2024年4月14日

人口減少の日本、もう「消滅した星」だそうな

総務省が、「昨年 10月 1日現在の総人口は 13年連続減の 1億 2435万 2000人だった」と伝えた(参照)ことを受け、多くのメディアが人口減少による危機を報じている。とりあえず FNN のニュースはこんな具合。

重要なポイントは、高齢層が増えて若年層が減っているということだろう。15歳未満の人口比率が 11.4% なのに対して 75歳以上は 15.1% と、完全に「年寄り国家」と化している。私が子どもの頃なんて、75歳過ぎたら「長生きの象徴」みたいにありがたがられていたものだが、今やそこら中にいるからね。

もう一つのポイントは、「13年連続の人口減」ということだ。いくら長生きとはいえ年寄りは順番に死んでいくが、生まれてくる子どもが死ぬ数より少ない。ここまでくると「日本消滅」の危機との言い方まで出ている。実際に「人口減少 日本消滅」でググると、200万件以上のヒットがある(参照)。

中でも「言ってくれてるなぁ!」的なのが、COURRIER JAPON の ”日本はもう「消滅した星」なのだろうか" という記事だ。ショッキングな見出しに加え、冒頭の写真がさらに暗示的である。処分された墓石がびっしり並んでいる写真だから、「単なる人の死以上の死」を象徴している。

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この記事は有料記事で無料で読めるのは前半部分だけなのだが、”頑なに移民の受け入れを拒否し続けた結果、この国はいま、世界にとって「混じりけがない人口減少」のサンプルになっている” という書き出しからもわかるように、「純血主義」を押し通せば本当に「消滅した星」になるという警鐘である。

このブログの 4月 2日付で「500年後には「佐藤さん」ばっかりになるという問題」を報じたが、実際には 500年経つ前に「漢字一文字の名字」や「カタカナ名字」を増やさなければ、国としての機能がもたないかもしれないね。

「純血の日本」で行きたいという人たちは、「別の血が混じるぐらいなら滅亡する方がマシ」ぐらいに思っているのだろうか。あるいは「自分はその頃まで生きていないから、せめて生きてる間は純血で」ということなのだろうか。

彼らは「ちゃんと結婚して 2〜3人子どもを産む世の中にすればいいんだ」と言うのだろうが、現実にそうならないから問題なのだよね。こればかりは強制するわけにもいかないし。

ちなみに我々夫婦は 3人の娘を育てたが、その 3人は揃って子どもを産む気がない。従って孫は 1人もおらず、日本の将来を先取りした「先進的」ファミリーとなっている。

 

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2024年4月13日

シルヴィ・ヴァルタンは、ラクダに食われていたのだ

昨日の昼頃、妻とラジオを聞きながら昼食を摂っていたら、シルヴィ・ヴァルタンの『アイドルを探せ』が流れた。懐メロも懐メロ、1963年のフランス映画の主題歌としてシルヴィ・ヴァルタンが歌い、世界的に大ヒットした曲である。

曲が始まったところで私が「ラクダに食われる歌、久し振りに聞くね」と言うと、妻は「何それ?」と言う。「あれ、知らないの? じゃあ、とにかく 1番の最後まで聞けばわかるよ」と私は応えた。上の動画をクリックすれば、まさにその辺りから聞くことができる。

これ、私の周辺ではリアルタイムの 中学 1年生だった頃、誰が言い出したともなく「"ラクダに食われどせ" って聞こえるよね」と話題になり、『アイドルを探せ』といえば「ラクダに食われる歌」ということで定着してしまっていたのである。

実際の歌詞はフランス語の原題 ”La plus belle pour aller danser(ダンスに行くのに一番きれいに)だから、カタカナでは「ラプベルプアレドンセ」ぐらいはずなのだが、当時の雑音の多いラジオで聞いていた少年少女の耳には、どうしても「ラクダに食われどせ」だったのだよね。

というわけで私としては昨日という日まで半世紀以上にわたり、「あの曲、多くの日本人に『ラクダに食われる歌』として親しまれていたんだろう」と信じていたのである。ところが妻は「そんな風には聞いてなかった」という。ただ、「そう言われてみれば、確かにそう聞こえるね」と笑って納得していた。

とすると、「ラクダに食われる歌」って超ローカルな話題だったのだろうか? とても気になってしまい、「アイドルを探せ/”ラクダに食われどせ”」という 2つのキーワードでググってみた結果が、下の画像である。
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驚くべきことに「一致はありません」と表示されてしまった。ということは、『アイドルを探せ』が「ラクダに食われる歌」と思われていたのは、日本中探しても私の周辺だけだったということなのか。信じられない。

ここで私は殊勝にも気を取り直した。これって、そんな昔のくだらない記憶を敢えてウェブに書き込む人が今までいなかったというだけのことに違いない。ウェブ上にないということが実際にもなかったということとイコールじゃないはずだ。かく言う私だって、こんなこと今まで書いたことがなかったのだし。

