カテゴリー「心と体」の291件の記事

2018/10/31

精神年齢の他に 「主観年齢」 ってものがあるらしい

今年の夏の誕生日で 66歳になったが、他人からは 「実年齢より 10歳は若く見える」 と言われることがある。まんざらお世辞というわけでもない証拠に、10歳以上年下のオッサンにタメ口聞かれるのはしょっちゅうで、実年齢がバレた途端に 「えっ、そんなに先輩だったんですか?」 なんて恐縮されたりする。私としてはちっとも気にしてないのだが。

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同年代の連中に比べると体力的にも無理は効く方で、結構重い物でもヒョイヒョイ運ぶし、頭の働きもそんなにはジジ臭くなっていないんじゃないかと思っている。「いつまで丈夫でいられるか」 を案じるより、「このままだと、いつまで生きちゃうか、知れたものではない」 なんてことの方が心配になったりしている。

とはいえ近頃は体力の衰えが少しは気になり始めていて、自転車でヒルクライムをして 「今日はかなり調子よく登れたな」 なんていい気分でタイムを確認した途端に、「えっ、こんなにかかっちゃってたの?」 とがっかりすることもある。真夏の草刈りなど、一日中肉体労働をすると、夕方過ぎには気絶の如き眠りに落ちている。

「きっと精神年齢が若いんですね」 なんて言われたりすることもあるが、あながちそういうわけでもない。そもそも年齢はあまり気にしたことがないし、ということは当然ながら、自分の 「精神年齢」 なんてものも考えたこともない。

そんな風に考えていたところ、"老化を左右するのは実年齢より 「主観年齢」、 健康にも影響か" という記事に目が止まった。「主観年齢」 という言葉は初めて聞いたが、「精神年齢」 は気にしたことがないので、「主観年齢」 という言葉の方がしっくりくる。

この種の話題は往々にして 「気持ちの持ち方が大切」 「ポジティブに生きよう」 なんて、単なる精神論みたいなものに陥りがちで、科学的な実証は問題外ということが多いが、この記事はデータに基づいたものという印象だ。筆者もちゃんとした科学ライターのようだし。

研究によると、大半の子どもや若者は、実年齢よりも主観年齢の方が高いが、この傾向は25歳前後で逆転し、主観年齢が実年齢よりも低くなる。そして 30歳までに全体の7割が実年齢よりも若いと感じるようになり、それ以降は差異が広がる。

「ふぅん」 と思うばかりである。確かに私も、実年齢よりは若いと感じてはいるが、「じゃあ、自分では何歳ぐらいに思ってるんだ?」 と聞かれても答えようがない。時には 25歳ぐらいのような気がする一方で、きちんと還暦過ぎという気がすることもある。

記事は 「一部の心理学者は、低い主観年齢は自己防御力の一例で、加齢の否定的なステレオタイプから自分を守ろうとしているのだと言う」 としている。ふぅむ、なるほどね。「主観」 と言っても、自己意識というのはなかなか一筋縄ではいかない。

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2018/10/27

大麻合法化の動きがあるようだが

NewSpere が 「カナダに続くか、大麻合法化の可能性のある 6ヶ国」 という記事を載せている。2013年、ウルグアイが世界で初めて大麻を合法化し、今年 10月 17日にカナダがそれに次いだ。カナダぐらいの規模の国が合法化したとなると、「他の国々がその流れに乗ることも起こり得る」 というわけだ。

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1960年代後半から 70年代前半ぐらいまでの 「ヒッピー文化」 最盛期だったら、私も大麻合法化をかなり羨ましく思ったかもしれないが、禁煙して 40年近く経過した今となっては、「煙でムセちゃうだろうしなあ」 なんて気がして、ちっともそそられない。そんなものに金を使うのは馬鹿馬鹿しい気がしてしまうほど、枯れてしまった。

