カテゴリー「経済・政治・国際」の458件の記事

2017/07/17

艶歌を聞かない若い世代は、選挙に行かない

コンビニの店先でウンコ座りしてたむろする若い連中を追い払うのは簡単なことで、スピーカーで小さく艶歌を流せばいいらしい。艶歌が聞こえてくると、ニイチャンたちは居心地悪く感じて、自然にいなくなってしまうのだそうだ。 「ここは俺たちの世界じゃない」 と思ってしまうようなのである。

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選挙で若い連中の投票率が低いのも、実は 「コンビニ店頭の艶歌」 と共通する効果 (逆効果?) によるものだと気がついた。若者たちは政治の世界を感覚的に 「居心地悪い」 ものと感じており、そのため自然に投票から足が遠のく。「俺たちの世界じゃない」 と思っているのだ。

議員のオッサンたちの様子を見れば、それはよくわかる。年齢的には完全にオッサンの私でさえ 「あいつらとは絶対に一緒にメシを食いたくない」 と思ってしまうのだから、若い連中が居心地悪く感じるのは当然のことだ。よほどの義務感でもなければ、進んで 「選挙に行こう」 なんて思わない。むしろ 「関わりを持ちたくない」 世界なのだ。

今の政治の世界は、「艶歌世代のオッサンたち」 の感性で成立しているので、若い世代とは下手すると言葉すら通じない。こればかりは 「感性」 の問題だから、いくら 「社会を変えるのは選挙を通じてしかできない」 なんて 「理屈」 を振りかざしても、若者の足を投票所に向ける力にはならない。それは、オッサンたちにとって EXILE のライブが、地球の反対側に行くより縁遠いものと感じられるのと同じである。

あの世代のオッサンたちが消えてしまわないと、もっと直接的に言えば、あの世に行ってもらわないと、若い世代が政治の世界を 「自分たちと関係のある世界」 と感じるのは無理なのだ。

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2017/07/14

小池都知事とクールビズと築地

小池都知事のこれまでの最大の功績は、2005年、環境相時代に「クールビズ」 を提唱・定着させたことだと思う。それ以前は、「省エネルック」 などという珍妙なスタイルがあって、大昔の大平正芳、羽田孜両首相が着用していたが、冷笑のタネでしかなかった。

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まあ、それ以後にしても民主党政権時代に鳩山さんとかが妙ちくりんなスタイルで登場してくれたりしていたが、最近に至って、ようやくフツーに見られる格好に落ち着いてきたようだ。それまでは 「ムショ帰り」 とか 「草刈り作業中」 とか、いろいろ言われていたものである。

クールビズが提唱された翌年の 6月、アパレル業界のとあるバーティで、来賓として招かれた平沼赳夫衆院議員が挨拶をする際、女性 MC が 「テレビで素敵なクールビズ姿を拝見しました」 と、にこやかに紹介した。しかし登壇した平山氏はにこりともせず、開口一番 「只今、クールビズ姿と紹介されましたが、自慢じゃないが、その格好は一度もしたことがありません」  とやったことがある。

会場は大受けだったが、さすがに MC は真っ青になっていた。あの人たちって、結構テキトーなこと言うのだね。ちょっと考えれば、あのいかにも頭の固そうな平沼さんが、ノーネクタイで公衆の面前に現れるわけないじゃないか。

その場に居合わせた私としては、「平沼さんも、そろそろ降参してネクタイ外したら?」 と思って聞いていた。そしてその翌日の当ブログに、さっそくそのネタを使わせてもらっている (参照)。思えば、あれから 12年以上経つのだね。我ながらずいぶん長く毎日更新してきたものだ。

ともあれ小池さんがクールビズをにこやかに発表した時は、「CO2 排出を抑えるために、室温を 28度以上に保ち、ネクタイを外しましょう」 という建前だった。しかしその後の成り行きをみると、室温を 28度以上にしている会社なんてほとんどないのに、ネクタイだけはしっかり外すという、完全な 「骨抜き」 状態になっている。

