カテゴリー「ニュース」の422件の記事

2017/09/12

「女性に成り済ました女子中生」 という見出しで、目が点になった

今日のネット・ニュースの見出しをザッピングしていて、「徳島県警が 21歳女性を誤認逮捕、19日間勾留 「公演チケット売る」 と女性に成り済ました女子中生を書類送検」 という見出しに、一瞬目が点になった。「女性に成り済ました女子中生」 って、一体どういうことだ?

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「女装した女子中生」 の姿を思い浮かべたが、それは 「フツーの女子中生」 にすぎない。記事を読んでみて確認したところ、既に知ってる人は知ってるだろうが、ざっと次のようなことだったので、要点だけ記しておく。

徳島県警は、SNS でコンサートチケットを売るとうそをつき、現金をだまし取ったとして、5月15日に愛知県豊田市の専門学校生の女性 (21) を詐欺容疑で逮捕し、19日間勾留したが、実際の犯人は京都市に住む女子中学生 (15) だったことがわかり、書類送検した。

なるほど、よく読めば、「誤認逮捕されたところの、その女性に成り済ましていた女子中生を書類送検」 したということだとわかる。しかしやっぱり、「女性に成り済ました女子中生」 という言い回しは素っ頓狂に感じられて、私だったら、こんな見出しは気持ち悪くてつけられないけどなあ。

ちなみにこの事件の具体的な流れを図にすると、以下のようになる (産経 WEST より転載) らしいのだが、これを考えた女子中生、もしかして産経新聞の編集者より頭がいいかもしれない。

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2017/08/24

定年以後に増えるのは 「パソコン・スマホを操作する時間」

@nifty news に 「定年以降に増えるのは家で過ごす時間やパソコン・スマホを操作する時間」 という記事がある。ランキングの 1位は 「家でゆっくり過ごす時間」 で 45.5%、2位は 「パソコンやスマホを操作する時間」 で39.5%という調査結果になったのだそうだ。

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ただ、この数字は 「総合ランキング」 のものであり、60代以上に限ると 「パソコンやスマホを操作する時間」 が過半数の 55.0%で 1位になるが、30代以下だとベスト 5 に入らず、40代でようやく 25.8%で 5位に入るという。しかしそもそも、「30代以下の定年」 って一体何だ? それって、あったとしても極々特殊なケースなんじゃあるまいか。一般的なケースと特殊なケースをこんなにも安易に比較してどうなるんだ?

初めは 「最近増えたのは、どんなことをする時間?」 という調査だったのではないか思ったのだが、この記事の書き出しには堂々と 「定年以降、生活においてどのような時間が増えたと思いますか? という調査です」 とある。そうなると、30代や 40代の人間まで対象にしてこんな調査をするという発想から説明してもらわなければならないが、まあ、最大限譲って、敢えてそこは問わないことにしよう。いずれにしてもこの記事、ライターの質が低いよね。

そこを敢えて問わずに、ここで問題にしたいのは、定年を迎えた 60代以上の人の過半数は、「パソコンやスマホを操作する」 という行為に、ある種 「独立した意味」 をもたせているらしいということだ。若い世代だと、「パソコンやスマホを操作する」 というのは、「ゲームやメール、SNS など、ある目的のための手段」 にすぎないだろうと思うのだが、60代以上だと、パソコンやスマホの操作自体が 「自己目的化」 されてしまっているような気がする。

昔の 「オーディオ・マニア」 と言われた人たちの多くが、音質の良いオーディオ機器を揃えることに夢中になり、それで聞く音楽に関しては、割とどうでもいいイージーリスニングみたいなものばっかりだったみたいなことを思い出す。「好きな音楽を聞く」 というより、「いい音で聴く」 という物理的なことが優先されていた。

若い世代は 「パソコンする」 とか 「スマホする」 とか、ほとんど言わない (多分 「パソコンで○○する」 とか 「スマホで○○する」 ってことになるのだろう) が、60代 (本当は 70代以上だと思うが) は 「パソコンする」 と平気でのたまう。今回はその点に注目するために、記事のわからなさについては敢えて目をつむったわけだ。

