カテゴリー「グルメ・クッキング」の97件の記事

2017/12/14

米を使った麺類も、できない話じゃないらしい

4年近く前、「英語以外のカタカナ言葉、とくにスイーツ系やフランス料理系の言葉は、はっきり言ってさっぱりわからない」 と書いた (参照)。「フォンデュ」 とか 「テリーヌ」 とか 「カルパッチョ」 とかいう食い物が、どんなものだか想像もつかない。

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だから、"小麦アレルギーでも大丈夫!  新食材 「ライスジュレ」 で期待される安全な食のイノベーション" という記事の見出しだけ読むと、「ライスジュレって一体、米の何なんだよ!?」 とイラついてしまうのである。調べてみると 「ジュレ」 というのはフランス語で 「ゼリー」 のことだという。つまり 「米のゼリー」 である。

「だったら、初めから 『ライス・ゼリー』 (本来は 「ライス・ジェリー」 かな) と言えばいいじゃないか。英語とフランス語、ごちゃ混ぜにすんなよ!」 となってしまうのだが、そこはそれ、「ゼリー」 というより 「ジュレ」 と言った方が、お洒落感があってなおかつ、より新しい可能性を暗示すると思われているようなのだ。というわけで、ここはおとなしく引き下がろうか。

話が脱線したが、とにかく、茨城県河内町 (私の住むつくばの地から、そう遠くない) にあるライステクノロジーかわちという会社が、米を使ってゼリー状の食材を開発したというのである。詳細は上のリンク先に飛んでもらえばわかるが、米のゼリー状食材によって、パンだろうとシュークリームだろうと麺類だろうと、自由自在に作れるという技術が開発されたんだそうだ。

私は麺類好きだから、米を使ったいろいろなヌードルが登場したら率先して食ってみたいと思うのである。そんなことを思いながら、夕方に小腹が空いて、讃岐うどんチェーンの 「丸亀製麺」 に寄ったら、カウンターの暖簾の上に 「当店では国産の米を使用しています」 という貼り紙があった。

一瞬 「なぬ! さすがお膝元茨城県の丸亀製麺では、既に米でうどんを作り始めたのか!」 と驚いたが、何のことはない。このチェーンではうどんだけでなく 「おにぎり」 も扱っていて、国産米を使っているのはどうやら、おにぎりということのようだった。

オチがお粗末で申し訳ない。とはいえ、丸亀製麺には 「当店のおにぎりは、国産米を使用しています」 と書いてもらいたかったなあ。

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2017/11/10

ジョナサンの 「ヘルシー日替わり和膳」 がありがたい

近頃はなるべく (「絶対に」 というわけではない) 肉を食わないようにしているので、出張や仕事先で外食する時に、選択の余地がものすごく狭くなっている。いくら手軽だからといって、牛丼やとんかつ定食は避けざるを得ないし、ラーメンも好きなのだが、大抵チャーシューが入ってるので、できるだけ避ける。

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そうなると、いつも寿司や刺身ばかり食うわけにもいかないので、自然にそばやうどんになってしまいがちだ。麺類は大好きだからいいのだが、ご飯ものを食いたい時などは、親子丼やさば味噌定食みたいなものがスタンダードになる。あるいは 「たらこスパゲティ」 などという変化技か。

とくに地方都市などで幹線道路沿いの 「丸亀製麺」 以外にはファミレスしか選択肢がないような場合は、「どうして最近の日本の外食メニューは、こんなに肉ばっかりなんだ?」 と嘆きたくなる。どんなファミレスも、メニューの中心はステーキとハンバーグなのだ。私はステーキは 10年以上、ハンバーグに至っては 30年以上食ったことがないのに。

ちなみに、10年前に 「しゃぶしゃぶ」 に嫌々ながら付き合わされた時のことを書いた記事がある (参照)。この頃から徐々に肉食を避けるようになっていたので、最高級の牛肉もまったく嬉しくなかったし、近頃ではほとんど口にしなくなった。