つまり日本の男性 (平沼赳夫氏と小沢一郎氏を除く) は、暑い夏はネクタイを外したくてたまらなかったのに、その大義名分を見い出せなかった。そんなところにもってきて、小池さんがいいタイミングでクールビズを提唱してくれたので、温度設定なんかどうでもいいけど、ノーネクタイというスタイルだけは大喜びで受け入れたのだった。私はそのずっと前から、ネクタイなんかしてなかったけどね。

というわけで、小池さん、築地市場問題はクールビズ以上のヒットにできるだろうか。それが問題だ。

「暑い夏にネクタイなんか、締めたくないよね」 という意識にうまく訴えかけたクールビズの成功に倣えば、「築地はやっぱりブランドだよね。豊洲って、ちょっと遠いし」 という声にならない根強い意識にどう答えるかが問題だ。例えば、「マスを扱う豊洲」 に対して、魚介類に限らず 「少量高品質の食材なら築地」 といった棲み分けを訴求するとか。

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2017/07/12

蓮舫さん、戸籍公表で済む問題じゃないよ

民進党の蓮舫代表が、自分の戸籍を公表する意向なのだそうだが、それに関して、いろいろな意見が乱れ飛んでいるようだ。

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このブログで一昨日も書いた (参照) ように、民進党内部から 「戸籍を公表すべきだ」 との指摘が出る一方で、山口二郎法政大教授は Twitter で「政党の消長よりも、日本における基本的人権にかかわる重要な問題」 「公的な活動、発言をするときに、自分は真正な日本人であることをいちいち挙証しなければならないなんて、全体主義国家だ」 と書き込んでいる。(参照

この山口氏の発言にはいささか違和感を覚える。ちょっとモノを買う時だって、「原産国表示」 が義務づけられている世の中で、自ら 「中国製」 と言ったり 「日本製」 と言ったり、「どっちだか曖昧だったけど、やっぱり日本製でした」 では、信用なくすではないか。いわんや政治家においてをやである。

モノと人間を一緒にしちゃ申し訳ないけど、問題は 「国籍そのもの」 よりも 「信用」 なのだ。彼女が中国人だから、あるいはだったから、どうこうという問題ではなく、彼女自身がこれまで色々矛盾することを言ってきたことが問題なのだ。

私としては別に今さら、蓮舫代表の戸籍なんて見たくもないし、確かに公表なんてしなくてもいいと思う。そもそも公表されたからって、蓮舫代表の 「嘘つきイメージ」 が覆るわけじゃない。要するに 「何をしても、もう遅いよ」 ってことだ。

いずれにしても、蓮舫代表は戸籍を示して 「はい、ご覧の通り、私は日本人であり、二重国籍疑惑は晴れました」 として、「本来なら公表すべきじゃない戸籍まで公表したんだから、この問題に関してはもう一丁上がりよ!」 としたいのだろう。しかし繰り返すが、コトの本質はそんなところにあるのではない。

一昨日のブログでも書いたことだが、蓮舫代表の国籍に関する発言は、これまでも二転三転してきている。要するに、その時々で都合のいいことを言っており、過去の自分の発言と矛盾する発言を臆面もなく繰り返してきたのだ。つまり本当の問題は彼女の国籍問題というより、「過去の発言に責任を持たない人を代表としている民進党って、一体何なの?」 ということである。

国籍に関して何度も矛盾する発言を繰り返してきたという事実から導かれるのは、「嘘つき」、あるいは 「自分のアイデンティティに関して信じられないほど無頓着な人」、はたまた 「国籍を曖昧なままにして、その時々のおいしい結果を享受してきたご都合主義の人」 といった印象である。それこそが問題なのであって、「戸籍まで公表したんだから、これ以上は文句ないでしょ」 で済む話じゃないのである。

彼女は昨年、「息をするように嘘をつく」 と安倍政権を批判し、当然の如くどえらいブーメラン効果を引き起こしたが、自分自身もかなりの嘘つきとは、自覚していないみたいなのである。知って犯す罪より、知らずに犯す罪が重いとは、まさにこのことのようだ。(参照

