カテゴリー「経済・政治・国際」の100件の記事

2019/03/07

「ブイはバージョンであります」 って、それがどうした?

これは、一昨日の記事の付け足しである。

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5日の衆院予算委員会で桜田大臣はさかんに 「ブイ予算」 と口走っていた (参照) が、これ多分、お役所内だけで通じる業界用語に近いもので、国会答弁の中で安易に使うような言葉じゃない。それで蓮舫議員も 「ブイ予算って何ですか」 と問いただしている。

すると桜田大臣、妙に自信満々の様子で 「ブイは 『バージョン』 であります」 と言い放ってきびすを返す。すると満場、「オー」 と感動。桜田大臣が 「バージョン」 という横文字を知っていたというだけで驚いている。

しかし 「ブイ予算の 『ブイ』 は 『バージョン』 であります」 と言っただけでは全然答えになっていない。「だからその 『バージョン予算』 とはどういう意味なのか」 と改めて問い直さなければならなかったのだが、それをやるとまたしても長々と官僚のレクが必要になって時間の無駄になるだけだったろう。

蓮舫さんは 「Vをバージョンと言ったぐらいで、みんなから 『おー』 って言われるのはやめてくださいよ」 なんて、あまり意味のないツッコミをした後、このケースの 「ブイ」 というのは、「V3」 つまり 「予算としてのバージョン 3」 であると指摘している。

つまり桜田さん、(お役所内でいうところの) 「V3 予算」 を 「ブイ予算」 なんて言っていたわけで、要するに中身については何もわかっていないってことだ。

蓮舫さんとしては事前に調べてよく知っていることを、わざわざ桜田大臣に質問して恥をかかせているわけだが、惜しむらくは、世間一般に流れたニュースでは 「おー」 というどよめきが強調されただけで、「バージョン 3」 であるという部分はほとんどカットされてしまっている。だから国民のほとんどは 「ブイ予算」 とは何のことなのかわからないままだ。

つまりニュース制作側としても、視聴者なんて 「ブイは 『バージョン』 であります」 でわかったつもりになっている大臣と同レベルなのだと、高をくくっているわけだ。本当はどういう意味なのかを国民に伝えようなんてほとんどしていない。

結果的には 「桜田大臣の醜態を電波に乗せさえすればいい」 という蓮舫さんの意図は実現されたわけなのだが、こんなことではなかなか悲しいものがあるよね。桜田大臣が登場するだけで、いろいろなことのレベルが一挙に下がり果てるし、周囲はそれを見世物にすることを目的とし過ぎている。

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2019/03/05

蓮舫さん、桜田大臣をイジめるのがよほどお好きのようだ

仕事先からクルマで帰宅する途中、カーラジオのニュースでまたしても蓮舫議員にさんざん痛めつけられる桜田オリパラ大臣の哀れな答弁が何度も繰り返された。それにしても蓮舫さん、このオッサンを生け贄にしてシャブリ尽くすのがよほどお好きのようだ。前回でだいぶ味をシメちゃったんだろう。

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今日の予算委員会での蓮舫議員の質問の趣旨は、「オリパラ予算には無駄や曖昧な点があるのではないか」 ということのようで、一般的なテロ対策とすべき警備機器などの補充もオリンピックにかこつけて行われているというのは確かに問題だと思うのだが、世間に伝わるニュースはそんなことより桜田大臣の「お笑い」 ぶりばかりに終始してしまっている。

これ、蓮舫議員は質問の最初に 「政府としてこのオリパラ大会にかかる総予算、把握されていますね」 なんて、かなり意地悪な意図のもとに言っちゃってることからして、直後にニュースとして伝わるレベルが決定されてしまっている。まあ、蓮舫さんの意図通りの展開なのかも知れないが。

そもそも 「把握されていますね」 なんて言っても、このオッサンがそんなこと把握してるわけないじゃないか。さらにひどいことに、手渡された資料のどこを見ればその数字が記してあるかすらわからない様子だから、まったくもって世話が焼ける。

数字の桁というのは、その人の実感的理解と直結する。1500億円を 「1500円」 なんて言い間違えるのは、実感としてはさっぱり理解していないことを如実に物語っていて、この質問の元々の意図が、それを想定した上で桜田大臣を生け贄にすることだったと思うしかない。

