2021年5月10日

iPhone は指名買い、Android は「ただ何となく」

Gigazine が "iPhone の求心力が過去最高に達する、対抗馬の Android では「Android 離れ」が顕著に" と伝えている。米国での調査によれば、iPhone ユーザーのブランド・ロイヤルティが過去最高に達しているのに対し、Android ユーザーは他メーカーへの乗り換え志向が高まっているという。

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この調査では「スマホを他の機種に替えたいか?」という質問に、iPhone ユーザーの 91.9%が、「替えるつもりはない」と答えたという。ちなみに 2019年 8月の調査では 90.5% だったが、さらに増えて圧倒的な数字となった。(下の図は、クリックで拡大される)

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iPhone ユーザーへの「どうして替えないのか?」という問いには、「OS を替えるのは面倒」という回答は案外少なくて 10% に過ぎず、半数近くの 45% が「今のブランドが好きで替えたくない」と答えている。ちなみに私も、同じ質問をされたらそう答えるだろう。

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翻って、iPhone のシェアが世界一高いと言われる(参照)日本市場をみると、Android のシェアが一頃より上がってきているらしい。ただ、私の周囲の Android ユーザーたちに聞いてみると、自らの意思で選んだというより、多くは店のスタッフの言うがままに買ったというケースが多いようだ。

その辺りの事情は、私の過去記事の「au ショップでは店員の口車に乗るなというマジな話」「iPhone と Android のお話」というのを読んでもらえばわかる。私としては、とくに au ショップは押しつけがましく Android を売りたがっているという印象がある。

手っ取り早く言ってしまうと、iPhone ユーザーの多くは「指名買い」だが、Andoroid ユーザーの多くは、漠然と「スマホ」を買いに行って、わけがわからないうちにただ何となく、結果的に Android を買ってしまってるようなのだ。これって多分、米国でもある程度共通するんじゃなかろうか。

というわけで、Android ユーザーのかなり多くの層(とくに 60代以上)は、アンケートで「あなたのスマホは iPhone ですか? Android ですか?」と質問されても、それに答えることすらできない。自分の持ってるのは単に「スマホ」としか思っていないから、質問の意味がわからないのだ。

こうした事情から察すると、Android ユーザーのブランド・ロイヤルティが低いというのも、自然なことのように思われるのである。ただ、最後にお断りしておくが、私はきちんと意識的に Android スマホが好きで選んだという人をディスる意図でこの文章を書いたわけでは決してないので、その辺のご理解は

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【注】
本文中の 2つの図は、cellsell の "Report: Brand loyalty at an all-time high of 92% for Apple as Android brands take a dive" (レポート: Apple のブランド・ロイヤルティは空前の 92%に達し、Android では急降下)という記事からの転載で、翻訳は tak-shonai による。

 

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2021年5月 9日

我が家は既に FAX がないので、よろしく

先日、iPhone の着信音が鳴ったので出てみると、何やら雑音が聞こえるのみだった。一旦通話を切り、折り返し発信してみたが、相手は「通話中」と表示される。そのうちに留守電が記録されたので再生してみたが、何やらプニュプニュいう雑音が聞こえるだけである。

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一体何だろうと思いながら再び発信してみると相手が出て、「そちらに FAX を送ろうとしてるんだけど、どうしても送れないんですよ」と言う。そうか、あの雑音は 数年ぶりで聞いた FAX の発信音だったのか。

「いや、ウチはもう FAX なんて設置してないんですよ」と言うと、「じゃあ、仕方がないから、メールで送ります」と言う。少し待ってみたら、ちゃんとメールが届いた。だったら、始めからそうしてくれればよかったのに。

我が家の馬鹿でかくて場所塞ぎだった A3 サイズ対応 FAX 兼用プリンターを処分した件は 2017年 4月 24日付の記事に書いてあるから、既に 4年以上前である。この記事には「この 2年ぐらい FAX の受発信そのものをしたことがない」と書いていて、いくら何でももう FAX は不要だろうと思ったのだ。

ところがそのほぼ 2年後の一昨年 3月 15日に、知り合いの女性から FAX を送付された。この時は大昔の安物 FAX 兼用電話機を押し入れの奥から引っ張り出してきて、なんとか受信できた(参照)が、これも処分してしまったから、もはや我が家に FAX というものはないのである。