そもそも今どきはデスクワーク主体の人間なら、仕事をしている時間というのはほとんど 「パソコンしてる」 の時間だったはずだ。ということは事務職の人間が退職したら、パソコンを操作する時間は減って当然なのである。逆に、定年以後にその時間が増えたということは、「仕事ではあんまり使っていなかったのね」 ということになる。

手書きで書いたものを、アシスタントの女の子に 「PC で清書」 させていたクチなのかもしれない。ということは、やっぱり彼らの頭の中では 「パソコンする」 ということに、ちょっとしたコンプレックス混じりの思いがあっても不思議ではないのである。

というわけで、その点に限って、この記事は興味深いということができる。仕事をしている間はあまり使わなかったけど、定年を迎えてから急に 「これからはパソコンぐらい使えなきゃね」 となるというのは、なかなかおもしろい現象だ。この 「パソコンぐらい」 の 「ぐらい」 が、妙な方向に向かって重すぎる言葉になっているという印象がある。

私の周囲にも定年以後に 「これからはパソコンぐらい使えなきゃ」 と言って 「パソコン教室」 とやらに通い、お絵かきとメールのやり取りはできるようになったものの、何年経っても添付ファイルが扱えないという人が複数いるので、この 「パソコンぐらい」 の意味するところが、かなりもやもやと霧のように漂っている。

そして最後にまた繰り返すが、この記事のライターの質の低さは何とかしてもらいたい。

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2017/08/22

松山千春の神対応?

Twitter で Jizi_t さんが、例の離陸が遅れた ANA 機内での松山千春の 「神対応」 (参照) について、「余計いらっとするやん。私、あの人の歌好きやないねんもん (-_-;) 」 と  tweet しておられる (参照)。実は私も同感なので、「よくぞ言ってくれました」 との意味で 「いいね」 させていただいた。

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産経新聞の記事を読む限りでは、歌い終わると 「機内のムードは一変して拍手と歓声が沸き起こった」 とある。まあ、彼の歌の好きな人にとっては 「災い転じて福」 となったのかもしれないが、逆に 「余計いらっと」 しちゃった人も確実にいただろう。私だったら個人的な趣味として、口直しに iPhone で好きな曲を聞き直しちゃうところだ。

でもまあ、全体的にはイライラ感が和らげられたらしいから、よしとしておこう。それでも Jizi_t さんの言うように 「神対応」 とはちょっと言い過ぎだと思う。これに類した状況で、ミュージシャンがボランティア的なパフォーマンスをすることは、そんなに稀なことじゃないしね。

それから最後に一言。松山千春が機内で 「1フレーズ」 歌ったという tweet があるようだが、それって、「1コーラス」 の間違いだろうね。いくらなんでも 「1フレーズ」 じゃかえって人を馬鹿にした話になってしまう。

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2017/08/02

伊丹市の小学生がヤマカガシに噛まれたというニュース

兵庫県伊丹市の小学生がヤマカガシに噛まれて一時重体に陥ったというニュースは、当初噛まれたのは公園内ということだったが、後になって 「山林内にある参道」 だったと訂正された (参照)。都市部の公園内で噛まれたんじゃないと知って、多くのヘビ嫌いはちょっと安心しただろう。

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ヤマカガシというヘビが毒をもっているとは知っていたが、マムシやハブより強い猛毒だとは、今回のニュースで初めて知った。ただマムシほど攻撃的じゃないので、あまり知られていなかったのだろう。

ヘビに噛まれた小学生というのは、山林内の参道で見つけたヘビを捕まえる際に左手の指を噛まれ、リュックサックに入れて公園に行き、血を洗い流した後に、友人宅でリュックからヘビを取り出そうとして、今度は右手首を噛まれたというのが真相のようだ。昔の腕白坊主の経験からすると、これ、ちょっと扱いが無防備すぎる。

捕まえるにしても、できれば木の小枝などを使えば噛まれる危険性は減るし、リュックから出す時に手首を噛まれたというのも問題だ。もしかしたら無造作にリュックに手を突っ込んだんじゃあるまいか。最近の子はヘビの扱い方を知らないのかなあ。

昔はヘビとみると捕まえて振り回し、叩きつけて殺してしまわないと気が済まない子もいたが、私としてはそんな残酷なことをしたくないので、せいぜい木の枝でちょっかい出して遊ぶ程度だった。大抵のヘビはそんなことをされるとすぐにシュルシュルと逃げるが、マムシは気が荒いので向かってくるらしい。「らしい」 というのは、私は幸か不幸かマムシに遭遇したことがないので、向かってこられた経験がないのである。

