カテゴリー「経済・政治・国際」の481件の記事

2018/02/23

東京都議会の風流すぎるポスター

下の写真は、羽田空港に行くモノレールで見かけた東京都議会の告知ポスターである。「街灯りに浮かぶ江戸桜に魅せられ 花の浮き橋を渡りゆく」 なんてコピーだが、決して観光ポスターではない。

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東京都議会の 「第1回定例会」 という割には、ちょっと風流すぎるというか、もっと率直に言えば呑気すぎるデザインである。「議員の頭の中、大丈夫なんだろうか?」 なんて言い出す人もいるだろう。やはり違和感は覚えてしまうよね。

ただ、浮かれた呑気なムードなのは決して都議会議員というわけではなく (中にはそういう議員もいるだろうが)、このポスターのデザインをした人である。政治の堅苦しいイメージを避けたということではあるのだろうが、ちょっと避けすぎなんじゃないかなあ。

で、まあ、直接の問題はデザインした人の頭の中なんだろうが、二次的な問題は、やはり 「うん、これでいいんじゃないの。春らしくて」 なんて、軽い気持ちで OK を出しちゃった都議会の担当者にもある。担当以外の議員には 「あちゃあ、やっちまった。これじゃいろいろ言われそうだな」 と思う人もいるだろうが、大方はそんなことにも無頓着だったりするのかもしれない。

少しは 「都議会運営に関し、いろいろとご批判はあるでしょうが、当事者としてはちゃんとやってるつもりですので、何分よろしく」 というメッセージを、感じさせた方がいいんじゃなかろうかと思うがなあ。

ただ、こんなポスターがごくフツーに流れるだけで、「はい、一丁上がり!」 で終わるとしたら、本当に問題にすべきなのは、受け取る側の感性の方だと言わなければならないかもしれない。なにしろ選挙での投票率も低いし、無関心だしね。

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2018/02/05

名護市長選の結果は、私の予測通りだったんだよね

後出しジャンケンみたいなことになら誰でも言えると批判されてしまいそうだが、私は名護市長選では (残念ながら) 保守系が勝っちゃうだろうと予想していた。ただ前もってそんなこと書いちゃったら語弊がありすぎる気がして、触れずにいた。

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沖縄についてはそれほど詳しいわけでもなんでもないが、何人か友人、知り合いはいる。彼らに米軍基地について聞いてみると、「そりゃ、ない方がいいさ」 と言う。今回の選挙直前の世論調査でも、名護市民の 60%以上は 「米軍基地移設に反対」 の意向を示したという。しかし選挙結果はそれを裏切る形となった。

日本の世論で特徴的なのは、「総論賛成 (あるいは反対)、各論ムニャムニャ」 ということになりやすいということだ。60%以上の市民が 「基地移設反対」 なのに、それを最大の公約とした稲嶺氏は落選し、それについては一言も触れなかった渡具知氏が当選したのは、「各論ムニャムニャ」 の構図を見事に反映した結果である。

稲嶺陣営は 「基地問題をはぐらかされた」 と不満を述べているらしいが、現実論で言えば、彼らの方が 「基地問題にこだわりすぎた」 のである。名護市民としては、「そりゃ、基地が来たら困るだろうが、生活の苦しいのはもっと困る」 という本音が出たのだろう。

私は何度か 「戦争がなくならないのは、『平和は総論で語られ、戦争は各論で説かれる』 から」 と書いているが、美しい総論は、具体的に腹の足しになる (ような気がする) 各論に、いつも負けてしまうのだ。それで今回の選挙も、「経済のこと、もっと考えた政治をしようと思ってるんで、アッチの方のことは……、まあ、わかってるよね」 で通してしまった渡具知陣営の勝利となってしまったわけだ。

ただ、こんなやり口が通用するというのが既成事実になりすぎたら、日本の政治はますます堕落すると思うがなあ。腹の足しになる各論が常に優先してしまったら、美しい総論は負けっ放しになる。そしてついには戦争につながるのだ。

