子どもがインターネットにハマり過ぎることが問題となる一方で、Asagei plus は "高齢者がどっぷり洗脳される「YouTube 自動再生」で次から次と「怪奇陰謀論」動画!「エコーチェンバー現象」の底なし沼" と警鐘を発している。実際に、高齢者が YouTube にハマるのは危険だと思う。

余計な話だが、この記事に登場しているジイさんは、私が 2年近く前に書いた「ジイさんはガラケーだが、バアさんは LINE ユーザー」という記事に使った写真のジイさんではないか。

2年経ってやっとガラケーを卒業し、MacBook で YouTube にハマってしまったようなのだね。同じボタンダウン・シャツを着たままというのが少々気にかかるが。
これは冗談としても、ジイさんって下手にスマホや PC を始めてしまうと、本当にちょっとアブナいみたいなのだ。今回の写真で象徴されているように、ついこないだまでガラケー・ユーザーだったので、インターネットの大海を浮遊しまくるフェイク情報への耐性ができていないのだろう。
これがバアさんなら、LINE で孫とチャットしたりお茶やお花の仲間と情報交換したりといった使い方で楽しんでいるので、あまり害のことが多い。しかし少なからぬジイさん連中は、それだけでは収まらないのだ。
ついこないだまで(と言っても 20年以上前だが)会社で管理職だったりしたせいか、やたら「天下国家」を論じたがる。そして YouTube のアヤシい動画で知った「世界の真実」とやらを、あちこちで吹聴して煙たがられる。実は私の知人にも、こんなような困ったジイさんが一人いるのだよ。
このジイさんのご贔屓動画では、「日本は 3,000年もの歴史をもつ世界最古の文明国家」とか「正倉院にある古文書の古代文字を読み解くと、日本の皇室がメソポタミア文明から発しているとわかる」とか、いろいろな「トンデモ」が語られているらしい。ジイさん、それをすっかり真に受けてしまってるのだ。
そして「日本の学校教育でこうした大切なことを教えないのは、国際ユダヤ資本の陰謀だ」なんて言い出す。結局「陰謀論」に辿り着くのは、こうしたアヤシいサイトの「お約束」みたいなのだね。
さらに「日本円はユーロなんかと違って一国の独自通貨なんだから、自由に紙幣を印刷できる。円をどんどん印刷して国民に配れば、日本は世界で最も豊かな国になる」なんて言い出す。これもまた YouTube で仕入れたネタらしく、「日本政府は、こんな簡単なことをどうしてやらないんだ?」と憤る。
「そんなことをしたら、ハイパーインフレになっちゃうでしょ」と言うと、「そうなる一歩手前で、印刷を止めるから大丈夫」なんて平然とのたまう。ハイパーノー天気である。
上で紹介した Asagei plus のサイトでは、もし自分のジイさんがこうした面倒なことになった時の対策として、家のテレビを HDMI ストリーミングなどでネット接続し、Netflix や Amazon プライムビデオが大画面で見られるようにすることを勧めて、次のように言う。
夢中になれるドラマや映画はいくらでもある。「これで映画見な、返却しなくていいから楽だよ」のひと言で、毎晩 YouTube ではなくドラマを楽しむようになった… そんな声は実際に多い。月数千円のサブスク代は、家族の平和を守る保険料と思えば安いものだ。
しかしその大画面でアヤシい YouTube を見始めたりしたら、ますます鬱陶しいだろうなあ。いや、ガラケーから卒業したばかりのジイさんは、自力でそこまでできないか。
【3月 12日 追記】
そういえば、4年前の 1月 16日にも「老人がテレビと同じ感覚でインターネットすると」という記事を書いていたんだった。「年寄りを放っておくと無料の Youtube を見続け、半年もすると見事な陰謀論ジジイが完成する」というのである。
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