というわけで今日はこんなような馬鹿馬鹿しい話を、多分日本で初めてインターネット上に書いているわけなのである。

この記事をきっかけに、少なからぬ人が「ああ、そうそう、そんな風に聞こえてたよね」と思い出されることを期待する。そして是非それをコメントとして書き込んでいただきたい。ナンセンスな記憶ではあるが、それを共有することで世代的共感にまで高めることができれば幸いだ。

【同日 追記】

試しに「アイドルを探せ/”ラクダに食われ”」でググってみたところ、たった 1件だけ表示されたのだが、クリックしてもリンク先が消滅しているようなのが残念。

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くにまるジャパン」で盛り上がったネタというので、やはり気付いている人は気付いているようなのだ。ただ、残念ながら「ラクダに食われなせぇ」とは聞こえないなあ。最後の単語は "danser" だからね。

 

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2024年4月12日

単純な計算でも、下手に迷路に入り込むと疲れる

しのさんという方が、「?の値を求めよ」という tweet をしておいでなのだが、そのコメントとして挙げられた回答がやたらバラエティに富んでいる(参照)。15, 16, 17, 25, 60, 70 ・・・ その他いろいろで、なんでまたこれほど単純な問題でこんなことになるのか、そっちの方に興味が奪われた。

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とりあえず先に正解を言ってしまえばもちろん「15」で、さすがにコメントとしても最も多いように見える。中でも ぐん之輔~下手の横好きの大喜利回答者~ というやたら長いアカウント名の人の回答がすっきりシンプルでわかりやすいので、念のため紹介しておく(参照)。

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私の如き典型的文系頭脳の持ち主でさえ、どう見てもこれ以外の回答には辿り着きようがないのだが、誰とは言わないけれどこんなのもある。下手に正解を揶揄しなければ、まだ救いようがあったのに。

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この人がどうして「25」なんて数字に辿り着いたのか不思議でしょうがないので探らずにはいられなくなり、コメントをずっとスクロールしてみたらこんなのが見つかった。要するに上から 3番目、単価 1円のフライドポテトが 2袋ずつになっているのを見逃し、単価 2円と誤って解釈したのだね。

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これで「25」という誤答の背景が解明され、少しすっきりした。さらなる問題はどうして「16」だの「17」だのというビミョーな数字がでてきたのかということだが、これは多分、一番下の「×」というのを「+」に見間違えたんじゃなかろうか。

「5+1+10=16」だが、上述の理由でフライドポテトの単価を 2円と解釈していたら「5+2+10=17」となってしまう。うむ、これで解決。

残る問題は「60」と「70」なんてデカい数字がどうして出てきたかだが、いろいろ考えてみたところ計算する順番の問題のようだ。「60」という答えは、「(5+1)×10=60」としちゃったのだろう。ポテトの単価を 2円と思ってしまっていたら、「(5+2)×10=70」になる。

ここまできてかなりすっきりした。それにしても、かけ算・割り算を先にするという算数レベルのお約束を忘れちゃってる人が、世の中には結構いるのだね。

要するにこの問題のキモは、3番目に出てくるフライドポテトが 2袋ずつなので、単価は 2円ではなく 1円になるということと、最後の式でかけ算を先にすること、そして「×」と「+」を見間違えないことだ。

この 3つのポイントさえ間違わなければ回答はあっさり「15」になるのだが、間違いポイントの組み合わせで「16」から「70」までのバリエーションが生じる。

ただ、この他にも 27.5, 75, 95, 100 ・・・ なんていうウルトラ・マイナーな回答があるのだが、どこをどう間違えたらそんなことになるのか、想像もつかない。27.5 なんていうのは、洒落でマックのセット割引なんかを適用したのかなあ。いや、割引して数字が大きくなるなんてのは変だよね。

これ以上は、もう疲れたからいいや。どなたか解明できたら、コメント欄に書いてください(と、放り出す)。

 

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2024年4月11日

私にはピザの耳を残すなんて、発想すらないんだが

HUFFPOST の 4月 9日付に ”もしかしてピザの ”みみ” 残してる…? 「衝撃的な結果に猛反省」ドミノ・ピザの対策は…” という記事がある。ドミノ・ピザの実施したアンケ−トによると、「ピザを食べるとき、耳まで食べるか」という質問への「食べない」という回答が 9%だったのだそうだ。

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昨年のアンケート結果の 12%に比べれば状況は少しだけ改善しているというのだが、それでもピザの耳を「食べない」という人が 1割近くいるというのは驚きだ。私なんか食べ残すなんていう発想すらないからね。

ピザ耳を食べない人の理由としては「食べる習慣がない」「おなかがいっぱいになる」「味がない」などがあげられたという。しかし私に言わせれば、こんなの理由にならない。

「食べる習慣がない」というなら、今日から悔い改めて食べることを習慣にすればいいし、「おなかがいっぱいになる」なら、S サイズを注文すればいい(参照)。そして「味がない」なんていうのは舌がバカなので、ちゃんとした味覚を鍛えるためにもしっかり食うべきである。