今の家に引っ越して来た約 40年前頃は、この辺りでもヘビをしょっちゅう見かけたが、最近はほとんど見ない。一昨年の 5月に久しぶりで玄関先に現れた時は、つい嬉しくなって写真に撮り、この欄の記事にした (参照)。上の写真は、その時のものである。

そういえばその昔、隣家の雨戸の戸袋に棲み着いたヘビを駆除してあげたこともある。あの時は戸袋を覗いたら鎌首もたげて威嚇してきたので、一瞬マムシかと思ってひるんだが、そうじゃなさそうだったので庭箒の柄にからませて引きずり出し、尻尾をもって裏の川土手に放り投げた。殺生は好まないので、本来の居場所に戻してあげたわけである。

ところが世の中には、マムシ大好きという人もいる。妻の弟嫁の実家の親父さんは、マムシを捕まえて焼酎に漬け、「ヘビ焼酎」 を作るのが趣味だった。家に行くと、台所に一升瓶がずらりと並び、その底にはとぐろをまいたマムシが沈んでいたという。実は私もそのヘビ焼酎を 1本戴いて、今でも怪我の特効薬にしている。臭いが強いから、そう滅多には使わないのだけどね。

その親父さんも、6年前の東日本大震災の津波で亡くなった。合掌。

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2017/07/09

オバサンが静岡駅前で下着姿になったという 「トップニュース」

今朝はちょっと早起きをして、夜明けの 4時前から PC に向かって仕事をしていた。その時にちょっとのぞいてみた Google ニュースの 「トップニュース」 の最上段には、”「暑くて...」 駅前で女性が下着姿に... わいせつ容疑、 43歳を現行犯逮捕 静岡” というものだった。

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その時は 「変わったオバサンがいるものだなあ」 と思っただけで、フツーにスルーしてしまったのだが、それから午前 11時 10分頃に 2番目に下がるまで、私の知る限り延々 7時間以上にわたって最上段に位置し続けていたのである。そんなわけで、今朝の 9時過ぎ頃になにやら胸騒ぎがして、ついクリックして読んでしまった。

読んでみれば何のことはない、昨日の昼頃、43歳のオバサンが突然服を脱いでブラとパンツのみの姿になり、現行犯逮捕された時に 「暑かったので服を脱いだ」 と供述したというだけの話である。ちなみに、昨日の昼の 1時頃、静岡付近の気温は 29.8度だったということも付け加えられている。

「トップニュース」 ページの 2段目以降は "母殺害容疑:45歳男を逮捕 草刈り機で大腿部切りつけ" とか "米B1戦略爆撃機が北朝鮮に接近、威嚇…爆撃訓練、標的は「ミサイル発射台」" とか、九州豪雨の話とか、それなりの大きなニュースがいろいろ変わっているのに、こんなのが長時間にわたって最上段を飾り続けたのである。日本はよほど平和な国になってしまったようなのだ。

このニュースがどうしてまた、こんなに延々と最上段に表示されたのか、考えられる理由は、1. Google のちょっとした洒落、2. Google ニュースは、見る側の関心度に合わせて表示されるシステムになっている (だとすると、これは私のローカル PC だけの現象ということになるが)、3. クリックされる回数の多いニュースは重要ニュースと判断されて、上位に表示され続ける...... とまあ、こんなところだろうか。

私としては Google のちょっとした洒落と思いたいところで、2番目の 「見る側の関心度に合わせて」 というのは、ないと思うのだがなあ。というわけでさっぱりわからないが、もしかして 3番目が当たってたりして。

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2017/05/31

「女性宮家」 について考えてみる

女性宮家創設云々がやたら問題になっている。なんだか知らないが、万世一系の天皇の血筋が継承されるためには、宮家は男系でなければならないという声が大きいようなのである。

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これ、「愛国」 を自称する人の多くが主張することなのだが、男性の染色体は XY で、女性は XX であるために、神武以来の血筋が連綿と続いていることを保証するのは、「男系」 による天皇の継承でなければならないというのである。女系で継承されると、「Y」 の遺伝子が途切れる可能性があるので、「万世一系」 が保証されないというのだ。

