夏と童心
今日は一日、茨城の御前山でアウトドアライフを楽しんだ。中川の河川敷がさりげなく利用でき、里山のハイキングコースも手頃だった。
いろいろなセミが鳴いていた。アブラゼミ、ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、カナカナゼミ …… 。関東の田舎は、昆虫のバリエーションが豊富である。
私の育った山形の庄内では、アブラゼミとツクツクホウシしか聞いたことがなかった。アブラゼミは 「ジー、ジー」と鳴くので、子供の頃はどうしてこれが「ミーンミーン」に聞こえるのだろうかと訝しかったが、セミの種類が違うのだと知って納得した。セミといえば「ミーンミーン」と鳴くと思うのは、立派なステロタイプである。
今年の夏も既に8月に入って、夜がだんだん長くなってきた。そのうちツクツクホーシが鳴き出して、秋に移っていく。子供たちにとっては、夏の終わりはなんともメランコリックである。大人にとっては、足速に過ぎ行く時間の一コマでしかなくなっているのが、何だか切ない。
大人と子供の時間の流れの速さは絶対に違っている。子供の感覚で追う時間は、とても貴重なもののような気がする。 たまには今日のように童心に帰る日があってもいい。
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