そもそもピザ耳を食べないことによる「食品ロス」はかなりのもので、「12%の人がピザ耳を食べない場合、ドミノ・ピザが年間に販売する Mサイズピザの耳部分で試算すると、その総量は約300トン」ということだ。世界に恥ずべき数字である。

ドミノ・ピザは「衝撃的な結果に猛反省」とコメントしているが、私に言わせれば「猛反省」すべきなのはドミノ・ピザの側じゃなく耳を残す客の方である。「何でもいいから、とにかく全部食って帰れ!」ということなのだ。

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ちなみにドミノ・ピザは「ピザ耳食べる派 100%を目指して企業努力を続けます」としており、その一環として 5月26日まで、耳の部分をツイストし、チーズなどを包み込んだ3種類の「チーズツイスト」を販売しているという。上の写真を見れば、確かに耳の部分の切れ目でチーズが糸を引いている。

これなら耳を残す客は確かに減るだろう。しかしこのキャンペーンが終わってフツーのピザに戻った途端に失望して耳を残したくなるという逆効果につながりかねない。ナイーブな(この場合は本来の「子どもっぽい」という意味)客を甘やかすと、ろくなことにならない。

日本人というのはトーストでも耳を残すというみっともない食い方が目立つ。食い物を粗末にするにもほどがあるというものだ。

【4月 12日 追記】

そういえば、16年近く前に「食べ残しを捨てりゃいいってものでもない」という記事を書いたのを思い出した。現役でいろいろな仕事をしていた時期なので、ちょくちょく業界のパーティなどに出席していたのである。

 

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2024年4月10日

韓国大統領選挙での「長ネギ」を巡る冒険

今日は韓国の総選挙ということなのだが、ちょっと前からこの選挙に関して「長ネギ」だの「たまねぎ」だの言われていて、私としては「はあ、なかなか味のある選挙シンボルだなあ」ぐらいにしか思っていなかった。しかし今日がいよいよタイムリミットでもあるし、きちんと勉強してみたい。


(この動画は昨日付の TBS ニュース)

そもそも「長ネギ選挙」なんて言われるようになったのは、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が 3月中旬のキャンペーンでスーパーを訪れ、特売の長ネギの値段を見て「875ウォン(約100円)なら妥当な価格」なんて言ったのが発端らしい。

ところがこれ、実は「妥当」なんてもんじゃなく、通常の 3分の 1という破格の特売価格だった。このスーパー、大統領が来るというので頑張りすぎたみたいなのである。要するにスーパーがやった余計なことに大統領が乗っかって、さらに余計なことを口走ったという構図なのだね。

これをきっかけにネットは「大統領は庶民の生活感覚を知らない」と炎上し、それどころか期日前投票所に長ネギを持ち込む人が続出して、長ネギが現政権批判のシンボルにまでなっているという。いやはや、長ネギの値段なんて日本の岸田首相も知らないだろうけどなあ。

4月 8日付の毎日新聞 "韓国総選挙で長ネギ論争 特売価格を巡る大統領の発言が「炎上」" という記事には次のようにあるから、決してハンパな話じゃない。

中央選挙管理委員会は投票所の職員に対し、「長ネギを持った有権者には投票所の外でネギを保管した後、中へ入るよう案内を」との通達を出した。

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長ネギは完全に選挙キャンペーンの道具と見なされるに至っており、投票所には持ち込めないという見解だ。てことは、入り口には「長ネギ保管所」なんてのが必要になるよね。

これに乗っかったのが、第三極として勢いづく祖国革新党の代表、曺国(チョ・グク)氏で、SNS に「テパ(長ネギ)を恐れる勢力はテパ(大破)されるだろう」とベタな洒落の投稿をしたという。この人、ちょっと前までは共に民主党の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の側近だったようだ。

ちなみにこの人、韓国では「玉ねぎ男」として知られているというから、話がややこしい。Wikipedia には次のようにある。

曺国は 2019年 8月 9日に文在寅大統領から次期法務部長官候補に指名されたが、その直後から不正の疑惑が次々に浮上したため、長官就任を巡って全国規模の大きな論争を引き起こした。この論争と疑惑追及の動きを韓国では曺国事態と称している。

玉ねぎの皮を剥ぐように次から次へと疑惑が出てくるというので、「玉ねぎ男」(参照)なのだが、ちょっとイケメンってこともあって、韓国では結構な人気があるようなのだ。あの国って、ルックスが重要事項なのだね。

とまあ、そんなこんなで、今回の選挙は李在明(イ・ジェミョン)氏の共に民主党が優勢であるらしい。李氏は強硬な反日姿勢で知られてるので、今後はまたしても日韓関係はよくないものになるんだろう。やれやれ。

ちなみに私は昔、韓国とも縁のある企業や国際団体に勤務していたことがあるのだが、もっぱら欧米方面の仕事をしていて韓国イシューを担当したことがないので、まったく詳しくないのだよね。そもそも 1度も行ったことがないし、焼き肉も食わないし、韓国語で 3つまで数えることもできない。