そんなことを聞くから、お役所の官僚が付きっきりでレクしなければならない。それがテレビの画面で日本中に晒されるのだからある意味 「公開処刑」 で、気の毒なのは、あの六四分けしたゴマ塩頭の役人である。

蓮舫さん、次に桜田大臣をイジメる時は、ナチスの制服を着て革の鞭を手にするコスプレで登場するとお似合いだと思う。

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2019/02/13

桜田大臣の希有でナチュラルな役どころ

朝一番で仕事に出かけ、昼過ぎに帰宅途中でカーラジオのニュースを聞くと、「桜田大臣が発言撤回」 云々なんていっている。ちなみに 「云々」 は 「でんでん」 ではないのでよろしく。

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「桜田大臣って、あの人?」 と記憶を辿ると、いかにも残念なオッサンの様子がありありと思い出された。昨年 11月の 「哀れなオッサンを責め立てるしかない、政治の劣化」 という記事を読んでいただければわかるが、私はこの人に関しては、単純に責め立てるというような気にはなれず、ただひたすら 「残念なオッサン」 と思うばかりである。

この人が今回責められているのは、例の水泳の池江璃花子選手の白血病報道に関して 「がっかりしている」 なんて口走っちゃったためらしい。「残念に思う」 ぐらいの発言ならここまで責められなかっただろうに、いかにもこの人らしいプリミティブ過ぎるぶっちゃけ表現をしたのがヤバかったんだろう。

で、帰宅してから Google ニュースをのぞくと、やはり平和な日本らしく、この話がトップにきている。朝日新聞の記事の見出しは "桜田大臣、がっかり発言撤回 「今までの分も挽回したい」" というものだ。「今までの分も挽回したい」 というのが何だか泣かせる。

発言撤回に関しては 「配慮を欠いたと思うので」 と述べたらしいが、この人が欠いているのは 「配慮」 以前に 「語彙」 である。単純な話だ。こんなに言葉の不自由な人が、国会劇場の 「お笑い担当」 みたいな役どころで政治家をやっていられるのだから、日本はのどかな国である。

この記事の末尾に 「国民民主党の岡本充功氏に 『なぜ失言が多いのか』 と問われると、『私にはよくわかりません』 と答えた」 とあるのも、まさにこの人らしい。「語彙が足りなくて...」 なんて本当のことを言ったら、変にシラける。

で、今回の 「不適切発言」 に関するニュースなんかは、ただひたすら 「残念」 というほかなく、そこから関連ニュースとしてリンクされている他の話の方が、実はずっと興味深い。こんな具合である。

桜田五輪相サポートへ職員増員 答弁不安 「異例の対応」 (2018年11月14日)

桜田義孝五輪相は 13日の閣議後会見で、自身をサポートする職員を増やしたと明らかにした。国会答弁に何度も詰まったり、間違えたりしたことへの対応とみられる。(中略) 桜田氏は 「国会関係の業務が増加したからだ」 と説明するが、政府内には 「桜田氏の不安定答弁を受けた異例の対応」 (内閣官房幹部) と指摘する声がある。

桜田五輪相 「教室通ったがパソコン覚えるのやめた」 (2018年11月22日)

桜田義孝五輪相は 22日の衆院内閣委員会で、パソコンについて 「教室に行ったが、忙しすぎて覚えるのはやめた。打てなくて不自由を感じたことは一回もない」 と語った。この日はサイバーセキュリティ基本法改正案の質疑だったが、大半はインターネットの初歩的知識や桜田氏の資質に質問が集中し、議論は深まらなかった。

桜田義孝五輪相 「首相目指すのやめる」 根底に英語への劣等感 (2018年12月20日)

「首相を目指すのはやめる」-。桜田義孝五輪相が 20日、2020年東京五輪・パラリンピック大会に向けて多言語サービスを推進する東京都内のフォーラムで、突然こう表明する場面があった。理由をたどると、「言葉の壁」 をめぐる劣等感があったようだ。

いやはや、「じゃあ、これまでは首相を目指していたのか!?」 とツッコまれそうな発言だが、まあ、希有なまでにナチュラルな 「ボケ担当」 なんだから、いいか。ややこしい他意はなさそうだし。

こんな具合だから、"「桜田五輪相はシステムエラー」 海外メディアが皮肉次々" というのは、まさに 「言えてる!」 ということになる。まあ、オリンピック担当ということに関しては、本番までには別の人に交代するから、あまり問題ないよね。どうせ何もしないんだから。

