「薄汚れた地べた」 と「生命の惑星」
子供の頃、宇宙から撮影したという 「地球の写真」が新聞に載った。それは真ん丸い地球のあちこちに白い雲が漂っている奇麗な写真だった。 自分もこんな風に「地球」を見てみたいと思った。
ところが、しばらくして気がついた。「俺はしょっちゅう地球を見ているじゃないか」と。足元に広がる地べた、これが「地球」だ。「地球そのもの」だ。
足元にある「地球」は、石ころだらけで、雨が降ればドロドロになるし 、あちこちに馬の糞まで落ちている(子供の頃の田舎って、こんなものだった)。美しくもなんともなかった。
地球って、遠目にはいいが、傍で見るものじゃないと思ったものだ。我ながら、ヒネたガキだった。
しかし、近頃になってようやく気がついた。妙に観念的な言い方かもしれないが、本当の地球は人間の心にあるのだ。 心が変われば、地球は 「薄汚れた地べた」 という衣を脱ぎ捨て、「生命の惑星」という美しくも瑞々しい姿を現すのだ。
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