そして今日、東京町田の 「ジョナサン」 というファミレスで昼食を取った時、「ヘルシー日替わり和膳」 というメニューがあると知った (参照)。3種類の定食 (「さば塩さっぱりおろし」 「とうふハンバーグ野菜あんかけ」 「鶏つくねてりやきソース」) が日替わりで提供され、今日のメニューは 「とうふハンバーグ野菜あんかけ」 で、さっぱりして悪くなかった。

今日が 3番目の 「鶏つくね云々」 の日でなくて幸いだったが、最悪、牛か豚でなく鶏ならギリギリ許すことにしているので、何とか OK である。これから仕事先で昼食を食べる時には、ジョナサンがある土地なら迷わずに済む。iPhone で検索すればすぐに探せるからありがたい。

ジョナサンがなかったら、仕方がない。蕎麦か、たらこスパゲティである。

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2017/10/20

松茸が不作なんだそうだが

この秋は松茸が不作なんだそうだ。Jcast ニュースに "秋の味覚「マツタケ」、長雨で不作 お値段 3倍、ネットショップは受付休止" とある。国産松茸の 6割を占めるという長野県では、例年の 1割しか入荷していないというニュースもある (参照)。不作ということで値段も高騰しているらしいが、どうせ私は松茸なんて買うつもりがないから、関係のない話である。

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そもそも私は、松茸のおいしさというのがさっぱりわからない。自分では買ったことがないが、昔は業界内でいろいろあって、国産松茸のもらいものが結構あった。それできちんと七輪の炭火であぶったり、松茸ご飯にしたりして食っていたのである。

ただ、到来物だから一応ありがたがって食ってはみても、正直なところ世の中で言われるほどの絶妙のおいしさなんて感じたことがない。「ふぅん、この程度のものなのね、要するにフツーのキノコだよね」 と思うだけで、感動して舌鼓を打つようなことなんて、一度もなかった。

一説には 「香り松茸、味しめじ」 と言って、松茸は香りを味わうもので、食べておいしいのはシメジだなんてことにもなっているが、香りにしたって、そんなに高い金を払ってまでありがたがるようなものとは思われなかった。個人的には安い椎茸が一番好きで、松茸をありがたがるのは、多分に 「雰囲気のもの」 か 「迷信」 に過ぎないと思っている。

そんなことを言うと、「お前の食べたのはきっと中国産か何かで、国産は全然違う。一度食わしてやるから、楽しみにしとけ」 なんて言う人が現れる。しかし私が毎年食っていたのは、信州の業界関係者から大げさな籠に入れて届けられる正真正銘の贈答用国産品だった。さらに言えば 「一度国産を食わしてやる」 なんて言う人に、本当にご馳走になったことは一度もない。

というわけで、初めのうちは到来物をありがたがって食っていたが、何年か続くと、もう食う気もしなくなっていた。面倒なのでそのまま誰かにあげると、ものすごく大げさにありがたがられて、そこそこの返礼が届いたりするので、その方がずっとよかった。

「国産の松茸はまったく違う」 という話が一人歩きしているが、個人的な感覚では 「どこがそんなに違うの?」 という程度のものでしかない。中国産と国産を明確に言い当てられる人がいたら、お目にかかりたいぐらいのものだ。ほとんどは、「国産」 と表示してあるのを大げさにありがたがっているだけとしか思われない。

カナダに長く住んだ人の話では、森を散歩するとリュック一杯分ぐらいの松茸が採れて、それを大鍋で佃煮にして食うと美味かったという。カナダの松茸はビミョーに種類が違うらしいが、この話にはちょっとそそられる。

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2017/10/03

カメムシの味は青リンゴの清涼感らしい

半月ほど前に 「カメムシの話」 という記事を書いた。クルマのボンネットの横にカメムシがひっついていたので、潰さないように放っておいたところ、勝手にどこかに飛び去ってくれていたというお話である。とにかくカメムシは潰してしまうとやたら臭い臭いがするので、扱いに注意が必要なのだ。

