ブロガーのスランプ
昨日、自分のブログの 3年半前のある記事を確認する必要が生じて読み返したら、我ながらおもしろいのである。
その翌日の記事もおもしろいし、翌々日の記事もまたおもしろい。つい、ほぼ 1週間分の過去の記事を読み返して、「あの頃は今より冴えてたのかも」 なんて思ってしまった。
実は近頃、ブログのネタに少しだけ苦労し始めている。いや、決してネタがないわけじゃない。いくらでもあるのだ。私のメモ帳 (最近は iPhone の 「メモ」 機能を使っている) には、日頃書きためたネタが常に 5つか 6つゴロゴロしている。
しかし、メモしたネタのうち、実際に使えるのは 5つに 1つあるかどうかである。さらに、実際書き始めてから、「始めに感じたほどおもしろいネタじゃないかも」 なんて思ってしまうこともある。ひとつには、近頃仕事が忙しくなってしまって、なかなかじっくり一つのネタを掘り下げる時間が取れないということもあるのかもしれない。
あまりじっくり掘り下げなくても、直観でサクサクっと書いてしまえるネタというのもあるのだが、このくらい長くブログを続けていると、そんな重宝なネタはほとんど過去に書いてしまっている。繰り返しを絶対に避けたいというわけでもないが、同じようなネタばかりになってしまっては、自分の気が済まない。
あるいは、単純にちょっとしたスランプなのかもしれない。そういえば、前にスランプというモノについて漠然と考えたことがある。そうか、それでは、今日のところはそれでいってみよう。
スポーツの世界でも、好調をコンスタントに維持するのは難しい。単に体調の波ということもあるが、メンタルな要素も大きい。例えば野球の打撃について、前にある解説者が次のように言っているのを聞いたことがある。
打撃の好調が続くと、選手自身気をよくしてしまって、大抵の球はヒットできるような気がしてくる。それで欲が出て、打ちにくい球にもつい手が出てしまいがちになる。その結果、フォームが微妙に崩れ、だんだん思うようなヒットが出なくなる。それがスランプの始まりなのだという。
スランプが続くと今度は慎重になり、明らかな好球にしか手を出せなくなる。するとだんだんヒットが出始め、いいときの感覚がよみがえり、調子が上向く。こんなような波の繰り返しがあるのだという。人間は機械じゃないから、どうしても波があるのだ。
スランプの原因というのは、その程度の微妙なことである。その結果にしても、野球でいえば、3割打てるか 2割 5分を切るかというのは、100回打ってヒットが 5~6本増えるかどうかという程度のことだ。初めから 2割 5分打てない打者が 2割を切っても、それが 「スランプ」 といえるかどうかは微妙である。
ブログブームといわれた現象が過ぎ去ったのも、こうしたことと無縁ではないだろう。多くのブロガーは、初期の頃の、書くことがいくらでもあった時期を過ぎて、いわばスランプになってしまったのだ。
誰だって腹の底にたまっていて、いつか書いてやろうと思っていたようなネタはいくつかある。ブログを始めた当初は、そうしたことを思い切り書いてしまうと胸のつかえがおりて気持ちがいい。ところが、ネタが尽き始めて小ネタを書き始めると、初期の頃の 「いい気持ち」 がなかなか得られなくなる。
「こんなはずじゃない」 と思う。「ブログを書くって、もっと爽快なことのはずだった」 という気がする。すると、なんだか馬鹿馬鹿しくなって更新をしばらく休むことになる。そのうちまた書くことができればいいが、そうでないと 「しばらく」 が 「ずっと」 になって、消え去ったブロガーも多い。
一方、初めから 2割 5分打てない打者に 「スランプ」 と呼べるものがあるかどうか微妙であるように、こういっちゃ何だが、何年もずっとおもしろくもなんともないブログを書き続けているという例もある。まあ、それはそれでブロゴスフィアの裾野を広げる役には立っていると思う。
私個人としては、ここまで 「毎日更新」 を続けてしまった以上、更新を休もうという発想がないのである。それは意地とかそういったものではなく、もはや 「毎日ブログを書き続けるカラダ」 になってしまったのだ。書かないと気持ち悪いのである。まったくもって因果なことだ。
こんな時には無理に大ネタを書かずに、ぼちぼちと小ネタで続けていると、そのうちヒットが出始めたりする。というわけで、「近頃、胸のすくようなヒットがないなあ」 と思っている方も、よかったら辛抱してお付き合い願いたい。
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)
















最近のコメント