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2019/05/31

「七段ピラミッド」だの「四段タワー」だの

「大阪府東大阪市内の小学校運動会で「7段ピラミッド」の組体操が行われるとして、ネット上で安全面への疑問の声が上がり、論議になっている」と伝えられている。東大阪市では、今はどうだか知らないが「4段タワー」(写真右側)なんてものも実施されていたらしい。

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私はこうした組み体操の意義がさっぱりわからない。思い出してみれば私も中学校の時だったか、体育の時間でこの類いの組み体操の練習をさせられたことがある。「体育の時間で」と書いたのはほかでもない。実際の運動会の本番はサボっていたからだ。あんなもの、ばかばかしくてやってられない。

練習の経験から言わせてもらうと、こんなのはちっとも楽しくない。私は体が大きかったから一番下の段で支える担当をさせられたが、重いばかりで何がどうなっているのか、全体像はさっぱりわからない。ただ本番で端から眺める者がスペクタクルを感じて拍手喝采するだけのことだ。

四段タワーなんていうのも練習させられた覚えがある。一番上に乗るのは体の小さいやつだが、降りてきて「おっかなかったぁ!」と言っていたのを覚えている。練習の時に七段ピラミッドが崩れてしまったことがあるのは覚えているが、四段タワーが崩れたら怪我をする確率が高い。

実際にこの手のアトラクションでは過去に怪我人が何人も出ている。他のことでは神経質なまでに危険を避けたがる学校という組織が、こうしたことだけはなぜか「伝統」なんてものを振りかざして続けたがる。

職員会で体育会系の教師が力を持っていて、「止めが方がいい」という声に耳を貸さないのだろう。彼らにかかっては、こうした活動での怪我は「単なるドジ」か「名誉の負傷」のどちらかにされてしまう。

こうした「伝統」なんてものを笠に着たアトラクションの駒にされている子どもたちは、個別の表現欲を無視する圧倒的パワーの中で「単なる手駒」となる感覚を植え付けられてしまう。子どもの頃の私はそれがイヤなので運動会のアトラクションをサボってばかりいたのだよね。

こういうことってかなり大雑把に運営されていたようで、一人や二人がサボっても誰も気付かず、なぜか支障なくやってしまえるもののようなのだ。それがまた不思議である。

 

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2019/05/17

常総市の資材置き場廃家電火災のお粗末な事情

常総市にある資材置き場の廃家電火災は、2日経った今日の午後もまだ鎮火していないようで、黒煙が収まっていない。写真は午後 3時過ぎに我が家の近くから撮影したもので、一昨日の凄まじい黒雲のような様子と比べればだいぶ収まったが、まだかなり上空まで煙が立ち昇っているのがわかる。

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燃えているのはリサイクル用に野積みされていた廃家電で、東京新聞によると「現場にあった廃家電の保管状況が廃棄物処理法の施行規則に違反しているとして、県が昨年八月に改善指導していた」と、次のように伝えられている(参照)。

県廃棄物対策課によると、この資材置き場の場合、規則により、野積みした廃家電などの高さを五メートルより低くしなければならなかった。しかし、県が立ち入り検査したところ、実際には十メートルほどに達していた。

この資材置き場を管理しているのは「立東商事株式会社」という業者で、昨年 8月の県からの改善指導に対し、約 7カ月かけて保管量を減らすとの改善計画書を提出していたという。しかし出火当時は高さ 10〜20メートルほどに電子レンジや冷蔵庫が積まれていたというから、改善どころかますますひどい状態になっていたことになる。

2日前の「ものすごい黒煙から、列車事故まで」という私の記事に、消防団経験者のらむねさんが「こういうゴミは、電池やらバッテリーやらの化学物質の発熱・発火があるのが、木材と違って怖いところです」とコメントしてくれている。かなり危険な状態で廃家電が放置されていたわけだ。

