カマキリとナマズの超能力
カマキリが高い位置に卵を産み付けると、その冬は大雪になるという。
東海大学地震予知研究センターでは、ナマズの観察を大真面目に開始した。
田舎ではカマキリの卵の位置でその年が大雪かどうかというのが、確かに話題になっていたように思う。といっても、前の年に産み付けられた位置なんて、誰も正確には覚えていないので、かなり大雑把な話なのだが、確かに、「今年の卵は妙に高い位置にあるな」 と感じた時は、雪も多めに降ったような気がする。
まだ科学的根拠は発見されていないようだが、科学者は 「カマキリは気候に敏感なので、そのようなこともあるかもしれない」 と言っているようだ。
ナマズの観察を地震予知に役立てるというのは、確かに根拠のあることらしい。ナマズは電磁波に敏感で、地殻変動による電磁波異常をとらえるのだといわれる。
人間の作った観測機械は、いろいろな電磁波を拾いすぎて、とても 「ノイズ」 の多い観測データしか得られないが、ナマズはそうしたノイズを経験則によるフィルターにかけるので、本当に異常な電磁波のみに反応するらしい。
自然界というのは素晴らしいバランス体系であり、そのバランスの崩れる時というのは、それなりの反応現象を示すのだろう。それが感じられないというのは、それだけ人間が鈍くなっているということか。
カマキリやナマズが口をきけたなら、「人間は、何でこれしきのことがわからないの?」 と言うかもしれない。
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