せめて、今回登場した 尹錫悦(ユン・ソンニョル)、李在明(イ・ジェミョン)、曺国(チョ・グク)の 3人の顔と名前ぐらいは一致させとかないとね。

【同日  追記】

韓国語の「長ネギ」と「大破」の発音が同じという件だが、念のため Kpedia(韓国語辞書サイト)で調べると、確かに韓国語の「대파」(テパ)は同音異義語のようだ(参照)。以下の通りである。

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さらに、weblio 辞書によれば 2000年代初めから「대파」(テパ)はスラング的に「やばい」という意味で使われるようになっているという(参照)。日本語の「やばい」と同様にいい意味でも使われることがあり、ギャンブルでは「大当たり」を意味してしまうようだ。

てことは、ネガティブ・キャンペーンに用いるのは「逆にやばい」ことになる可能性もあるよね。大丈夫なのかなあ。

 

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2024年4月 9日

SNS を Twitter から鞍替えしたいのは山々だが

えのげ というサイトに「【困惑】X(Twitter)、ユーザーにとんでもない選択肢を突きつけてしまうwww」という記事があるので、どんなのかと思ってアクセスしてみたら、るま さんという方の「やば UI すぎる」という tweet だった(参照)。選択肢が「は」と「い」しかない。

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これって英語版の ”Y” と ”N” (つまり ”Yes” と ”No” の頭文字ね)を表示したスタイルを踏襲しているんだろうが、いきなりだと「はい」(Yes)の選択肢しかないみたいに見える。それほど深読みしなくても、「ずいぶんゴーマンな表示だよなぁ!」と印象づけられる。

イーロン・マスクが 2022年 10月に旧 Twitter 社を買収した直後から、何となくイヤな感じが漂い始めたので、私は抵抗感からずっと ”X” とは呼ばず、”Twitter” と言い続けている。URL だって https://twitter.com/ と、ずっと Twitter のままなんだし。

さらにこのブログの告知 SNS を鞍替えしたいとまで思って、こんな記事を書いている。

Twitter はボイコットする方がよさそうだ (2022/11/17)
"X" になった Twitter には未練がないんだが (2023/7/27)

ただ、移転先として最有力候補と目していた ”Treads” は "Instagram" の下請けか β版に毛の生えた程度の印象からなかなか抜け出せないでいるので、実質的な鞍替えにはなかなか踏み出せていない。

このココログのシステムも、アップロードの際に 「Twitter で共有する」というボタンをクリックすればワンタッチで Twitter に最新記事を紹介できるシステムになっちゃってるしね。

というわけで、我ながらちょっとイライラしてしまうような状況なのである。Twitter に代わる使いやすい SNS が登場してくれないかなあ。

 

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2024年4月 8日

グレープフルーツへの、ちょっとした「反感」

 私の妻はグレープフルーツが好きで、毎日ヨーグルトに浸したりして食べているが、私は滅多に食べない。柑橘類は皮が簡単に指で向ける「みかん」(伝統的なやつ)以外は面倒に感じてしまい、ナイフを使って食べるなんて途方もない気がしてしまうのだ。

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スーパーの棚にはグレープフルーツの「ルビー」と「ホワイト」というのが区別されて並んでいる。よく見れば「ルビー」の方がやや色が濃い気がするのだが、ゴチャゴチャに混ぜられたらもう区別できないぐらいの違いでしかない。

ただ、妻に言わせると「中身は完全に色が違うわよ」というのである。なるほど、上の写真を見てもルビーは確かに赤っぽく、妻は「ルビー派」のようだ。

「色が違うだけ?」と聞くと、「味も栄養も違うのよ」という。ルビーの方が味が濃く、栄養価も高いのだそうだ。上の写真からリンクされる「【グレープフルーツ】ホワイトとルビー、美容や健康に気を使う場合はどちらがおすすめ?栄養士が解説」というページにも、そのようにある。

私が若かった頃は、グレープフルーツと言ったら「チョー贅沢フルーツ」だった。贈答用のメロンとはいかないまでも、高くておいそれとは買えないものだったのである。

それがある時期から急に値段がこなれて「庶民の口にも入るもの」ということになった。ちょっと調べてみたところ、それは 1971年の「輸入自由化」がきっかけだったらしい。私が大学に入った年だ。

ただいくら値段がこなれたと言っても、ビンボー学生だった私としてみれば「気軽に買って食うもの」とはなかなか思われなかった。フツーのみかんの方がずっといい。

私が今でもグレープフルーツに馴染めないのは、「高級フルーツ」と言われていた時代の「反感」めいた感覚が残っているからかもしれない。いくら安くなっても、一度意識の奥に刻み込まれたイメージはなかなか変えられないのである。

それに、輸入品ばっかりというのも気に入らない。自然食派の私は「地場で採れたものが一番」と思っているので、無理にイメージを変えようとも思わないのだよね。

 

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2024年4月 7日

東大学食の PANES HOUSE って店、ヒドいね

正直言って、東大には(受験してないんだけど)ちょこっとコンプレックスがないわけじゃない。ウチの次女が一緒に暮らしてるパートナーも、ナンと東大卒だしね。ただ今回ばかりは りゅーや さんという東大生(だろうと思う)の tweet(参照)を見て、「東大、行かなくてよかった!」なんて思ったよ。

