2009/11/26

下町の隙間

見下ろせば晩秋の宵に光るビルの隙間を埋むる仕舞た屋の屋根


Wl091124 昨日よりさらに暖かくなった。超小春日和である。体が一度寒さに慣れてしまったので、ことさらに暖かく感じる。

日が暮れてもちっとも寒さを感じない。下町のビルの階段から、都会の晩秋の夕暮れが見渡せる。

それほどの高層建築ではないビルの隙間に、年代物の仕舞た屋の屋根が埋もれている。ずいぶん様相が変わったように感じられる都会だが、こうしてみると、変わらない隙間もある。その隙間が目立たないから、一見様変わりしたように見えるだけだ。

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2009/11/25

晩秋のパンダ橋

冷たさと暖かさあり晩秋の上野の山の琥珀色の灯


Wl091125今日は昨日よりずっと暖かい日だった。朝のうちは冷たい雨が降っていたが、昼前に上がって小春日和になった。

写真は上野駅の西と東、公園口と中央口を結ぶ通称パンダ橋。夏の間は夕暮れになると両側のベンチに座って帰宅前の夕涼みをする人が多かったが、秋が深まるとさすがに人影はまばらだ。

冬になるともっと人が少なくなり、春になって桜の咲く頃になると、今度は一転して賑わうようになる。季節を映し出す橋である。

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2009/11/24

都会の山茶花

どの窓の内にも白きブラインドありて白き山茶花映ることなし


Wl091124 五日ぶりの都心。寒さが少しだけゆるんで、それほど肩をすくめなくてもいい。

神田の街の歩道に山茶花が咲いている。椿かもしれないが、私には区別が付かないから、一応山茶花と言うことにしておく。

白がベースの花の中に、ほんの少しだけ赤みのさした花が混じっている。山茶花の花の時期は長いから、これからずっと楽しめると思う。

ただ、この辺りはどのビルも白っぽい外壁で、通りに面した窓は白いブラインドに覆われ、白っぽい曇り空の下で、白い山茶花は全然目立たない。

今年の春までにいた岩本町付近の並木は主にイチョウだったが、このあたりはプラタナスが多い。プラタナスの葉は、まだ色も変わらず、木の枝にしっかりとついている。

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2009/11/23

新嘗祭の夕暮れ

西空に新嘗祭の残照を望みて今日の心静かなり


Wl091123 今日は勤労感謝の日。伝統的な言い方では新嘗祭。私にとって久し振りの休日が穏やかに暮れていこうとしている。

日暮れがどんどん早くなっていて、四時半を過ぎれば太陽の姿はどこにも見えず、西の空がわずかに残照をみせているのみ。五時を過ぎればもう真っ暗だ。

それでも、昨日までの天気とは違って、穏やかな暖かみを残している。さあ、あとは年末に向って一直線みたいなものだ。

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2009/11/19

鉛色の空

故郷の空もひたすら暗からむさらに雪さへ舞ふ空ならむ


Wl091119 ちょっと珍しい光景だが、私が JR 常磐線取手駅近くに借りている駐車場は、すり鉢の底のような地形になっているので、首位を見渡すと、こんな風に見える。

とくに今朝はやたらと寒くて、周囲の空が荒涼とした鉛色に見え、まさに 「すり鉢の底から見上げた感」 が増幅された。今シーズン初めてコートを着て出かけたほどだ。

明日から出張で、もしかしたら 3日間ほどインターネットに接続できない可能性が高い。その場合は、帰ってからまとめてアップロードさせてもらうので、よろしく。

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2009/11/17

光溢れて

雨の宵の電気の街のアスファルトに光溢れて秋は更けゆく


Wl091117夜が明ける前から冷たい雨で、それが一日降り続いている。日が暮れてもまだ止まない。

秋葉原のホームから見下ろすと、電気の街はそこら中が様々な色に光っていて、その光が濡れたアスファルトに反射し、光の渦だ。クリスマスが近づいたら、この光の渦はさらに忙しいものになるだろう。

天気予報によると、明日は曇りのち晴れ。最高気温は今日より高くなるが、明け方の最低気温はしばらく下がり続けるという。

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2009/11/16

晩秋の野の花

目に見えぬいのち護らむと野の花は秋深まれば立ち枯るるを厭はず


Wl091116 暖かかった昨日と比べると、最高気温が六度も下がったそうである。この季節は本当に暖かくなったり寒くなったり、油断がならない。

秋が深まると、野や道端の花がどんどん質素に小さくなっていく。春爛漫の頃と比べると世界の様相がまったく違う。野生のいのちは、寒い冬の中で身を守るため、出口をどんどんせばめている。

秋が深まり冬になれば、これらの花は立ち枯れして、そのままドライフラワーになってしまうのだろうか。

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2009/11/15

暖かき立冬過ぎ

さらにまた南に向かひ遠ざかる赤き日の出に寒さ覚えず


Wl091115 今日は上天気の一日だった。朝のうちはまだあちこちに雲がかかっていたが、昼頃には快晴になり、暖かい一日になってしまった。

日の出の位置が、どんどん南にずれていく。夏の間は、この写真の左端よりjもっと左 (つまり北寄り) の位置に日が昇っていたものだが、今はあんなに遠くになってしまった。

あんなに遠くなれば、もっと肌寒くなってもいいはずだが、こんなにも暖かいと拍子抜けしてしまう。立冬の前に少し冷え込んだが長続きせず、今週半ばの雨の日も、それほど冷え込んだ感じはしなかった。だから、もうしばらくは 「秋の歌」 というカテゴリーのままにさせていただく。

一度分厚い布団に替えたが、また暖かくなってしまったので、薄い布団に掛け替えている。この冬は暖冬予想だが、こればかりは当たりそうな気がする。ただ暖冬だと、真冬でも春先のような天気図になるので、関東では雪が降りやすかったりする。油断がならない。

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2009/11/14

川面に立つ薄

さざ波の光を透かし揺れながら薄は還り行く無の懐に


Wl091114 朝方はあやしい天気だったが、昼頃から晴れて暖かくなった。またしても分厚い布団を取って薄い布団に替えないと、暖かすぎて眠れなくなりそうだ。

川原に立つ薄の穂が、日に輝いている。薄の穂というのは、よく見ると本当に繊細できれいだ。秋の中頃からけっこう時間をかけてほやけてきて、冬の初め頃まできれいに立っている。

さざ波の立つ川面と薄の組み合わせというのは、なかなかぐっとくるものがある。

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2009/11/13

ゆつたりと流るる鴨

秋雨を集めし川に浮かびつつ鴨の流るる気付かぬ速さ


Wl091113今日は十三日の金曜日だが大安でもあり、バランスしてしまっている。

今朝は寒かった。十一月に入ってからというもの、妙に暖かいか、妙に寒いかのどちらかである。今日は妙に寒い方だと思っていたら、十二月中旬の陽気だという。

家の裏の川は、このところの雨ですっかり水かさが増えて、鴨の家族もゆったりと水に浮いて休んでいる。鴨にとっては、このくらいの寒さがちょうど快適なのかもしれない。

鴨たちは上流に向って少しは泳いでいるようにも見えるが、流れが速くなっているので次第に下流に流されている。つまり、ゆっくり調節して流されているようなのである。

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興に乗って、動画も撮ってみた。うまい具合に、一羽が素敵に羽ばたいて少しだけ飛んでみせてくれた。

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