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2019/02/12

「ブレグジット」 と日本

FNN PRIME が 「どこに向かうの? ヨーロッパ」 という連載をしていて、2月 8日付は 「我々はヨーロッパとは違う!…EU離脱支持の奥底に流れるもの」 という記事だった。

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FNN の記事は冒頭に要点が示されることが多いが、この記事の場合は次の 3点だ。

  • イギリスはEUから 「半身」 が離れているような特別な立場
  • 「欧州懐疑主義」 は元来、保守層に根強くある
  • イギリス国民の世代間の 「断絶」 も深刻

そしてこの記事は次のような書き出しで始まる。

「もし日本が中国や韓国と同じルールに縛られて、物事を決める時に彼らの意見を聞かないといけなければ、あなたはどう思う?」 あるイギリス人女性に私が言われた言葉だ。

なるほど。そう言われてみれば、英国人の気持ちが多少わかるような気がしてしまう。「ブレグジット」 してしまうと、英国は EU との貿易や経済交流においてかなり面倒な立場になってしまう。英国人が大陸を旅行するにも大変だろう。それでも保守層を中心に、「我々はヨーロッパとは違う」 という根強い意識が拭い去れないようなのだ。

それを日本とアジアの関係に置き換えて考えてみよう。将来アジア諸国が経済的に発展し、中国、韓国 (もしかしたら北朝鮮と一体になるかも知れず)、タイ、ベトナムなどが連合して一つの経済圏 (Asian Union = AU とか) を構成しようという気運が高まるかもしれず、「100円で 1エイシャ」 なんて通貨単位にならないとも限らない。

そうなるとしたら日本は、英国人女性の言うように、ある程度は 「中国や韓国と同じルールに縛られ」 てしまうことになるだろう。物事を決めるにも、彼らの意向を尊重せざるを得なくなる。そうした事態を、日本人は簡単に受け入れることができるだろうか。

英国保守層が 「欧州懐疑主義」 を根強く抱いているように、日本人の多くも 「アジア懐疑主義」 を抱いている。何を決めるにも中国や韓国との擦り合わせが必要になるとしたら、彼らは確実に憤慨してしまうことだろう。

英国の意識調査では、49歳以下の若い層では 「EU 残留派」 が多数を占め、とくに 24歳以下では 71%と、圧倒的多数を占める。50歳〜64歳の層でも、「離脱派」 は 60%程度なのだから、このあたりを境にして世代間ギャップは大きい。つまり何はともあれ 「ブレグジット」 したがっているのは、かなりの高年齢層が中心なのだ。

一方日本では、少なくとも今の段階で 「アジアとの経済統合」 なんてことを言ったら、若い層でも 「とんでもない!」 という反応が圧倒的多数となるだろう。しかしアジア諸国の経済発展が続いて、世界経済におけるポジションが今より遙かに高くなるとしたら、どうなるかわからない。

何十年先になるかわからないが、そうなる頃には日本経済も英国同様に 「斜陽」 なんてことが言われるだろう。アジア大陸との関係性も、今のような形では継続できないはずだ。

今の 20代は、30年後には 50代になってしまうが、その頃に登場する新しい 20代の日本人は今の状況を経験せずに成長するのだから、「アジアと一体の経済圏を構成する方がメリットがある」 と判断するようになるかもしれない。大きなジェネレーション・ギャップが顕在化してしまうだろう。

今の英国は 「EU からの離脱」 がテーマだが、その頃になったら日本では 「アジア統合経済圏に加わるべきか否か」 (「ブレグジット」 ならぬ 「ジャパネントリー?」) なんていうのが難しいテーマとなるだろう。まあ、私はそんな時代までは生きていない可能性が高いから気楽だが、後に続く世代が間違った判断をせずに済むような空気を醸し出しておく責任はあるだろうと思う。

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2019/02/05

国会ではタブレットを使用できないらしい

迂闊なことに、「与党、玉木氏のタブレット使用認めず=衆院代表質問」 というニュースを今日まで見落としていた。

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どういうことかというと、先月 30日の衆院本会議で、首相の施政方針演説に対する各党代表質問で、「国民民主党の玉木雄一郎代表が用意した原稿をタブレット端末で読もうとしたところ、与党の反対で認められなかった」 というものだ。認められなかった理由は、「前例がないから」 だそうだ。

