2023年3月29日

「姫路の県立高校」の報道にみる学校の馬鹿馬鹿しさ

Jizi_t さんが、姫路の県立高校の問題について tweet しておられる(参照)。髪型がどうのこうのということで、卒業式で別室に隔離されてしまったという件の話だ。下の画像では「1件のいいね」がついているが、その 1件は私が付けたもの(返信も付けてる)なのでよろしく。

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この問題、詳しく知らなかったのでググって調べたところ、父親がアフリカ系米国人の卒業生が、高校で髪型についてどうのこうのとくだらないことを言われたので、コーンロウ(下の記事の右側写真)にして卒業式に出席しようとしたところ、卒業生の席に着けなかったというものだった(参照)。

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このニュース、当初メジャーなところでは毎日新聞しか報じていなかったようだが、炎上を受けてのことなのかどうか、NHK などの他のメディアも続々と取り上げ始めている(参照)。

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NHK のニュースでの注目すべき要点は、次の通り。

  • 兵庫県教育委員会は「教育的配慮が欠けており、適切な対応ではなかった」としている。
  • 県教委は「学校側は、生徒になぜこの髪型にしたのかを聞いていなかった。ルーツがあるからこの髪型にしたという話があれば、違った対応になったと考えている」としている。

ここでは「話があれば、違った対応になったと考えている」なんてきれい事を言っているが、そもそも学校側は生徒の話をまともに聞こうとしていなかったではないか。もし聞いていたとしても、それを理解する気がなかっただろうことぐらい、容易に想像できる。

ちょっと似たような話で、私は今年 2月 16日に「学校というところの、特殊なまでの馬鹿馬鹿しさ」という記事を書いている。元ネタは YMCAT さんという方の tweet で、こんなものだ。

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本当に、本当に、さらにもう一度繰り返すが、つくづく本当に、学校って馬鹿馬鹿しいところだと思ってしまうのだよね。そんなわけで私はこの記事に、"まったくもって学校というのは、「誰もが一時的に体験する理不尽な懲役刑」だ" と書いている。

ところで今回の件がニュースで注目されたことは、日本中の多くの学校で自らの馬鹿馬鹿しさを反省するきっかけになったんじゃあるまいか。当事者にはとても気の毒なことだったが、そう考えると少しは救いになるかもしれない。

と言っても、学校に真摯な反省を期待するなんて到底無理だから、「校則を笠に着てあまり杓子定規なやり方をすると、後でニュースで叩かれる可能性があるから気を付けなければ・・・」と知らしめただけでも、ちょとした収穫ということだ。シニカルな見方だが、こと学校の問題となるとそう考えざるを得ない。

 

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2023年3月28日

「ラップ」と「トーキング・ブルース」

そのうち書こうと思いながらつい書きそびれているテーマというのがあって、今日はそんな中の一つを書こうと思う。「ラップ」と「トーキングブルース」についてだ。

というのは、昨日 YouTube でおもしろい動画を見つけたからである。トム・パクストン(Tom Paxton)がまさに「ラップ」と「トーキングブルース」について語っているのだ。彼について若い世代は知らないと思うが、1960〜70年代からアメリカン・フォークソングを聞いている人なら知っているはずだ。

この動画の中で彼は、「ラップというのは、我々がかつて『トーキング・ブルース』と呼んでいたもの」と語り、その後に「ラップはアーバン(都会的)だ」としている。ふむふむ、確かにこの 2つは根っこの部分に共通したものを感じてしまうよね。

彼の曲の一つに ”What Did You Learn in School Today?" (1964年)というのがある。こんな歌だ。いやぁ、ジャケットの写真が若いなあ!

ちなみにこの曲、高石友也が「学校で何を習ったの」(1967年)と訳して歌っている。内容はほぼそのままのチョー名訳で、途中で何を習ったのか並べ立てる部分が、ちょっとだけトーキング・ブルース調である。吉幾三の『俺ら東京さ行くだ』(1984年)の登場するずっと前の話だ。

そしてこのトーキング・ブルースの元祖的存在が、あの Woody Guthrie (ウッディ・ガスリー)で、数々の録音を残しているが、下に紹介するのは "Washington Talkin' Blues" という曲。「1929年に砂嵐に追われてワシントンに移住したものの・・・」という内容の歌だ。