この時の記事には FAX を使わないだけではなく、固定電話もほとんど使わないと、次のように書いている。

我が家の固定電話は FAX 兼用ではない一番安いタイプで、しかも呼び出し音が 1回なるだけで留守電応答に切り替わる設定にしてある。かかってくるのは 99.9%がアヤシい勧誘電話なのだから、これでまったく問題ない。

これでずっと何の不便もなかったのだが、2021年の世の中になってまたしても「FAX を送りたい」なんて言われたので驚いてしまった。そもそも FAX を送りたいくせに「090」で始まるケータイ番号に電話しておいて、「どうしても送れない」もないものだ。

そんなわけで試しに「FAX/不要」という 2語のキーワードでググってみると、Excite ニュースに「会社で FAX がまだ使われていると呆れる声に賛否 日本のファックス固執は異様?」という記事が見つかった。これがまた、私が FAX を処分したほぼ半月前の 2017年 4月 6日付なのだから笑える。

昨日の記事でもちょっと触れたが、官僚と政治家との文書のやり取りは、今どき 8割以上が FAX だというのもスゴい。そう言えば、確かにあの世界(お役所とか、公共団体とか)は、「お申し込みは以下の FAX フォームで」なんてのが多い気もするが。

世の中がまだこんなにも FAX 好きだとすると、PC やスマホで FAX の送受信ができるアプリを入れるのも手かなと思ったが、調べてみるとインストールは無料でも、固定の月額利用料がかかったり、送受信の度に課金されたりするのがほとんどだ。数年に 1度のことのためにそんな投資は馬鹿馬鹿しい。

というわけで、以後 FAX のことはすっぱりと考えないことにしたので、Yoroshiku4

 

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2021年5月 8日

この国の政治家と官僚のレベル

菅義偉氏が内閣総理大臣に就任する直前だった昨年 9月 10日の BuzFeed News の記事に、"消えた「政治家の覚悟」 菅官房長官の自著が大人気、図書館からもなくなる" というのがある。覚えている人もいるかもしれない。あの「官僚を動かせ」という副題のヤツだ。

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この本は 2012年(自民党が野党だった時代)に文藝春秋社から出されたものだが当然あっという間に絶版になっていたから、メルカリでは 2万円とか 6万円とかの時ならぬ高額転売が相次いでいたようなのだ。(今朝になって調べたら下の画像のように 1,800円だった。この世は諸行無常である)

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どうしてこんな話を今さら持ち出したのかというと、当ブログの 5月 3日付 ”東京オリンピック開催、「どうぞご勝手に」” という記事のコメント欄で、山辺響さんとこんなやり取りがあり、それでふと、この本のことを思い出してしまったのである。

【山辺】「結局はこのまま開催するのだろうな」と思うようになりました。理由は、「この段階で中止に持ち込むにはそれなりに有能な政治家が必要」だからです。

それなりに有能な政治家、いませんよね。

【tak】昔は、「日本は政治家がダメだけど、官僚に優秀なのがいるから、なんとかもってる」と思っていましたが、最近は官僚もダメですね ^^;)

この国の優秀な人材は、政治とか官僚とかを目指さなくなってしまったということのようで・・・

【山辺】確か、東京大学の文科系学部卒業予定者の就職先人気ランキングの上位は、最近ではコンサルティング企業だったような。それもどうなの、と思いますけど。

というわけで、政治家のレベルの低いのは元からだが、今となっては官僚の世界にも優秀な人材が入ってこないみたいなのである。

ちなみに上述の本が世に出て、その副題を知った時、私としてはそのココロは「官僚に頼れ」ということなのだろうと思っていた。それをもっともらしく言うと「官僚を動かせ」になる。しかし官僚の身になれば、この程度のレベルのオッサンに動かされる(頼られる)のはうんざりだろう。

何しろせっかく作文してあげた日本語の原稿をまともに読めない(参照 1参照 2)のだから、張り合いがない。私もその昔、仕事上で業界のエラい人のスピーチを作文してあげる立場にいたことがあるから、その気持ちはよくわかる。

昨年 11月 3日の記事で書いているのだが、官僚と政治家との文書のやり取りは、今どき 8割以上が FAX なのだそうだ。なにしろ政治家がまともに PC を使えないのだからしょうがない(参照 1参照 2)。さらに官僚は月に 100時間の残業はザラで、300時間の残業(1日 10時間以上!)まであるという。

