居酒屋タクシー余談
昨日の 「居酒屋タクシー」 に関するエントリーに、中央官庁勤務経験のある風花さんから、現場視点の貴重なコメントをいただいた。
風花さんは一時期、中央官庁にいらして、深夜にタクシーでの帰宅を余儀なくされることもあったが、「居酒屋タクシー」 というものは知らなかったとおっしゃっている。
風花さんによると、タクシーチケットに表記されたタクシー会社に電話して車をまわしてもらい、それに乗るのが普通だったという。だから 「客待ちの列」 なんてものはなく、タクシー側も個人営業でなく 「タクシー会社所属」 のはずということである。
さらに、風花さんの記憶によれば、深夜帰宅のためにはタクシー会社所属のタクシーを使い、業務上でやむを得ず近距離の移動をするときに個人タクシーを使っていたいうことで、次のように書いておいでだ。
そんなわけで、会社タクシーは帰宅(長距離)、個人タクシーは会議場等(近距離)というイメージなのです。
タクシーチケットの管理・払い出しをしてる部署に帰宅用のチケットをもらいに行っても、原則として個人タクシーのは貰えませんでした。
かなり奇々怪々なお話である。もしかしたら、省庁によって運用が違うのかも知れないと思い、Google でそれらしい情報を検索してみると、「現役雑誌記者によるブログ日記!by オフイス・マツナガ」 に 「居酒屋タクシー これが実態」 という興味深い記事がみつかった。
この記事によると、居酒屋タクシーを利用するのは、基本的にノンキャリア組なのだそうだ。彼らの官舎は埼玉だの三多摩のはずれだの、霞ヶ関から遠いところにある。いっぽう、キャリア組の官舎は、都心近くにあるので、タクシー側にとってもあまりうまみはない。
すこし前述の記事から引用させていただく。
役所では基本的にタクシー券の使用は深夜終電がなくなったから使うことになっている。
にもかかわらず個人的な都合で繁華街で飲み、帰宅には役所が出すタクシー券を使う猛者もいるそうだ。(中略) 酷いのはあの国交省だ。ノンキャリ・ダラカンのボスともなればタクシー券を数十枚、束で持っている。それを飲み会などで遅くなったとき「おい、お前はこれ」などと「タクシー券」をカッコよく子分の小役人へ渡しているのだそうだ。人の金なんだから平気。
また、同僚の分として2~3枚要求しながら同僚に渡さずポケットにしまい込み、私的な飲み会などで使うやつもいる。
とまあ、かなり管理がユルユルみたいなのである。中でも国交省の管理はめちゃくちゃユルイみたいで、ちょっとしたインチキをすれば使い放題だったようだ。風花さんは悪事に手を染めることなく過ごされ、恭敬の至りである。
さらに面白い (と言っては語弊があるかも知れないが) のが、日刊ゲンダイの 「居酒屋タクシー処分で財務省ノンキャリア組の反乱が始まった」 という記事だ。キャリア組がほとんど無傷で、ノンキャリだけが槍玉にあがっているのに、どえらい反感があるのだそうだ。
役人にとっては、処分されたという事実は今後の出世に致命的な妨げになる。そして、役人というのは、三度の飯より出世がお好きな種族なので、これにはカンカンになって怒っているのだそうだ。「だったら、これからは定時に電車で帰る」 なんて言い出しているので、下手すると、来年度の予算編成に支障をきたすおそれもあるという。
逆ギレもいいところだが、無駄な残業をしないで 「定時に電車で帰る」 というのは、ぜひ実行してもらいたいものである。どうせ口だけなのかもしれないが。
まあ、とにかくお役人の世界というのはかなりの魑魅魍魎なのである。官僚上がりで選挙なんかに打って出るのは、定期的な人事異動の際に受け入れたがる部署がなくて浮き上がってしまった、生意気なやつが多いなんていうウワサもあるしね (誰とは言わないけど)。
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