神道式の葬儀
今日は尊敬する知人の御母堂が亡くなったので、お通夜のお手伝い。明日はご葬儀のお手伝いである。
今回の儀式は、珍しく、神道式である。お経ではなく祝詞(のりと)、ご焼香ではなく、玉串奉奠 (たまぐしほうてん) となる。
神道式というのは、とても日本人の心情に沿うものである。こうしてみると、仏教というのは、外来宗教なのだということがわかる。私は曹洞宗の坊主の孫なのだが、究極的にはそう感じてしまう。
しかし、今時の日本人は、玉串奉奠なんて普段したことがないから、相当にオタオタしてしまう。ご焼香の時ですら、作法がわからず、戸惑う人が増えている。学校で宗教教育というものをしないから、こういう時に恥をかいてしまうのである。
神道式の作法は、二礼二拍手一礼である。そして葬儀の場合の柏手 (かしわで) は 「しのび手」 といって、音をさせないようにする。このくらいは、日本人なのだから常識として知っておかなければならないことなのだが、多くの人は誰からも教えられていないのだから、しょうがない。こういうことのためにも、靖国神社を参拝して、勉強しておかなければならない。
自分の国の文化を自分の体で表現できないのは、悲しいことである。
| 固定リンク
「比較文化・フォークロア」カテゴリの記事
- 小さな祠まで入れると、神社の数はコンビニの 5倍(2025.11.09)
- 「三隣亡(さんりんぼう)」を巡る冒険(2025.10.20)
- 銭湯の混浴がフツーだった江戸の庶民感覚の不思議(2025.06.08)
- どうしてそれほどまでに夫婦同姓にこだわるのか(2025.05.13)
- 鯉のぼりは一匹から群れに変化しているらしい(2025.05.10)







コメント