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ところが朝日新聞の女性記者が、そのカメムシを食べてみるイベントに参加したというのである。その体験記事がインターネット上に掲載されている (参照)。

私は 4年ちょっと前に 「イナゴの佃煮」 という記事で書いた通り、イナゴは平気で食べられる。というか、好物ですらある。この記事の中で、私は次のように書いている。

私からすると、虫が食えないくせに、どうしてエビやカニは食えるのだろうと思う。シュリンプなんて、気分はほとんど虫だし、カニなんてチョー大型の虫だ。それに、エビを生で食えるくせに佃煮にしたイナゴが食えないなんて、どうにも理解できない。

今後、地球温暖化によって食料問題が取りざたされる時が来る。必ず来る。そうなると牛や豚なんていうのは、生産効率からしたら問題ありすぎだから、食肉業界は遠からず衰退するだろう。そうなったら、動物性タンパク質は魚と虫で摂るのが一番いい。

イナゴがフツーに食えるんだから、昆虫食は平気という自信があったが、さすがに 「カメムシを食う」 と聞いて 「ギャッ!」 と思った。あの臭いの元を口に入れるなんて、相当のことだ。ところが記事を読むと、「ホシハラビロヘリカメムシは青リンゴ風味で甘酸っぱく、マルカメムシはパクチー風の清涼感」 とある。

へえー、そうなんか、そんなに 「食えるもの」 だったんかと、機会さえあれば食ってみてもいい気がしてきた。もっとも、自分でわざわざカメムシを捕まえて料理してみようとまでは、まだ思っていないのだが。

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2017/04/23

「石パン」 という食べ物

「堅い食い物」 と言えばいろいろある。まず思いつくのがフランスパンとか、堅焼きせんべいとかで、これらは表現するとすれば 「カチカチ系」 だ。

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「歯ごたえ系」 とでも表現したくなるのが、たくあんなどの漬物で。酢昆布などもその流れだろう。コチコチに堅いわけじゃないが、噛み切ろうとすると、その繊維が難敵になる。その他に 「もっちり系」 と表現されるものがあり、歯ごたえのある餅などが挙げられる。

しかし多くの場合、「堅くて噛めない」 というほどのことはない。そもそも 「堅くて噛めない」 というほどのものが食品として存続するのは難しい。多くの食品は、そのままでは堅くて食いにくいものを煮炊きするなりして、食べやすくしたものだ。

しかし世の中には、その常識を打ち破る食い物がある。上の写真は、讃岐の善通寺参道にある熊岡菓子店の販売する 「石パン」 というものだ。先日讃岐に行った時、「金比羅さんは何年か前に行ったし、今回はそこまで足を伸ばす時間がないから、善通寺参りをするか」 と、軽い気持ちで寄ってみたのである。

善通寺は四国八十八箇所霊場の第七十五番で、真言宗善通寺はの総本山としても名高い。行ってみると大変立派なお寺で、参拝客も大勢いた。そして帰りに寄って、軽い気持ちで買ったのが、この 「石パン」 である。

熊岡商店は、葛飾柴又の商店街を思い出させるような、昭和の雰囲気溢れる店作り (参照) で、結構人気店らしく、客が列をなしている。私もいろいろな種類のお菓子を買ったのだが、最も衝撃的なのがこれだった。

何しろ、堅くて噛めない。本当に噛めない。まさに 「石」 である。あまりの堅さに、しばらくは口の中でしゃぶっているしかない。5分ぐらいしゃぶるうちに、少しは唾液でふやけて噛めるようになる。

話のタネにと友人知人にも食べさせたが、「堅い!」 と言う人はあっても (というか、100% そう言うのだが)、「まずい」 という人はいない。「おいしい、クセになる」 という。しかしとにかく堅くて噛めないので、いくらクセになっても量は食べられない。だから太る心配もあまりない。