Woody Guthrie が出たら、次は当然、Bob Dylan である。代表的なトーキング・ブルースは、デビューアルバムに収められた "Takin' New York" だ。

冒頭の「ワイルドな西部の最愛の街からニューヨークに来るまで、いろいろなアップダウンを見てきたけれど、ここでは人々は地下に潜り、建物は空に昇る」というフレーズが、後にノーベル文学賞を受賞することになる才能を感じさせるよね。音だけでなく、意味的にも韻を踏んでいる。

そして現代の「ラップ」(rap)となるわけだが、個人的にはギター 1本の弾き語りでやるのがトーキング・ブルースで、ヒップホップのリズムに乗ってやるのがラップだと思っている。

【3月 29日 追記】

ちなみに日本人が「ラップ」って言うと、平板アクセントで "luppoo" みたいな感じになっちゃう(「ラ」がほぼ確実に "L" の発音になる)から、英語ではまず通じないよね。これ、"rap" の「ラップ」に限らず、「包み」(wrap)でも「膝」(lap)でもそうだから、おもしろい。

 

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2023年3月27日

マスクは「顔パンツ」化しているのだそうだが

6日前の 3月 21日に「マスクを外さない人が多いことに驚いている」という記事を書いたが、この件に関して NHK は「マスク着用状況調査 去年からおおむね横ばいの状態」と報じている。

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我が家の裏手の川土手に沿った散歩道は常に閑散としているのだが、それでも散歩する人のほとんどがマスクを付けたままだ。この道で時々会う近所の奥さんなんて、いつも帽子を目深にかぶり、大きめのマスクで顔の半分以上を覆って、辛うじて目だけが露出しているという異様さである。

フツーの世の中なら、こんな出で立ちで外を歩いたら「アヤシ過ぎ」ということになると思うのだが、3月 16日以後もこうした「異様な光景」がずっと続いている。多くの人たちは、マスクを外すことによほど抵抗があるみたいなのである。

とくに女性にこの傾向が強いようで、robamimi というサイトでは「【顔パンツ】女性の2人にひとりは、マスクをしなくなることで隠れていた顔を見られることに抵抗があることが判明」という記事を報じている。マスクを外すって、どうやらパンツを脱ぐほどの抵抗があるらしいのである。

私はここしばらくマスクを外せないことについて「自分で判断できない人が多い」と思っていたのだが、ここまで来ると少し違うように思えてきた。それほど単純なメンタリティの産物ではないような気がする。

敢えて言うならば、マスクを付けるか外すかは「周囲の人たちに合わせる」というのが多くの人たちの考え方のようなのだ。ただ、それにしても「私は周囲の人たちに合わせます!」と明確に表明できるほどの、しっかりした判断とも思われない。

要するに、これまでフツーに身に付けてきたものを外すと「落ち着かない」という程度の、ちょっとした、それでいてかなり根強い抵抗感のようなのだ。これから先、マスクを付けない人が徐々に増えていくだろうが、「むしろ付けている方が落ち着かなくなった」に変化するには、結構な時間がかかるだろう。

慶應義塾大学特任准教授の若新雄純さんは、マスクを外すことに抵抗を感じる若い世代に「外さなくてもいいよ」と呼びかけるのは「優しさじゃない」と指摘している(参照)。もう一歩踏み込んで「外す勇気をもとう」と呼びかけてこそ、本当の意味での多様性を学べるというのだ。

この国でマスクを外すには、何と「勇気」というものが必要らしく、とすると、全然平気でマスクを外している私は結構勇気があるということになる。当人としてはそんな自覚はまったくなくて、単にマスクが鬱陶しくてしょうがないだけなんだけどね。

というわけで、「顔パンツ」という言い方は、このあたりの複雑な心理をも含めた絶妙な表現でもあるようなのだ。本当に曰く言いがたい、ビミョーすぎる話で、これをとことん追求したら手応えたっぷりの「日本文化論」になってしまいそうである。

 

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2023年3月26日

「そそる」か「グロ」か、それが問題だ

"離れていても「キスできる」デバイス、中国で開発 本物の体温と圧力を再現" というロイターの記事に「はぁ ⁉」となってしまった。中国の学生グループが開発したシリコン製のロボット唇で、商品名を "Long Lost Touch"(ずっと忘れていた感触)というらしい。

