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2002年11月26日

中国の経済成長と自然破壊

いつもは春先に見られる黄砂の飛来が、今年は秋にもあったそうだ。

中国では、国土の砂漠化が進んでいるらしい。年率 7%の経済成長を 10年間継続させるということだが、それではますます自然破壊も進むだろう。

ちょっと前まで、中国の農作物は広大な畑で作られており、農薬や化学肥料もあまり必要としないので、安全性は高いと言われていた。私は 「どうだか、怪しいものだ」 と思っていたのだが、果たせるかな、最近では中国野菜の高濃度の残留農薬が指摘されている。

経済成長が最優先事項になると、必然的に、自然環境への配慮はおろそかになる。しかし、経済活動も自然環境の上で成立しているのだから、あまり無理をすると、自己矛盾を引き起こす。自然環境が経済成長を支えきれなくなる惧れも十分にある。

多くのエコノミストが 「21世紀は中国の時代」 として、中国への積極的な投資を行わないものは時代に乗り遅れると言っている。果たして本当にそうだろうか。

バブル経済の只中、エコノミストたちは株や土地で資産活用をしないものは愚の骨頂だと言った。しかし、終わってみればバブル崩壊で大怪我を負わずに済んだのは、株や土地に余計な投資をせずに、地道に本業に専念した企業だった。

私は、エコノミストと称される人が口を揃えて言うことは、まずは疑ってかかることにしている。

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