私としても天皇家の継承は重要だと思っているが、XY 染色体云々というのは、「なんだかなあ」 と思ってしまう。個人的には 「万世一系」 って、そんな純粋生物学的な問題と考えたことはない。そうしたフィジカルな要素よりも、もっとメタフィジカルな、つまり文化的、精神的、理念的な要素の継承の方が重要と考えるのだ。

天皇の正当性を担保するのが Y 染色体というような議論は、即物的すぎる気がするのだよね。もし仮に、日本の天皇家が女系で継承されたとしても、世界のどこの国が 「日本の天皇は神武以来の Y 染色体が途切れているかも知れないから認めない」 なんて言い出すというのだ。

私が天皇を敬愛するのは、ひたすら天皇の人徳によるものである。神武以来の Y 染色体保持者であるからなどとは、考えたこともない。

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2017/04/08

今村復興大臣のど派手なネクタイ

今村雅弘・復興大臣の 「ぶち切れ記者会見」 が話題になっているが、昨日になってようやく YouTube で (参照) 眺めてみることができた。で、私としては大臣の 「ぶち切れ」 ぶりよりも、やたらど派手なネクタイにばかり目が行ってしまったよ。

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「なんじゃ、こりゃあ?」 と思って拡大して眺めてみると、なにやらアニメのプリントである。ありゃ、これ、ウチの娘が 10代の頃に見ていた 『エヴァンゲリオン』 ってやつじゃないか。このオッサン、なかなか独創的 (すぎる?) ファッション・センスの持ち主のようだ。

ネットで調べてみると、net geek のサイトに 「このネクタイは福島県にあるガイナックス社が 2009年に発売したもの。ガイナックスはエヴァンゲリオンで有名なアニメ制作会社だ」 「今村復興大臣は福島県を応援したいという思いでこのネクタイをつけているとインタビューで語っている」 とある (参照)。

「へえ、そうだったの」 と思って、確認のために 「ガイナックス」 を Wikipedia で調べてみると、「本社所在地 東京都武蔵野市御殿山云々」 とある (参照)。「なんだ、福島の会社なんかじゃないじゃん」 と思ってさらに調べると、「株式会社福島ガイナックス」 というのが、滝桜で有名な福島県の三春町にあり、ミュージアムを運営しているらしい (参照)。

まあ、元々の地場産業ってわけじゃないようだが、一応福島にガイナックスの子会社があるのはわかった。で、ネットの一部では、今村大臣のこのネクタイの訳を知って好意的にみる向きもあるようなのだが、私としてはやっぱり 「ちょっとねぇ」 と苦笑してしまうのだよね。

なんだかんだ言っても、この人、ちょっと変なオッサンには違いない。一方的思いのあふれすぎる人なんだろう。いずれにしても、ネクタイ、ちっとも似合ってないし、それに、その気があるんだったら、利害関係の明白に先立つ東京電力なんかじゃなくて、ガイナックスの株を買えばいい。そうでなくても、日東紡とかゼビオとか、福島発祥の上場企業はほかにもいくらでもある。

ちなみに記者会見のいきさつに関しては、あの 「フリージャーナリスト」 は意図的に挑発する行儀の悪いやり口をさらけ出していて、途中までは場の雰囲気もかなりビミョーだったのが見て取れる。ところが今村大臣が勝手に期待をはるかに上回るぶち切れぶりを見せてくれたので、結果的には 「フリージャーナリスト」 の方の得点になってしまった。

挑発に乗ってしまったというか、あれじゃあ、乗りすぎである。プレス対応がまずいというより、単にばかばかしいオウン・ゴールでしかない。

ちなみに 「フリージャーナリスト」 の正体は、YouTube に例の動画を投稿した西中誠一郎氏本人であるらしい。彼は日刊スポーツの取材に答え、今村大臣の 「謝罪」 に関して 「謝るのはそこじゃない」 と語っている (参照)。どうしても自分の想定したレールの上で謝らせたいらしい。

