カテゴリー「経済・政治・国際」の526件の記事

2019/06/02

「七段ピラミッド」とか「子どもは最低三人産め」とか

桜田議員が「子どもは最低 3人産んで」と、またしても「言わなくてもいいことを、いい気持ちで言っちゃった」ケースで炎上してしまっている。よくよく懲りない人である。

190602

「悪気があって言ってるわけじゃないんだから」と擁護する向きもあるようだが (参照)、この人の場合、確かに「悪気」はなさそうだが、それ以上に「深い考え」というのもなさそうなのが問題なのだ。なにしろ国会議員なんだしね。私が時々言う「知らずに犯す罪は、知って犯す罪より重い」というテーゼを想起されたい。(参照

5月 30日付の "「放言・暴言・失言の製造機」桜田議員が「子ども最低 3人産んで」発言で炎上の何が問題なのか" という記事で、在英ジャーナリストの木村正人氏は、第二次大戦の敗戦国である日本やドイツ、イタリアがいずれも少子高齢化に苦しんでいることについて、戦勝国側の人口抑制アタックがあったからではないかと、次のように指摘している。

昭和 16(1941)年 1月 22日に閣議決定された人口政策確立要綱で「昭和 35年総人口 1億(内地人)」「今後 10年間で婚姻年齢を現在より約 3年早めるとともに夫婦の出生数を平均 5児に達すること」を目標として定めました。戦争遂行と版図拡大のためでした。

(中略)

婦人参政権が認められた戦後の総選挙で39人の女性代議士が誕生し、第1号の加藤シヅエさんらの議員立法で 48年、人工中絶の違法性を阻却する優生保護法(現・母体保護法)が施行されました。米国で連邦最高裁判決が「中絶は女性のプライバシー権」と認めたのはその 25年後です。

つまり、太平洋戦争直前の日本は「超」の字を付けてもいいくらいの積極的人口増加促進策を遂行していたが、戦後は対照的なまでの人口増加抑制策に転換した。そこには戦勝国である米国の意図があったのではないかと、木村氏は指摘しているわけだ。

思えば私が中学時代の社会科の教師は、日教組そのものの左翼教師だったが、彼もまた「子どもは 3人以上産まないと、日本の人口が減ってしまう」なんてことを言っていた。昭和40年代初頭(1960年代半ば)のことである。彼のこの発言の裏には、暗に人口抑制を押しつける米国への本能的反発があったんじゃないかと思う。

そして時代はめぐり、平成から令和の時代となった今、今度は自民党の議員がやたらと「子どもは 3人以上」なんてことを言い出した。これはもう、「戦後への反発」としか言いようがない。昔は共産党を含めた左翼が「子どもはたくさん産んで楽しい家庭を」なんて言っていたが、今はモロに逆である。本当に時代は変わるものである。

昨今の保守派からの「子どもは 3人以上」というプレッシャーには、一昨日書いた "「七段ピラミッド」だの「四段タワー」だの" という記事で触れた、七段ピラミッドにこだわりたがる体育会系教師と共通した意識を感じてしまう。「個人は全体(国)のために」という妙な美意識だ。

そりゃあ私だって、公(おおやけ)ために尽くすのは尊い行為だと思う。しかしそれは自発的なものだからいいのであって、上から押しつけられるのは真っ平ご免だ。娘を 3人育てた私が言うのだから、「文句あるか!」ってなものである。

 

| | コメント (2)

2019/05/24

英国のメイ首相が「イタドリ」呼ばわりされているらしい

Yahoo ニュースの ”「日本から持ち込まれたイタドリ」と呼ばれたメイ英首相が 6月 7日辞任 しかし本当のイタドリは別にいる” という記事の見出しに、「一体どういうこっちゃ?」とつられて読んでしまった。

190524

イタドリというのは結構おいしい山菜で、別名「スカンポ」とも呼ばれる。春先になると山の中の日当たりのいいところに生えて、節のある茎が空洞になっているので、根元から折るようにして採ると「ポンッ」と小気味のいい音がする。メイ首相がどうしてイタドリ呼ばわりされるのか、記事を読んで初めてわかった。

イタドリはシーボルトが日本から欧州に持ち込んだらしいのだが、英国の地で帰化植物として大繁殖し、コンクリートや道路の舗装に亀裂を入れながら広まってしまったのだそうだ。家の床を突き破るほどの繁殖力で、英国全体で 1億 6600万ポンド(約230億円)の被害をもたらしているという。