この食べ物の発祥は、兵隊の非常食料として作られたものであるらしい。なにしろカチカチで水分が少ないから、日持ちがする。1ヶ月は常温でも大丈夫らしい。

「これはパンと思うからいけない。アメ玉と思えばいい」 という人もいた。アメ玉のつもりでしゃぶっているうちに、最後にはなんとか食えるようになる。確かにそう思えば、一粒で長く楽しめる。

とにかく、私がこれまで食べた食い物の中では、最高に堅いものだった。

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2017/04/10

「けんちん汁」 を巡る冒険

世の中には 「けんちん汁」 というものがあり、Google で画像検索してみるとその圧倒的なバラエティが見られる。共通しているのは具だくさんの汁物というだけのことで、体裁は白味噌あり、赤味噌あり、しょう油仕立てあり、豆腐がどっさりフィーチャーされているものあり、豆腐なしのものありと、けんちん汁の定義はかなり難しそうだ。

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Wikipedia で調べてみると、次のようになる。(参照

大根、にんじん、ゴボウ、里芋、蒟蒻、豆腐を胡麻油で炒め、出汁を加えて煮込み、最後に醤油で味を調えたすまし汁である。地域や家庭によって、味噌仕立ての場合もある。

元来は精進料理なので、肉や魚は加えず、出汁も鰹節や煮干ではなく、昆布や椎茸から取ったものを用いた。

というわけで、けんちん汁が元々は精進料理だったのだと初めて知った。さらに語源については次のように説明されている (どうでもいいけど、ちょっと悪文)

「けんちん汁」 の語源については、定かではないが、神奈川県鎌倉市にある建長寺の修行僧が作っていたため、「建長汁」 がなまって 「けんちん汁」 になったといわれる説が有力だが、普茶料理の巻繊 (ケンチャン - 野菜を刻み、豆腐を混ぜて炒め、油揚げか湯葉で巻いて油で揚げた料理) がアレンジされ、けんちん汁になった説などがある。

なにしろ私は東北の日本海側にある地方都市の出身とて、子どもの頃は家庭で 「けんちん汁」 などというものを食べさせられたことがない。小学校に入ると、給食で時々 「けんちん汁」 という献立があったが、きちんと意識して食っていたわけじゃないので、「ああ、あの田舎風の汁物か」 程度の認識で、とくに好きでも嫌いでもなかった。

ところが 30歳前にして茨城県つくばの地に引っ越してみると、当地では 「けんちん汁」 というのが代表的郷土料理と言っていいほどのものなのである。単に食事の際の汁物としてだけでなく、蕎麦でさえもけんちん汁で食すのが定番みたいなのだ。Wikipedia にも、次のように記されている。

茨城県では、特産の蕎麦にけんちん汁をかけ 「けんちん蕎麦」 としても食されており、また、けんちん汁をつけ汁とした 「つけけんちん蕎麦」 も存在する。

まだ 20代の頃、町の主催 (当時はまだ 「市」 じゃなく 「町」 だったのだよ) で催された 「蕎麦打ち講習会」 というものに、2000円 (だったかな?) の会費を払って参加したことがある。ところがその講習会では、蕎麦打ちと同じくらいの時間を 「けんちん汁」 の作り方にも割かれたのである。

この地では、テキトーに太めに打った蕎麦を、具を細かく切ったけんちん汁に絡めて食うのが定番のようなのだ。この 「絡めて食う」 というのは、まさに文字通りの表現で、熱い 「かけ汁」 として使うのでもなく、「ぶっかけ」 といえばぶっかけなのだが、フツーのぶっかけよりもまだ汁気の少ない、生暖かいものにする。まさに 「絡めて食う」 のだ。それを自分で作らされて自分で食わされたのである。

