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2002年11月 1日

竹中平蔵改造計画

竹中平蔵大臣の不良債権処理案が散々な不評で、大幅修正したら、今度は米国筋から 「当初案よりあいまいで、日本のデフレ対策は 『赤ん坊の歩み』 のよう」 とクレームが。結局、どう転んでもブーイングだ。

近頃、竹中さんはどちらを向いても叩かれっぱなしで、本当にお気の毒だ。しかし、政治の世界においては竹中さんのような人は叩かれるのである。ヴァルネラビリティの固まりのような存在だ。

「ヴァルネラビリティ」 を直訳すると、「脆弱性」 となるが、より適切な訳は 「攻撃誘発性」 である。

竹中さんのヴァルネラビリティの要因-

その1 茫洋としているので、安心していじめやすい。必要以上に落ち込むタイプだと、いじめる側もつい気がひける。
その2 トッチャン坊や的風貌で、苦労が足りなそうに見える。つい、「それじゃあ、苦労させてやろうじゃないか」 となる。
その3 学者っぽい。学者は象牙の塔におさまっているか、せいぜい評論家ぶっていればいいのに、政治屋の世界を荒らしに出てきたのが癪に障る。

とまあ、こんなところだ。

だから、この反対を行けばイジメにあわなくて済むのである。

その1 暗い表情をして、「かなり根に持ちそうな」 イメージをかもし出す。
その2 あの書生っぽいヘアスタイルを止めて、オールバックにする。意識して眉間に皺を刻む。
その3 アカデミックな、つまり客観的なものの言い方を止めて、徹底して独断的な物言いに終始する。人の意見には耳を貸さない。

以上のようにイメージチェンジするだけで、同じ内容のことを言っても、格段に説得力が出る。ウソだと思ったら、試しにやってみればいい。納得するはずだ。

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