逆にいえば、あの頃からおよそ半世紀経った今、世界的な潮流として大麻は、メディカル的にもカルチャー的にも 「毒気を抜かれた嗜好品」 とみられるようになり、「まあ、個人的に楽しむぐらいはいいんじゃないの」 ぐらいの位置付けになりつつあるということなのかもしれない。タバコに関しては妙に甘い日本では、どういうわけか大麻は相変わらず 「麻薬扱い」 で、結構厳しく取り締まられているが。

上述の記事では、「カナダに続く可能性のある国」 として、ニュージーランド、メキシコ、オランダ、南アフリカ共和国、イタリア、アメリカ合衆国の 6カ国が挙げられている。アメリカ合衆国が 6番目というのは、州単位では合法扱いというところもあるものの、国全体としては可能性が薄いとみられているようだ。なにしろ大統領があの男なのでね。

というわけで、私としては例え合法化された国に旅行するにしても、「別にいいわ」 という感じなのである。実際問題として、現地でも 「俺、ノン・スモーカーだからいらんわ」 ってな人が結構多いと思うのだよね。

まあ、大麻を吸うと 「ハイになる」 なんてことがあると言われているわけなのだが、それって案外 「幻想」 の部分が大きいと思う。きちんと 「ハイになりたい」 というなら、大麻に頼るよりちゃんとしたメソッドの瞑想をする方がいい。

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2018/09/20

「でんでん太鼓理論」 は結構な広がりを持つようだ

もう 12年も前のことだから、一廻り前の戌年のことだが、"歩行における 「でんでん太鼓理論」" という記事を書いたことがあった。これは女性が急いで歩くときにありがちな、「腰をふりふり、腕をでんでん太鼓のように横に振り回す」 歩き方について書いたもので、内容的には今でも十分通用するものだと思っている。

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ちょっとだけ説明させてもらうとこの記事は、朝のラッシュ時などに雑踏の中を歩いていて、前を歩く女性を横から追い越そうとすると、その女性の手がこちらの股間を 「コツン」 と直撃することが度々あって、「どうしてまた、女性ってあんなに腕を横に振って歩くのだろう」 と疑問に思ったことが発端だった。

これに関しては、件の記事のほぼ 1ヶ月前に、"「大手を振って」 歩く女たちへ" というタイトルで書いている。するとこの記事に、江都屋黄金丸 さんが次のようなコメントをくださった。

ちょっと言葉だけでは説明しづらいんですが、たとえば右足を踏み出す時に、骨盤は上から見ると反時計回りに回転して右の足とお尻が一緒に前に出る、と、そんな動きが多いです。歩く時には当然それを左右くり返すので、正中線の振れが大きくなるために腕をでんでん太鼓のように振らざるを得ないということになるようです。

「なるほど!」 と私は膝を打ったのである。朝のラッシュ時など、急いで歩くときに女性の多くは、周囲の男性たちとの体格差を補うためなのか、お尻をことさらぷりぷり振るような歩き方になり、その結果として腕がでんでん太鼓のように振り回される。それで股間を直撃されるなんてことが生じるわけだ。男性は腕を小幅に前後に振るタイプが多いので、そんな事態にはなりにくいのだが。

で、あれからずっと、「でんでん太鼓理論」 という言葉でググると、私の記事がトップにランクされ続けている (参照) のだが、ほかにもリンクがどんどん増え続けている。新しいページはほとんど 2010年以後のものなので、もしかしたら 「でんでん太鼓理論」 という言葉は、私の記事からパクられたんじゃないかなんて思ったりもするのだが、まあ、それは深く考えないことにしよう。

「でんでん太鼓理論」 という言葉が多く使われているのは、ゴルフの世界のことのようだ。要するに腰の回転が先で、腕は後から付いてくるという話である。もっとも、体の回転を伴うスポーツでは、こんなのは言わずもがなのお話なのだが、ゴルフ関連でことさら多いというのは、こんな風に説明しないとわからない人も流入してくるようなのだね。

ゴルフだけでなく、慣れない女の子が野球の投球動作やバッティング動作をする時など、腰より先に腕が出がちでどうにもぎこちなかったりする。そんな場合に 「でんでん太鼓の動きを思い出してごらん」 と言うと、直感的にわかりやすいのかもしれない。

