政治の世界はラッシュアワーの電車以下
世の中の問題は、傍からだとよく見える。「こうすれば、簡単に解決できるのに」と思えるが、渦中の当事者たちにはそれがわからない。
だから、世の中は一足飛びには良くならない。改革には時間がかかる。
ラッシュ時の電車の中を思い浮かべるといい。どっと乗り込んできたばかりの乗客たちの多くは、かなり無理な体勢である。そのままの姿勢が続いたら、相当しんどいだろう。
しかし、電車の揺れに身を任せているうちに、押し合いへし合いの阿鼻叫喚も自然にバラけてくる。お互いに、ほんの少しずつ譲り合っているうちに、誰がリードしたわけでもないのに、落ち着くべきところに落ち着くのである。
もし満員電車の中で、誰かが上から眺めて「はい、そこの黒いコートの人、半歩右に! そのとなりの人、右に向きを変えて!」などと「指導力」を発揮しても、誰も言うことをきかないだろう。
よしや全員が指示に従ったとしても、結果がうまく行くとも思えない。 現実の社会もそんなものだと思えばいい。
誰がどうこうしたわけでもないのに、自然に落ち着くところに落ち着くのでなければ、世の中というのはまともには動かないもののようだ。
最近の民主党を見ていると、どっと乗り込んできたばかりの乗客同士の、押し合いへし合いにしか見えない。実際には乗り合わせてから相当の時間が経っているのに、まだ押し合いへし合いしている。
自然の譲り合いをしないで、肩肘張って突っ張るからである。政治家は、ラッシュアワーの乗客以下と言われても、反論できない
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