【7月 13日 追記】

本日の記者会見で、蓮舫氏は 「戸籍は個人のプライバシーに属するものであり、積極的に、あるいは排外主義者・差別主義者の方たちに言われて公開することは、絶対にあってはならないと今なお思っています」 と、戸籍公開の報道を否定した。(参照

彼女は、自身のこれまでの曖昧なもの言いに関する明確な説明を求める声に関して、「排外主義者・差別主義者」 とくくるわけなのだが、これは明らかに問題のすり替えだ。しかも、そうした 「排外主義者・差別主義者」 は、民進党内にもいると言っているに他ならない。これは、安倍首相の 「こんな人たち」 以上に見過ごせない発言だ。

ちなみに私は既に述べているように、彼女の戸籍謄本なんか見てもしょうがないと思っている。

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2017/07/10

蓮舫代表とお友達幹事長の民進党ではなあ

民進党の今井雅人衆院議員は9日、自身のツイッターに 「都議選の大敗を受け、まずは蓮舫代表の二重国籍問題を解決することだ。戸籍も見せて、はっきり説明することから始めなければいけない」と投稿した。(参照 1参照 2

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蓮舫氏は、昨年 9月に 「過去に国籍法に定めるいずれの方法でも国籍選択をしていなかったので、改めて日本国籍を選択する手続きを取った」 と発表した。つまり、それまでは二重国籍のままだったことを認めたわけだ。

彼女はそれ以前は、「高校 3年生 (18歳) で日本国籍を選択したので。二重国籍はデマ」 と主張していたが、どうしてそんな誤った認識をもっていたのかという納得できる説明はまだされていない。自分自身の国籍に関して、これほどまでに曖昧な認識のままで国会議員になるという無頓着さが、私にはちょっと信じられない。

それどころか、1993年にテレビ朝日 「ステーション EYE」 のニュースキャスターに抜擢された際の紹介記事 (3月 16日付朝日新聞夕刊) には、 "蓮舫さんは 「在日の中国国籍の者としてアジアからの視点にこだわりたい」 と話した" とある (参照)。これでは 「高校 3年生で日本国籍を選択」 という説明も、口からでまかせのウソということになる。

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彼女は自分の国籍の実体について、その時々で都合のいい言い方をしてきた。ということは、曖昧にしておく方が得という認識だったのかもしれない。私は彼女がつい最近まで中国籍だったからどうこう言うわけじゃなく、「重要なアイデンティティ要素である自分の国籍について、かくまで無頓着な人を、政治家として信用していいものだろうか」 と言っているのである。

法律的にも国会議員の二重国籍は禁じられているし、その法律がおかしいというのなら改正すればいいのだが、そんな話の前段階の 「蓮舫的テキトーさ」 には啞然としてしまう。「私はコスモポリタン」 とかで済ませられる話じゃないのは、言うまでもない。

実は私は蓮舫氏に関する小さな伝聞情報をもっているが、物証がなく、しかも個人の印象に基づいた話のそのまた伝聞に過ぎないので、これまではブログに書くようなことじゃないと思っていた。しかし今回、やっぱり書いてしまおうと思う。信憑性に関しては実に曖昧な話ではあるが、たとえ作り話だったとしても、「それって、あるかもね」 と思わせるだけの要素があると思う。

私が時々組んで仕事をしている A氏が 1年近く前の仕事で、高校時代に蓮舫氏と同級生だったという人と共同作業をしたと言っていた。A氏は 「蓮舫さん、どんな高校生だった?」 と聞いたが、彼は多くを語らず、ただ一言、苦々しげに 「嘘つきでさぁ」 と呟いていたというのである。

A氏は、「彼は蓮舫さんのことがあまり好きじゃなかったみたいで、詳しい話はしたがらなかったけど、『嘘つきでさぁ』 の一言で、全てを語ってくれた気がした」 と言っていた。なるほどね。私は普段はこんなような曖昧なうわさ話は嫌いなのだけれど、こればかりは何となく納得してしまったのだった。