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東大の学食に新しくできたハンバーガー屋のメニュー、こんなもんで「10分待たされた上に 1000円」とは、いくら何でも悲惨すぎるだろう。ワセダの学食よりヒドいメニューを、生まれて初めて見た。

そのうえ、カニ さんという人がこんなような核心を突いた tweet をしてくれた(参照)ので、その悲惨さがさらに浮き彫りにされてしまってる。

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見た目があまりにも違いすぎるので、初めは無関係な tweet かと思ったほどだが、ちゃんと見れば無関係どころか、まさに「これ」である。ITALIAN TOMATO という企業の系列らしい VIGORE と PANES HOUSE という店が東大本郷中央食堂にオープンしたとある(参照)ので、間違いないだろう。

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(オープン・セール期間が過ぎても、こちら に魚拓あり)

ポスターの写真と実物とが、同じものとは到底思われないほど違いすぎるよね。りゅーや さんの tweet は 4月 5日だから、1日から 7日までの「オープン記念」セール真っ最中だったはずなのに。

なるほど、ハンバーガー屋なのに ”PANES HOUSE" (イタリア語と英語の折衷で「パンの家」)という店名にしたわけだとも思ったが、やっぱりこれでは洒落にならない。

他人事とはいえ「東大もナメられたもんだよね!」と、ちょっと義憤に駆られてしまった。さらに言えば、「オープン記念」のセール価格がこれだとしたら、下北沢の店ってこれで 1,000円を遙かに超える値段なんだろうか?

そう思ってこの店のサイトで "MENU" を表示させてみると、値段が表示されてないんだよね。ぼったくりとは言わないが、私の感覚として「この店、避けとこう」と思う理由になるぐらいには十分にアブナい。高級寿司店じゃあるまいし。

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店側としては「東大に出てる店よ」と言われることによる PR 効果を狙ったのかもしれないが、実際には「東大で(さえ)ガッカリされちゃった店よ」ということになってしまった。しっかり対応しなかったら、下北沢の本店の方までヤバくなっても知らないよ。

それにしてもワセダのまわりは安くておいしい店が集積していたから、こうした心配はなかったなあ。繰り返すが、学食はヒドかったけど。

 

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2024年4月 6日

チャック・ベリーの曲のイントロと手拍子を巡る冒険

TBS ラジオに金曜の 8:30 から 14:00 という 5時間半にもわたる長時間だが『金曜ボイスログ』という音楽+ウンチクの番組があり、かなりオススメである。臼井ミトンというミュージシャンがパーソナリティを務め、さらに私がご贔屓の音楽ジャーナリスト高橋芳朗氏が脇を固めている。

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この番組、昨日は「イントロ・クイズ」なんていう一見ベタに聞こえそうな特集をしていた。実際は古今東西の曲のイントロについて「さすが!」というほどのウンチクが語られていたのだが、高橋芳朗氏による「チャック・ベリーの曲のイントロ、どれも同じに聞こえる」という話には笑ってしまった。

確かに思い出す限り、全部「ソラシドドドド・・・・ソソララソソララ」(こう書いちゃうと興醒めだけど)で同じみたいな印象がある。決してすべてが同じというわけではないのだが、代表的な 3曲を挙げるだけでもこんな具合だ。(初めの数秒聞くだけで納得する)

Johnny B. Goode (1958年録画)

Back in the USA(1959年録画)

Roll Over Beethoven(1965年録画)

改めて「どれがどの曲のイントロ?」と言われても区別が付かない。まあ、この 3曲はイントロだけでなく曲そのものも 12小節のブルース形式がベースなので、ほとんど似たようなものなのだが。

ただ私は ”Jonny B.Goode" のイントロだけはピンポンで正解できた。これだけはちょっとキーが低目で耳に残ってるのだよね。(動画だと B♭に近いキーで聞こえるが、ギターを弾く指の動きは A っぽい)

で、今回 YouTube で彼の動画を探してみてわかったことなのだが、彼の時代というのはちゃんとしたテレビ・ショー(下の 2本)に出る時は、スーツにネクタイ(真ん中はループタイだが)がお約束だったみたいなのだね。ロックンローラーと言えどもそのドレス・コードは破れなかったようだ。

それにヘアスタイルも七・三分けとかリーゼントだから、パーマかポマードで固めてたんだろう。まあ、当時の流行と言えばそれまでだが、いずれにしても 3本の動画のすべてで、ノリノリの ”duckwalk" (ダックウォーク)が見られるのは嬉しい。

さらに強調すべきなのは、当時のテレビ・ショーに映し出される観客って、今となっては考えられないことだが「100% 白人」ってことだ。観客に限らず、チャック・ベリー本人以外は全員白人である。一番上のダンス・パーティ風のシチュエーションでもそうで、しかも男は全員ネクタイ着用だ。

笑っちゃうのは、1958年録画の ”Back in the USA”(上から 2番目)では、客席にいらっしゃるお上品そうな紳士淑女たちのハンド・クラッピング(手拍子)が、しっかり「頭打ち」(1拍目と 3拍目)なのである。ロックンロールのビートがまったく身体化されてなかったんだね。