この措置に対して、当の玉木議員はその日の夜に 「もう平成も終わるんだからさ、これぐらいやろうよって感じです」 と tweet している (参照)。いやはや、国会というところはとんでもないところのようだ。

これに関して J cast ニュースでは 「衆院本会議ではタブレット持込禁止! 根拠は20年以上前の「申し合わせ」 という記事を載せている。国会では 1995年にケータイの持ち込み禁止を決めていて、今回のタブレットの件も、その延長戦にあるようなのだ。

ケータイ持ち込み禁止に至ったのは、議員のポケットから呼び出し音が鳴り響きまくったというのが理由らしいが、議員のオッサンたちには 「マナーモードに設定して」 なんて言っても通じなかったのだろう。この類いのデバイスに対する親和性は、とことん低いようだ。

この件の関連で、サイバーセキュリティ担当も兼務する桜田義孝オリンピック担当大臣が、「PC は触ったことがない」 と堂々と答弁したことがまたしても蒸し返され、「だったらハッキングされることもないから、最強のセキュリティ」 なんて揶揄されていることも紹介されている。そしてさらに、「中西宏明経団連会長すごい! 部屋にPC、メールも打てる!」 という読売新聞の記事まで物笑いの種になっている始末だ。

こうしたことに関しては今さら論評することすら馬鹿馬鹿しいから、改めてくどくど言いたくない。あの世界のオッサンたちとは関わりたくないと、本当に心の底から思ってしまうだけだ。

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2019/01/22

カルロス・ゴーンの保釈問題に関して

昨日、「ゴーン被告、声明で保釈訴え パスポート提出や監視装置の着用提案」 と報じられた。要するに保釈してもらえるなら、たいていの要求に素直に応じるという態度表明をしたもののようだが、結果として保釈は叶わなかった。

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個人的には、もう起訴しちゃったんだから保釈してもいいんじゃないか、いや、むしろ保釈すべきじゃないかとさえ思うのだが、どういうわけか日本の検察ってかなりハードライナー揃いのようなのだ。それでゴーン氏としてもさすがに消耗してしまって、「何でも言うこと聞くから、とにかく外に出してよ」 ということになっていたんじゃなかろうか。

というわけで、さっさと保釈すべきだろうという考えは表明しておくが、だからと言って、私はゴーン派というわけではない。逆に 「決して付き合いたくないタイプ」 と思っている。

日産の資金を個人的に流用し放題だったという 「汚職」 事案については、裁判の過程でいろいろな釈明が出てきて、もしかしたら結果的に、彼の主張通り 「無罪」 なんてことになってしまう可能性だってある。そうなったらそうなったで、法律的観点からはきちんと 「はい、無罪放免ね。一丁上がり!」 と認めてしまえばいい。

しかし 「法律的観点」 からちょっと離れた、何と言うべきか、仮に (ちょっと大袈裟かも知れないが) 「文学的観点」 と称するようなポイントから言うとすれば、「こいつ、ずいぶん金に汚いオッサンだよね」 という印象は拭いきれないのである。いろいろな言い訳は用意されているみたいだが、金にきれいな人間ならまずしないだろうというようなことを、うんざりするほどしている (参照この件の魚拓)。

仮にうまく釈明して裁判を切り抜けることができたとしても、日産の幹部としては 「もう、あの人とのお付き合いはゴメンです」 と言うほかないだろう。要するに判決がどっちに転んでも、実質的にハッピーな結果にはならないということだ。

カルロス・ゴーン的には 「法的抜け道」 はいくつも用意したつもりだったのだろうが、日本人の 「情緒的抵抗」 への対策に関しては甘く見て、調子に乗りすぎたってことなんだろうね。彼がもう少し賢明だったらその辺りまできちんと計算していたんだろうけど、残念ながらそこまで頭がいいわけじゃなかったってことだ。

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2019/01/14

トランプは 「壁を乗り越えろ」 と檄を飛ばしている

米国の Daily Show という番組で流されたというビデオには、笑ってしまった。"Don’t Show Mexico This Video of Trump From 2004 We Found" (我々が見つけたこの 2004年のトランプのビデオを、メキシコに見せちゃいけない) というものである。

このビデオはトランプが、15年前にニューヨークの Wagner College という大学で名誉博士号を授与された際に、卒業する学生たちに向けたスピーチを行った際のものらしい。ビデオそのものは全編が元から YouTube で公開されていたらしいが、とくに注目されていたわけではないようだ。

しかしこのほど Daily Show のスタッフが、スピーチの終盤に聞き捨てならない発言を見出してしまったのである。こんなセリフだ。

Don’t give up.
Don’t allow it to happen.
If there’s a concrete wall in front of you, go through it.
Go over it. Go around it. But get to the other side of that wall.

