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2002年11月16日

不況はリハビリ?

バブルの頃は11月中旬には 「ジングルベル」 が街に鳴り響いていたが、さすがにそんな悪趣味は姿を消した。

それを思えば、不況だってそんなに悪いことばかりでもない。

ご成婚前の皇太子殿下が花嫁候補のイメージを聞かれ、「ティファニーで何万ドルも買い物をするような人では困ります」 と答えられたのが印象に残っている。当時は、実際にティファニーで大盤振舞いをする困り者の日本人がいくらでもいたのだ。

人間の心の 「まっとうさ」 でいえば、今の方がずっとましだ。バブルの頃は、日本中が心のビョーキだった。そのビョーキのリハビリのためと思えば、多少の不況も笑ってやり過ごせる。

今日、我が家の娘が、「日本の国はなぜそんなに借金ができるのか」 と聞いてきた。「借金とはいえ、『国債』 なんて言い換えて、借金の証文を売り買いして商売にしてしまうから、 借金の感覚もなくなり、際限がないのだ」 と答えておいた。その借金の証文がただの紙切れになる日だって、ないとは言えないのに。

このリハビリは、いつまで続くのだろうか。

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