そんなわけで、EU との間で結んだ離脱合意が下院で 3度否決されてもなかなか辞めず、国に大損害をもたらしたとみられるメイ首相は、「イタドリ」と言われてしまっているのだそうだ。ちなみにイタドリは英語で ”Japanese knotweed" というらしい。

この記事の筆者で在英ジャーナリストの木村正人氏は、本当のイタドリは別にいると主張する。それは EU を離脱しても英国経済はこれまで以上に繁栄するという幻想を撒き散らす主権主義者の強硬離脱派たちだというのである。たしかに常識的に考えれば「合意なき離脱」は大きなリスクだが、英国では「とにかく離脱しちまえ!」という声が大きいようなのだ。

大繁殖して忌み嫌われている帰化植物といえば、英国でのイタドリ同様に、米国の「葛(クズ)」が挙げられる。ケンタッキーあたりでは、下の写真のように葛に覆われ尽くした村から、住民が逃げ出すというほどにまでなっているらしい。

1905242

日本では「葛の葉伝説」というのまであるほど人々の心の琴線に触れる植物なのだが、所変わればこんなになってしまうのだね。こんなところからも排外主義のポピュリズムが台頭してしまうのかもしれない。

 

| | コメント (6)

2019/05/22

丸山穂高をガス欠にするには、シカトし続ければいい

世間は丸山穂高とかいう国会議員の話題でもちきりだが、このニイチャンのことはそろそろシカトしちゃってもいいんじゃないかと思う。関わり合うだけ馬鹿馬鹿しい。

190522

私の感覚からすると、彼は「世の中で一番関わりを持ちたくない」タイプである。今回の問題の発端となった北方四島交流事業のいわゆる「ビザなし訪問」における問題発言にしても、私は録音を聞いた当初から「こんな酔っ払いにはまともに取り合わなければよかったのに」と思っていた。

1905222

上の写真からリンクされる YouTube 動画中の録音を聞いても、記者の取材中に突然割り込んできた丸山に、訪問団長の大塚小弥太さんが精一杯丁寧に対応しているのがわかる。おそらくとても真面目な方なのだろう。

しかし本来なら、こんな無礼千万なやつにまともに対応する必要はなかった。無視すればよかったのである。無視しても絡んできたら、場所を変えて彼を入れなければいい。少なくとも訪問団の中で、「丸山穂高というのはちょっとエキセントリック過ぎるヤツだから、取扱注意」という情報共有をしておくべきだった。

とにかく徹底してシカトするに限る。こういうタイプにまともに対応するのは、結果として相手に燃料を注入する結果になるだけだ。この事件後の世間の騒ぎ方にしても、この男にさらに無駄な燃料を注入し続けているにすぎない。

"丸山議員の言動に臨床心理士「感情に支配されているのでは」 成功者は “失敗の検証” が少ない?" という記事がある。この中で臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖氏は「自分の判断や思考、行動が感情に支配されているということをあまり自覚していないのではないか」と指摘している。鋭い指摘だ。

彼は子どもの頃から優秀で、注目され続けて育ったのだろう。ただ悲しいことに彼は「論理を駆使できる」という優秀な能力を、自分の感情を満足させる方向に限って使い慣れてしまったようだ。巷の人々のためとか、自分の反省のためとかには、アタマを使うことができないカラダになってしまったのである。

ユングの心理学的には、論理と感情は本来対立的なものと位置付けられる。しかし彼の場合は論理を自分の、敢えて言えば幼いままの (だって、「駄々っ子」そのものじゃないか)感情に従属させて(つまり「屁理屈」に落とし込めて)までいろいろなことを口走り、注目を集めることになる。注目されることが彼の燃料であり、存在意義なのだからどうしようもない。

彼の Twitter のジャニーズ系と見まごうようなプロフィル写真をみても、それは感じられるよね。意識しすぎのスマイルがちょっと冷や汗ものだけど。(ここ数年でちょっと酒太りしてしまったようでもある)

というわけで彼はガス欠しかかると、ついますます突飛な言動をしてでも目立ちたがるのが「業」になってしまった。なにしろ「業」だから、意識的、理性的にコントロールするのがとても難しい。それどころかさらに悪いことに、酒の力を借りてでも理性を麻痺させたがる。

こういう男は、まともに取り合わないことである。ただひたすらシカトして、「ガス欠」にしてしまえばいいのだ。気の毒(あるいは残酷?)なことだけど。

 

