サントリーのお茶、「伊右衛門」というネーミング
今日は新幹線で熊本に向かっている。朝の 8時半に家を出て、東京駅 10時 30分発の「のぞみ」に乗り、熊本駅に着くのが 16時14分。そこからバスに乗り換えて、今日の目的地、山鹿に着くのが 18時過ぎだ。ちょっとした長旅である。
昼飯は東京駅でいつもの駅弁「深川めし」(参照 1、参照 2:昨年のこの時もたまたま熊本行きだった)を買い、名古屋付近でちょうど昼時になったので食ったのだった。そしてこの「深川めし」と一緒にお茶を買った時、売店のオバチャンが袋に入れてくれたのがサントリーのお茶「伊右衛門」だったのである。
私は特段深い意味はないが、こうしたお茶を買うときはいつも伊藤園の「お〜いお茶」を選ぶ。飲んでしまえばどれも同じようなものだから、「お〜いお茶」でなければならないというわけでもないのだが、「伊右衛門」を自分で選ぶことはまずない。
というのは、「伊右衛門」って、『四谷怪談』に出てくる悪役の名前なのだよね。ほかの女に取り入るために妻のお岩さんに毒薬を盛り、顔面をグチャグチャにしてしまうのが「民谷伊右衛門」の役どころなのだ。それでお岩さんが幽霊になって出てくる時は「恨めしや〜、伊右衛門殿〜」となるわけだ。
そんなわけで、私としては「お茶を飲むのにお岩さんを思い出したくはないわなぁ」ってなことで自然に避けているのだが、今日はたまたまそれを飲んでいる。そこでせっかくだからと、お茶の「伊右衛門」のネーミングの由来を調べてみたのである。
すると意外なことがわかった。サントリーのお客様ページに "『伊右衛門』のネーミングの由来は、「福寿園」の創始者である「福井伊右衛門」の名前から名付けられました" とあるじゃないか(参照)。へぇ! そんなこととはちっとも知らなかったよ。お岩さんとはまったく無関係だったんだ。
ただ、"「伊右衛門」の名は猛反対されていた。1兆円ヒットの意外な真実" というページも検索されたので、「やっぱり『四谷怪談』を思い出させるってことで反対する向きもあったんだな」と思いながらこの記事も読んでみた。ところが、記事には「お岩さん」なんて一言も出てこない。
この時の反対論のトーンは、ただひたすら「創業者の名を汚すようなものにはできないから、大変だ」ってなことだったらしい。へぇ、何やら面倒な話だったのだね。要するにお茶の名前から『四谷怪談』を思い出す人なんて、今どきはほとんどいないってことのようなのだ。
というわけなのだが、私としてはこれからも「お〜いお茶」でいこうと思っている次第である。

























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