複雑系
21世紀の学問といわれる「複雑系」というやつに興味をもっている。
数学、物理学、化学、天文学、経済学等々が一緒になって「世の中、なかなか一筋縄ではいかない」というのが「複雑系」である。
英語で言えば "Compexity" あるいは "Complex System" である。同じ「複雑な」という意味の単語に "complicated" というのがあるが、これは「込み入ってはいるが、解きほぐせばほぐせる複雑さ」である。一方、"complex" というのは、ありとあらゆるファクターがゴチャゴチャと関わりあっていて、解きほぐそうにもほぐせないのだそうだ。カオスである。
これまでの西欧的科学は、複雑な諸要素を単純なモデルに分解して理解しようとしてきた。こうした合理的なアプローチはもはや限界で、カオス的な世界をカオスとして扱うのが「複雑系」のスタンスとすると、世界の不合理がわかってくる。
要するに、世界は不合理であり、合理的であることの方が奇蹟のようなものだ。そう考えれば腹も立たない。中国で蝶蝶が翅をはためかせると、米国では嵐になるというメタファーも、あながち極端なでたらめではないのである。
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