 

| | コメント (6)

2019/05/03

新天皇にみる新しい皇室像を歓迎

新天皇が多くの海外メディアで「近代的で語学堪能な環境保護活動家」といったトーンで紹介されているようで(参照)、あの日本会議系の期待する天皇像とはちょっとズレがあるようだ。個人的には歓迎したい風潮である。

190503

上に掲げた写真のリンク先の Hufinngton Post の記事では、次のように触れられている。

ドイツのTV局Deutsche Welle は「海外留学をし、キャリアウーマンと結婚し、英語を話し、ジョギングを楽しみ、ヴィオラを奏でる『近代的』な新天皇陛下」だと紹介した。

シンガポールの TV局 CNA は、皇太子時代の 59歳誕生日の会見で述べられた次の言葉を引用している。

その時代時代で新しい風が吹くように、皇室の在り方もその時代時代によって変わってくるものと思います.....古くからの伝統をしっかりと引き継いでいくとともに、それぞれの時代に応じて求められる皇室の在り方を追い求めていきたいと思います。

右派系の信奉する「天皇」が、自らとてもリベラルな路線を選択されているということは、歴史的にみても大きな意味を持っている。今後は右派も自ら路線を変更して時代に対応していくか、あるいはあくまでもスクゥエアな国粋主義路線を堅持してある種の自家撞着に陥るかという 2つの道の間で選択を迫られるだろう。

平成後半頃から、右派系の人間が「最近の天皇の言動はおかしい」などと呟くことが多くなっているようだ。まさに自家撞着そのもののように思える。時代と共に妥当なあり方を模索することを忘れることの方が「おかしい」のだと気付くべきだと思うのだが。

 

| | コメント (2)

2019/04/12

下手に大臣なんかになっちゃったから

桜田さんがようやくオリンピック・パラリンピック担当大臣を辞任した。辞任したといっても自分で判断して辞表を書いたってわけじゃなく、「書かされた」ってことのようだけどね。ただ、この人に関しては蓮舫さんみたいに鞭を手にした女王様のごとき責め方をしてもしょうがないから、政治家たちの世界にあまり期待しすぎないように冷静に総括・解釈しておこう。

190412

桜田さんの迷言、失言は枚挙に暇がないが、今回の辞任の直接の引き金になったのは、あの震災の被災地、岩手県で「復興以上に大事なのは高橋比奈子さん」なんて発言しちゃったことだ。先月 31日の記事で書いたようにこの人は、話の流れの中で自分が発する言葉の前後の脈絡がぶっ飛んでしまうので、アドリブ発言はアブなくてさせられない。

さらに今回の発言で確認できたのは、「前後の脈絡」だけでなく、その時まさにリアルタイムで口走っている短いセンテンスについても、ほとんど自覚的でないということである。だから後になって「そんなことを言ったつもりはないが、言ってしまったようだ」なんて、こっ恥ずかしいコメントを発することになる。「当人の意識」がボンヤリなのだから、「結果」のコントロールなんて不可能だ。

こんな風だから、「決して自分で判断しない」「責任の生じることをしない」「周囲の用意したミコシに乗る」という生き方に徹しなければならない。あまり表に出過ぎなければ 「結構お馬鹿だけど、お膳立てさえしてやれば逆らわずに汗だけはかくから、実害は少ない人」で済むが、下手に大臣なんかになってしまうと、それまでは「知る人ぞ知る」程度だった「自分で言ってることを自分で理解していないお粗末さ」が、満天下に知られてしまう。

安倍首相としては、このような人を大臣になんか任命しちゃいけなかったのだ。任命しても務まらないというのは、結果が雄弁に物語っている。ということは、安倍首相、あるいはその取り巻き連中はよくよく「人を見る目」がなかったのだ。自らの歴史観にはこだわるが、大臣の能力には必ずしもこだわらないということなのだろう。なんだかなあ。

要するに、政治家の世界には期待しちゃいけないってことで、これは元々わかっていたことがよりはっきり確認できたということに過ぎない。当たり前すぎる結論でごめん。

| | コメント (4)

2019/04/07

私が「忖度」を「ソンタク」とカタカナで書く理由

「ソンタク発言」の塚田副大臣が辞任を表明したそうだ。下の写真をクリックすると、彼の発言の録音が聞けるニュース動画に飛べる。ここまではっきりと録音が残されているのだから、辞任は当然の流れだ。 190407一昨年 3月 17日の「立場が上のオッサンに対して 「ソンタク」 なんてしたがるから」という記事で私は、次のように書いている。