民進党の今井氏は 2つの tweet に続いて 「僕は蓮舫代表に本来のキレを取り戻して欲しいと願っている。それが、蓮舫代表の持ち味なのだから」 とビミョーなフォローの tweet をしているが、私は蓮舫代表に「本来のキレ」 なんてものを感じたことは一度もないなあ。悪いけど。

私は一時、民進党の前身の民主党に期待したことがある。日本でも二大政党制が実現できるかも知れないとまで思ったが、結局ダメだった。そして今、蓮舫代表とそのお友達の幹事長の率いる民進党では、どうにも萎えてしまうのだよね。

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2017/07/05

「説明してきたつもりだが」 という言い訳

都議選における自民党の敗因は、例の 4人のオウン・ゴールなんだそうだ。「THIS is 敗因」 (T: 豊田、H: 萩生田、I: 稲田、S: 下村) として、ずいぶん話題になっている。

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この 4人に象徴される最近の自民党の強引な国会運営と不祥事が、今回の惨敗の大きな要因いうのは、誰が見てもその通りのお話である。選挙結果を受けて、幹部は一様に 「これまでも説明はしてきたが、足りなかった部分があれば、今後も真摯に説明していく」 なんてコメントを発しているが、国民としては 「まともな説明なんか、された覚えないもんね」 と言いたいところである。

そもそも 「説明」 というのは、「相手にわかってもらうために詳しく説き明かす」 ことで、我々だって何かを説明する時にはよく吟味して、できるだけわかりやすい言葉で語るよね。「わかってもらうこと」 が目的なんだから、そりゃ当然だ。

ところがこの前提が、自民党の 「説明」 という行為では否定される。あの人たちの 「説明」 ということの実体は、昔から、「うやむやなままで切り抜ける」 ということにほかならない。説明のスキル不足でわからなくなるというのではなく、そもそも初めからお茶を濁すのが目的なのだから、わかりやすいのはいけない。逆にわかりにくくなければならないのである。

だから 「今後も真摯に説明していく」 なんて言われても、わかりにくい言葉を何度も繰り返されるだけで、わかりやすくなることなんて決してない。わかりやすくなんかしちゃったら、「やぶ蛇」 になるんだからしょうがない。

例の稲田防衛相の言い訳にしても、「誤解を招きかねない発言を撤回しました」 と繰り返されるだけだ。あれは 「誤解を招きかねない発言」 なんかじゃなく、「誤解の余地のない憲法違反発言」 に他ならないのだが、かくもうやむやな無責任回答も、政治の世界では何度も繰り返すうちに確定してしまう。

要するに日本の政治は 「わかりにくさ」 が生命線で、ずっとそれでやってきたのである。小泉さんの時にちょっと変わりかけたが、すぐに元に戻った。この悪しき伝統が変わらなければ、政治なんて変わりようがない。

で、今回の結果に関しては、「THAT'S 敗因」 と言った方がいいと思うのだよね。中身は T: 豊田。H: 萩生田、A: 安倍、T: 稲田朋美、S: 下村で、2番目の T は、稲田朋美の名前の方を採用した。やっぱり安倍首相本人を加えなければ、うやむやになってしまうからね。

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2017/07/03

都議選は 「団塊の世代の尻尾」 の勝利

都議選の結果が出て、都民ファーストが勝って自民は負けるとは元々思っていたのだが、私の予想を遙かに超える 「都民圧勝、自民惨敗」 となった。小池さんがずいぶん大きな風を巻き起こしたのだね。私はこれを 「団塊の世代の尻尾」 の勝利と思っている。

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この選挙の公式的な分析についてはいろいろなマスコミが書いているから、私なんかがどうこう言うことはないが、今回の投票率に関して、先月 6日の 「都議会選に関する世論調査の結果」 という記事で次のように書いている。

