2009/12/11

ターミナル駅の異界

ターミナル駅のホームの端にある異界に蒼き灯はともりをり


Wl091211今日は昨日とはうってかわって、一日中雨降り。しかも、しとしとぶりではなく、ずっと本降りである。

帰り道、御徒町の多慶屋でクルミを四袋買ったが、ほんの一分ぐらい歩いただけなのに、足許がびしょびしょになった。

山手線で上野駅まで、たったの一駅。雨でなければ、アメ横を通り抜けて歩いてくるところだが、電車に乗った。電車の床もびしょびしょである。上野駅で降りて、山手線のホームの一番北よりの階段を昇ろうとしたら、隣のホームの端に青く光る明かりがあるのに気付いた。

しょっちゅう歩いているはずなのに、あんな青い光があるとは、今日の今日まで気付かなかった。階段の下は、なにやら上野駅の行灯部屋みたいな雰囲気である。楽屋裏を覗いたような気もする。

どうということはないが、不思議な発見。

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2009/12/01

和歌ログ記念日イブ

ささやかなるオレンジ色の電飾は和歌ログ記念日イブの彩り


Wl091201 取手駅西口のペデストリアンデッキの下の植え込みに、クリスマス・イルミネーションが灯されている。今年はヒヨドリ対策なのか、枝を刈り払ってしまったのでなんだか妙に殺風景なイルミネーションになってしまっているが。

スタバでコーヒーを飲みながら更新している。クリスマスソングが静かに流れている。クリスマスソングというのは本当に心にしみる。

今年も気付いてみればもう師走である。そして、この和歌ログを始めたのは平成十五年の十二月二日だから、今日で六年間、毎日欠かさず和歌を読み続けてきたということになる。明日は 「和歌ログ記念日」 である。

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2009/11/27

上野駅の端で

上野駅の端に臨みて待ちゐるは Joban Line Rapid service for Toride


Wl091127 今日の歌は、前衛を気取って初めから横文字混じりである。

「待ちゐる」 の後は、「ジョーバン・ライン・ラピッド・サービス・フォア・トリデ」 と読んで頂きたい。プラットホームの英語アナウンスが告げている、そのままである。常磐線取手行き快速電車ということだ。

常磐線快速電車のプラットホームは東側の端にある。上野駅は二層構造になっているので、その下には東北線などの長距離列車のホームがあるのだが、常磐線のホームからはよほど意識して見下ろさないと、それは見えない。

常磐線は、通勤電車の中では一番端っこに位置する電車ということになる。

At the edge of the Ueno Terminal, Waiting for
Joban Line Rapid service for Toride

英語にしても、ほとんど 「そのまんま」 である。

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2009/09/30

地下鉄に戸惑ひゐたる頃

轟音の暗く冷たき地下鉄に戸惑ひゐたる十八の我


Wakalog_090930私のもう一つのブログ、"Today's Crack" に、iPhone の使い心地の良さについて書いたが、写真だけは専用のデジカメに負ける。相当の差で負ける。

しかし、この和歌ログは写真ブログではなくて和歌ブログだから、写真はそれなりでいいんじゃないかという気がして、今日は iPhone で撮影した写真をアップしてみた。東京の地下鉄構内の写真である。

まあ、確かに 「それなり」 の写真である。そんなにひどいわけでもないが、表現力という点では 「それがどうした?」 程度の出来でしかない。まあ、これからちょっとだけ続けてみて、やっぱりどうしようもなく不満だったら、やっぱりデジカメを毎日持ち歩くことにしよう。

それにしても、十八歳で東京に出てきた頃は、地下鉄に乗ると、閉所恐怖までもいかないが何とはなしに圧迫感を感じていた。「詩人の白石かずこは一時、地下鉄の中で詩を書いていたらしいけど、俺は苦手」 と言っていたものである。

今はすっかり慣れてしまって、何とも感じないのが、少しさみしい気がする。

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2009/09/20

歌詠みの心

歌詠みの心の歌に向かはざれど歌詠まずしてをらるるものか


Wakalog_090920 秋の彼岸はまだ三日も先だが、めっきり日が短くなった。午後六時を過ぎると本当に暗くなる。これがどんどん加速されて、気の早いことを言ってしまうが、冬至の頃には四時過ぎにはもう暗くなる。

世間は連休だが、私は仕事が結構詰まっている。なかなかゆっくり休むことができない。とはいえ、近頃疲れ気味だった体調は上向いているので、意気盛んではある。

ただ、何となく頭の中身が他のように行ってしまっていて、なかなか和歌モードになれない。まあ、こんなこともあるか。

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2009/09/15

銀座の夕暮れに思ふこと

一生を洗いざらしの飾りなき服着て歩く者でありたし


Wakalog_090915 今日は雨という予報だったが、実際にはほんの小糠雨が降った程度で、ほとんど曇り空だった。日が射さないから涼しいが、湿度があるので、ちょっと早足で歩くと少しだけだが汗ばんだりする。

