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2002年8月 6日

「結果オーライ」の神秘

パソコンの世界では、「原因不明の不具合」と同様に、「なぜか、いつの間にか直ってしまった」というのも多い。

普通はいちいち原因を究明するヒマがないので、「相性」とか「こなれた」とか、ウヤムヤな表現にしている。 ウィンドウズは、何万というファイルの連動で動いているプログラムなのだから、それらすべての記述をあたれといっても、仕方がなかろう。

私が以前付き合っていたベンダーには、いかにもオタクのカタマリという風情のシステム・エンジニア軍団がいて、その中にも「職人」「先生」「師匠」「教授」「神様」 などのランクがあった。

「職人」レベルでも結構頼りになったが、中には、「神様」でさえ首をひねり過ぎてムチウチ直前まで追い込まれるという、難解な不具合もあったのである。そして驚くべきことに、そんなウルトラCレベルの不具合でも、何もしないのにある日突然直ってしまったりするのである。

パソコンとはそんな世界である。深く追求してもしょうがない。

「結果オーライ」ならハッピーだし、「結果が悲惨なもの」なら、お金が飛んでいくという、それだけの話と割り切るほかないのである。

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