会議中の居眠りって、極楽みたいなもの
Bluesky で SAWASAKI Fuyuhi さんが、伊藤ケンジさんの国会議員の居眠りが「気持ちよさそうだな」という記事に「国会議事堂居眠りツアーとか企画したらけっこう応募者集まりそう」とコメントしておいでだ(参照)。なるほど、そんな企画が本当にあったら私も参加してみたい。
とにかく会議中の居眠りって、その心地よさと言ったら極楽みたいなものだ。これは一度でも体験してみればよくわかる。
実を言うと私は若い頃に団体事務局勤務が結構長かったので、いつも会議を主催する側にいた。会議当日、過不足ない資料を揃え、パワーポイントなどをきちんとセットして準備しておくのに、いざ蓋を開ければいつも出席者の 1割近くは居眠りするのである。
若かりし頃のこととて、これにはちょっと腹が立った。口には出さないが、腹の底では「会議出席手当と交通費を支給してやってるんだから、そんなに堂々と寝るんじゃねぇよ!」と思っていたのである。
ところが長ずるに及んで、自分がいろいろな団体でプロジェクト責任者とか役員みたいな立場となり、会議の「出席者」として参加するようになる。すると申し訳ないことに、今度は自分が睡魔に勝てなくなってしまうことが度々あるのだ。
エアコンのよく効いた会議室で配布された資料を眺めているうちに、いつの間にか目がうつろになり、「意味のある文字」として認識できなくなる。そして、会議のやり取りの声もどんどん遠のく。
初めの 5〜6分ほどは「ヤバい!」と気付き、気を取り直す。しかしそのうちに何の抵抗もできなくなって、意識が一瞬の間にすぅーっと異次元にまで遠のく。
そして実に立派に居眠りしてしまうのだ。これ、本当に気持ちがいいものなのである。
それは単に「陶酔」の世界に入るからというだけではない。身に課せられた「責任」みたいなものを何のてらいもなく意識の外に放り出してしまうのだから、その開放感も半端じゃない。
これが国会内のことで、しかもテレビで全国に流れるとなったら、その極楽気分はある程度のリスクを超越することとも相まって、一般人の想像を遙かに超えるまでに高まるんじゃあるまいか。
これだからこそ、国会議員っていくら年取っても引退したがらないのだろうね。
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