これだけの大変な事態になったら、常識的には当事者が出てきてなんらかのお詫びコメントを発するなり事情説明を行ったりするのが当然というものだが、少なくとも 17日夜までにはそんなニュースは流れていない。東京新聞の記事には「立東商事の登記上の代表者の住所地にあるリサイクル会社は、本紙の取材に対し『担当者が不在で答えられない』と話した」とある。

要するに社員はバックレるし、肝心の責任者は雲隠れしてるというわけで、かなりお粗末な会社のようなのだ。

今のところ深刻な健康被害は報告されていないが、常総市では影響調査の結果が出るまでには時間がかかるとしている。今後は立東商事の管理責任が追及されるだろうが、きちんと責任を負えるような会社なのかどうか、さっぱりわからない話のようである。

 

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2019/05/15

ものすごい黒煙から、列車事故まで

今日は珍しい光景を見てしまった。全国ニュースにもなったらしいので、テレビ画面で見た人も多いだろうが、私はなんと、火災現場からもうもうと立ち上る黒煙をナマで見てしまったのである。結構凄まじい光景だった。(参照

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我が家は現場の常総市とは隣り合わせぐらいに近い地域にある。ただ朝のうちはそれほど大騒ぎになっていない様子で、7時半頃に北に向かってクルマを運転し始めた時は、「めちゃくちゃ黒い雲が湧いてるなあ」ぐらいに思っていた。

ところが消防署の前を通りかかった時、消防車がおもむろに出動するところだったので、「どうやら、ありゃ火事だな」と思い当たった。それも並みの火事じゃない。煙がすごすぎる。何しろ湧き上がる黒雲と思ったほどだもの。

ただ、私はそのまま仕事先に向かってしまったので、詳しくはわからなかった。ところが昼過ぎに Google News で見ると、常総市の資材置き場で廃材が燃え続けているというではないか。午後 3時頃に帰途についた時もまだ煙は上がっていたから、もう呆れるばかりである。

それからまた家を出て、今夜は静岡に来ている。夕方の新幹線に乗るために上野東京ラインで東京に向かったのだが、今度はなんと電車が上野で止まってしまった。品川駅付近で人身事故が起きたため、東海道線、横須賀線、京浜東北線などが動けないという(参照)。一時はどうしようかと思ったよ。

しばらくして山手線が動いたので、なんとか新幹線には乗ることができてホッとした。何だか今日は身近でいろいろなことが起きすぎである。

 

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2019/05/10

PC データのバックアップぐらい取っておくべきでしょ

母の十三回忌で実家に戻っている間に、テレビでは高須クリニックの院長が別荘から金塊などを盗まれたというのが話題になっていた。そしてその後に、ノート・パソコンも盗まれていたことも明らかにされた。

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高須院長はさすがにセレブで、取られた金塊や現金にはあまり関心がないが、それでもパソコンが盗まれたことには悔しさ一杯だそうで、次のように語っているらしい。(参照

「今まで書いた原稿が全部入ってるんです。出版した本の原稿とか。あれはすごく痛い。データだけ返してって言いたい。買うけどいくらですかって」

この記事をネットニュースで読んで、私としてはちょっと啞然としてしまった。金を出して買い戻したいというまで大切なデータのバックアップを、彼は取っていなかったらしいのである。

私は自分の PC にセーブしてあるデータは、複数のクラウドにしっかりとバックアップを取ってある。そんなに金目のデータはないが、過去に作成したデータが仕事でどうしても必要になることがある。そんな場合に困らないようあちこちに同じデータを保存して、いつでもアクセスできるようにしているのだ。

そのくらいは、貴重なデータを取り扱う者として当然のことと思っていたが、どうやらそれほど「当然」というわけでもないみたいなのである。まだそうしたバックアップを取っていない方がいたら、さっそく 2つ以上(1つでは不安だから)のクラウドに保存しておくコトをお薦めする。

そうすれば、PC 本体を盗まれたり壊したりしても、新しく購入した PC でデータをしっかりと復活できる。

今日は酒田を朝に発ったときにふと思い立って、高速道路を使わず一般道だけを通って帰ってきた。約 500km の道のりに 9時間かかった。楽しかったがさすがに疲れたので、これにて失礼。