「蕎麦打ち講習会」 というのだから、てっきりすっきりとした江戸前蕎麦の打ち方を指南してくれるものと思っていたのだが、そのイメージは完全に裏切られた。この 「けんちん絡み蕎麦」 とも言うべき食い物は、自分が下手な作り手ということもあっただろうが、あまりおいしいと思えなかった。一緒に参加した人たちと、「なんか、だまされたような感じですね」 と呟きながら帰って来たのを覚えている。

けんちん汁を暖かいたっぷりのかけ汁として使った、いわゆるフツーの 「けんちん蕎麦」 ならまだ食えそうだが、あの時の経験がトラウマとなって、一度も注文したことがない。せっかくの蕎麦を、けんちんまみれにする気には、なかなかなれないのだ。

しかし近頃は、蕎麦を離れたフツーの 「けんちん汁」 なら結構馴染んでしまった。わが家でも時々作って食べている。もっとも庄内風の 「芋煮」 とほとんど区別付かないものになっているので、出自は争えないわけだが。

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2017/01/22

「ちくわぶ」 というおでん種

恥ずかしながら、つい最近まで 「ちくわぶ」 という食い物を知らなかった。先日のラジオで話題になっていたので、妻に 「ちくわぶって、竹輪のこと?」 と聞くと、「ちくわぶは、ちくわぶでしょ」 という答えが返ってきた。

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というわけで私は、生まれて初めて 「ちくわぶ」 という独立した食品があることを知ったのである。それまでは 「ちくわぶ」 という言葉を耳にしたことはあるが、それは魚肉系練り物の 「竹輪」 の幼児語だろうぐらいに思っていた。

あわてて Wikipedia に当たってみると、次のようにある (参照)。

ちくわぶ(竹輪麩)は、小麦粉をこねたものを茹であげた麩である。

東京 (関東) ローカルの食材で、全国的には 「ちくわぶ」 という存在すら知らない人がいる。近年はテレビなどで取り上げられて知名度が上がり、全国チェーンの大手スーパーなどで真空パックの製品が取り扱われている。だが現在でも首都圏以外ではほとんど見かけることがなく、全国的には現物を見たことすらない人がほとんどである。

"東京 (関東) ローカルの食材で、全国的には 「ちくわぶ」 という存在すら知らない人がいる" とあるのがやや救いだが、18歳で上京して以来、半世紀近く関東に暮らしているのだから、やはりちょっとショックではある。そういえば 20代の頃におでんを食っていて、ついつまんでしまい、そのモソモソした妙ちくりんな食感に 「何だ、こりゃ?」 と思った記憶がある。

今から思えば、あれが 「ちくわぶ」 というものだったのか。見るのも嫌というほどまずいわけじゃないが、金を払ってまで食いたいと思うようなものでは決してない。他においしいおでん種はいくらでもあるのだから、何が悲しくてあんなものを食わなければならないのだ。

ちくわぶの入っていないおでんがあっても、個人的にはまったく構わない。そもそも 「ちくわぶ」 という名称からして、「竹輪」 の代用品としか思われないから、たとえこの世からなくなってしまっても、なくなったことに気付くことすらないだろうと思う。

念のために、おでん種の人気がどんな風になっているのか調べてみると、Softtrain という会社の 「~おでん 4700人アンケート~」 というページが見つかった。「好きなおでんの具の全国 1位は大根、2位たまご!」 というタイトルには納得するが、2行目に 「関東で好まれる具はちくわぶ、はんぺん」 とあるのにびっくり仰天してしまった。

全国ベースの人気ベスト 5 は、「大根、たまご、こんにゃく、竹輪、餅入り巾着」 と続き、ちくわぶはようやく 14位に顔を出す程度なのだが、関東だけに絞ると、このベスト 5 にはんぺんを加え、その次の 7位にランクされているではないか。これには驚きだ。関東を除いた地域では、ほぼ最低ランクに近いレベルだというのに。