見た途端に、「そそる」か「グロ」か、それが問題だと、ハムレットみたいな気持ちになってしまったよ。

ただ、見た目が「はぁ ⁉」の割には技術的にはかなり手が込んでいて、「モーションセンサーを使って、本物のキスの動きや熱、圧力を再現できる」という。何となく中国の学生が考えそうなことだと思ってしまったのは、私だけじゃないだろう。

使用するにはアプリをダウンロードし、2台のロボ唇をペアリングした上で、スマホの充電ポートにロボ唇を差し込んで使うのだそうだ。こんなもん誰が使うのかと思ったが、メーカーは既に 3,000台を販売済みで、さらに約 2万件の受注があったというから、ちょっと驚いてしまった。

ちなみに終盤の街頭インタビューに答えた女性が、「何の役にも立たないし、こんなものを買うなんて変態だよ」と言っているのも、それはそれでまた中国らしいと思った。単刀直入な代物に同じ単刀直入さで反応しているところが、いかにもである。

単刀直入といえば、なによりもデザインにそれが現れている。唇以外の要素をバッサリと切り落としているところがすごい。

ちなみに動画の冒頭で紹介されているグリーンのバージョンは、日本人にはどうしても「アマガエル」っぽく見えて、顔を近づけることさえ憚られそうなのだが、彼らはそんな横道にそれた見方はしないようなのだね。目の前の唇にキスする以外のことはすべて「余計な話」と言わんばかりだ。

いずれにしても、日本の情緒性、欧米の論理性とは別の文化が、中国にはあるみたいなのである。

最後に一つ予言しておこう。これを使って「バーチャル・キス」を売り物にするビジネスが必ず出現する。繁盛するかどうかは別として。

 

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2023年3月25日

日本人が英語を使う目的は「伝達」より「自己満足」

下の写真は、Takashi Ohara さんという方が Quora の「英語で Ha Ha Ha!」というコーナーに投稿されたもの。「出張先のとあるホテル、Canteen の表示です。まあ、日本人の英語力なんてこんなものなのかなあ、、、」とある(参照)。

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画像の文字が小さくて読みづらいが、分別ゴミ箱のフタにはこんな風な表示がある。

(左側)ビン・缶・ペットボトル Bin・Can・Pet Bottle

(中央、右側)燃えるゴミ  Barnable garbage

この投稿には下のような秀逸コメントが付いている。なるほど、"bin" というのは米語で大きなゴミ箱のことだから。

左端のラベル、冠詞を全部省略したと考えると、キチンとした英文になる点が面白いです♪

Bin can pet bottle.
ゴミ箱は瓶をナデナデすることができる

ちなみにペットボトルは、フツーの英語では "plastic bottle" と言うように思うので検索してみたところ、やっぱり和製英語とわかった(参照)。"PET Bottle" がアウトなら、”Pet bottle" となると、変わり者がボトルをペットにしてるみたいな感じかな。

それから「燃えるゴミ」が "Barnable garbage" となっちゃってるのは、大方は既にお気づきと思うが、”Burnable" のミススペル。そして "garbage" というのは、同じゴミでも生ゴミというイメージが強いと思う。

ということは、スペルを修正して "Burnable gabege" としたところで、燃えやすい乾燥した生ゴミ(一体どんなんだ?)専用という奇異なイメージだ。実際問題としては、見ればいやでもゴミ箱とわかるのだから ”Burnables” (可燃)で十分と思うがなあ。

とにもかくにも、日本のビジネスホテルで見かける英語表示(下手すると日本語表示でも)というのは、ファンタジックなものがやたら多い。当ブログの 2014年 4月 26日付「ホテルの意味不明の貼り紙」という記事に添えた写真はこんなようなものだ。

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”Eco to a visitor of the use" というのは、相当な想像力を働かせても意味が理解できないだろう。そもそもの話として「エコをご利用のお客様へ」という元の日本語自体が「雰囲気だけ」の産物で意味不明だし、その下の方の英語もツッコミどころ満載だ(詳しくは画像からリンク先の当該記事へ)。

それから、17年 11月 6日付では、こんな写真も紹介してある。「朝の北欧海賊」とは、すごいよね。

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まあ、日本のビジネスホテルに泊まるような外国人の多くは、この国ではビュッフェ・スタイルのことを「バイキング」と言うと知ってるだろうから、笑って済ませられるけど。(ちなみに "Buffet" の英語発音は「バフェイ」に近く、「フェ」にアクセントを置くことが大切)