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2019/04/26

テロ対策が完成しない場合は原発運転停止

原子力規制委員会が原子力発電所のテロ対策施設が期限までに完成しなかった場合は、運転中の原発の停止を命じる方針を決めたと報じられている(参照)。当然の話で、さらに言えばそのままずっと停止してもらいたいぐらいのものだ。

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世界は原発停止の方向に進んでいる。「いや、そうじゃない」という見方も結構あるが、最新の状況をみれば脱原発で新たな電力供給源を確保するという流れにあるとみるのが自然だ(参照)。それでも日本の原子力業界は過去の流れに固執し、原発輸出さえ行いたい意向のようだが、それは失敗し始めている。諦めるなら今のうちだ。

世界の潮流を見定められず、自社の技術や製品に固執して大きな失敗をしてしまった例は最近の日本ではかなり多く、その最大のものはシャープの液晶技術だろう。一時は「世界の亀山モデル」などともてはやされたが、今ではテレビ画面の主流は有機ELにとって代わり、シャープは凋落してしまった。

その他、IT 業界でも日本の技術的立ち後れが目立つ。その原因の中でも大きなものが、日本のもの作り業界のエコに関する理解不足だ(参照)。

低コスト製品の供給で「追いつき追い越せ」を旗印に無理矢理の生産を行う途上国を別とすれば、今や先進国のもの作りは環境対策と無縁には語れない。この面において、日本では経営トップの意識の遅れが目立つ。原発輸出の相手国となる途上国でさえ、環境の観点から原発を見直す動きとなりつつあるのに、それが見極められていない。

このまま原発に固執し続けたら将来に大きなツケを残すことが確実で、それを考慮すれば「原発は低コスト」などということは決して言えない。むしろ永遠に処理費用が計上されてしまう「割高な発電」ということになる。

某巨大原発関連企業や東海村なんてもののある茨城県在住の私は、大きな声じゃ言えないが、知り合いにも原発関係者がいたりする。彼らはちょっと前までは意気軒昂だったが、最近、とくに東日本大震災以後はあまり大きなことは言わなくなってしまっている。

各地の原発でトラブルが発生する度に、彼らが何週間も緊急出張して現場に張り付かざるを得なかったなんてことを知っているだけに、私は実感としても「原発は安全」なんて寝言みたいなものと思っている。最近は稼働原発自体が減っているので、彼らの必死の長期出張も減っているが、稼働し続けていたらますます増えているだろう。

原発というシステムが時代遅れのものとなりつつあるのは、他ならぬ原発の現場関係者自身が身を以て薄々認識し始めていることかもしれない。というわけでテロ対策という視点からのみならず、古くなった原発はできるだけ早く停止するに越したことはないと思っている。

 

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2019/04/25

木嶋早苗のシンクロニシティ体質

3日前の 4月 22日に 「2つの交通事故と、妙なソンタクのシンクロニシティ」という記事で、シンクロニシティ(共時性)の例として、10年前にほぼ同時展開で大きな話題となった木嶋早苗、上田美由紀の両死刑囚の事件を挙げた。どちらも「魔性の女事件」なんていわれて騒がれたものだ。

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当時は「東の木嶋早苗、西の上田美由紀」なんて言われるほど不思議な共通性があったので、たまたま 22日に思い出したように軽い気持ちで取り上げたのである。ところがなんとその 2日後に「木嶋佳苗死刑囚が獄中結婚 相手は週刊新潮のデスク」なんて報じられたので、たまげてしまった。この人、よほど強い「シンクロニシティ体質」を持ち合わせているようなのである。