銀座の会議室で行われた会議が、夕刻まで長引いた。外に出ると、ヘッドライトを灯している車もある。

いつも思うのだが、銀座を歩く人たちって、ドライクリーニング代のかかりそうな服装が多い。私は洗濯機に放り込めばいい服しか着たくないという、無精な人間なである。ばりっとした高級ウーステッド仕立てのスーツなんか着ると、堅苦しくてしかたがない。

一生洗いざらしの服で過ごせる人生にしたいものだと思う。

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2009/09/02

ストリートライブ

歌うたひの歌を聞かさむと欲さざれば歌うたひの歌は響かざるなり


Wakalog_090902 日が暮れてから JR 常磐線取手駅に戻ったら、西口ペデストリアンデッキで二人組の男の子がストリートライブをしていた。

こう言っては申し訳ないけど、下手くそである。ハーモニーはそんなに外しているわけじゃないが、そして、パワー不足というわけでもないのだが、他人に聞かせようという意気込みが致命的に不足している。

こればかりは、練習すればどうこうという次元の問題じゃなくて、いかに内なるパワーを発揮できるかどうかというところにかかっている。

人間というのは正直なもので、立ち止まって聞こうという人は一人もいなかった。

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2009/08/04

ジャズの色は

ジャズの色はことにサックスの響く色は琥珀色ならむこぉひぃに溶くる


Wakalog_090804 天気予報は 「曇り時々雨」 になっていて、朝のうちは確かにそれらしい天気だったが、昼前から上天気になった。関東の梅雨明けというのも、本当は昨日あたりだったんじゃなかろうか。

帰りにスタバに寄ってコーヒーを飲みながら、和歌ログの更新である。

近頃、いろいろな仕事の案件が重なって、一つのことに集中できない。いくら分裂気質の私でも、ちょっとつらい。少しの暇を見て、コーヒーを飲みながら何も考えないという時間が必要だ。

何も考えないとはいえ、こうして和歌を詠んでいるわけだが、これは頭脳のリフレッシュになる。あまり使わない筋肉を使うみたいな感じだ。

今日のスタバはジャズがゆったりと響いている。

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2009/07/04

夕暮れの国道

それぞれのテールランプにそれぞれの帰る家あることの仕合わせ


Wakalog_090704 今日もそれほどの雨は降らなかったものの、いかにも梅雨という気のする一日だった。それほど暑いというわけでもないが、少し動いただけで汗をかく。湿度のせいだろう。

所用で水戸まで行って、日暮れ頃に帰ってきた。写真は夕食を食べた蕎麦屋の駐車場から国道を眺めたところである。

だんだんと暮れていく国道沿いに、店の看板の灯がともる。それとともに、自動車のテールランプの赤い色が次第に濃くなっていく。

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2009/06/13

心で味はふうまきもの

心にて味はへばこそまことなる飽かぬ旨さの幸ひてあれ


Wakalog_090613 「死ぬほどおいしい」 なんてものはこの世にないと思っているが (フグとかは別の話)、「心の底からじーんと幸せになれるほどおいしい」 食べ物は、探せば見つかる。

昨日会津での仕事の帰りに寄った旧友 mikio さんの食工房のパンもそのひとつだ。わたしはとくに、「堅焼き黒パン」 (写真下中央) がごひいきである。私は歯応えのある食べ物が好きで、パンもこのくらいぱりっとしているのがうれしい。

岩手県産の小麦、ライ麦全粒粉を使用し、キャラウェイシード、きび砂糖、沖縄の塩で風味をつけている。酵母はもちろん天然酵母。うちに暖簾分けされている阿武隈酵母に、飯豊酵母も加えられている。パッケージを開ける前から微かにいい香りが漂う。

我が家のパンも最近は相当年季が入ってきているが、食工房のパンはそれに気合いと探求心がみっちりとプラスされているから、比較にならないほどおいしい。どのくらいおいしいか、試しに食べてみればわかる。

「死ぬほど」 というわけじゃないが (そもそも、人は旨さでは死なない)、じーんとしてほろりとくるぐらいおいしい。「生きていてよかった」 「人生も捨てたもんじゃない」 と、しみじみ思えるほどの 「深うま」 である。

写真に写っているのは、堅焼き黒パンのほか、上段左からぶどうパン (人気商品)、スコーン (超人気商品)、そばマフィン (そば好きの私のごひいき)、堅焼きパンのパッケージ、そしてコーヒーである。

このほかに、シナモンロールも買ったのだが、私の妻がなぜかシナモンだけは苦手なので、昨日の帰り道、車を運転しながら食べてしまった。おかげで、夕食でレストランとかラーメン屋に入らずに済んだ。

「私も食べてみたい」 という人は、FAX でも注文できるので、こちら へどうぞ。

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