肝心な時にフリーズしてしまう日本人
バリ島のテロ事件の被害は、かなりの規模のようだ。これでまた、米国のイラク制裁論に勢いがつくのか。
ちなみに、人間、パニックになるとフリーズしてしまうものだ。以前、小さな経験でそれを知った。
ある年の冬、虎ノ門交差点で信号待ちをしていたら、歩道にある大きな植え込みから盛んに煙が上がっているのに気がついた。その煙の勢いがどんどん激しくなったと思ったら、突然ボウッと大きな音がして炎があがり、植え込み全体に火が回ってしまった。
大方、タバコの吸殻の火が原因なのだろうが、歩道にいた群衆は、皆、炎をみつめたまま、呆気にとられたように立ちすくんで、誰も必要なリアクションをとらない。本当に写真のように誰も一歩も動かないのだ。
私は交差点にあった銀行に飛び込み、案内係のオジサンに、小声で 「消火器出してください」 と言った。ところが、向こうは怪訝な顔をしたまま動かない。
小声で言ったのは、銀行の中の人まで驚かせたくなかったからだが、やはり、大きな声でないと効き目がないようだ。「外の植え込みが火事だから、消さなきゃ!」 と怒鳴ったら、向こうもやっと事の次第が飲み込めたようで、2~3人が消火器を抱えて飛び出した。
火はまもなく消し止めたが、あの時、「火が出たら消す」 という当たり前のリアクションを促すことができたのが、自分一人だけだったということに、私は強いショックを覚えた。
もっと大きな事故だったら、一体どうなったことか。日本人の 「人任せ主義」 もいい加減にしてもらいたい。
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