報道によれば彼女の獄中結婚は 3度目で、ということは、その前に 2人の男と獄中で結婚して別れていたというわけだ。こういうことにはとことんマメな人間なのだろうね。

今回の結婚相手は週刊新潮の敏腕デスクで、なんとコンペチターの週刊文春の記事に取り上げられ、しかも新潮社の社内で文春の取材に応じていたというのだから、ちょっとエキセントリックな展開になっている。当初は「踏み込んだ “取材” を行うため、編集部ぐるみで獄中結婚を画策したのではないか」なんて疑われていたようだが、どうやらそれはないようだ。

cyzo woman の記事に寄れば、文春は今回話題の週刊新潮のデスクを「Xデスク」として取り上げており、この結婚が 「Xデスクの独断」であると報じているらしい(参照)。「独断」と言っても、フツーは結婚するのに勤務先の同意なんて必要ないわけだが、今回ばかりは新潮幹部が激怒しているというのだからおもしろい。

この件のために彼は「出世コースを外れた」なんて言われているらしいから、もしそれがあからさまだったりしたら「結婚を理由に社内で不利益を蒙った」なんてことで訴訟を起こすと面白いことになるかもしれない。そうなったら文春以外のメディアもこぞって取り上げるだろうし。

 

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2019/04/24

長崎大学が喫煙者の採用見送りを発表

長崎大学が今年度からの教職員採用で、喫煙者の採用を見送ると発表した。こうした基準は国立大学としては全国初らしい(参照)。

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これについて、「差別、人権侵害、憲法違反」と批判する声も上がっているというが、私としては意に反してタバコの煙や臭いを吸わされる方がよほど人権侵害だと思っているので、「その決定、遅すぎるぐらいじゃないの?」という気がしている。

日本では既に「受動喫煙対策法」が成立しており、来年 4月から事務所や飲食店など多くの人が集まる施設は原則として屋内禁煙とし、違反者には罰則が適用される。ということは、長崎大学でも来年からは原則的に喫煙できなくなるわけだが、今回の措置は「大学内での禁煙」だけでなく、「喫煙者そのものの採用を行わない」というのだから、より徹底している。個人的には高く評価したい。

これに関しては「差別であり、人権侵害、憲法違反だ」という批判の声が上がっているという。予想された反応だ。しかし「タバコは嗜好ではなく依存症」「医療従事者を養成する大学として当然」という賛同の声もあり、 さらに大学側には健康なキャンパス生活を保障する責任(大学の安全配慮義務)があるので、今回の措置が個人の幸福追求権を保障する憲法 13条に違反するとは言えないという見方が強い。

「大学内で喫煙しなければ、自分の家などでは喫煙してもいいじゃないか」という声もあるだろうが、服などに残留した有害物質を周囲の者が吸い込む「三次喫煙(サードハンドスモーク)」の問題まで考慮すれば、徹底した措置には意味がある。実感的にも、ヤニ臭さを発散する喫煙者には近付きたくないし。

一方、来年 4月から実施される「受動喫煙対策法」にはあからさまな抜け道があり、飲食店のうち個人や中小企業が経営する客席面積が 100平方メートル以下の既存店では例外的に「喫煙可能」などと表示すれば喫煙が認められる。これは「たばこ産業や飲食業への影響に配慮する自民党内から反対論」が出たためとされている(参照)。

世の中には、そしてとくに自民党内には飲食店でタバコを吸いたい人がよほど多いと見えるが、実際には喫煙可能な飲食店は敬遠される傾向が強まると思う。例えば、喫煙者が 2人含まれる 5人グループが「飲みに行こう」となった時には、当然ながら禁煙の店を選ぶことになるからだ。

ちなみに最近の喫煙率は 30%を切っているから、5人中 2人が喫煙者ということでも多すぎるぐらいである。こうして喫煙可能な店はますますヤニ臭く雰囲気が悪くなり、喫煙者でも敬遠したくなってしまうだろう。

 

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2019/04/22

2つの交通事故と、妙なソンタクのシンクロニシティ

今月 19日に東池袋で暴走事故が起きたと思ったら、21日は神戸でバスの暴走事故である。2人の当事者は、東池袋の方は 「アクセルが戻らなかった」と言い、神戸の方は「ブレーキを踏んだ状態で発車作業をしていたら、急発進し、人をはねた」と言っている。どちらも「俺は悪くない、悪いのはクルマの方だ」と主張している(参照)。

