安室奈美恵の引退というニュース
昨日から愛媛県に出張している。移動の途中、スマホの速報で、「安室奈美恵、引退表明」 というニュースを知ったが、それほど大ニュースとは思わなかった。「ふぅん、そうなの?」 程度の印象である。
ところが今朝、ビジネスホテルのテレビのスイッチを入れて驚いた。いつもはニュースを聞くのにラジオを聞くのだが、ホテルの部屋にはラジオがないので、ごく自然にテレビを見てしまう。するといきなり 「安室奈美恵引退」 でギンギンに盛り上がるスタジオの光景が映し出された。「へえ、案外大変なニュースなんだね」 と思いつつ、リモコンのボタンを押してチャンネルを変える。
すると、次のチャンネルも 「安室、安室」 の大合唱である。「まあ、それはいいから」 と、もう一度リモコンのボタンを押す。するとまたしても 「安室、安室」 である。結局、民放の朝のニュースショーは、全局 「安室、安室」 だったのだ。
「こりゃ、ダメだ」 と思い、NHK に変える。すると画面は 「赤羽特集」 である。東京下町、赤羽の大特集で、「1000円でベロベロに酔える」 という 「センベロ」 が売り物の飲み屋が登場している。まったくの別世界。そして民放が束になって、NHK の 「センベロ」 に襲いかかっている。
BS なら多少まともなニュースショーを流してくれているかもしれないと思ったが、このホテルでは BS が映らない。結局、「センベロ」 か 「安室」 かの選択肢しかない。しばらく 「センベロ」 に付き合ったが、やっぱり厭きてしまい、再び民放に帰ったが、何分待ってもどの局も、「安室賛歌」 の大合唱が続いている。とにかく延々と続いている。
登場するタレントたちが、「自分はいかに安室奈美恵を愛しているか、いかに青春を安室奈美恵に捧げたか、いかに安室奈美恵のファッションを真似しまくったか」 を、これ以上ないほど熱っぽく語っている。すごいものだ。
ここに至って、さすがに降参した。もう認めるしかない。安室奈美恵の引退は、確かに大ニュースなんだろう。言われてみれば、私としても 「下らん!」 なんて全然思わない。悪くないと思う。彼女はグレートなんだろう。確かにそうなんだろう。
はい、認めました。素直に認めました。
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (0)
最近のコメント