ゴルフに次いで多いのが、太極拳の動きを説明したページだ。ただ、例えばこの YouTube 動画で説明されているような動きは、純粋なでんでん太鼓の動きとは異なっており、言葉的にはちょっと無理があるような気がする。合気道でいう 「入り身」 に近いよね。

僭越ながら、別の言い方をする方が相応しいんじゃないかなあ。

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2018/09/14

やっぱり酒は体によくないらしい

ちょっと前のニュースだが、「1日缶ビール 1本より多く飲むと寿命は縮む 英研究」 というのがある。従来は 「適度の飲酒は健康によい」 と言われていたが、英国での研究によると 1日に缶ビール 1本分以上のアルコールを摂ると、寿命は縮む傾向があるのだそうだ。

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適度な飲酒は善玉コレステロールを増やして血管が詰まるのを防ぐので、心臓発作のリスクを低下させると言われてきたが、この効果はその他の循環器系疾患を引き起こすリスクと相殺されてしまうらしい。また乳がんや痴呆症との関連も指摘されるという。

私はどうしても長生きしたいからというわけではないが、2007年 8月の 「酒との付き合いの変化」 という記事で書いたように、若い頃と比べると酒の量が格段に減っている。この記事では、"以前は 「週に一度の休肝日」 なんて、不可能だと思っていたのだが、最近は週の半分は、一滴の酒も飲まないようになった" と書いている。

そしてこの記事から 11年ちょっと経った今では、週に 1度も飲まないことまである。このブログを始めた頃は、日本酒やウィスキーをちびちび飲みながら書いたりしていたのだから、自分でも信じられないほどの変化だ。

出張先のホテルで、「たまには缶ビール 1本ぐらいいいか」 と思い、自動販売機で買ってきて飲み始めても、飲みきらないうちに寝てしまうこともある。それどころか、部屋の冷蔵庫に入れっぱなしのまま、飲むのを忘れて寝てしまうことまである。どうしても飲みたいということがなくなってしまったのだ。

11年前の記事ではさらに、次のように書いている。

「あんなに元気そうだったのに」 という人が、急に死んだり、倒れてしまったりということがある。そうした人は、大抵酒好きだという印象がある。ある時期まで、豪快に酒を飲んで陽気に振る舞っていた人が、急に体をこわしてしまうというのをよく聞く。

逆に、年を取ってもしっかりしているのは、あまり深酒をしない人に多い。また私の知り合いの中で、80代半ばになっても脳ミソがボケずに、若い連中と丁々発止のやりとりができるというのは、ほとんど酒を飲まない人ばかりである。

私としては、とくに長生きなんかしなくてもいいが、死ぬまでボケずにこのブログを更新し続けたいので、酒の量はこのまま減るにまかせていこうと思っている。

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2018/08/19

「コーヒーは体に悪くない」 というお墨付き

私はコーヒー好きな方だと思う。少なくとも 1日 2杯は飲むし、多いと 7〜8杯は飲む。砂糖もミルクも入れず、いわゆる 「ブラック」 で飲むから、カロリー取りすぎという心配はないが、「ちょっと多すぎるかな?」 と心配していなかったわけじゃない。

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しかし、"「コーヒーをたくさん飲む人は長生きする傾向がある」 という研究結果" という記事を読んで、少し安心した。いや、別にどうしても長生きしたいってわけじゃないが、記事中の 「日常的にコーヒーを飲んでいる人は、コーヒーが体に悪いということは考えなくてよく、むしろ体にいいものかもしれないと考えて大丈夫」 という専門家のコメントが紹介されている。

また、先日の 「健康に良い食べ物と、悪い食べ物」 の記事で紹介した、カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) 助教授、津川祐介氏も、コーヒーは 「ひょっとしたら健康に良いかもしれない食品」 というカテゴリーに分類されている。「これでストレスなくコーヒーを飲み続けられる」 と、単純に嬉しくなっちゃったってわけだ。