『大辞林』 によれば 「忖度」 とは、次のようなことになる。

( 名 ) スル
〔「忖」 も 「度」 もはかる意〕
他人の気持ちをおしはかること。推察。 「相手の心中を-する」

とくに会社や役人の世界なんかでは、ついつい 「上に対してのソンタク」 ばっかり横行しちゃうのが問題だ。今や 「ソンタク」 という言葉は 「他人の気持ちをおしはかること」 というより 「上の意向をおしはかること」 という意味に堕落しちゃってる。

とくに中堅からやや上ぐらいの役人になると、上からの見えない圧力なんか、加えられる前から敏感に感じてしまって前もって準備したりしている。一般の人たちの苦労なんて、どうでもいいと思ってるくせにね。私が 「忖度」 というもっともらしい漢字で書くより、茶化して 「ソンタク」 と書きたくなる所以である。

というわけで私はこの時以来、この種の問題では一貫して「ソンタク」とカタカナ表記している。今の世の中、「そんたく」と入力してスペース・キーを叩けばすぐに「忖度」と変換されるのだから、「ソンタク」と標記する方が手間なのだが、あえてそうしているわけだ。

そもそも「忖度」とは本来、さりげなく目立たない形でするもので、大っぴらにアピールするものではない。ところが最近の政治や役人の世界では、これが点数稼ぎの手段となっているので、自分のした「ソンタク」を妙に強調したがる向きがある。

今回の塚田副大臣の場合も、山口県と北九州という安倍首相と麻生副総理の地元を結ぶ道路の建設に関する北九州市の集まりで、「そりゃ、総理とかですね、副総理とかがそんなこと言えません」「でも私はソンタクします」とはっきり言っている。どう聞いても「我を忘れて事実と異なる発言をした」ようには思われず、「ここまでソンタクする私にご褒美ください」とのアピールとしか聞こえない。

というわけで、これこそが「ソンタク」とカタカナで書いてしまいたい理由である。本来の「忖度」ではなく、小物の政治家や役人の保身や出世のための道具と化しているのだ。こんな次元の「ソンタク」は、すればするだけ害になる。

 

| | コメント (4)

2019/03/31

桜田オリパラ大臣というキャラ

桜田オリンピック・パラリンピック担当相という人は、話題の尽きない人である。今回もオリンピック成功に向けたご当地キャラを集めたイベントで、高知県のゆるキャラ「くろしおくん」を「栃木県」と言い間違えたそうだ。

190331

この人も一応明治大学商学部卒業ということになっているから、栃木県はいわゆる「海なし県」で、ゆるキャラが「くろしおくん」になるはずはないと一応は理解できるはずなのだが、話の流れの中で自分が発する言葉の前後の脈絡がぶっ飛んでしまうことが多いようだ。だから国家予算の話をしていて 「1500円」なんて平気で言ってしまう。

それは単なる「話の流れ」の混乱に留まらず、重要な論理の混乱に発展してしまうようでもある。「あなたのような人がサイバーセキュリティ担当の大臣でいいのか」という追求には、「安倍首相が大丈夫との判断のもとに任命されたのだから」みたいに答えていたようで、そこにあるのは「それに関しての責任は首相にあるのであって、自分にはない」という論理である。

要するにこの人、徹底して「自分で判断しない」「責任を取らない」「周囲の用意してくれたミコシに乗る」という生き方のようなのだ。その上で「汗だけはかく」と言っているわけで、だから責任あるコメントをしなければならないケースにおいても、自分の考えではなく単に決まり文句を述べるだけである。

そこには自分の判断という要素がなく、国家予算に関して「1500円」なんて寝ぼけたことを言ってしまっても、ほとんど無意識なので、違和感を覚えることもない。海のない栃木県のゆるキャラを「くろしおくん」と言い間違えてもそこに意識はないから、自分で気持ち悪くなったりしないで済んじゃうのである。

かなりお気楽なもので、神経症に陥ってしまうリスクの小さいキャラである。あるとしたら、ただ気分的に落ち込んでしまうというだけで、それも時間さえ経てば簡単に回復してしまうだろう。幸せではあるが、やっぱり国会議員なんかやらせてはいけないよねと思ってしまうのである。

| | コメント (2)

2019/03/07

「ブイはバージョンであります」 って、それがどうした?