で、そんな堕落を防ぐためにも、私としては稲嶺陣営には、保守陣営に負けない各論的戦略をもって選挙をしてもらいたかったところである。「とにかく反対!」 という総論一点張りでは、腹の足しになる 「各論」 に負けてしまうのだ。

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2018/02/01

平昌オリンピックに関する 「油断大敵」

本当に全然意識していなかったのだが、来週の金曜日に平昌オリンピックが開幕するのだそうだ。道理で近頃、首相が開会式に出るとか出ないとかですったもんだしていると思った。

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個人的にはこのイベントには全然関心がなくて、開かれるのは今年の 12月頃だとばかり思っていたし、「平昌」 を 「ピョンチャン」 と読むことについてさえ、最近までかなりあやふやで、さっきも 「平壌オリンピック」 なんて言葉で Google 検索しちゃったぐらいである。

で、このオリンピックに安倍首相が出るとか出ないとかいう論議にとりわけ熱心なのは、大抵 「右」 の方々が多いようで、さっき間違えて 「平壌オリンピック 首相欠席」 というキーワードで検索しちゃった時も、出てきたのはそんなようなページばかりだった。その画像検索の結果が、上の写真である。

平昌五輪の出席問題に関して言えば、安倍首相自身の意向というより、その取り巻きの思惑が大きいようなイメージである。中にはどうしても出席させたくない人もいるらしくて、参院予算委員会で 「インフルエンザに罹患する手もある」 なんて発言する国会議員まで現れた (参照)。そういう話は陰でこっそりやってもらいたいものである。

そうかと思うと、細田博之憲法改正推進本部長が派閥会合で、「本会議や委員会での発言は十分気をつけていただきたい。油断をすると大変なことになる」 と注意した (参照) というのだから、もはやお笑いぐさだ。自民党議員には 「油断」 しちゃってる人がかなり多いんだなあと思ってしまったよ。

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2018/01/05

当分の間 「本籍・改憲派、現住所・護憲派」 で行きたい

安倍首相が伊勢神宮での年頭記者会見で、戌年にちなみ、「声なき声に耳を傾ける」 と語ったという (参照)。「声なき声」 というのは、彼の祖父にあたる岸信介元首相も使った言い回しだが、政権側にとってはよほど使い勝手のいい便利な言葉のようだ。

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あまりにも便利なのでどうしても使ってみたかったのだろう。「戌年にちなんで」 などというのは強引すぎる後付けの屁理屈で、彼の言葉を意訳すれば、「たとえ誰も声を発しないことでも、こちらの都合で聞いたことにできるんだもんね」 ということだ。ある意味、民主主義を否定しかねない宣言である。

私は何度か書いてきたように、改憲派である。日本国憲法はいずれ改憲しなければならないと思っている。だが安倍首相の主導による改憲には、乗っていけない。それは彼の憲法観がまともじゃないと感じられるからだ。

彼は 2014年 2月 3日の国会答弁で、 憲法について 「考え方の一つとして、いわば国家権力を縛るものだという考え方がある」 としながら、「しかし、それはかつて王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考え方であって、今まさに憲法というのは、日本という国の形、そして理想と未来を語るものではないか」 と述べた (参照)。

私は当時、このニュースに接して 「何だ、そりゃ?」 と思っていた。「憲法は国家権力を縛るもの」 というのは、立憲主義の基本コンセプトであって、決して 「王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考え方」 なんかではない。むしろ安倍首相の憲法観こそが、絶対王権時代のコンセプトに近い。一体何を勘違いしているんだ。

まあ、論理的な言い方の下手くそな彼としては多分、「絶対王権時代に発生したカウンター的な考え方だった」 と言いたかったのだろう。しかし、そのカウンター的な考え方こそが、現代の立憲主義という主流コンセプトとして確立しているのである。むしろ安倍首相の考え方こそがアナクロなのだ。こんな人の主導で改憲なんかした日には、行け行けドンドンで何をされるか、あぶなくてしょうがない。