なんとまあ、しらたき、がんもどき、さつま揚げ、つみれよりも、ちくわぶなんてものを好む関東人が多いというのである。関東ネイティブのおでんの好みって、一体どうなってるんだ。よっぽどおいしいものを知らないんじゃなかろうか。

とまあ、ちくわぶの好きな人には散々の暴言となってしまったかもしれないが、食の好みは人それぞれなので、お許し頂きたい。

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2017/01/03

尾道ラーメンは、申し訳ないが口に合わなかった

昨年暮れ、といってもまだ 1週間も経っていないが、広島県への出張で 「尾道ラーメン」 というご当地ラーメンを食してみた。ラーメンそのものは嫌いじゃなく、むしろ好きな方だが、ポリシーとしてなるべく肉食を避けている身としては、最近では 「ラーメンってチャーシューが入ってるからなあ」 と敬遠気味なのだが、まあ、ものは試しと、駅前の 「たに」 という店に入ってみたのである。

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尾道ラーメンに関しては、予備知識はまったくなかった。だから出てきたものを見て、そのスープの色の濃さにまず驚いた。しょう油そのものの色に見える。チャーシューがやたら大きく、さらに 「背脂ミンチ」 と称されるらしい肉の脂身の細切れがスープにたくさん浮かんでいる。麺は細打ちで縮れが少ない。薬味は青ネギ。

ここから先は悪口に聞こえてしまうと不本意なので、初めに断っておくが、決して 「まずい」 と言っているのではなく、私の好みには合わないというだけの話である。好きな人は好きなんだろうが、私個人としては正直言って 「このラーメンのどこがうまいんだ?」 とぼやきたくなった。

私はできれば魚介系のコクがあってなおかつあっさりしたスープが好みで、脂分はできれば少なくてギトギトしていない方がいい。麺は中太の縮れ麺が好みである。一番好きなのは生まれ故郷、酒田の 「満月」 のワンタンメン (参照) だが、佐野、喜多方、米沢系のラーメンは総じて旨いと思う。

要するに北関東から東北にかけてのラーメンならかなり OK で、やはり生まれた血筋は争えない。一方、西日本系のラーメンは、決して 「まずくて食えない」 ってわけじゃないが、和歌山ラーメンとか博多ラーメンとか熊本ラーメンとか、やっぱりピンと来ないのである。

今回の尾道ラーメンにしたって、「まずい」 というわけじゃないので完食し、スープだって最後の一滴まで飲み干した。だから傍から見たらおいしそうに食べているように見えたかもしれない。

「もしかして、同じ尾道ラーメンでも、この 『たに』 という店がとくに口に合わないだけなのかもしれない」 と思い、念のため翌日にその近くの 「味麺」 という店にも入ってみた。ところがやっぱり、出てきたのは似たようなラーメンで、すっかり完食したのは前日同様ではあるが、やはりおいしいとは思えなかった。

これでどうやら、尾道のご当地ラーメンは自分の口には合わないと確信するに至ったわけである。尾道ラーメンが大好きな方には申し訳ないが、やはり食い物の好みというのは微妙なもので、「絶対的なおいしさ」 なんてものはそうそうあるものではない。こればかりはどうしようもないことなのである。

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2016/10/24

鍋の最後に炭水化物を摂る 「しめの文化」 に馴染めない私

私は鍋の最後に 「しめ」 というものを食う文化に、かなりの違和感を覚えている。さんざん飲み食いした挙げ句にさらにメシだの、うどんだの。ラーメンだのと炭水化物を食い足すというのが、自分自身の 「食のスタイル」 に全然馴染まない。

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私は夕飯はさっさと食って、さっさと腹一杯になりたい人である。ところが日本の、とくにオヤジたちの食文化は、「とりあえずビール」 から始まり、大して腹の足しにもならないものをちびちびつまみながら、だらだらと酒を飲む。しかしそれでは寝る前に腹が減るので、最後に鍋に炭水化物をぶち込んでそれを食うのである。