これは、一昨日の記事の付け足しである。

190307

5日の衆院予算委員会で桜田大臣はさかんに 「ブイ予算」 と口走っていた (参照) が、これ多分、お役所内だけで通じる業界用語に近いもので、国会答弁の中で安易に使うような言葉じゃない。それで蓮舫議員も 「ブイ予算って何ですか」 と問いただしている。

すると桜田大臣、妙に自信満々の様子で 「ブイは 『バージョン』 であります」 と言い放ってきびすを返す。すると満場、「オー」 と感動。桜田大臣が 「バージョン」 という横文字を知っていたというだけで驚いている。

しかし 「ブイ予算の 『ブイ』 は 『バージョン』 であります」 と言っただけでは全然答えになっていない。「だからその 『バージョン予算』 とはどういう意味なのか」 と改めて問い直さなければならなかったのだが、それをやるとまたしても長々と官僚のレクが必要になって時間の無駄になるだけだったろう。

蓮舫さんは 「Vをバージョンと言ったぐらいで、みんなから 『おー』 って言われるのはやめてくださいよ」 なんて、あまり意味のないツッコミをした後、このケースの 「ブイ」 というのは、「V3」 つまり 「予算としてのバージョン 3」 であると指摘している。

つまり桜田さん、(お役所内でいうところの) 「V3 予算」 を 「ブイ予算」 なんて言っていたわけで、要するに中身については何もわかっていないってことだ。

蓮舫さんとしては事前に調べてよく知っていることを、わざわざ桜田大臣に質問して恥をかかせているわけだが、惜しむらくは、世間一般に流れたニュースでは 「おー」 というどよめきが強調されただけで、「バージョン 3」 であるという部分はほとんどカットされてしまっている。だから国民のほとんどは 「ブイ予算」 とは何のことなのかわからないままだ。

つまりニュース制作側としても、視聴者なんて 「ブイは 『バージョン』 であります」 でわかったつもりになっている大臣と同レベルなのだと、高をくくっているわけだ。本当はどういう意味なのかを国民に伝えようなんてほとんどしていない。

結果的には 「桜田大臣の醜態を電波に乗せさえすればいい」 という蓮舫さんの意図は実現されたわけなのだが、こんなことではなかなか悲しいものがあるよね。桜田大臣が登場するだけで、いろいろなことのレベルが一挙に下がり果てるし、周囲はそれを見世物にすることを目的とし過ぎている。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2019/03/05

蓮舫さん、桜田大臣をイジめるのがよほどお好きのようだ

仕事先からクルマで帰宅する途中、カーラジオのニュースでまたしても蓮舫議員にさんざん痛めつけられる桜田オリパラ大臣の哀れな答弁が何度も繰り返された。それにしても蓮舫さん、このオッサンを生け贄にしてシャブリ尽くすのがよほどお好きのようだ。前回でだいぶ味をシメちゃったんだろう。

190305

今日の予算委員会での蓮舫議員の質問の趣旨は、「オリパラ予算には無駄や曖昧な点があるのではないか」 ということのようで、一般的なテロ対策とすべき警備機器などの補充もオリンピックにかこつけて行われているというのは確かに問題だと思うのだが、世間に伝わるニュースはそんなことより桜田大臣の「お笑い」 ぶりばかりに終始してしまっている。

これ、蓮舫議員は質問の最初に 「政府としてこのオリパラ大会にかかる総予算、把握されていますね」 なんて、かなり意地悪な意図のもとに言っちゃってることからして、直後にニュースとして伝わるレベルが決定されてしまっている。まあ、蓮舫さんの意図通りの展開なのかも知れないが。

そもそも 「把握されていますね」 なんて言っても、このオッサンがそんなこと把握してるわけないじゃないか。さらにひどいことに、手渡された資料のどこを見ればその数字が記してあるかすらわからない様子だから、まったくもって世話が焼ける。

数字の桁というのは、その人の実感的理解と直結する。1500億円を 「1500円」 なんて言い間違えるのは、実感としてはさっぱり理解していないことを如実に物語っていて、この質問の元々の意図が、それを想定した上で桜田大臣を生け贄にすることだったと思うしかない。

そんなことを聞くから、お役所の官僚が付きっきりでレクしなければならない。それがテレビの画面で日本中に晒されるのだからある意味 「公開処刑」 で、気の毒なのは、あの六四分けしたゴマ塩頭の役人である。