というわけで、当分の間は、「本籍・改憲派、現住所・護憲派」 で行くことにしたいと考えている。

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2017/12/22

ビットコインって、要するにどういうものなのか

基本的にゼニカネの問題には全く疎くて、金儲けには縁遠い世界で暮らしている。恥ずかしながら、2年ぐらい前までは、「ビットコイン」 というのは SUICA や T カードの一種と思っていたほどで、まったくのもの知らずである。

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今はさすがに、ビットコインは SUICA じゃないとはわかったが、「じゃあ、何なんだ」 と言われてもまともな説明はできない。この分野のことなら、小学生でも私より詳しいのがいくらでもいるだろうから、私は小学生以下である。

今年初め頃、ようやく 「ビットコインなんて持ってても、コンビニで買い物できるわけじゃないらしい」 という辺りの理解まで辿り着いたわけなのだが、5月頃に 「コンビニでビットコイン決済、国内で数十万店舗の可能性も」 というニュースをみて、「へえ、コンビニで買い物もできるようになるのか」 と驚いた。まあ、ビットとはいえ 「コイン」 なのだから、そのくらいできても不思議じゃなかろう。

この辺で、理解がちょっとだけ進んだ。つまりハつぁん熊さんでも何となくわかるような言い方をすれば、「ビットコインってのは、チャージ金額が相場で上がったり下がったりする SUICA みたいなもの」 と思えば手っ取り早い。

SUICA なら 5,000円をチャージすれば 5,000円の使い出が生じるわけだが、ビットコインだと、100万円で購入して、その後に相場が上がれば、120万円ぐらいの使い出になったりすることもあるってわけなのだろう。その逆に、いきなり 80万円ぐらいに下がったりすることもあるのだろうが。

要するに、「支払いもできる株みたいなもの」 と思っていれば間違いないかも知れない。ということは、株式投資には縁のない私だから、ビットコインなんてものにも同様に縁遠いままで生きていても、別に差し障りがないってことだ。

最近はコンビニでの買い物を iPhone の SUICA アプリで決済できて、財布の中が小銭ジャラジャラにならずに済むのが、天国みたいに便利でありがたいと思っている私にとって、ビットコインに関しては、ここまでわかりさえすれば十分というものである。

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2017/10/30

「前原誠司 = インケツ」 論

民進党の全国幹事会で、前原誠司代表がこの間のどうしようもないゴタゴタの責任を取る形で、辞任を表明した。そして民進党自体は、これからも存続するのだそうだ。存続したところで、どうなるものでもないという気がするが。

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私はだいぶ前から、「前原誠司」 の名前を聞くと、恐縮ながら条件反射的に 「インケツ」 という言葉が思い浮かぶようになっていた。「インケツ」 というのは、あまり一般的な言葉ではないので、下に Wikipedia の解説 (参照) を引用しておく。

インケツとは賭博用語から来た俗語で、「最低」 「最悪」などの意味。 元の意味は花札もしくはトランプの 『おいちょかぶ』 で数字が 1 (最低は 0でブタやブッツリと言われる) になることを指す。 それが転じて 「縁起が悪い」 あるいは 「貧乏神」 また 「疫病神」 という意味に使われるようになった。

昔の 「ホリエモン偽メール事件」 で、ガセネタにのった追求の後押しをするはしゃぎ振りをみせ、ついに自殺者まで出してしまったり (参照)、2005年の選挙に負けて 「自民党が改革政党で、民主党は抵抗勢力だというレッテルを張られた」 なんて、マーケティング的には言っちゃいけないことを口走ったり (参照)、とにかく何をやらせても情けない結果しか出せなかった。

この時、民主党は 「前原氏による日記形式の簡易HP 『ブログ』 を始めることなどを検討している」 なんて、もって回った風な発表をしているが、実際に検討したんだかしてないんだか、ついに実現していない。この時私は、「ブログなんて、その気になれば 30分もかからずに作れるのだから、『検討』 なんてしてる暇があったら、さっさと始めちゃえばいい」 と書いているが、全然その気がなかったのだね。