さらにこれはホテルではなく、駅ビルのトイレの表示なのだが、2012年 4月 24日付に添えた画像である。日本ではありがちな間違いと理解していても、"Men Toilet" (人間便器)という表示には、見る度に「朝の北欧海賊」以上の凄味を感じる。

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この記事には、米国かどこかのホテルのフロントで ”Call me taxi." を連発したという日本人の話も紹介している。おそらく「間違い英語 + ものすごいカタカナ発音」等々の合わせ技で、少なくとも初めのうちは「俺をタクシーと呼んでくれ」という風にも聞こえず、ただ面倒なオッサンと思われただけなのだろう。

まあ、「下手な英語でも、物怖じせず使え!」というのが、英語上達の筋道ではあるので、"Call me taxi." 程度は可愛いもので、実際に通じなくもないと思うのだが、せめて固定された案内表示ぐらいはちゃんとしてもらいたいよね。

まあ、日本人の英語を使う目的は、多くの場合「伝達」よりも単なる「自己満足」だからしょうがないけど。

 

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2023年3月24日

女子大閉学と、Google というシステムの優秀さ

今朝の NHK ラジオで、「恵泉女学園大学が学生募集を停止し、閉学する」とのニュースが流れていた。この「恵泉女学園大学」(「恵泉」は「けいせん」と読むのだね)についてはニュースを聞いた時点では初耳で、正確な名称は後でインターネットで調べて知った。

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今朝の時点ではラジオ・ニュースで聞いただけなので情報は音声だけであり、しかも朝の慌ただしい時間だったため、私は申し訳ないことに「恵泉」の部分を「平成」と聞き違えてしまった。それで妻に「平成女学園なんて、まるでアニメに出てくるみたいな名前だね」なんて軽口を叩いたのだった。

すると妻は「うぅん、『平成女学園』なんて言ってないわよ。『へいせん女学園』じゃないの?」と言うのである。以後、こんな会話が続いた。

「へえ、『へいせん』って、どんな字を書くの?」
「知らないわよ。私だって初めて聞く名前だもの」
「いずれにしても『平成』じゃないってのは、確かなの?」
「昭和六十何年だかにできた大学って言ってたから、『平成』ってことはないでしょ」
「へえ、その部分は聞き逃してた」

こんなわけで、やっぱり気になってしまったので、後になってから「へいせんじょがくえん」でググってみた。すると Google というプログラムはなかなかよくできたもので、トップにきちんと「恵泉女学園大学」というのが表示されたのである。多摩市にある女子大なのだね。

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これで、めでたく「平成女学園大学」でも「へいせん女学園大学」でもなく、「恵泉女学園大学」であると判明したわけである。ただ、私としては「平成女学園大学」というのもあってもよさそうな気がしたもので、ついでにググってみた。すると、上位に表示されたのは、次の 3件だった。

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なんと、上の 2つは「風俗店」だった。私が当初言っていた「アニメに出てくるみたいな名前」どころじゃなかったのである。ちなみに、ここで風俗店の宣伝みたいなことになるのは不本意なので、住所や電話番号にはボカシを入れさせていただいた。

3番目にまともな大学の名前が表示されたが、それは「平成女学園大学」ではなく、京都市にある「平安女学院大学」だった。Google って、この程度の誤差は親切に拾ってくれる優秀なシステムなのだね。

というわけで、本日は女子大閉学のニュースをきっかけに、Google というのがかなり気の利いた「使える」システムであると再認識した次第である。まあ、実際に私はよく使ってるし。

今回の事態でショックを感じておられるであろう恵泉女学園大学関係者の方々にはちょっと申し訳ないトーンの記事になったが、揶揄するつもりは毛頭ないので、よろしくお願いしたい。

最後に蛇足だが、「れいわ女学院」という風俗店もあるようなので(これも Google で知った)、世の中つくづく油断がならない。漢字では硬すぎるとみたのか、平仮名使いというのもなかなかのものである。

 

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2023年3月23日

「宮型霊柩車」を巡る冒険

町田忍さんという方の 「使用しない宮型豪華な霊柩車八台あります、欲しい方差し上げます。九州まで取りに来ていただけるかたご連絡ください」という tweet が注目を集め、翌日には問い合わせ殺到で対処に困るほどになっているらしい(参照)。この世には物好きが多いということだ。