私自身も反原発の立場ではあるが、こんな人と同列に思われたりしたら迷惑であると言っておく。

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2017/03/07

百貨店という業態は、既にオワコン

日本経済新聞が "「百貨店離れ」 誤算の連鎖 三越伊勢丹 HD 社長交代" という記事を報じている。主力の百貨店事業の不振で、2017年 3月期の純利益が前期比で半減する見通しのため、現社長の大西氏が業績悪化の責任を取り、任期途中で辞任するのだそうだ。

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私はずっと前から 「百貨店は歴史的使命を終えかけている」 と言ってきた (参照) が、最近は 「既に終わった」 と言ってもいいんじゃないかとさえ思っている。はやりの言い方では 「オワコン」 (終わったコンテンツ) そのものである。

百貨店の売上高はバブル期ピークの 1991年には 9兆 7130億円に達したが、昨年は 5兆 9780億円と、約 60%にまで落ち込んだ。6兆円を割り込んだのは、36年ぶりという。つまり 36年前の、インターネットもケータイもなく、FAX すらも普及していなかった、遙かイニシエの時代の売り上げに戻ったということだよ。

36年前といったら、私がまだ 20代の頃で、その頃はファッショナブルな洋服を買おうと思ったら、百貨店に行くしかなかった。その前の 1960年代から 70年代半ばまでは専門店 (今はなき 「鈴屋」 とかね) の時代だったが、70年代後半からは完全に百貨店の時代だった。とくに DC ブランドなんて言われた時代は、百貨店の全盛期だったろう。

その頃は、ユニクロはなかった。H&M もなかった。ファッショナブルを気取ろうと思ったら、百貨店で洋服を買うしかなかった。ほかに買う店がないのだから、儲かって当然だったのである。ところが今は、服を買う店は百貨店の他にいくらでもある。しかも百貨店の服の半額以下でそれなりの洋服が買える。

これは前にも書いたことだが、知り合いに 「最近、百貨店で服買った?」 と聞くと、90%以上が 「この何年も、百貨店で服を買ったことなんてない」 と答える。百貨店で服を買うのは、今どきになってもほかのチャネルで買うのが何となく憚られると思っている裕福で世間知らずな層だけである。いや、裕福な層でも服なんかに必要以上の金をかけるのは馬鹿馬鹿しいと思い始めている。

長くアパレル関連でメシを食った私が言うのだから、これは部外者のやっかみじゃない。私は別にファッションが好きでアパレルの仕事をしたわけじゃないから、ファッション大好き人間には見えないことが、ちゃんとよく見える。

去年あたりに、百貨店の売り上げがやや持ち直したように見えたことがあったが、あれはアベノミクスによる一時的な景気の復調と、中国からの観光客のいわゆる 「インバウンド消費」 のせいであって、百貨店業界が構造的に再び浮上したというわけじゃない。

このほど三越伊勢丹 HD の社長を辞めることになった大西氏という人は、伊勢丹新宿店のメンズ売り場で名を馳せた人である。バブルのちょっと前頃から、伊勢丹新宿店のメンズ売り場というのは、「ファッション・マーチャンダイジングのお手本」 みたいにもてはやされていたが、私は全然別の冷めた見方をしていた。

「伊勢丹のメンズ売り場が好調なのは、その裏手にホストクラブがどっさりあって、ホストのお兄さんたちがしょっちゅう高級スーツを買うのだもの、当然じゃん」 と思っていたのである。あんなにバブリーなメンズウェアを、フツーの男たちは着ない。着る必要がないのだ。

フツーじゃない男たちを相手に磨いたマーチャンダイジング手法を、フツーの都市の百貨店に適用したところで、通用しないのである。どうしてそこに気付かないかなあと、私はずっと不思議だった。甘い夢は、よくよくダメになるまで見続けたいもののようなのだ。

危なすぎる罠である。

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2017/02/18

情報の断絶と発覚

本日昼過ぎに開いた Google ニュースである。"<タリウム事件> 薬品執着 「皆知っていた" というのがトップで、その 3つ下に ”ベトナム人、大麻栽培容疑 男女再逮捕、末端価格1億円以上 群馬” という記事がある。

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「タリウム事件」 というのは、もう忘れている人も多いだろうが、2012年に起きた元名古屋大女子学生が、同級生 2人に硫酸タリウムを飲ませ、さらに 14年に知人の高齢女性を殺害したという事件である。この容疑者は高校の頃から毒物と殺人に対して異常な興味を抱いており、今回の裁判でそのことについて元同級生が証言したというニュースである。