ただそれでも、「前原 = インケツ」 と書くのは、あまりにも失礼なような気がして、これまではぐっと堪えていたのである。しかし今回の御粗末すぎるゴタゴタで我慢できなくなったので、ついに思い切って大っぴらに書かせていただく。

「前原誠司は、インケツである」 —— ああ、せいせいした。文句があったら、自らこのイメージを払拭してみせてくれ。

これを書くに当たって、試しに 「前原誠司 インケツ」 の 2語でググってみたところ、1640件もヒットした。なんだ、同じことを思っている人がずいぶん多かったんじゃないか。

で、前原さんが辞任した後は、あの岡田克也氏が新代表になる可能性が高いという。しかしこの岡田さんという人も、やはりインケツ要素が大きい気がするのだよね。私は 5年前に次のように書いている。(参照

民主党のメディア戦略は昔からとてもお下手で、7年前の 「郵政選挙」 の時に、小泉さんブームで沸き立つ自民党に惨敗した時も、岡田さんの登場する TVCM がものすごく暗かった。やっぱりどす黒いモノクロで、岡田さんが虚空に向かってなにやら難しいことをつぶやいたかと思うと、自ら歩いて画面の外 (下手側) に去るという、暗示的すぎるものだった。

キャンペーン CM で、暗い顔した党代表が自分で歩いて去ってしまうなんて、あれでは自ら惨敗ムードを増幅しているようなものだったが……

というわけで、結論としては、いまさら民進党でもあるまいということだ。

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2017/10/28

立憲民主党と Twitter

立憲民主党の枝野代表が、「ツイッターを担当してくれたチームが非常に優秀だった」 と語ったという (参照)。選挙期間中から、「立憲民主党には、かなりよくわかった Twitter 担当者がついてるな」 と思っていたのだが、枝野さんにこうして名指しで言ってもらえたら、彼らも嬉しいだろう。

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立憲民主党、Twitterフォロワー数で自民党抜き首位に」 というニュースの紹介で、「中の人が 1番びっくりしてます」 なんて tweet しているのには、脊髄反射的に親近感を抱いてしまったよ。「中の人」 なんて言い方は、これまでの政治の世界ではついぞ聞かなかったからね。

政治の世界の 「言葉の体系」 というのは、とにかく馴染めないものだった。若い層の投票率が低いのは、彼らが政治の世界を 「自分たちとは関係のない世界」 と感じているからに他ならない。そしてその 「関係のない世界」 と感じさせる最も大きな要因は、「言葉」 なのだと思う。

その点、立憲民主党の tweet は、政治の世界に染まっていない、ナマの人格に近い言葉で語りかけるものだった。この党の Twetter のフォロワー数を大きく伸ばしたのは、この 「新しい言葉」 である。「新しい言葉」 と言っても、ネットの世界では 「当たり前の言葉」 なのだが。

フォロワーの大部分が 「サクラ」 だという人もいるが、資金力のない新しい党が、そんなことに大金を使うというのに、私は懐疑的である。事実、私の知り合いは軒並みフォローしているが、別にサクラでもなんでもなく、自発的なものだ。私はそこに新しい可能性を期待してみたいと思う。

願わくは、立憲民主党が、彼らの作った 「政治の世界の新しい言葉」 を裏切ることなく、「新しい理念」 に沿った政治活動を行ってもらいたい。あっという間に政治の世界の言葉に染まってしまったら、フォロワーたちも離れてしまうだろう。

立憲民主党の 「中の人たち」 には、ネットの声に敏感でいてもらいたいし、ネットの住民も真摯な発言をする方向で行きたいものだ。これは新しい方向性を保証するワンセットである。

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2017/10/24

日本海側の人たちの危機意識?