(つたない翻訳で申し訳ないが、こんな感じかな)

諦めてはいけない。
それが生じるのを許してはいけない。
もし目の前にコンクリートの壁があっても、それをすり抜けろ。
乗り越えろ、迂回しろ、そして壁の向こう側に辿り着きなさい。

Mashable Asia の Nicole Galluncci は、これについての記事の冒頭で、"President Donald Trump is a master at giving mixed signals." (トランプ大統領は混乱したシグナルを出す達人だ) と述べている (参照)。まさに、「壁を乗り越えろ、向こう側に辿り着け」 と煽った張本人がその 15年後に、メキシコ国境に壁を作るなんて寝言を言い出して、20日以上も政府機能を麻痺させているのだからね。

トランプの ”mixed signal" の深層意識としては、自らの処世譚をネタにして 「諦めるな、壁を乗り越えろ」 と言いつつも、「それが実際にできるヤツは多くない。俺はできたけどね」 みたいな傲慢な考えなんだろう。「メキシカンにコンクリートの壁を越えられるわけがない」 なんて思っているからこそ、壁建設に執拗にこだわっているのだ。

しかし 15年前のこのビデオは、米国を目指す多くのメキシコ人を思いがけなくもエンカレッジしたんじゃあるまいか。壁なんかない方がいいに決まっているが、不幸にして建設されてしまったとしても、なんとか潜り抜けてしまう者が続出するに違いない。

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2019/01/08

サンゴを 「移しております」 だって?

昨日の NHK テレビ 『日曜討論』 での安倍首相の発言が、「ウソ連発」 と大炎上している。ところが当の本人としては、自分の寝言的発言をまんざらウソとも思っていない風情でノホホンとしているので、ますます馬鹿馬鹿しくなってしまうのだが。

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私自身は昨日、日曜だというのに朝から仕事に出ていたので、『日曜討論』 なんて見ていない (仕事でなくてもそんなもの見ないし) ので、LITERA の記事に当たると、安部総理は今回強行した辺野古の埋め立てに関して、こんなことをほざいていたらしい。(参照

「で、いま、土砂が投入されている映像がございましたが、土砂を投入していくにあたってですね、あそこのサンゴについては、移しております」

まるで軽い引っ越し荷物みたいな言い方である。確かに稚拙なアリバイ作りとして、サンゴの移植みたいな作業をしなかったわけではないらしい。それについて LITERA は次のように報じている。

たしかに、昨年7〜8月に沖縄防衛局は辺野古側の埋め立て海域で見つかった絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ 9群体を採捕・移植しており、安倍首相もこの件をもって 「サンゴは移した」 と大見得を切ったのだろう。

しかし、現実には、土砂が投入されている区域付近で移植が必要なサンゴはこれ以外にも見つかっているのだ。

たとえば、K4護岸付近では、準絶滅危惧種であるヒメサンゴが見つかっていた。当初、防衛局はこのヒメサンゴを移植しようと特別採捕許可を申請していたが、移植先の選定が適当ではないとの理由で不許可に。すると、防衛局はこのヒメサンゴを移植対象から外して護岸工事を進めた

まともな知性と感性があったら、この程度のことで 「移しております」 などとは言えるものではない。家庭菜園のトマトだって、知り合いから株をもらってきて移植したら枯れちゃったなんてことはいくらでもあるのだ。

サンゴが容易に移植できるものなら、そこら中からどんどん集めてきて移植し、「沖縄サンゴ園」 みたいなものでも作ればいい。しかし実際にはそれをやろうとしても 「白化現象」 などが続出して困難極まりないから、絶滅危惧種なのである。ましてやサンゴが自生する海を埋め立てる行為は、中途半端な移植の試みなんかでチャラになるような話じゃない。

つまり、LITERA の記事では 「移植が必要なサンゴはこれ以外にも見つかっている」 とあるが、実際に必要なのは 「移植」 などではなく、「環境保全」 であったはずなのだ。

