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2002年9月 4日

「会社人間」と「仕事人間」

「日本人の『会社人間度』 は主要10か国中最低」 という調査結果が、今日発表された。

これは、国による回答傾向の違いを無視しているようなので、あまり真に受けることもないが、やや意外と言えば意外である。

この調査は、「今の会社にずっと居続けたいか」「他人にも今の会社を薦めたいか」という設問だったというので、その解答は、民族的メンタリティにかなり左右される。まぁ、参考程度にとどめておきたい。

ただ、「会社人間」と「仕事人間」とは違う。

経験的な尺度で言わせていただけば、百貨店と総合商社には「会社人間」が多い。仕事の中身よりも、社内で出世することに魅力を感じるタイプである。現場の専門的オペレーションよりも、総合的マネジメントの方が好きなのだ。

対照的に、マスコミや技術屋には「仕事人間」が多い。こうした分野では、出世して現場を離れるのがイヤなので、独立してしまうというケースも多い。何しろ「会社」よりも「仕事」が好きなのだ。百貨店の人間が、現場が好きで独立したなどというのは、あまり聞いたことがない。

画一的に区別するのは危険だが、私は個人的にはどちらかというと後者のタイプが好きだ。「職人芸」を持った人間が好きなのである。

出世志向の強い人間には、「会社とゴルフを取ったら何が残るだろうか?」と思わせるタイプも多い気がする。

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