私はといえば、酒なんて飲むよりもとにかくメシを食いたい。だから酒飲みの家に招かれて夕食に付き合わされると、いつまでもメシが出てこないので、腹が減ってどうしようもなくなる。それで 「あのう、ちょっとご飯をいただきたいんですが」 なんて言うと、「えっ、もうご飯ですか?」 なんて驚かれる。

そんなことを言われて驚くのはむしろこっちの方で、よくまあ、夜も更けてからメシも食わずに空きっ腹を我慢できるものだと思う。それで、さっさとメシを食ってしまうと、最後の 「しめのラーメン」 なんて、「そんなもの、いらんわ!」 ということになる。

これは、私が下戸の家に生まれて育ったからだと思う。私の父は、「酒はお猪口一杯ならおいしいと思うが、二杯飲んだら心臓バクバクになって死ぬ」 という人だった。だから夕食の前にとりあえず酒を飲むという発想がない。飲みたかったら、まず腹を満たしてからゆっくりと飲む。

本来なら、この方が体のためにもいいはずである。空きっ腹のうちに酒を飲んで、寝る前に炭水化物をがっつり食うなんていうのが、健康的なはずがないではないか。それで 「しめの文化」 には、自分自身がオッサンになってからも全然馴染めない。

仲間内で飲み屋に行って、「それぞれ好きなつまみを頼んで」 なんて言われても、私は 「おにぎり 2皿」 なんて注文して、不興を買ったりしているのである。

(写真は 「日清 妖怪ウォッチ 鍋用ラーメン」 というものを借用した)

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2016/10/15

黒パン礼賛

3日前に長崎まで行った際に乗った ANA の機内誌で、黒パンの特集をしていた。ドイツの黒パンのお話である。タイトルの 「今日も黒パン 明日も黒パン」 というのが気に入った。もちろん 「今日もコロッケ 明日もコロッケ、これじゃ年がら年中コロッケコロッケ」 という昔の歌にちなんだもので、「年がら年中黒パン」 というココロなのだろう。

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私が初めて行った外国はドイツである。25歳の時に、出張で行ったのだ。フランクフルトでは年に 2回インターストッフという布地の国際見本市が開かれていて、繊維業界紙の記者をしていた私は、以後何度も訪問した。

そして初めて訪問した時から、ドイツの黒パン文化に馴染んだ。ドイツの普通のレストランで供されるパンは、黒パンしかないみたいなものだったが、そのみっちりとして、やや酸っぱさのある食感が気に入ったのである。「パンというのは、こんなにおいしいものだったのか」 と思ったほどだ。

ドイツを訪れた日本人の、ドイツ独特の黒パンに対する反応は、きれいに 2通りの分かれる。「ドイツのパンには馴染めない」 という反応と、「黒パンも、なかなかいいものですな」 という反応だ。そして 「馴染めない」 派の方がずっと多い。さらに私のようにみっちりとした黒パンの方が気に入ってしまい、「白くてふかふかのパン」 に物足りなさを感じてしまう日本人はごく少数派だ。

日本でパンの定番と言えば、山崎の食パンだろう。まさに 「白くてふかふかのパン」 そのものだが、我が家では 「つまらないものの代表」 みたいに思われている。とくに私なんかは、「何が悲しくて、あんな味気ないパンを食うのだ」 と思っている。「まずい」 とか 「嫌い」 とかいうわけでは決してないが、金を出してまで買って食う理由がまったく思い当たらない。

日本は物が豊富にあって、いろいろなもののが選べると思われているが、ことパンに関しては、やっぱりその奥行きがない。おいしい黒パンを食べたいと思っても、なかなか手に入らないのだ。我が家では手作りの天然酵母パンを食すのだが、ライ麦がフツーに入手できる環境にないので、黒パンはまだ作ったことがない。

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