ちなみにこの関連で、"諸説ある中で結局 「コーヒーは健康にとって良いもの」 なのか?" という記事もあり、次のように結論づけられている。

1. コーヒーは心臓に良くない→間違い
2. コーヒーは脳の働きを高める→正しい
3. コーヒーで体重が落ちる→間違い
4. エスプレッソにはレギュラーコーヒーよりもカフェインが多く含まれている→正しい
5. 「デカフェ」 は体に良くない→間違い

私はコーヒー飲んでダイエットしようなんて思っていないし、エスプレッソは滅多に飲まないし、「デカフェ」 は飲んだことすらないから、ただひたすらノー天気にコーヒーを楽しんでいればいいようなのである。

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2018/08/17

「しゃっくりが止まらない」 と言って救急車を呼ぶケース

ちょっと前の話だが、下の写真は 4月に出張した石川県小松市の、なぜか JR 小松駅のトイレにあった 「案内掲示」 みたいなものである。「救急車はタクシーではありません!」 という大きな文字があり、下の方に 「このような症状での気軽な 119番はお控えください」 とある。

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「このような症状」 とはどのようなものなのかというと、次の 3点が書いてある。

● しゃっくりが止まらない
● 歯が痛い
● 蚊にさされ

なんとまあ、こんなことで救急車を呼ぶ人がいるんだろうか。いや、わざわざこんな掲示が、小松市消防本部の名前で貼り出されているのだから、実際にいたんだろうね。これではまさに 「救急車はタクシーではありません」 と言いたくもなるだろう。

そんなようなことで救急車を呼んだというケースの、当事者のメンタリティってどんなようなことだったんだろう。単に 「著しく常識に欠ける」 という要素だけで片付けられるんだろうか。まあ、「常識」 なんて言葉すら知らないんじゃないかというような人もたまには見かけるが、実際には 「ちょっとした常識外れプラスアルファ」 というケースが多いんじゃなかろうか

例えばしゃっくりが何時間経ってもどうしても止まらずに頻発して、ついには不安に耐えきれなくなって 119番しちゃったとか、夜中に激烈な歯痛で絶えきれなくなって、藁にもすがる思いで救急車を呼んだとかいうこともあるかもしれない。ちょっと好意的に想像しすぎてるかな。

「蚊にさされ」 となると論外みたいな気がするが、最近では 「人間を最も多く殺している動物は、蚊である」 (参照) という厳然たる事実が報道されたりしているので、「マラリアとかジカ熱で死んだらどうしよう!」 なんて不安に駆られちゃう人がいないとも限らない。人間というのは、一度不安に駆られるとその不安は際限なく膨らんでしまったりするのである。世の中ではそれをパニックと呼ぶのだね。

ごくフツーの人が他愛もないことでパニックに陥り、つい常識を忘れてしまうということもあったりするから、この世はなかなか厄介なのだ。心身症というのも、往々にして不安とか恐怖とかいうところからスタートしちゃったりするようだし。

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2018/08/08

東京医科大の 「女子一律減点」 から透けて見えてきた深層意識

例の東京医科大の 「女子受験者の一律減点」 という問題は、丈夫が取り柄で医者にあまり縁のない私としては 「ちょっと別の世界のお話」 という気がして無視してきた。しかしこれに関して 「女性医師の 6割が理解」 (参照) というニュースを読んで、とたんに自分の守備範囲に入ってきたような気がしている。

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まず、「なんだかなあ」 という気がしたのは、西川史子という人 (この人も医師らしい) が 「医大の合格者操作は当たり前のこと」 と発言したという記事 (参照) を読んだ時だ。医大が女子の一律減点を行うのは、東京医科大に限らずどこでもやっていることで、それをしないと女子は優秀だから、合格者が女性ばかりになってしまうと言い、こう続ける。

「そうすると、世の中が眼科医と皮膚科医だらけになっちゃうんです。例えば股関節脱臼のケースなどで人の重たい部位を背負えるかといったら、女性では無理なんですよ。だから女性の外科医は少ない。やっぱり外科医になってくれるような男手が必要なんです。だから、男性と女性の比率等はちゃんと考えていないといけないんですよ」