米国といえど 1950年代はこの程度だったわけだが、それから 7年後の 1965年録画 ”Roll Over Beethoven” (一番下)になると、さすがビートルズ以後だけに、客席の手拍子がアフタービートに変わりつつある。とはいえ頭打ちもずいぶん残っていて、全体としては無残なほどバラバラだ。

ちなみに日本では、21世紀となった今でも年齢層に関わりなくこんな感じになることが多い。ド演歌の手拍子みたいに手をすり合わせることまではさすがにないものの、このジャンルでのリズム感は米国から半世紀以上遅れてる。

上の動画だと、ブルーノ・マーズが日本の観客(ほとんど若手ばっかりだと思うのだが)の「1、3拍」の手拍子にシラけて踊りづらくなってしまい、ステージ上から「2、4拍」を指導するなんてことになっちゃってる。2022年でこれだ。

これに比べれば、続いて映し出される半世紀以上前のエノケン時代の方がずっとマシだ。ただ途中でオッサンたちが混じってしまうと、一瞬でなし崩し的に盆踊り風になってしまうのが泣くほど哀しいが。

以上、今日はちょっとしたマニアック・ネタということで失礼。

 

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2024年4月 5日

PC に突然現れる警告画面、そりゃ一瞬驚くよね

INTERNET Watch に "70歳以上の「サポート詐欺」相談が大幅増加! PCに突然表示される警告画面に、国民生活センターが注意喚起" という記事がある。PC を操作していると突然「ウイルスに感染しました」というような偽の警告画面が表示され、特定の電話番号に電話するよう案内されるというものだ。

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実は昨日、私自身もその体験をした。iMac でインターネットで作業していたところ突然ブラウザーが何の操作も受け付けなくなり、ダサダサ・デザインの「あなたの PC は乗っ取られました」みたいな警告が全画面表示で現れたのである。そりゃ人並みに一瞬驚くよね。

見れば図々しくも Microsoft の名を騙っていて、表示されている電話番号に連絡しろなんてことが書いてある。さすがにこのあたりで落ち着きを取り戻し、「そんな電話なんかするほどヤキが回っちゃいないよ」とばかり表示画面を強制終了すると、Mac はすぐに通常の動きを取り戻した。

再びブラウザーを立ち上げて操作をやり直さなければならなくなったことにムカついていたところ、タイミングよく「はてなアンテナ」で冒頭のニュースが紹介されているのを見つけたのだった。「よりによって、こんなことで最近の流行に付き合ってしまったのか!」ってなわけだ。

ニュースの内容は、「サポート詐欺」に関する相談が、特に70歳以上で大幅に増加しているというものだ。こんなふうにある。

ウェブサイトを閲覧中に「ウイルスに感染しました」のような偽の警告画面が突然表示され、特定の番号に電話をかけるよう指示されるもの。電話をかけると、ウイルス駆除のためなどと称してPCの遠隔操作ソフトをインストールすることなどを指示され、高額の「サポート費用」を請求されるなどする。

私も一応「70歳以上」ではあるが、表示された先に電話するほど純朴じゃない。しかししっかりと欺されてしまう人というのも、決して少なくないようなのだね。

最近のサポート詐欺は、妙なアプリをインストールさせ、その料金をインターネット・バンキングで送金させるらしいのだが、「100円」と請求されたので画面に「100」と入力すると、勝手に「0」をどっさりくっつけられて、「100万円」を送ってしまったりするという。いやはや。

偽の「警告画面」の閉じ方は同じサイトの こちらのページ で練習することができるので、心配な方は練習しておくといいかもしれない。

 

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2024年4月 4日

花粉症対策の「毎日ゴボウ 1本トライアル」放棄宣言

先月 24日に「花粉症には、毎日ゴボウ 1本食えばいいというので」という記事を書いた。PRESIDENT Onine の ”理論的には 6時間で花粉症を 100%撃退できる…東大名誉教授が断言「ツラすぎる花粉症に効く最強の食材」という記事を読み、自分でも試してみようと思ったのである。

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小難しい話は省くが、東大名誉教授の小柳津広志という方が毎日ゴボウ 1本食べれば「花粉症はほぼ 100%治ってしまうのです」と書いているのだから、やってみない手はないということになったわけだ。実際にその日の午後にゴボウ 1本を油で炒め、食べたのである。「6時間で治る」ことを期待して。

そして翌日、症状が少しだけ改善したような気がした。しかしそれは冷え込んで雨が降っており、花粉の飛散量が少なかったためのようで、翌々日にはすっかり元に戻ってしまったのである。「もう少し続けなければならないのかな?」と思って 2日間食べ続けたものの、状態は変わらない。

それから 4日間は忙しくてゴボウの調達を怠ったため中断し、その 5日後の 3月 30日から気を取り直してゴボウを大量に調達して一気に炒め、マジメに食い始めた。そして 5日間続けてきちんと食ったのだが、相変わらずくしゃみと鼻水と目の縁の痒みは治まらず、ついに昨日で力尽きてしまった。