「投票に行きますか」 という設問への回答では、「必ず行く」 が 64%。「たぶん行く」 が29%で、合計すれば 93%となるが、これは 「ウソばっか!」 と言いたくなる数字でしかない。これまでの選挙でも、「必ず行く」 という回答から 20%ぐらい差し引いた投票率にしかならないのが常だ。ということは、今回の都議選も、40%台の投票率に落ち着くだろう。

いつもの都議選の投票率は本当に 40%台という低レベルなのだが、今回は前回比 7,7%アップの 51.28% になったのだそうだ。数字自体はまだまだほめられたものじゃないが、前回比 7,7%アップというのは、ちょっとしたものだ。それだけ関心が高く、いつもは投票に行かない人まで足を運んで、「都民ファーストの会」 に 一票を投じたのだろう。

小池さんに関しては、私は 「何をさせてもそつのない人」 と思っていて、そのことに関しては "「万歳三唱の作法」 を巡る冒険" "月イチの午後 3時退社より、毎日定時退社の方が" という記事の中でちらっと触れている。「何をどう言えば伝わりやすいか」 「何をどうすれば文句が出ないか」 をよく知っている。

これは彼女のマスコミを通じてのキャリアから学んだこと以上に、世代論的なものがあると思っている。私は彼女と同年同月に生まれているようなので、その辺りの感覚がわかるような気がしていて、昨年の 8月に "「団塊の世代の尻尾」 の都知事が生まれることについて" という記事で詳しく書いている。

我々の世代 (個人的に 「団塊の世代の尻尾」 と表現してきたのだが) は、「数に任せて 『行け行けドンドン』 で突き進む団塊の世代」 のしでかした数々の行為の、惨憺たる結果を間近で見続けてきた。それだけに、団塊の世代にはかなり批判的なのである。つまり結構な慎重派で、後始末が大変になりそうなことはできるだけ避けるという傾向がある。

築地問題で手間がかかったのも、そもそもそういうことだと理解している。団塊の世代の連中が問題の多い豊洲に勢いだけで決めてしまったことには、私は昔から大いに批判的だった。それがようやく 「ちょっと待てよ」 という雰囲気と状況になったので、彼女としては十分時間をかけて検討したということなのだろう。まあ、今回彼女が出した結論に関しては、まだどうこう言うほど詳細には知らないのだが。

最大の問題は 「小池チルドレン」 の今後である。「○○チルドレン」 というのは、私の知る限り "Woody Guthrie's Children" 以外にまともなことにならない (参照)。役立たずの員数合わせだけということだと、次の選挙でぐちゃぐちゃになる。この辺りのことも小池さんはわかっているから、しっかり手は打つだろうが。

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2017/07/01

「日本型ポピュリズムだった」 と過去形で総括したい安倍政権

安倍政権がちょっとおかしくなっている。「お友達」 がおかしなことばかりするから、政権への不信感が高まっているためだろうが、その 「おかしなお友達」 に 「いいわいいわ」 で便宜を図って当然と思っていたのは、当の安倍さん本人なんだろうから、責任は大きいと言わざるを得ない。

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そもそも 「右側の人たち」 というのは案外気楽に 「お友達」 になりたがる傾向があるようで、「日の丸」 だの 「靖国」 だの 「教育勅語」 だのと言いさえすれば、「そうだ、そうだ、その通り!」 とばかり、思いっきり群れ揃って気勢を上げたがるところがある。とくにあの 「日本会議」 系の人たちはそれが顕著で、普段はどんな組織に属していようが、何か集まりがあるとかなりの動員をかけて集結する。

昔の学生運動に端を発した左翼、とくに 「新左翼」 と言われた連中が、素人には意味不明のちょっとした言葉上の差異で分裂に分裂を重ね、内ゲバ殺人にまで発展したこととは対照的に、右翼の人たちというのは小さな違いはあまり気にかけず、かなり鷹揚な印象がある。あれって何というか、「郷愁」 のようなものに誘われてるとしか言いようがないよね。