下手するともっともらしく聞こえてしまうが、「世の中が眼科医と皮膚科医だけになる」 なんてことは、市場原理から言ってもありえない。好きこのんでわざわざ競合の激しい分野に進むという人は多くないから、自然にある程度のバランスはとれるというのが、マーケットの常識というものである。

それに、「外科手術って、医者が 1人だけですると決まってるわけじゃあるまいよ」 と指摘するだけでも、この論理はナンセンスになるだろう。力仕事はそばにいる看護師の手を借りればいいじゃないか。それに、外科医だってそんなにしょちゅう力仕事ばかりするわけじゃなく、ちょっとした怪我の傷口を縫う手術みたいなことも多いだろうよ。

「女性医師は結婚や出産で職場を離れることが多い」 という理窟に対しても、「だったらどうして、看護師は女性ばっかりなんだ?」 と言いたくなってしまう。これは結局、「元々女性を排除したいという男性論理から出た勝手な理窟」 という側面が強いんじゃあるまいか。

誤解を招きやすい表現かもしれないが、女子の一律減点に理解を示す女性医師には、「私ってば、そんな逆境のはるか上を通って、スルッと合格したんだから、並みの合格点の女の子なんて、どうでもいいわ」 とでもいうような、ちょっと嫌らしい優越感すら感じられても、仕方ないかもしれない。当人はそんなつもりじゃないのかもしれないが、深層意識まで踏み込んだら、まったくないとは言えないだろう。

上でリンクした記事には 「背景に無力感か」 というサブ見出しがついているが、無力感どころか 「複雑な優越感」 まで絡み合って問題をややこしくしていると、私は思ってしまう。

さらに私は、例の 「LGBT には生産性がない」 と言った杉田水脈という国会議員とも一脈通じるものを感じる。杉田氏はこの発言が報道されてからというもの、代議士という 「オッサン社会」 の中の 「名誉男性」 的な存在であると、あちこちで指摘された。

女性医師の中にも、意識しないうちに 「オッサン社会の価値感」 に染まって 「名誉男性」 化している人が結構多いんじゃあるまいか。これに関しては 「もし間違ってたらゴメンね」 と、いつでも謝っちゃう用意はあるが、「多分とんでもない見当外れではなかろう」 という自信はある。

この辺りの複雑な感覚に関連するようなことを、河合薫さんが 「日経ビジネス」 に "東京医大事件と 「女医と患者の死亡率」 のねじれ  ジェンダー・バイアスは組織の隅々まで" と題して書いている。なかなかおもしろい指摘なので、一読をオススメする。

そうそう、そういえば、「女性医師にかかる方が死亡率が低い」 という研究があるんだった。先月 14日の 「健康に良い食べ物と、悪い食べ物」 という記事でも採り上げた、津川友介さんという方の研究によって明らかになったデータで、Diamond Onlineの "「死にたくなければ女医を選べ」  日本人の論文が米で大反響" という記事で紹介されているので、これも読んで見るといい。

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2018/07/14

健康に良い食べ物と、悪い食べ物

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) 助教授、津川友介さんという人の 『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』 という本が話題だ。先日、たまたま本人がテレビに出てコメントしているのをちらっとみたが、なかなかイケメンのお兄さんである。

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この本は、買って読むまでには至っていない。なにしろ 「東洋経済」 のサイトに著者本人が "医学的に「健康に良い食べ物」 は 5つしかない、ほとんどの健康情報はエビデンスが足りない" と、ダイジェストのような記事を寄稿しておいでだから、それを読めば十分のような気がしている。

この記事で紹介されている 5つしかない 「健康に良い食品」 というのは、「① 魚、② 野菜と果物、③ 茶色い炭水化物、④ オリーブオイル、⑤ ナッツ類」 の 5つである。これは 「健康に良いということが複数の信頼できる研究で報告されている」 ものだ。「茶色い炭水化物」 というのは、玄米や全粒粉、蕎麦などの、精白されていない炭水化物のことを言うらしい。

