じゃなかったのだが、いくら何でも話が無茶苦茶すぎる。昔から警察は嫌いだったので 110番なんてしなかったが、「馬鹿なこと言ってんじゃないよ!」 と、相手にしなかった。

当時、友人に 「こんな変なオッサンがいたよ」 と話すと、「それ、結構有名な詐欺の手口らしいから、気をつけた方がいい」 と忠告された。いや、気をつけるも何も、こんな馬鹿な話に乗って自分の財布を差し出すやつがいるなんて信じられないじゃないか。しかし実はまんざら、いないこともないので 21世紀の今日まで続いているのだね。

というわけで、こんなニュースを聞いて、タイムマシンにでも乗ってしまったような気がしたのだった。それにしても 40数年前の私は、たやすく騙されそうなボンヤリ顔をしていたのかなあ。

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コメント

二十歳過ぎからやっていたということは、それで食えてたということですね。引っかかる人間が一定数いたということですね。打率は一分くらいはあったんでしょうか。

相当な演技力があったんでしょうね。
演技力と言えば新聞の勧誘員も負けてませんね。
昔、ピンポンされたのでドアを開けたら、

勧誘員:左手でビール券の束を握って見せびらかしながら、
「今この地区の皆様に感謝のためにビール券をお配りしています。もうビール券は受け取りましたか?」

私:「まだだけど」

勧誘員:目を細め眉毛を下げて、
「もうしわけないですう、すみませんーん」と言った後やたら話が長い。

私:「要は新聞とってくれちゅうことだろ」と言ったら、顔色が変わりそそくさと帰っていきました。

あの高級紙と言われてる新聞です。私はその新聞を購読してないので、その私に感謝のビール券を配るアホはいない。

そんな馬鹿げた演技をするということは、一定の効果がありそれは業界に共通する知恵なんでしょうね。

世の中美味い話は絶対ない。馬鹿げた話は馬鹿げた話と処理すれば多分被害には遭わないでしょう。

投稿: ハマッコー | 2019/01/11 20:56

ハマッコー さん:

自分の経験からいうと、犯人は 「相当な演技力があった」 というより、始めは 「何を言っているのか、よくわからん」 という印象でした。

で、よくわからない話を聞くうちに頭が混乱して、中には結果的に財布を差し出すやつも出てくるということのような気がします。

要するにごくフツーの判断で、「こいつ、メチャクチャ馬鹿なことを言ってる」 ということさえわかればいいんですが、もしかしたら 「そんなことを言う人がいるはずがない」 なんて、余計なことを考えるうちに、いつの間にか騙されてしまうということなのかもしれません。

それにしても アサヒ新聞 (あ、言っちゃった ^^;) の勧誘はえげつないですね。

投稿: tak | 2019/01/11 22:01

こんな手口を聞いたことがあります。

駅で中年サラリーマン風の男性が「財布を失くしてしまって、だがすぐに○○まで行かなければならない。2000円貸してほしい。もちろん必ず返却します。名刺交換をしましょう」と。
それでまあ相手の勤め先も判ったことだしと2000円貸すも、一向に返却されないと。
名刺の会社に連絡してその相手に話を聞くと、まったくの別人。しかもその人も同じような被害に遭っていると。

つまり犯人はもらった名刺を次の騙す相手に渡すことを繰り返しながら続けてるんですね。
犯罪の手口をほめるのもどうかと思いますが、つい感心してしまいました。
現在だとその場で即、携帯電話番号の交換をするのが普通だと思うので通用しにくいでしょうね。

投稿: らむね | 2019/01/13 02:04

らむね さん:

へえ、そんな手口もあるんですか。

いずれにしても、名刺というのは純然たる私文書ですから、身分証明にはならないっとことですね。

ケータイ番号の交換はいいアイデアですから、デタラメな番号でないことを確認するために、その場で相手から自分にかけてもらうというのがいいですね。

投稿: tak | 2019/01/13 13:34

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