麻生さんが衆院選の真っ最中、東京目黒区での街頭演説で、「日本海側に朝鮮半島から武装したテロリストが、難民に混じって上陸してくる。日本海側の人たちはみんな、そうした危機意識をもっている」 という意味の発言をしたらしい (参照)。要するに、日本人は日本海側の住民をのぞいて国を守る意識が低すぎるから、何とかしろというわけだ。

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確かに北朝鮮で何かあったら、日本にも難民が漂着する可能性はあるだろう。そしてその中に武装テロリストが混じるという可能性だって、皆無ではなかろう。しかし、日本海側の人間がみんな、それに対する真剣な危機意識をもっているなんていうのは、言い過ぎだ。よく言って 「ウソ」、悪く言えば 「煽情的なデマ」 である。

もっとも、根も葉もないでたらめというわけでもない。東北日本海側の港町で育った私は子どもの頃、あまり遅くまで外で遊んでいると、大人に 「早く帰らないと、朝鮮人にさらわれるぞ」 と脅かされたものだ。「まさかね」 と思っていたが、現実に日本人拉致問題が発生したのだから、結果として単なる脅かしでもなかったわけだ。

また、高校時代になると夜遊びもしていたわけだが、庄内浜の松林で沖合の船との間で何やら光による交信をしている怪しい人物をみかけて、慌てて逃げてきたこともある。あれは北朝鮮のスパイだったのかもしれない。

とまあ、「日本海側」 で生まれ育った人間として、こんなような経験はもっているのだが、だからといって、麻生さんが言うように、「押し寄せる難民のなかにテロリストが紛れ込む」 なんていう話を皆が真剣に信じて危機意識を高めているなんてことは、ないと言っていい。政治的煽りのために日本海側の住民の名をかたらないででいただきたいと思った次第である。

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2017/10/19

「排除の論理」 への反発って、一体何なんだろう

衆院選の投票日が間近に迫っているが、希望の党の失速傾向が顕著なんだそうで、結局のところ、自民・公明の与党が安定多数を占めるものと予想されている。そんなことを言われると、私としてはもう馬鹿馬鹿しさを通り越してしまう。

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とはいえ、私はさっさと期日前投票を済ませている。土日祝日が休みというような勤め人ではないので、週末に地元にいられることが少ない私としては、フツーの投票日に投票したことが、ここ 10年で多分 1〜2度しかないと思う。

巷の報道によれば、希望の党失速の要因は、小池さんの 「排除の論理」 への反発なんだそうだ。時事通信は "玄葉氏、「排除なければ 200議席」=小池氏発言に恨み節 【17衆院選】" というニュースを伝えている。

私自身は、希望の党には複雑な思いを抱いていた。小池さんの政治理念は安倍政権とそんなに変わるところがなく、「結局は自民党だった人だもんね」 と思ってしまうのだが、先月頃までは 「安倍政権の議席を減らすには、希望の党に投票するしかないかも」 なんて思っていた。

先月 29日の 「今は 「希望の党」 の推移を見守るしかないのかなあ」 という記事も、そんなような煮え切らないスタンスで書いている。ただ、この時点では希望の党はまだそんなにイメージを下げていなかった。おかしくなったのは、その後の半月足らずのことである。

その要因が、小池さんの掲げる具体的政策にあるのではなく、「排除」 という一言への反発だというのだから、これまた 「なんだかなあ」 と思ってしまうのである。この件に関して、私は上述の記事でこんな風に書いている。

私は当初、「希望」 としても数は欲しいから民進党系を最大限受け入れるんじゃないかと思いつつ、しかしそれでは、後になってから内輪もめで内部崩壊につながる可能性が高いと危惧していたのである。小池さんとしては、初めからその危険性を包含したスタートはしないというわけだ。まあ、「彼女的には賢明」 なスタンスだろう。

ところが世間というのはおもしろいもので、近い将来の破綻につながる要素を冷静に避けるという姿勢に、ほとんど情緒的に反発しているわけだ。よほど 「仲良しこよし」 が好きなようなのである。民進党がそんなような曖昧なスタンスで失敗したのを目の当たりにしたくせに。