その上、例の「赤木ファイル問題」で明らかになったように、自らの良心に反して公文書改ざんまでさせられる。私は 2018年 3月 18日付 ”公文書改ざん問題を、「まともじゃない視点」で考える” という記事で書いたように、この手の改ざんは実際には少なくないのだろうと踏んでいる。

こんなことでは、まともな青少年なら官僚なんかになって一時代か二時代前みたいな世界に埋没したいとは思わないだろうよ。コンサルティング企業を目指すというのも無理からぬところだ。

というわけで、そのうち政治家や官僚が密かにコンサルタントに頼るなんて世の中になりかねない。そうなると今度は、コンサルの世界にも優秀な人材が来なくなるという堂々巡りの悪循環に陥るだろう。(一応断っておくが、これは冗談ということであってもらいたい)

いずれにしても、できる限り政治に頼らずに生きていきたいと思うばかりである。

 

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2021年5月 7日

最近のスマホ・カメラの性能は、ちょっとしたものだ

私はもう一つの毎日更新ブログである "Wakalog" に、毎日自分で撮った写真(最近は iPhone のカメラを使用)を、和歌とセットにして載せている。

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和歌の毎日更新はココログに移転する前の 2003年 12月 2日以来(参照)で、毎日写真を載せるようになったのは翌年 4月以来だから、17年近くになる。というわけで、和歌ログに載せた写真は合計 6,000枚近くになる。

こちらの Today's Crack のために撮った分も合わせれば確実に 6,000枚を越える写真を、インターネットで人様の目に晒し続けているのだから、そりゃ、少しは腕も上達する。素人写真の掲載されているサイトは数多くあるが、我ながら見劣りのしない方だとは思っている。

和歌ログの写真は、初めのうちはコンパクト・デジタルカメラ(コンデジ)で撮っていて、2009年 8月に iPhone を買ってからもしばらくはそのままだった。「やっぱりスマホのカメラなんかより、専用のカメラで撮る方がいい写真になるに決まってるさ」と思い込んでいたからである。

ところが 2014年 10月 9日に iPhone 6 を入手した(参照)のをきっかけに、すっぱりと iPhone カメラをメインに使うことに決めた。このことについては一昨年 6月 25日に、「コンデジを使わなくなって 5年になってしまった」というタイトルで書いている。

つまり iPhone のカメラは、少なくとも 7年前からコンデジに全然劣らない写真を撮れるようになってしまったわけだ。最近はたまにコンデジを使うのは、自分の iPhone を写真に撮りたい時と、30倍の望遠機能を使いたい時だけに限られる。

上に載せた画像の左上は 10年前の 5月 22日付の和歌ログ(参照)の写真(コンデジで撮影)で、右下が今月 6日、つまり昨日付(参照)の写真だ。両方とも今の季節の、我が家の裏の川土手の風景だから、比較しやすい。

並べてみると、昨日の iPhone 写真の方がずっと高品質なのが一目でわかる(クリックして拡大してみれば、さらによくわかる)。これではもう、カメラは引き出しの中にしまいっぱなしになってしまうのも仕方がない。

 

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2021年5月 6日

「天ぷらにソース」の謎が、また少しほどけた

もう 8年以上も前になるが「ソースで天ぷらを食う文化」という記事を書いた。岡山に出張した際に天ぷらをソースで食わされ、西日本ではそれがごくフツーと知って、かなり驚いてしまったという話だ。

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天ぷらにかけるのが醤油かソースかというのは、フォッサマグナを境にして、東日本と西日本にかなりきれいに分けられるようなのである。そしてその 2日後に、「ソースで天ぷらを食う人たちは、鉄板系コナモンも好き」なんていう関連記事まで書いている。

で、この件に関してはほぼそれっきりになっていたのだが、今日、さらに新しいことを知った。ラジオでたまたま、「西日本の人たちは天ぷらにソースをかけるので、やっぱりウスターソースでないとね」という話を聞いたのである。

この話の続きはこんなことだった。東日本の人たちはソースはとんかつやフライにしかかけないので、「中濃ソース」のほぼ一択だが、西日本ではさらりとした「ウスターソース」がメインで、お好み焼きなどには「特濃ソース」という使い分けをしているというのである。

そんなことは、この歳になって初めて知った。要するに「ソースで天ぷら」と一括りに言ってしまっても、そのソースそのものが、東日本と西日本では違うのだ。

西日本で「ソース」といえば、粘度が低いウスターソースなので違和感がないわけなのだね。東日本の人間は「天ぷらにソース」と聞くと、どうしてもどろっとした中濃ソースを思い浮かべるので、「うっ!」となってしまうわけだが。