要するに、この 「元女子大生」 がかなりアブナイ存在だったというのは、周囲の人間は教師も含めみんな知っていたというのである。こんなアブナイ人間でも、郷里の仙台を離れて名古屋で一人暮らしを始め、衝動を抑えることもなくあっさりと殺人事件を起こしてしまったのである。周囲の人間は皆知っていても、そのサークルから一歩出てしまうと、誰も知らないという 「情報の断絶」 がある。

一方で、その 3つ下のニュースは、ベトナム人男女が自宅のアパートの一室で、大麻を栽培していたのが発覚し、逮捕されてしまったというニュースである。大麻栽培が違法行為ということは当然知っていただろうから、よほど警戒してこっそりと育てていたのだろうが、天網恢々疎にして漏らさずというわけで、ちゃんと捕まってしまったわけである。

これには、「なんだかなあ」 と思わざるを得ない。周囲の者はみんな知っていたという情報が、殺人犯罪抑止にはちっとも役に立たず、一方では極力バレないようにこっそりとやっていたことが、なぜかしっかりバレて捕まってしまう。

世の中というのは、なかなかうまく運ばないことも多いようなのである。

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2017/02/17

プレミアムフライデーでお金を使いましょうというキャンペーン

今日、出張先のホテルのテレビで朝のニュースを見ていて、「プレミアムフライデー」 という言葉を初めて知った。経済産業省の呼びかけで、毎月月末の金曜日の終業時間を午後 3時に早めるよう企業に呼びかけているのだそうだ。ふーん、またぞろ 「みんなで渡ればこわくない」 方式のキャンペーンが始まっているわけね。

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で、その初回実施日が、今月の 24日になるのだそうだよ。ちっとも知らなかった。何しろ私は、一応自宅が仕事場ということになっているが、時と場合によっては土曜だろうが日曜だろうが、はたまた祝日だろうが、あちこちに出かけたり出張したりで、曜日なんて全然関係のないスタイルの仕事だからね。

その趣旨というのは、経済産業省のサイトでが次のように謳われている。(参照

個人が幸せや楽しさを感じられる体験 (買物や家族との外食、観光等) や、そのための時間の創出を促すことで、

  1. 充実感・満足感を実感できる生活スタイルの変革への機会になる
  2. 地域等のコミュニティ機能強化や一体感の醸成につながる
  3. (単なる安売りではなく) デフレ的傾向を変えていくきっかけとなる

といった効果につなげていく取組です。

ただ、具体的にどんなことが提案されているのかといえば、経済産業省のプレミアムフライデー公式サイトをみる限り、こんなようなことなのである。

ちょっと長めの休日で普段は行けない 「2.5日旅」 へ
大切な人と夕方からゆっくり 「アーリーディナー」
平日昼間にゆったり贅沢 「午後ブラショッピング」
友達みんなで集まってゆっくり 「夕飲み」
平日昼間に好きな街を 「アフタヌーン街歩き」
昼からたっぷり 「アフター3エンタメ」 を楽しもう
家族でそろって料理を作って 「午後バー」 しよう
月末金曜日はうちの会社もみんなで 「早あがり」

「午後ブラショッピング」 とか 「アフタヌーン街歩き」 とか 「アフター3エンタメ」 とか 「午後バー」 とか、なんだか気恥ずかしくなるようなカタカナ混じりの造語が満載で、書き写しているだけでちょっと気恥ずかしくなってしまう。

要するに、「金曜日は仕事を早仕舞いして、お洒落なお金の使い方をしましょう」 ということのようなのだ。だからこそ 「プレミアム」 なのであって、金のかからない過ごし方をされても困るみたいなのである。つまり、お役所のリリースにある 3項目の趣旨の中では、「(単なる安売りではなく) デフレ的傾向を変えていくきっかけとなる」 というのが最重要ポイントなのだね。

決してそのまま帰宅して、ネット・サーフィンやゲームに熱中したりするためのプロモーションではないのである。さらに言えば、ジョギングやポタリングなど、金を使わなず汗をかくというのも、趣旨にそぐわないようなので、オタク、ジョガー、サイクリスト諸氏は、くれぐれも趣旨を取り違えないように。

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