まあ、もう投票は棲んじゃったから、個人的にはどうでもいいけどね。ちなみに考えの整理が付いたので、希望の党へは投票せずに、すっきりとした気持ちである。(参照

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2017/10/13

選挙カーの 「連呼」 について再び

HUFFPOST に "「選挙カーってうるさくない?」 「名前を連呼する意味あるの?」 現役ウグイス嬢に聞いてみた" という記事がある。どういうわけか、大昔の田中角栄の選挙運動の写真がでっかく使われている。

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記事の内容は実際のウグイス嬢へのインタビュー形式になっているのだが、「アナウンス原稿は選挙事務所が用意するんですか?」 という質問に、このウグイス嬢は 「私の場合、原稿は自分で用意しています。政党の公約や、候補者のホームページ・パンフレットなどを参考に、事前に調べて原稿にします」 と言っている。

そして 「アナウンス原稿を作る上での注意点は」 という質問には。次の用に答えている。

アナウンスのルールなどは、それほどガチガチに決められているわけではありません。たとえば、アナウンス原稿の内容に合わせて、声の抑揚を変えることなど基本的なことを大事にしています。

あとは、学校・病院・斎場などの近くでは、TPOに合わせてアナウンスをしないようにしています。これらも公職選挙法で定められています。

これにはちょっと驚いた。というのはこのウグイス嬢、「公職選挙法 第140条の二の3」 にある 「学校 (中略) 及び病院、診療所その他の療養施設の周辺においては、静穏を保持するように努めなければならない」 という規定には気を使っているようだが、その次の条文に関しては全然知らないみたいなのである。

これに関しては、私の 「本宅サイト」 である 『知のヴァーリトゥード』 の中の ”選挙カーの 「連呼」 は 「迷信」 から生じているらしい” というページで詳しく論じてあるし、このブログの右側の 「サイト内検索」 という窓に 「連呼」 と入力して 「検索ボタン」 をポチッと押してもらいさえすれば、それに関する記事がどっさり出てくる。

一言で言ってしまうと、いわゆる 「選挙カー」 では、停車している時以外は、連呼しかしちゃいけないと、公職選挙法で決まっているのである。それを規定した条文をそのまま引用しておこう。

第141条の3 
何人も、第141条(自動車、船舶及び拡声機の使用)の規定により選挙運動のために使用される自動車の上においては、選挙運動をすることができない。ただし、停止した自動車の上において選挙運動のための演説をすること及び第140条の2第1項(連呼行為の禁止)ただし書の規定により自動車の上において選挙運動のための連呼行為をすることは、この限りでない。

のっけから 「選挙運動のために使用される自動車の上においては、選挙運動をすることができない」 という条文には笑ってしまうほかない。つまり選挙カーでは原則的に選挙運動をしちゃいけないのだが、「連呼行為をすることは、この限りでない」 と書いてあって、要するに 「連呼だけはしてもいいよ」 というお目こぼし規定が付いているのだ。

嘘か冗談としか思われない法律だが、これ、マジに本当のお話である。このウグイス嬢は 「アナウンスのルールなどは、それほどガチガチに決められているわけではありません」 なんて言っているが、実は彼女が知らないだけで、馬鹿馬鹿しいほどガチガチに決められているのだよ。何しろ、選挙カーが動いている間は、「連呼」 しかしちゃいけないというのだから。

それで長らく選挙の度に、選挙カーはうんざりするほど候補者名の連呼ばかり繰り返してきたのだが、最近はちょこっとだけ趣向を凝らして、気の利いたことも言うようになっているようなのだ。

しかしこれ、原則的には立派な公職選挙法違反なのである。とはいえ選挙管理委員会としても、あまりにも馬鹿馬鹿しい条文を杓子定規に適用することは敢えてしない方針になっているようで、うるさいことは言わないみたいなのだ。まあ、日本人お得意の 「なあなあの事なかれ」 主義だよね。

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