やってみて実感したのは、決して嫌いなわけではないゴボウだが、毎日 1本食うというのは結構しんどいということだ。それでも症状が目に見えて改善するなら食う甲斐があるというものだが、5日間必死に食い続けてもよくなった実感がないというのでは、意欲が失せてしまう。

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毎日ゴボウ 1本で「ほぼ 100%治ってしまう」というのは、先生の理論上では確かに言えるのだろう。しかし実際の人間のカラダというのはいろいろな要因が複雑に絡まり合って存在しているので、そう単純に理窟通り運ぶというものでもないようなのである。

よくよく考えてみれば「毎日ゴボウ 1本」で本当に「100%撃退できる」なら、インターネットは「ゴボウ 1本で花粉症が治りました!」という感動的な書き込みで溢れるだろうし、薬局の棚には「ゴボウ・サプリ」みたいなものがびっしりと並ぶだろう。ところが決してそのようにはなっていない。

というわけで今日の記事は、「毎日ゴボウ 1本トライアル」放棄宣言ということにさせていただく。とはいえ、ゴボウは少しずつでも毎日食べることにしよう。これまでも結構食べ続けてきたし、「気は心」ということもあるからね。

 

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2024年4月 3日

ドイツで大麻が解禁されたというのだが

CNN が「ドイツで娯楽目的の大麻使用解禁、歓迎の市民熱狂」というニュースを伝えている。ドイツは私が最初に行った外国だし、若かった頃なら「へぇ、いいなあ!」なんて思ったかもしれないが、今となっては「ふぅん、それがどうした?」程度のものだ。

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何しろ 24歳でタバコを止めてから 47年経つ(禁煙のきっかけは こちら にチラッと書いてある)し、たとえ今後ドイツに行って「もう違法じゃないんだから」なんて勧められたとしても、やんわりと断るだろう。肺の中に余計なケムリを入れるなんて、もう生理的に不愉快でしかない。

ただ今回の大麻解禁はさすがドイツらしく、理に叶ったものと言えるだろう。CNN は次のように伝えている。

ラウターバッハ保健相は1日、「真の依存症を助け、子どもや若者の使用を防ぎ、闇市場と闘う方がいい」とX(旧ツイッター)に投稿した。

これまでのようにただ禁止するだけでは現実的な対応をしにくいし、米国の禁酒法時代とまではいかないまでも違法取引を増やすだけになる。

大麻解禁国は 2018年に合法化したカナダを含め、今回のドイツで 6か国目となる。それに米国などの州単位での合法化も含めれば今や結構な地域になっているし、ヨーロッパでは形式的には違法のままだが「刑事罰なし」(実質的な解禁)という国もかなりある(参照)。

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(2023年 11月 14日現在の状況  クリックで別画面に拡大表示)

日本では政府が音頭を取って「大麻は危険な麻薬」みたいなキャンペーンを張っているが、実際のところはそれほどスゴいもんじゃない。近頃あちこちの大学アメフト部の「大麻汚染」が報じられたが、それでも体力とアタマをしっかりと使うゲームを高度な水準でこなしていたのだしね。

体とアタマへの悪影響という点では、酒の方がずっと大きいだろうと思う。さらに非合法とされる大麻を国内でも案外入手しやすいと伝えられる現状(参照)からして、かなりの闇取引があるのだろうとの懸念まである。

日本政府が大麻をことさらに排除したがるのは、1960〜70年代にかけての「極めて政治的な時代」に、カウンター・カルチャー派が「マリファナは反体制のシンボル」みたいなイメージを作って以来のことなんじゃなかろうか。

下の画像は「ヒッピー」(hippies)より政治的にとんがった「イッピー (Yippies)」を率いていたジェリー・ルービン(Jerry Rubin)の『DO IT 革命のシナリオ』(1971年・刊、田村隆一・岩本隼共訳)の一部。言うまでもなく「ポット」はマリファナの隠語である。

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のっけから「マリワナは人を神にする」なんてあるが、実際は決してそんな大それたものじゃないことが今や明らかだ。それは今回のドイツを含めた解禁国や地域が、大麻の使用を「娯楽目的」と言い切っている現状をみても如実にわかる。まさに「毒気を抜かれた嗜好品」である。

大麻は下手に厳しく取り締まれば取り締まるほど、たまたまちょっと試してみただけの者まで「反社会的存在」に祭り上げられてしまうことになる。それでジェリー・ルービンは「ポットを永久に禁じておくべし」と、彼独特の反語的言い回しで大麻の力を実質以上に増幅させようとしていたわけだ。

ということで、私は個人的には大麻に関して敵でも味方でもないのでよろしく。以上。

 

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2024年4月 2日

500年後には「佐藤さん」ばっかりになるという問題

ネット上では「2531 佐藤さん問題」というのが注目されてしまっている。日本は世界で唯一、夫婦が同姓でなければならないと定められている国なので、経済学者が指摘するには「このままいくと 2531年には全員の名字が佐藤になる」というのである。YouTube でみるとわかりやすい。