ちなみに我が家は市販のソースを全然使わないので、中濃もウスターもないが、そういえば庄内の実家ではカツやフライなどには「とんかつソース」というのを使い、それ以外はすべて醤油を使っていた。しかもその醤油は、関東の「濃口醤油」よりやや色の薄い「薄口醤油」だったような気がする。

そういえば大学に入って上京した時、東京の醤油の色の濃さに驚いた覚えがある。さらにうどんの汁にも「うわぁ、真っ黒に近いじゃん!」とたじろいだものだ。私の田舎は江戸時代から西回り航路の終着港だったので、かなり上方文化が入っており、東北とはいえどっぷりと東日本的ではなかったのだ。

さらに明らかになったのはソースのブランドで言うと、上の図のように東日本では「ブルドック」(英文表記は "Bulldog" だが、カタカナでは「ブルドック」)が圧倒的だが、西日本では「オタフク」というのが有力ということだ。

このオタフクというのは広島のメーカーで、ウスターソースに強いらしい。さらに広島だけに、お好み焼き用の「お好みソース」というのまである。

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ちなみに「ブルドック」と「オタフク」の二大ブランドの他には、「カゴメ」もケチャップだけでなく奮闘しているし、そのほかにも地域的には限られるが、「イカリ」「コーミ」「オリバー」などがあるという。思いのほかに多様性のある市場のようなのだ。

 

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2021年5月 5日

大型連休と山岳事故に思う

今年の「大型連休」というのは今日で終わりのようだが、フリーランスとしては連休もへったくれもなく、ずっと家にこもって仕事をこなしている。先月の 30日と今月の 3日、あまりにも天気が良くてもったいなかったので、自転車でロングライドをした(3日はヒルクライム:参照)だけだ。

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で、結局のところ、この連休期間に安心して自転車に乗れたのは上述の 2日だけ(4月 30日はウィークデイで、そこはフリーランスの強みだったが)で、あとは平地でも雨が降ったり雷が落ちまくったりという不安定な天気だった。連休最終日の今日にしても、かなり荒れ模様だし。

ニュースによればあちこちで山岳遭難が発生したようで、死者もかなり出ている(参照)。昨年の連休は概ね天気がよかったので、こんなに遭難事故のニュースの続くのは久しぶりのような気がしている。

コロナ禍の中、山小屋での雑魚寝なんて避けたいと思うのが人情だろうから、連休でも登山客なんていないんじゃないかと思っていたが、まんざらそうでもないようだ。とくにこんな時期のこんな天候だけに、熟達者が登って大変な目に遭うというケースが多かったようである。

とくに昨日あたりは北アルプスで「ホワイトアウト」するほどの猛吹雪になったという。最凶の地吹雪地帯、山形県庄内生まれの私としては、平地のホワイトアウトは冬場に何十回も経験しているが、山であんな目に遭うのは絶対に御免蒙りたい。亡くなった人たちは気の毒な限りだ。

一方では、沖縄と奄美地方で梅雨入りした(参照)というから、日本もかなり広い。猛吹雪のニュースを聞きながら夏の暑さの心配をするというのは、この時期ならではだ。

若い頃は私もかなり登山をしたものだが、これから先は山登りは低山にとどめて、あとは自転車のヒルクライムぐらいがちょうどいいかもしれない。もっとも、自転車の山登りも死ぬほどしんどいところがあるが。

 

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2021年5月 4日

改めて「東京オリンピックは他人事」と確認しておく

安倍前首相の ”東京五輪「オールジャパンで対応すれば開催できる」” 発言に、ふゆひー 9 さんが "私はその「オールジャパン」には入っていないけど、問題ないよね" と Tweet しておられるので、さっそく「私も参加した覚えはまったくありません」とレスさせていただいた。

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なにしろ昨日 "東京オリンピック開催、「どうぞご勝手に」" と書いたばかりの私としては、この「オールジャパン発言」は迷惑な話でしかない。さらに言えば「オリンピックは他人事」と思っているのは、もはや世の中のマジョリティなんじゃあるまいか。

「ここに至って、どういうことだ?」である。これほどまでに具体性と裏付けを欠いた「雰囲気のみの発言」というのは大人げないほどで、この程度の人が、あんなに長く首相を務めて、この国の政治をこんなにしてしまったわけだ。(「こそあど」ばかりでごめん)

