日本はもはや鷹揚な「お大尽」 ではない
金正日は、日本を甘く見すぎたのかもしれない。
今回もうまく手玉に取ったつもりでいたのかもしれないが、近頃の日本人はもはや鷹揚な「お大尽」ではなく、欲求不満で怒りっぽくなっているということに思い至らなかったようだ。
日本は長い間、どんな難癖を付けられても、一応謝ったフリをして、金でその場をしのぐという外交を続けてきた。しかし、長期間の不況による不満が鬱積する今、そんな幼稚な手法を続けたら、国内で怒りが爆発してしまう。
そこに気付かずに、これまでどおりの「狡猾な海千山千ぶり」で事態を切り抜けようとしたことを指して、17日のこの欄で、「貧すれば鈍する」と言ったわけだ。(もっとも、鈍したのは金正日だけでなく、小泉さんもかなりボ-ッとしてしまったようだが)
いずれにしても、今回ばかりは日本の経済協力も簡単には実現できそうにない。国内での抵抗が大きすぎる。そこまで「お人好し」でいられるほどの余裕は、今の日本にはないのである。それでなくとも、あの国には今までずいぶん鬱積した思いがあったのだが、ここに来て一挙に噴出し始めた。それをなだめる勢力は、今のところ見当たらない。
金正日の戦略は、失敗に終わるだろう。そうなると、北朝鮮における独裁者としての存立基盤が脅かされ、混乱が生じることは間違いない。それについて書いたのが、18日のこの欄である。私は今、東ドイツの崩壊を思い起こしている。
しかし、ドイツの場合はまだよかった。東西で戦争をしたわけではないのだから。南北朝鮮は、戦争を経験しているのである。今後の波は大きい。
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