スティクション日和
愛用のモバイルパソコン、SONY の VAIO C1 が起動しなくなった。何度リセットしても "Operating System Not Found" という表示が出て、そこでストップしてしまう。「OS が見つからない」というのである。冷や汗が出た。
こういう場合、普通なら慌てず騒がず FDD からフロッピーディスクを取り出せばいいのだが、なにしろ、モノが VAIO C1 である。FDD なんてレガシーデバイスはハナから付いていない。
BIOS画面に入ってみると、Primary IDE Adapter の項目が "NONE" と表示されている。これは文科系の言葉に直すと「Windows が入っているはずの Cドライブがないよ」 と言っているのである。かなりヤバイのである。
ハードディスクが突然蒸発してしまうわけはないから、きっと接続関係か、そうでなければ、最悪クラッシュしてしまったかだと思ったが、別の用事が差し迫っていたので、確認は後回しにして外出した。
夕方帰宅して、C1 のスイッチを入れると、なんと、何事もなく起動するではないか。8月6日の Crack に
パソコンの世界では、「原因不明の不具合」と同様に、「なぜか、いつの間にか直ってしまった」というのも多い。
と書いたが、またしてもそれが起こってしまった。近頃、言葉に出したり文章にしたりすると、とたんに実現する。私は超能力者か?
ちょっと気持ちが悪いので、インターネットで検索してみると、ハードディスクのヘッド部分で空気中の水分が凝結する「スティクション」という現象に行き当たった。これは、「HDD内の自然な温度上昇で水分が蒸発すると、動き出すことがある」らしい。きっとこれだ!
今日は妙に蒸し暑く、「スティクション日和」だったに違いない。それにしても、ハードディスクとはデリケートなものである。これしきのことで、BIOS に 「ない」 と言わせてしまうのだから。
とりあえずは、余計な出費にならなくてヤレヤレだ。
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