「ひょっとしたら健康に良いかもしれない食品」 というのもあり、これは 「少数の研究で健康に良い可能性が示唆されている」 というもので、「ダークチョコレート、コーヒー、納豆、ヨーグルト、酢、豆乳、お茶」 が挙げられている。

これ、「言われる前から知ってたし」 というものがほとんどで、とくに目新しい情報じゃない。私はかなり前から、ごく自然にこの指針に沿った食生活をしてる。

ただ一つ、迂闊なことに 「ダークチョコレート」 というのは初耳だ (妻は好きで、よく知ってたけど)。調べてみると、カカオマスが 40%以上のチョコレートで、血圧低下、HDL (善玉) コレステロール値上昇などの効果に加え、BDNF (脳由来神経栄養因子) の上昇や、炎症指標と酸化ストレス指標の低下などの 「チョコレート効果」 というのがあるという (参照)。個人的には好んで食おうという気はないけど。

さらに 「健康へのメリットもデメリットも報告されていない食品」、「ひょっとしたら健康に悪いかもしれない食品 (少数の研究で健康に悪い可能性が示唆されている食品)」、「健康に悪い食品 (健康に悪いということが複数の信頼できる研究で報告されている食品)」 というのがある。

多くの食品はメリットもデメリットもないというカテゴリーに分類されているようだが、「ひょっとしたら健康に悪いかもしれない」 というのは、「マヨネーズ、マーガリン、フルーツジュース」 で、「健康に悪い」 のは、「① 赤い肉 (牛肉、豚肉で、鶏肉は含まず) と加工肉 (ハムやソーセージなど)、② 白い炭水化物 (ジャガイモを含む)、③ バターなどの飽和脂肪酸」 となっている。

私はだいぶ前から 「赤い肉」 は食べないことにしていて、これは健康面からも正解らしい。最近は鶏肉も避けているが、「体に良い、悪い」 という観点からは関係ないようだ。ただ、食い物は体に良い悪いだけの要素で決めているわけじゃないからね。

面白いのは、サプリメントなどの、「体に良いと言われている要素だけを抽出したもの」 というのは、そんなに効果があるわけじゃなく、場合によっては逆効果になる場合もあるらしいということだ。人間の体は複雑系だから、純粋すぎる要素だけ摂れば効果があるというのは、「古い考え方」 で、つまり 「もっと古い考え方」 に立ち返る方がいい場合もあるってわけね。

なにしろ、「野菜と果物」 は健康に良いというお墨付きなのに、フルーツジュースは 「ひょっとしたら健康に悪いかも知れない」 というのだから、なかなかビミョーである。ちょっと前の栄養学の常識だったら、「こんな矛盾した話を信じてはいけません」 なんてことになりそうだ。しかし 「まるごと」 で食うのと、一見して都合のいい要素だけ抽出して口に入れるのとでは、結果が違って当然である。

ただ、今月 10日の記事でも書いたように、「人間とはとてつもなく不条理なもの」 (参照)だから、体に悪いとわかっているものでも無性に食べたがることが多い。世の中の肉好きは、「健康のためには、お肉もたっぷり食べなきゃ」 なんていう 「正常化の偏見 (normalcy bias)」 に満ち満ちちゃってるしね。

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2018/06/28

熱中症にご注意

暑い日が続いている。梅雨明けは公式にはまだ発表されていないが、ラジオに登場する気象予報士の中には 「私の中では既に梅雨明けしてます」 なんて言う人が何人もいる。気象のプロが軽い気持ちでそう口走るのだから、例年の梅雨明けと共通した状況になってしまっているのだろう。

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昨日と今日は、朝方にパラパラッと雨が降ったが、昼前にはすっかり止んでじりじりと夏の日が照りつけた。実は昨日は笠間方面で自転車のヒルクライムをし、現地まではクルマで往復したので、自転車は前輪を取り外して、クルマの荷室に入れっぱなしだった。

今朝の雨が止んだ頃にクルマから自転車を下ろし、前輪を取り付ける作業をしていると、急に目まいがして立っていられなくなった。「ありゃ、これって、貧血?」 なんて思っているうちに、目の前が真っ暗になって、しゃがんでいるのもしんどい。這うようにしてリビングルームに戻って、ソファに倒れ込んだ。