そんなわけで、安倍首相と 「志を同じくする」 ように見えてしまう森友学園だの加計学園だのの理事とか、そんなような部類の人たちがちょっと働きかけるだけで、いろいろなところで嫌な感じの 「ソンタク」 (漢字でなんか書きたくないので、こう表記している) が働いてしまい、好き放題できてしまう土壌が形成されていた。これは当事者たちがいかにトボけようとも、否定しにくいところである。

ところが、これまでは 「日の丸・靖国・教育勅語」 を旗印にしたお友達連合が比較的少数派だったからいいが、今やかなりの数になってしまった。日本中のあちこちに 「日本会議シンパ」 が生息するようになり、大きな声で同じことを言いながら活動し始めると、「いいわ、いいわのお友達」 でいるばかりでは済まなくなるようなのである。所帯が大きくなると、「あいつとは、ちょっとね」 という感覚が生じ始める。

これまでは一括りにできていた 「郷愁」 も、子細に見ればいろいろ差異がある。現に森友学園の籠池氏はなかなかおもしろいキャラで、既に安倍さんとは 「元・お友達」 ということになってしまっているようだ。政界側でも安倍チルドレンの問題が相次いで、盤石に見えていた政権支持率も下がり始めている。

そうなるといつの間にか泥舟状態と化すのが、政治の世界のコワいところだ。「お国のため」 なんて言ってはいたものの、一皮剥けば利権の巣窟というのがバレバレになってきて、利害が反すると袂を分かつようなことがフツーに出てくる。「一枚岩」 も風化し始めるだろう。

安倍政権というのは要するに 「日本型ポピュリズム」 なんだと思っているのだが、なるべく早く 「日本型ポピュリズムだった」 と過去形にして総轄してしまいたいところである。

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2017/06/24

余計なことを言って必要なことをしない政治家

例の豊田真由子議員の 「暴言・暴行」 に関して、元官房長官の河村健夫氏が 「かわいそうだ。男性の衆院議員なら、あんなのはいっぱいいる。気持ちは分かる」 と発言し、その後で自身の Facebook で 「発言を取り消しさせていただきます」 とコメントした。(参照

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この河村氏に限らず、とにかく政治家というのは、余計なことを言いたがる人種のようで、よっぽど因業な商売なのだと思ってしまう。こういうこと、官僚だったら口が裂けても言わない。また普通のビジネスマンでもかなり四方八方に気を使って、不用意なことを言わないように気をつけるものだが、政治家という商売はそういう感覚が育たないようなのだね。

いずれにしても、政治家にはあの手の暴言を吐き、 暴行に及ぶ輩がいくらでもいて、それは当たり前のことであり、たまたま録音を週刊誌に持ち込まれた豊田氏は不運であるという見解のようなのだから、この国も行く末を案じてしまうよね。まあ、ビジネスの世界にも暴力的な上司がいないわけじゃないけど。

とはいえビジネスの世界では、内向きに理不尽なことをしても、外向きにはなんとか取り繕うという空気がある。豊田氏はまさにそんな感じだったようだが、河村氏は外向きにまで余計なことを言っちゃうのだから、ある意味、豊田氏以下である。

それに、発言撤回に使った河村氏の Facebook をみて、そのカバー写真の残念さに笑ってしまった。PC で見ると、写真をクリックすれば完全に表示されるが、何もしなければ上の写真のように、自分の顔が半分切れたまま表示される。(スマホだと、iPhone の Safari でなら完全に表示されるが)

設定画面で写真の位置関係を修正すれば、ちゃんと表示されるのだが、これ、自分で見て気にならないのかなあ。余計なことは言いたがっても、当たり前のことをするノウハウは、しっかり欠如しているようなのだね。お気の毒なことである。

あるいは河村氏は Facebook の更新なんて秘書に任せっぱなしで、自分のページを PC で見たことなんんかないのかもしれない。そうだとしたら、こんな表示になっているのを自分でも知らずにいて、ある日気付いた時点で、「顔が半分切れた表示なんかにしやがって、これ以上俺の評判を落とすな!」 と、秘書をどつきまくるのな。