ちなみに私の生まれた山形県庄内というところは「佐藤、斎藤、馬の糞」と言われていたほどで、佐藤と斎藤という名字がやたら多く、10年以上前の 2013年 2月 21日にはこんなように書いている。

とにかくこの 2つの名字は道に落ちている馬糞同様に、あふれるほどある。そして馬糞がむしろ珍しい時代になっても、こればかりはずっと同じように言われている。

小中学生の頃は 1クラスの生徒数が 50名をちょっと越えていたが、思い出すだけでも、佐藤という名字の子が男女合わせて 12~3名いたし、斎藤も 7~8名はいた。それに高橋、池田を加えたら、あっさり過半数。

高校を卒業して上京してみると「そこらじゅう佐藤さん」という状態ではないので、「これが日本標準というものか」と納得していた。しかし今回の指摘によれば、全国的にもあと 500年経たなくても 330年ぐらいで「4人に 1人が佐藤さん」という「庄内レベル」になるようなのだ。

240402(この図はクリックすると別画面で拡大表示される)

全国的にそうなる頃には、庄内は「地域住民の半数以上が佐藤さん」という状態に達しているかもしれない。「50人のクラスで 12〜3人が佐藤さん」ぐらいならそれほど大きな問題はないが、半数以上が同姓となったらかなり紛らわしいだろう。

日本人から見ると、隣国の韓国、北朝鮮は「金さんばっかり!」みたいな印象があるが、それでも Wikipedia によれば「約 2割」程度なのだそうだ(参照)。

隣国は夫婦別姓なのでこれ以上の大きな変化は避けられるだろうが、日本がこのまま夫婦同姓のままで進んでいったら、遠からず世界中から「日本人って、サトーさんばっか!」と思われるようになるだろう。いいとか悪いとかいう問題ではないが、あまり好ましいとも思われない。

保守派は「夫婦同姓は古来から日本の伝統」などと言い張っているが、事実としてみればそれは誤りである(参照)。どこかの時点でドラスティックな手を打たなければならなくなるだろうね。

その意味でも、「2531 佐藤さん問題」というのはきちんと意識しておく必要があるだろう。

 

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2024年4月 1日

最北の甘み ー「知床みかん」プロジェクトが進行中

よく柑橘類の北限は茨城県だと言われるが、これは茨城県より北では柑橘類が育たないということではない。まとまった量の安定的出荷を行って農業として成立させるには、茨城県辺りが北限と長らく言われてきたのである。ところが最近は、東北の宮城県でもみかんが栽培されているという(参照)。

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宮城県だけでなく、雪国と言われる山形県でも試験栽培は進んでいる。注目されているのは、私の生まれた酒田市の試験圃場における取り組みだ。下の動画でその一端を窺うことができる。

さらに出荷を目的とせずに個人的趣味としてささやかにみかんを育てているということなら、それほど珍しいわけでもなく、私の知り合いにも何人かいる。

その気になれば雪国だろうがなんだろうが、みかんは穫れるということのようだ。最近の温暖化も味方しているといわれ、要は「気合い」だが、実際には毎年コンスタントに収穫するのは容易ではないようだ。

ちなみに北海道でもみかんは栽培されている。上手に育てれば、別にビニールハウスで覆わなくてもみかんの実がなるらしい(参照)。そしてなぜか、北海道で収穫されるみかんは、同じ品種でも本州以南で穫れるものより甘いのだそうだ。

我が故郷の酒田辺りでは気温の低さのため甘いみかんの収穫が難しいといわれるが、いっそ北海道ぐらいに寒くなるとそれが逆転してしまうらしい。みかんの木が気温の低さに対抗して「必死に頑張らざるを得ない」と見られ、その結果として糖質が過剰なまでに形成されるということのようなのだ。

先日、仕事でまだ雪の残る釧路に出張した際に、知床半島でみかんの栽培に取り組んでいるチームがあると知った。「日本一甘いみかん」の生産を目指すプロジェクトが進行しているというのである。

この画期的なプロジェクトを主導するのはこの地の農協青年部。北海道大学との連携で、寒さに強く、しかも糖分の生成が旺盛な品種改良を行っている。

現在のところ、これまでになく糖度の高いみかんの生産に成功しているが、安定して一定量の収穫を行うにはまだ多くの課題が残されているという。ただ、これを試食したことのある人たちは、口を揃えて「みかんというより、産高級の桃を食べたみたいだった」と印象を語っていた。

釧路農協ではいずれ「最北の甘み 知床みかん」のブランドで出荷することを目指し、さらなる改良に励んでいるという。次は収穫期に訪れて、ぜひ私も試食させてもらいたい。

【4月 2日 追記】

えぇと、毎度お馴染みのエイプリルフール・ネタで、お粗末様でした。

ただ、コメントにあるように「知床メロン」や「知床マンゴー」が開発中となると、エイプリルフールでは済まなくなってしまいそうで、ちょっと恐ろしくなっております。「夕張メロン」は既にステイタスがあるし。

 

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