蓮舫さん、次に桜田大臣をイジメる時は、ナチスの制服を着て革の鞭を手にするコスプレで登場するとお似合いだと思う。

| | コメント (14) | トラックバック (0)

2019/02/13

桜田大臣の希有でナチュラルな役どころ

朝一番で仕事に出かけ、昼過ぎに帰宅途中でカーラジオのニュースを聞くと、「桜田大臣が発言撤回」 云々なんていっている。ちなみに 「云々」 は 「でんでん」 ではないのでよろしく。

190213

「桜田大臣って、あの人?」 と記憶を辿ると、いかにも残念なオッサンの様子がありありと思い出された。昨年 11月の 「哀れなオッサンを責め立てるしかない、政治の劣化」 という記事を読んでいただければわかるが、私はこの人に関しては、単純に責め立てるというような気にはなれず、ただひたすら 「残念なオッサン」 と思うばかりである。

この人が今回責められているのは、例の水泳の池江璃花子選手の白血病報道に関して 「がっかりしている」 なんて口走っちゃったためらしい。「残念に思う」 ぐらいの発言ならここまで責められなかっただろうに、いかにもこの人らしいプリミティブ過ぎるぶっちゃけ表現をしたのがヤバかったんだろう。

で、帰宅してから Google ニュースをのぞくと、やはり平和な日本らしく、この話がトップにきている。朝日新聞の記事の見出しは "桜田大臣、がっかり発言撤回 「今までの分も挽回したい」" というものだ。「今までの分も挽回したい」 というのが何だか泣かせる。

発言撤回に関しては 「配慮を欠いたと思うので」 と述べたらしいが、この人が欠いているのは 「配慮」 以前に 「語彙」 である。単純な話だ。こんなに言葉の不自由な人が、国会劇場の 「お笑い担当」 みたいな役どころで政治家をやっていられるのだから、日本はのどかな国である。

この記事の末尾に 「国民民主党の岡本充功氏に 『なぜ失言が多いのか』 と問われると、『私にはよくわかりません』 と答えた」 とあるのも、まさにこの人らしい。「語彙が足りなくて...」 なんて本当のことを言ったら、変にシラける。

で、今回の 「不適切発言」 に関するニュースなんかは、ただひたすら 「残念」 というほかなく、そこから関連ニュースとしてリンクされている他の話の方が、実はずっと興味深い。こんな具合である。

桜田五輪相サポートへ職員増員 答弁不安 「異例の対応」 (2018年11月14日)

桜田義孝五輪相は 13日の閣議後会見で、自身をサポートする職員を増やしたと明らかにした。国会答弁に何度も詰まったり、間違えたりしたことへの対応とみられる。(中略) 桜田氏は 「国会関係の業務が増加したからだ」 と説明するが、政府内には 「桜田氏の不安定答弁を受けた異例の対応」 (内閣官房幹部) と指摘する声がある。

桜田五輪相 「教室通ったがパソコン覚えるのやめた」 (2018年11月22日)

桜田義孝五輪相は 22日の衆院内閣委員会で、パソコンについて 「教室に行ったが、忙しすぎて覚えるのはやめた。打てなくて不自由を感じたことは一回もない」 と語った。この日はサイバーセキュリティ基本法改正案の質疑だったが、大半はインターネットの初歩的知識や桜田氏の資質に質問が集中し、議論は深まらなかった。

桜田義孝五輪相 「首相目指すのやめる」 根底に英語への劣等感 (2018年12月20日)

「首相を目指すのはやめる」-。桜田義孝五輪相が 20日、2020年東京五輪・パラリンピック大会に向けて多言語サービスを推進する東京都内のフォーラムで、突然こう表明する場面があった。理由をたどると、「言葉の壁」 をめぐる劣等感があったようだ。

いやはや、「じゃあ、これまでは首相を目指していたのか!?」 とツッコまれそうな発言だが、まあ、希有なまでにナチュラルな 「ボケ担当」 なんだから、いいか。ややこしい他意はなさそうだし。

こんな具合だから、"「桜田五輪相はシステムエラー」 海外メディアが皮肉次々" というのは、まさに 「言えてる!」 ということになる。まあ、オリンピック担当ということに関しては、本番までには別の人に交代するから、あまり問題ないよね。どうせ何もしないんだから。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