ここで「いや・・・」と、余計なことを思いついた。

もしかしたらこの安倍発言は、「オリンピックの失敗は、オールジャパンが実現しなかったため」という逃げ口上を言うための準備であり、秋になったら「失敗の責任は、『他人事』なんて言って協力しなかった非国民たちにある」なんて言い出しかねない。(そんな周到な下工作のできる人とも思われないが)

そういうわけで本日の記事は、元首相がこれ以上無茶苦茶なことを言っても「あまりにもアホらしくて付き合いきれないよ」というスタンスを貫くための宣言ということにさせていただく。

そしてここで改めて、「東京オリンピックは他人事」と確認しておく次第である。

 

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2021年5月 3日

東京オリンピック開催、「どうぞご勝手に」

NewsPhere が 先月 21日付で、東京オリンピックについて "「名ばかりの大会に」東京五輪開催に、海外から懸念・批判の声" と、かなりネガティブに報じている。

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私は先月 15日の「オリンピック開催を巡る二階幹事長の雰囲気発言」という記事で次のように書いている。

いずれにしても、ここに来て「オリンピック開催は、無理なんじゃないの?」という雰囲気が、与党内にも漂い始めているんじゃあるまいか。この「雰囲気」が「明確な意見」になる前に、二階さんみたいなオッサンがいろいろ言ったり引っ込めたりして周囲の反応を探るということが多い。

いわゆる「観測気球を上げる」ってやつで、自民党が昔から取ってきたスタイルだ。ただ、そんなような手垢の付いたスタイルでやっていこうとしても、オリンピックに限ってはもはや時間がなさ過ぎるので、しょうがないから結局「開催強行」で押し切るほかさそうといった事情も読み取れる。

というわけで、いろいろなことが言われてはいるが、東京オリンピックはもはや開催するしか道は残されていないみたいなのである。中止するのは、東京でコロナの超特大パンデミックが発生してしまうみたいな、よほど大きなことでもなければ無理だろう。

NewsPhere の記事も「政治と経済でがんじがらめ 東京五輪はやるしかない」という中見出しで、国内での開催反対論台頭や多くの海外メディアが批判的という事情にも関わらず、中止の可能性は低いとしている。開催まで 100日を切ってしまい、今さら「中止します」とは言えないのだろう。

AP のスポーツライター、ベス・ハリス氏は、「東京五輪はテレビのためのイベント」になると言っている。「収入の 4分の 3 近くを国際放映権料に頼っている IOC にはこれで十分」だからだ。要するに中止になって放映権料が入らなければ、IOC は財政破綻してしまうのだ。

日頃は政府に批判的なニュースを流すテレビ媒体が、東京オリンピック開催に限ってはちっとも態度を鮮明にしないというのも、この事情から察することができる。彼らもオリンピック中継でのスポンサー料が入らないと困るのだろう。

また、日本政府としてもこれまで莫大な資金を投入しているだけに、中止にはできないという。小池都知事もテレビの世界出身だけに、今さら「止める」なんて言えない。

というわけでハリス氏は、「喜びも魅力も高い理想も失い、自業自得のシニシズムのみが残る、名ばかりの大会になりそうだ」としている。私としても、「ここまで来たら、もうどうぞご勝手に」と言うほかない。

 

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2021年5月 2日

「シミュレーション/シュミレーション」の「音位転換」

「ことばの疑問」というサイトに "「シミュレーション」が「シュミレーション」と発音されるのはなぜでしょうか" という質問が寄せられており、それに対する回答がとてもおもしろい。

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そこでは「言葉のゆれ」について、次のように紹介されている。

  1. 撥音(「ン」)が長音(「ー」)になる場合。
    類例 : 「店員」→「テーイン」,「原因」→「ゲーイン」など。

  2. 拗音(特に「ュ」)が脱落する場合。
    類例 : 「出張」→「シッチョー」,「手術」→「シジツ」など。

  3. 連続する同じ母音が単音化する場合。
    類例 : 「体育」→「タイク」,「第一」→「ダイチ」

  4. k や s などの子音(無声子音)に挟まれた母音が脱落する場合。
    類例 : 「満足感」→「マンゾッカン」,「大仏さん」→「ダイブッサン」

  5. 前後の音が入れ替わる場合。
    類例 : 「雰囲気」→「フインキ」,「フェミニズム」→「フェニミズム」

「シミュレーション/シュミレーション」は上記の 5番「前後の音が入れ替わる場合」に該当し、「音位転換(metathesis)」と呼ばれるという。また別に存在する「趣味」という言葉に引きずられたということも考えられ、これは「類音牽引」と言われるらしい。つまり「合わせ技」だ。

