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2002年10月 6日

中華レストランの喧騒の本当の意味

世界には、公衆の中では小声になる民族と、他に負けない大声で話せばいいと思っている民族とがある。

経験則からいうと、アジアは概ね喧騒の文化であり、ヨーロッパは、例外はあるものの、小声の文化である

私は中国本土には行ったことがないが、香港のレストランなどに行くと、それはそれは、耳を覆いたくなるような大声の坩堝である。それぞれが、隣のテーブルに負けないような大声で話すため、「喧騒」 という言葉以外にどんな単語を使えばいいか、見当がつかないほどだ。

一方、ヨーロッパのレストランは、大抵ひっそりとしている。めいめいがそれぞれのテーブルに着いた者同士で必要最低限のボリュームで話をしているので、食事も落ち着いて取ることができる。

私は長い間、この違いをアジア人の幼児性によるものと思い込んでいた。しかし、それはどうも違うようなのだ。アジア人、とくに中国人が大声で話をするのは、「無用の敵を作らない」 という心理が働いているらしい。小声で話しなぞしたら、周囲から 「あいつら、何か悪だくみをしているのではないか」 と疑われる。

それを避けるために、食事の席では徹底的に下らない話を周囲に聞こえるように大きな声で話しておく必要があるらしい。長い戦乱の歴史を経験した民族の、学習の結果である。

それにしても、厄介な学習結果ではある。

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