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2002年11月 3日

地震の想い出

東北で強い地震があったと聞き、昭和39年の新潟地震を思い出した。

あの時私は小学校 6年生だったが、強い揺れの中で、本気で 「思えば短い一生だった」 と思った。

結局は生き延びて今があるのだが、死ぬかと思った地震の真っ最中より、揺れが収まってからの 1ヶ月の方がずっと大変だったのを憶えている。


12歳の育ち盛りだったので、学校で持たされていた月ごとの体重測定の折れ線グラフは急角度で 「右肩上がり」 である。しかし、地震のあった 6月から 7月にかけての 1ヶ月間だけ、折れ線はわずかに下降していた。

電気は意外に早く復旧したものの、水道が復旧するまでには 1ヶ月近くかかり、来る日も来る日も、自衛隊の給水車と歩いて10分ほどにある井戸の世話になった。

毎日バケツに水を汲んで自宅まで何往復もする労働をしながら、食事は手のかからないものしかとれなかったのだから、体重は増えようがなかった。しかし、減少するまでに至ったのは、やはり精神的ストレスのせいだと思う。

何度も繰り返す余震と、その度に飛び交う無責任な流言飛語で、子供心に、かなり疲れた。人間はやはり 「食い物より心」 である。

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