"Metathesis" の "thesis" というのは学位論文とか、弁証法の 「テーゼ」のことだとばかり思っていたが、この場合は、詩や音楽の「強弱」ということらしい。そしてこのページ冒頭のイラストの、VR グラスをかけた 2人の「君の趣味は何?」「シュミレーションゲームだよ」という会話はイケてるよね。

「シミュレーション/シュミレーション」に関しては前にも書いた覚えがあるので検索してみたところ、「我々の現実は実は全て仮想現実?」という 13年も前の記事が見つかった。

私はそのエントリーで Technobahn というサイトの「我々の現実は実は全て仮想現実、研究者が奇抜な論文発表」という興味深い記事を紹介しているのだが、この中で、「宇宙は多次元の宇宙的時間軸で動いているシュミレーションの産物であると推論」と書かれているので、ちょっとがっかりしたのだった。

科学の世界を紹介しているのだから、ここはちゃんと「シミュレーション」と表記してもらいたかったところである。コメントのやりとりのうちに、元記事はそれほど深い内容じゃないとわかってさらにがっかりしたのだが、このアイデアそのものは、勝手に発展させたらかなりファンタスティックになる。

話が横道にそれかかったが、言葉というのは思わぬ方向に揺れたり変化したりするというのがよくわかる。

ちなみに私自身について言えば、「店員/手術/第一」などは決して「テーイン/シジツ/ダイチ」とはならない。これはきっと、ネイティブな「庄内弁」と物心ついてから修得した共通語の、いわば「バイリンガル」だからと思う。共通語はフォーマルな気がしていて、ことさらしっかり発音してしまうのだ。

ただ、「満足感/大仏さん」などは「マンゾッカン/ダイブッサン」となる。これをしっかり発音しすぎるると、クドい印象になってしまうからね。

ところで「音転現象/音位転換」について私は、2017/12/24 の "「雰囲気 — ふいんき」問題を巡る冒険" という記事でも触れていて、さらに翌年のエイプリルフール・ネタにまでしている(参照)。もっと遡れば、"「なおざり」 と 「おざなり」 言葉は生き物" という 18年も前のページにも出てくるし。

私ってば、「言葉」の問題に関してはずいぶん昔からいろいろこだわってきたものである。

 

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2021年5月 1日

牛肉レシピを載せない料理サイト

先月、生まれて初めて飛騨の国への旅に行った際の記事で、私は「開いているのは飛騨牛を食わせる店と高山ラーメン(飛騨ラーメン?)の店ばかり。肉を食わない私はどちらにも用がない」と書いている(参照)。本当に飛騨や佐賀など、牛肉が売り物の土地に行くと食うモノに苦労してしまうのだ。

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というわけで今回は、HUFFPOST の "牛肉レシピの掲載を停止「世界最悪の気候犯罪者の1人に出番を与えない」 アメリカの人気料理サイト" という記事に注目してしまった。これはもう、本当に「潔い」ことである。

このレシピサイトは "epicurious" という。ちなみに "epicurian" (快楽主義)という英語があるので、形容詞として「快楽主義の」という意味なのかと思ったら、私の手持ちの ウィズダム英和辞書にはこの項目がなかった。どうやら造語みたいなのだが、意味は誰でもすぐにわかるよね。

で、「快楽主義」と言うのだから牛肉もりもり食べ放題志向なのかいうと、そうじゃない。このサイトの宣言は次のようなものだという。

牛や、牛を食べる人々に対する“復讐”のようなものだと思う人もいるかもしれませんが、私たちはハンバーガーが嫌いだから、この決定をしたわけではありません(嫌いじゃありません!)

私たちの決定は、サステナビリティ(持続可能性)に関するものであり、世界で最悪の気候犯罪者の 1人に出番を与えないということです。これは、反牛肉ではなく、むしろ親地球だと考えています

世界の温室効果ガス排出量の約 15%は、家畜(および家畜の飼育に関係するもの)から発生しており、そのうち約 65%は、牛(牛乳も含む)から排出されているという。とすれば、epicurous のこの方針こそ、まさに「真の快楽主義」と言えるかもしれない。

私はこのサイトの "Left Beef Behind" ’(牛肉を置き去りにした)という方針を心から支持したい。

 

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