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どういうわけか、昔から事件というのはよく似たものが連続的に発生するような気がする。こういうの「シンクロニシティ」といって、前にこの関連で「詐欺女の教訓」という記事を書いたのを思い出した。これ、もっと最近の話だと思っていたが、もう 9年も前の話なのだね。忘れてしまった方のために、自分の記事からちょこっと引用しておく。

 2つの事件というのは、あまり魅力的とも見えないような女が、男を手玉にとって詐欺を働き、さらに複数の殺人を犯したのかもしれないという、例のアレである。一つは埼玉の木嶋佳苗容疑者の件、もう一つは、鳥取の上田美由紀容疑者の件だ。

容疑者の名前がうっすらと記憶に残っているという人もいるだろう。とにかく男をたぶらかして金品を貢がせ、挙げ句の果てに殺してしまったという事件である。あまりよく似た事件なので私は当初、同じ女が埼玉と鳥取で同様の手口で犯行に及んだのだと思っていたのだが、よく聞いてみれば別の女だったのだ。

シンクロニシティというのは心理学者ユングの造語で、日本語では「共時性」などと訳されており、「因果律」とは別の概念だ。早く言えば「朱に交われば赤くなる」 というのは因果律 (law of causality) で、「類は友を呼ぶ」 というのが共時性 (synchronicity) である。朱に交わって赤く染まるのは合理的に説明できるが、本当に類が友を呼んだのかどうかは、単なる偶然と区別がつかない。

というわけで、今回の東池袋と神戸の暴走事故は、まさにシンクロニシティというほかない。

この 2つの事件は、当事者が 2人とも「クルマの方が勝手に暴走した」みたいな言い訳をしているのだが、フツーに考えればそれは想定しにくい。「実はあんたが思いっきりアクセル踏んでたんでしょ」と言いたくなってしまうところだ。

ところが、当人としてはそんな意識はないのだろう。それで 2人とも妙に他人事みたいな言い方をしている。そしてこれは多くのブロガーが指摘していることだが、元高級官僚のじいさんは逮捕されず、バス運転手の方はソッコー逮捕されているというのが、どうもしっくりこないよね。

これなんか、エラい人に対しては妙な「ソンタク」が働いてしまうという、もっとずっと大きなシンクロニシティを感じさせるところだ。あるいはこれ、シンクロニシティというよりは仏教的な意味での「業」という話になるのかもしれないが。

 

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2019/04/21

高齢者の運転について考える

ニュースは例の東池袋の暴走事故でもちきりだ。運転していた 87歳の男は、ハンドル操作を全然しないままで一直線に事故現場に突っ込んだという(参照)。そしてこの男は旧通産省工業技術院の院長を務めた高級官僚で、4年前には叙勲までされていたというので、当初はマスコミも氏名を伏せるなどしていたため、いろいろ面倒な要素まで取り沙汰されている。

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というわけだが、既に氏名が公表されたのだからフツーに「飯塚容疑者」と言っておく。その飯塚容疑者は「アクセルが戻らなくなった」と言っているらしいが、その可能性はないと確認されている。ブレーキを踏んだ形跡がないのだから、要するにアクセルから足を離さなかったわけで、だったら戻るわけがない。

こう言っちゃナンだけど、自分の過失を「アクセルが戻らなくなった」なんて一見客観的に言い換えるところに、ちょっと役人気質みたいなものを感じる。現役時代はさぞかし優秀な官僚だったのだろう。

いずれにしてもこんな感じでパニクってしまったのは、事故の直前にガードレールに接触する事故を起こしたのがきっかけだったと推測されている。これまでの人生であまり失敗したことのない人だろうから、高齢であることも重なって、この程度のことで頭に血が昇ったのかも知れない。

飯塚容疑者は 2年前の免許更新時の認知機能検査で、「問題ない」と判断されていたらしい。とはいえ 2年前といったら 85歳の時になるから、そろそろ免許更新なんてしなくてもいいと考えてもいい年だし、それから 2年も経てば、認知機能が少しは衰えても全然不思議じゃない。

