「姫路の県立高校」の報道にみる学校の馬鹿馬鹿しさ
Jizi_t さんが、姫路の県立高校の問題について tweet しておられる(参照)。髪型がどうのこうのということで、卒業式で別室に隔離されてしまったという件の話だ。下の画像では「1件のいいね」がついているが、その 1件は私が付けたもの(返信も付けてる)なのでよろしく。
この問題、詳しく知らなかったのでググって調べたところ、父親がアフリカ系米国人の卒業生が、高校で髪型についてどうのこうのとくだらないことを言われたので、コーンロウ(下の記事の右側写真)にして卒業式に出席しようとしたところ、卒業生の席に着けなかったというものだった(参照)。
このニュース、当初メジャーなところでは毎日新聞しか報じていなかったようだが、炎上を受けてのことなのかどうか、NHK などの他のメディアも続々と取り上げ始めている(参照)。
NHK のニュースでの注目すべき要点は、次の通り。
- 兵庫県教育委員会は「教育的配慮が欠けており、適切な対応ではなかった」としている。
- 県教委は「学校側は、生徒になぜこの髪型にしたのかを聞いていなかった。ルーツがあるからこの髪型にしたという話があれば、違った対応になったと考えている」としている。
ここでは「話があれば、違った対応になったと考えている」なんてきれい事を言っているが、そもそも学校側は生徒の話をまともに聞こうとしていなかったではないか。もし聞いていたとしても、それを理解する気がなかっただろうことぐらい、容易に想像できる。
ちょっと似たような話で、私は今年 2月 16日に「学校というところの、特殊なまでの馬鹿馬鹿しさ」という記事を書いている。元ネタは YMCAT さんという方の tweet で、こんなものだ。
本当に、本当に、さらにもう一度繰り返すが、つくづく本当に、学校って馬鹿馬鹿しいところだと思ってしまうのだよね。そんなわけで私はこの記事に、"まったくもって学校というのは、「誰もが一時的に体験する理不尽な懲役刑」だ" と書いている。
ところで今回の件がニュースで注目されたことは、日本中の多くの学校で自らの馬鹿馬鹿しさを反省するきっかけになったんじゃあるまいか。当事者にはとても気の毒なことだったが、そう考えると少しは救いになるかもしれない。
と言っても、学校に真摯な反省を期待するなんて到底無理だから、「校則を笠に着てあまり杓子定規なやり方をすると、後でニュースで叩かれる可能性があるから気を付けなければ・・・」と知らしめただけでも、ちょとした収穫ということだ。シニカルな見方だが、こと学校の問題となるとそう考えざるを得ない。
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