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私としては、この「宮型霊柩車」を譲ってもらうよりも、所有者がどうして手放すことになったのかということの方に俄然興味が湧いたため、ちょっとググってみたところ、"宮型が消滅の危機? 知られざる現代「霊柩車の世界」" というページが見つかった。かなりおもしろい記事なので、一読をお勧めする。

記事によれば最近は「宮型霊柩車」というのは需要が非常に少なく、「洋型」(下の写真みたいな、よく見かけるやつ)とか「普通車」というのがほとんどになっているという。「普通車」というのは、エスティマなどの内装を変えているだけで、外目には霊柩車とはわからないらしい。

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「宮型」が減っている主な要因は経費がかかるということのようだが、個人的によくわからないのは 2番目に挙げられた「(火葬場のある)地域の住民が嫌がるため」という理由である。そのため「宮型霊柩車の使用・乗り入れの自粛」を要請するケースが多くなっているというのだ。

私なんか自分が火葬場の近くに住んでいたとしても、他人の使う霊柩車に口出ししようなんて決して思わないがなあ。どんなタイプの霊柩車を使おうがそれは施主の自由で、最期に乗せるクルマぐらいは思い通りにさせてあげたいものじゃないか。それによって実害があるわけじゃあるまいし。

そして 3つめの理由が、「目立ちたくない」「隣近所に知られたくない」という人が増えていることだという。なるほど、これならわかる。下手に隣近所に知られると、別に親しくしていたわけじゃないのに香典なんか持ってこられ、予定外の香典返しの必要が出てきたりして、鬱陶しいからね。

「宮型霊柩車」の発祥は、年代は不明だがとにかく大阪だったのは確からしい。そして昭和 20年代までは、国産車種では重量に耐えきれず、すべて外国車だったという。下の写真は 1933年のもので、ベースはフォード車。ふぅむ、雰囲気だなあ。

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ちなみに日本の「宮型霊柩車」というのは、米国辺りで結構な人気をもつらしく、手に入れてフツーに乗り回している人もいるらしい(参照:記事に登場するのは、今回のネタ元を tweet された町田忍さん)。

あんなデカいの、日本の道路で日常的に使うには持て余すだろうが、米国ならイケるだろう。元々ベースはアメ車で左ハンドルだし。

 

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2023年3月22日

トランプ、今のところ逮捕も訴追もされてないんだが

トランプ前大統領が SNS に「21日の火曜日に逮捕される」と書き込んでいたというのが話題だったが、米国時間の 21日を過ぎても「トランプ逮捕」というニュースは入ってきていない。朝日新聞デジタルも ”トランプ氏が「逮捕」予告の火曜日、大きな動きなし NYは厳戒態勢” とだけ伝えている。

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トランプが「逮捕予告」を書き込んだ SNS というのは、その名も "Truth Social" (「真実の懇談会」とでも訳したらいいのかな?)という自前のメディアで、試しに行ってみたところ、日本語で「登録閉鎖 Truth Social は新しい人を受け入れていません」と表示された(参照)。おお、上等じゃないか。

自身の書き込みでは逮捕理由などは詳しく書かれていないというのだが、多くのニュース・サイトでは、ポルノ女優との不倫問題で、2016年の大統領選挙期間中に口止め料 13万ドルを支払ったことによる訴追が確実と言われている(参照)。いかにもトランプらしい疑惑だ。

というわけで、トランプ自身も逮捕あるいは訴追の理由というのはつまびらかに書きにくかったんだろうが、既に大っぴらに語られているだけに、いくらトランプ支持者といえども、表立った抗議活動なんてしにくいんだろう。

トランプの書き込みには "PROTEST, TAKE OUR NATION BACK!" (抗議しろ 私たちの国を取り戻せ)とあるというのだが、前大統領のポルノ女優との不倫問題を蒸し返して抗議することが、どうして国を取り戻すことになるというのか。あまりにも馬鹿馬鹿しすぎだ。

とりあえず現在のところ、この問題で起訴されたというニュースも入ってきていない。トランプは自ら騒ぎ過ぎて、結果的に恥をさらしただけという状況になっているようなのだ。

 