私の住む茨城県つくばの地は「クルマがないとどこにも行けない」不便な所だが、彼は東京板橋区住まいというのだから、87歳にもなってわざわざ交通量の多い都内を運転しなければならないという必要性は薄いだろう。要するに一般庶民の乗る公共交通機関には乗りたくない人なんだろうね。何しろ高級官僚上がりだから。

翻って自分のことを考えてみると、「一体、何歳までクルマを運転しなければならないんだろう?」なんて思ってしまう。既に前期高齢者の称号を得てはいるが、今のところは危なげなく運転できている。あと 10年は大丈夫だろうが、80歳を過ぎてまでクルマで遠出しようとは思わない。できることなら、その頃にはコロリとあの世に召されたい。

周囲の高齢者の様子を見ると、女性は 80歳を過ぎてもピンピン元気な人が多いが、男は 70代後半からめっきり爺くさくなる傾向がある。飯塚容疑者の老化がどの程度だったかは知らないが、一般的には 「そろそろハンドル握らない方がいいよ」と言われていい頃だ。

「高齢になったら運転は控える」という常識的な判断ができる人だけならいいが、世の中はそうとばかりも言えない。とくに公共交通機関の整備されていない地域では、いくつになっても自分で運転しなければならないという事情もある。そしてそうした地域ほど高齢者の比率が高いのが問題だ。

私の住む町内でも、引っ越してきた 40年前は周り中がみんな壮年期で元気だったが、今となっては多くが 70代後半から 80代となり、めっきりよぼよぼになって、毎年何人かの葬式に出なければならない。そんな高齢になっても運転だけはするのだから、心配と言えば心配だ。

昨今は「自動運転」という技術が開発中であるらしい。私は「目的地をセットしさえすれば、ハンドルを握らなくても行ける」という未来には魅力を感じないが、「危険が察知されたら自動でブレーキがかかる」という機能は必要になるかもしれないなんて考える。

フールプルーフ」というか、「痴呆プルーフ」機能である。

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2019/04/15

「50代の男」がアセったりブチ切れたりすると

昨日の当欄で、のぞみドア開け線路に降りた男、車掌ら連れ戻す」というニュースについて、「まさに『はあ?』としか言いようのない事件」、「『なんでそうなるの?』と言うほかなく、コメントのしようがない」というわけで、「謎の男」と書いた。

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そして今日になって、初めてこの事件の種明かしが報道された。「のぞみ、新神戸駅前で緊急停止 線路に飛び降りた 54歳男逮捕 反対方向の切符所持」というのである。要するに、上りと下りを間違えて乗ってしまい、駅でもないところで降りようとして非常開閉用コックのふたを開いてしまったらしい。

ニュースによると、コックは停車しなければ作動しない仕組みとなっており、男は停車後に開いた扉から線路内に飛び降りたとみられる。とはいいながら、非常開閉用コックのふたを開いたのは列車が走行中のことであり、この男はとにかく何でもいいから、ドアを開けて飛び降りようとしたとしか思われない。

この事件の前日に起きた「容疑者の妻『止めたけど…』 遮断機の棒切断」という事件は、開かずの踏切でブチ切れた男が、ノコギリで遮断機の棒を切断して踏切に進入したというのだが、これも 50代の男である。この世代の男って、短絡的な行動に走りやすいんだろうか。

50代の多くは 1960年代の生まれで、「バブル世代」と言われることがある。彼らの多くは、初任給で高級ブランド物が買えるという贅沢を味わった。なるほど、こうした短絡的な行動を起こす男というのは、バブル期を過ごすうちに心の導火線が短くなっちゃったのかもしれない。

遮断機の棒を堂々とノコギリで切ったら、いくら何でもすぐにつかまるだろうし、新幹線から飛び降りても、反対方向の列車に乗り移ることができるわけでもない。それでも、「えーい、やっちまえ!」になるのだから、こうしたメンタリティの 50代が高齢者になったら、かなり突拍子もないボケ方をしないとも限らない。心してもらいたいものである。

 

 

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