山本夏彦氏の著書
先日亡くなった山本夏彦氏の著書を何冊か買っておきたいと思い、柏の書店に出かけた。
ところが、ないのである。平積みはおろか、棚を探しても見当たらない。
普通、作家が死んだら次の日には書店はその著書が平積みにされて、まるで追悼特集の観を呈すると思っていたのだが、何だか拍子抜けである。
そんなに絶版ばかりなのかと思って、帰ってから Amazon で調べたら、そうでもない。古い本はさすがに絶版が多いが、少なくとも平成に入ってからの著書は 「お取り寄せ」 がややあるものの、何冊かは在庫にあるようだ。
自分なりに結論付けてみたのだが、要するに山本夏彦という人は、死んだからといって、ミーちゃんハーチャンが書店に列を成すような類の作家ではないということだ。確かにその通りで、氏の著書が急にベストセラーになったりしたら、かえって気味が悪い。
書店に平積みにならなかったことについては、氏も草葉の陰で 「善きかな」 と胸をなでおろしておられるかもしれない。
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