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2023年3月21日

マスクを外さない人が多いことに驚いている

今月 13日から 1週間、大阪に滞在していたが、滞在初日の 13日からマスクの着用が個人の判断に任されることになった。しかし初日の東京駅新幹線ホームではほとんどの人がマスク着用のままだったし、大阪滞在中もマスクを外している人は滅多に見ることなく、それは地元に帰ってもからも同様だ。

上の動画はテレ東 Biz の 13日付配信のもの。東京駅新幹線ホームでもマスク着用者が圧倒的だ。そういえばこの日、NHK のクルーも新幹線ホームで盛んに撮影していたが、あれも「東京駅ではほとんどの人がマスクを外していない」というニュースになったんだろう。

翌日になっても、大阪の街では誰もマスクを外していなかったし、奈良公園を訪れた時も、マスクをしていないのは外国人観光客ばかりだった。マスク嫌いの私は花粉症にも関わらず外して歩いていたので、もしかしたら外国人と思われていたかもしれない。

ネットを検索してみると、「結局マスクは外す/外さない? ITmedia NEWSアカで聞いてみた それぞれの理由は」という 3月 16日付の記事が見つかった。

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調査結果は、「どちらかといえば外す」が 64% で、「どちらでもない(状況による)」を合わせると 82.3%。「どちらでもない」と回答した人も実際には周囲に合わせて外さないでいるのだろうから、圧倒的多数がマスクを着用したままということになる。

13日を境にマスクを外す人が多くなると思っていた私としては、この状況には驚くばかりである。ことに理解に苦しむのは、空いた道を歩く時でさえほとんどの人がマスクをしたままということで、「日本人って、本当に自分で判断しないんだなあ」と思ってしまう。

そのうちにだんだんとマスクをしない人が増えてくるだろうから、それに合わせて「自分も外す」という人も出てくるのだろう。ただ、そうなるまでには時間がかかるのだろうね。

 

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2023年3月20日

高市答弁以上に不愉快な、自民党的「見放し方」

1週間にわたる大阪滞在を終えて昨夜遅く帰宅し、今朝はちょっと寝坊して起き出した。そして NHK のサイトにある"高市大臣「質問しないでほしい」答弁 参院予算委員長が注意" というニュースのタイトルを見て、さすがに「はぁ?」と呆れてしまった。

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放送法の解釈をめぐる総務省の内部文書の問題に関しては、高市議員があの通りの態度なのだから、もうこれ以上先に進みようがないし、多少進んだところで大きな意味があるわけでもない。個人的には「その話はもううんざりだよ」と言いたくなってしまっている。

ところが、ただでは終わらせたくない勢力が 2つある。1つはこの話を持ち出した立憲民主党だが、それ以上にこの問題への注目を喜んでいるのは、当の自民党みたいな様相なのである。彼らは高市氏に「これを機に大人しくしてろ」と言いたいとしか思えないのだ。

そもそもの話として、高市議員、このところ必要以上に目立ち過ぎていた。一昨年の自民党総裁選挙に立候補して、岸田現総裁に次ぐ票数を獲得して河野太郎を上回ったりしたものだから、ある意味「うざい存在」と思われてしまったようなフシもある。

そんなこんなで、3月 7日の記事で書いたように「高市早苗をかばってくれる存在は、もはやいなくなった」(参照)というわけなのだ。気の毒ではあるが、「調子に乗りすぎ」から来てるという面があるから、仕方がないとも言える。

今回の「質問しないでほしい答弁」について、参議院予算委員会で身内であるはずの末松委員長が「誠に遺憾だ」と述べたのもちょっと異例である。それを受け、彼女は「信用してもらえないのであれば質問されても納得される答弁をすることは難しいという思いで申し上げた」と、下手な釈明をしている。

これはかなり無茶苦茶な屁理屈で、「信用できないなら質問しないでほしい」という元の答弁の別の言い方に過ぎない。 実際のところは、「納得される答弁がなされないから信用もされない」のであり、要するにこの人、もうすっかり「終わり」なのだね。

私は元々彼女の政治姿勢には真正面から反対なので、それはある意味では歓迎でもある。とはいえ、自民党内での「彼女を終わらせるための見放し方」というのも、かなりちゃっちい猿芝居で、むしろ不愉快でさえあると一応言っておく。オッサンたちのやり方って、情けないほど姑息なんだよね。

これ、決して高市早苗の弁護ではないので、そのあたり

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«将来 AI に取って代わられるであろう仕事