誰から急作りのレクチャーをされたのか知らないが、安倍首相がこんなデリケートなことを何の疑問も抱かず真に受けて、全国に放送される政治討論番組でいけしゃあしゃあと 「移しております」 なんて言えるのは、無知蒙昧のなせるワザである。この程度の人で首相が務まるのというのが、日本の不幸なのだとしみじみ思う。

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2019/01/06

立憲民主党の伊勢神宮参拝 tweet

立憲民主党が枝野代表一行の伊勢神宮参拝を Twitter の公式アカウントで報じたところ、一部の支持者たちから猛反発をくらっていると報道されている。(参照

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反発しているのは主に同党の左派系支持者たちらしく、「自民党と同じことをするなら、支持しない」 「信仰、宗教に関わることはそれぞれの個人アカウントでツイートしたらどうですか?」 「クリスチャンとして御党を応援する立場としては、ケンカを売られた気分だ」 などと、批判的コメントが相次いだらしい。まあ、確かに自民党あたりは公式アカウントではこうした書き込みはしないらしいのだが。

この問題に関しては私の感覚からすると、立民党の方も噛みつく左派系支持者の方も、どちらもややナイーブすぎる気がする。「自民党と同じことをするなら支持しない」 なんて言い出したら、それこそこの国で支持できるのは共産党ぐらいしかなくなってしまう。

「信仰や宗教関連は、個人アカウントで」 というのも、確かに 「政教分離」 の原則からいえば正論だが、実際にはその境目の判断が難しい。立民党としては 「この程度のことは宗教行為というより 『正月の慣例』 に過ぎない」 ぐらいに思って、軽い気持ちで tweet しちゃったんだろうが、こうした問題にとことんこだわりたい人にとっては、譲れない問題ということになってしまう。

「(クリスチャンとして) ケンカを売られた気分だ」 というコメントに至っては、「じゃあ、教会のミサに出るなら OK なのね?」 とツッコみたくなってしまう。これって結局、ことさら過剰反応しなければ、別にどうということのない問題だったんじゃないかなあ。

それからちょっと問題はズレるが、蓮舫さんの参拝姿、どうもこなれてないよね。神仏関連のテーマは似合わない人という印象だ。

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2019/01/02

中国経済の冷え込みの影響が出始めてるらしい

私は日本中いたるところに出張で行く機会があるのだが、いわゆる 「観光地」 と言われるところのホテルは、今や中国人旅行者で一杯の様相を呈している。とくに京都と奈良の観光スポットやホテルでは、大きな声の中国語しか聞こえない状態だ。

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ところが実は、マンハッタンとパリにあるデザイナー・ブティックは、ブランド中国経済の冷え込みによって失速し始めているのだという。とくにルイ・ヴィトンやバーバリーなどの高級ブランドが打撃を受けているらしい (参照)。

こんな話を聞くと、日本の 「バブル経済期」 の状況を思い出してしまう。あの頃は、世界中が日本人の大盤振る舞いを当て込んでいて、それまで日本人なんて決して歓迎していなかった欧米の高級ブランド・ショップが、掌を返したように日本人の嗜好に合わせた品揃えをするまでの変わり身を見せていた。何だかんだと言っても、世の中、金の力で動いてしまうのである。

ところが最近では、中国内で高級品を破格の値段で放出するアウトレット・ストアが増えていることもあり、旅行先の高級ブティックで散財する中国人は減っているというのである。バブル期の日本人もモロにそうだったが、求めているのはデザインなどの 「商品的価値」 なんかじゃなく、「高級ブランドのラベル」 でしかないから、経済がちょっとアヤシくなると、安い方に流れる。

とくに最近の経済というのは、「本当に必要な品物が売れて経済が潤う」 という次元にはなく、「余った金の使い道としての投資が一人歩きする」 という状態である。つまり 「物の動きと連動して金が動く」 のではなく、単に 「数字が動いているだけ」 に近いのだから、なんらかの情報によって数字の動きが鈍ると、とたんに経済全体が打撃を蒙る。

そんなこんなで中国経済が冷え込んでしまうと、とたんに世界中が冷え込み始める。私自身は、前世紀の 「バブル経済」 の恩恵にはほとんど浴していない (逆に、外資系団体なんかにいたので、円高による打撃でひいひい言っていた) 代わりに、バブル崩壊でもまったく打撃を蒙らずに済んだ。金の問題の妙な動きには、積極的に関わらない方がいい。

中国の経済冷え込みが本格化すると、日本の観光地も少しは静かになるかもしれない。

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