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2017/06/22

北朝鮮のミサイルから身を守るための (?) CM

政府が 23日から放映するという、北朝鮮の弾道ミサイルから身を守るための CM というのが、話題になっている。

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読売新聞の記事によると、身を守るための 「避難行動」 というのは、次の 3点であるらしい。(参照

  1. 頑丈な建物や地下に避難する
  2. 建物がない場合は物陰に身を隠すか地面に伏せて頭を守る
  3. 屋内の場合は窓から離れるか窓のない部屋に移動する

Twitter 上では、「せめて竹槍で迎撃するくらい言って欲しい」 という tweet もあるほどで、とくに 2番目などは、牧歌的と言ってもいいほどの内容だ。「頑丈な建物や地下」 と 「物陰」 の落差が、ほのぼのとしている。

この牧歌性は、北朝鮮からの弾道ミサイルとやらの脅威を、政府はとりたてて差し迫ったものと考えていないことの現れなのだろう。本当に 「頑丈な建物や地下に避難する」 ことが必要な事態が生じるとしたら、それは政府の外交努力の怠慢というものだ。

まあ、脅威は差し迫ったものではないけれど、政府としては一応こんなような CM を流しておいて、「安倍政権支持率低下の勢いから目を逸らすことができたら、ちょっと嬉しいかも」 なんてことなんじゃないかと、よほどのへそ曲がりでなくてもフツーに感じ取っちゃうんじゃあるまいか。

とはいえこの記事を書いている途中で、そんな思惑を吹っ飛ばすような強烈な女性代議士 (安倍チルドレン) のスキャンダルが先に出ちゃったので (もう知れわたっちゃってるから、わざわざ Youtube にリンクするまでもないよね)、安倍さんの悪運も尽きちゃってるのかなという気がしてしまう。

ちなみに、上杉隆氏が 「約18年前、田中眞紀子さんの取材を思い出しました」 と tweet していたのには、「さもありなん」 と笑ってしまった。(参照

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2017/06/06

都議会選に関する世論調査の結果

毎日新聞の実施した都議選に関する世論調査が発表された。支持政党に関しては 「支持政党なし」 が最多の 44%を占める。相変わらず、「無党派層」 ばかりが多い国である。

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「投票に行きますか」 という設問への回答では、「必ず行く」 が 64%。「たぶん行く」 が29%で、合計すれば 93%となるが、これは 「ウソばっか!」 と言いたくなる数字でしかない。これまでの選挙でも、「必ず行く」 という回答から 20%ぐらい差し引いた投票率にしかならないのが常だ。ということは、今回の都議選も、40%台の投票率に落ち着くだろう。

支持政党に関する問いでは、44%の 「支持政党なし」 という回答に次いで、自民党が 23%。都民ファーストの会は 7%と、小池都知事への 63%という高い支持が反映されていない。あとは共産党が 6%で、民進党は公明党と同じ 4%と、目も当てられない。

相変わらず 「支持政党なし」 がトップというのも、「なんだかなあ」 と思ってしまう現象だが、自民党を支持しない層にとって、「この党なら任せてもいい」 と積極的に思える政党が見当たらないのだから、仕方がないのかもしれない。本来なら民進党がもっとがんばってもいいはずなのだが、蓮舫代表があんな具合だから、何も期待する気になれない。

いずれにしても、旗幟鮮明にすることを好まない国民である。そのくせ 「投票に行くか?」 と聞かれると、3人に 2人ほどはつい 「必ず行く」 なんて 「いい子ちゃん」 ぶっちゃうのだから、よくわからないところがある。

実際にどの党に投票するかという問いに対しては、自民党が 17%、都民ファーストの会が 11%と、その差がかなり縮まる。さらに無党派層の大半がまだ投票先を決めていないので、それが小池支持の流れに乗ってどっと都民ファーストの会に流れる可能性もある。

これをきっかけに、安倍一強体制にほころびが出たら、かなりおもしろいことになるのだが。

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