「一体、どうなってるんだ?」 と思いながら自分の腕を見ると、手の甲から肩にかけて玉の汗である。それだけでなく、いつの間にか顔から首筋、胸にかけても汗びっしょりだ。ようやく 「やば、これって、熱中症ってやつかも!」 と気付く。世の中というのは皮肉なもので、水を持ってきてもらおうにも、こんな時に限って妻は外出中でである。

またまた這うようにして冷蔵庫まで辿り着き、冷えた水をがぶがぶ飲む。しばらくすると目まいは収まってきたので、今度は塩をなめる。しょっぱい塩が、やたらおいしく感じる。10分ほど横になるうちに、嘘のように生き返った。

こんなことが起きてしまったのは、気温はそれほど上がっていない午前 10過ぎ頃である。ただ、気温は上がっていなかったが、湿度はやたら高くて、汗がダラダラ流れた。ラジオなどで 「カンカン照りでなくても、熱中症は起きますのでご注意」 と呼びかけられることがあるが、まさにその通りだった。

というわけで、このブログを読んでくださる方々にも、自分自身の初めての経験から 「熱中症にはくれぐれもご注意」 と呼びかけたいと思う。症状は突然来るので、クラクラッとなって初めて 「やば!」 と気付くのだね。

そうならないように、朝のうちからきちんと十分な水分と塩分を摂っておく方がいい。

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2018/06/17

すい臓がんってのは、なかなか怖い病気らしい

今年の元日、長年の仕事仲間がすい臓がんで亡くなった。私より若く、還暦を迎える直前の死だった。その時のことは、このブログの 1月 6日付で 「膵臓がんで死んだ仕事仲間に捧げる記事」 というタイトルで書いている。

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その時の記事にも、すい臓がんは 「がんと診断されてからの 5年生存率が他の部位のがんと比べて格段に低い」 と書いてあるが、約 3年前の 「教えて 健康!」 というサイトの約 3年前の記事 (参照) にあったグラフをみても、その生存率の低さは、上に転載したように圧倒的だ。さらに、すい臓がんの患者数は、全がん患者数の中でも 4位に上昇しているという。

それだけではない。すい臓がんというのは、「痛い死に方」 として多くの医師がトップにランクしているという (参照)。あのスティーブ・ジョブズも、かなりの痛みに耐えたのだろうか。

一方で、前立腺がん、乳がん、子宮がん、大腸がん、胃がんにかかっても、60%以上は 5年経っても死なずに済んでいるというのは、心情的にはいいニュースだ。人間はどうせいずれは死ぬのだが、そんなにすぐに死ぬわけじゃないってことは、いろいろな身辺整理ができるということだ。ただ、男の場合は乳がん、子宮がんというのはないから (乳がんは皆無ではないらしいが)、女性よりややハンディがあるが。

さらに、「予防可能!膵臓がんの原因は肥満・飲酒・喫煙 (タバコ)・糖尿病・慢性膵炎など」 という指摘もある。とくに、肥満、糖尿病、タバコ、酒の悪影響は大きいらしい。周囲の例を見ても、大酒飲みででっぷり太り、タバコもスパスパ吸っていた人は、大抵早死にしている。私の父は酒はほとんど飲まなかったので、同年代の友人の中では長生きの方だったが、スモーカーだったので、最後には肺がんで死んだ。

男性に比べて女性の平均寿命が長いのは、男女の遺伝子の差もあるのだろうが、女性に大酒飲みやヘビースモーカーが比較的少ないということも影響しているんじゃないかと思う。

私は父の遺伝で大酒飲み体質ではないし、タバコも止めてから 40年になる。これといって持病もないから、下手するとどえらく長生きしても不思議ではない。ただ、それはそれで案外リスクといえばリスクだ。「適当なところで死なないと、妙な気苦労が増えてしまうかもしれないしなあ」 なんて思ってしまうのである。

人間はつくづく贅沢なものだ。

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