認識はネットワークシステム
複雑系経済学によると、人間の認知活動は、自分を含めた 「社会的マトリクス」 の中で起きているという。
これを 「分散認知」 といい、人の記憶もいろいろな言葉、記号などにバラけた形となっているもののようだ。
例えば、私は赤穂浪士の討ち入りの日付を、普段は知らない。知らないがいつでも思い出せる。
三波春雄の声色をすれば、「時は元禄十五年十二月十四日 …… 」 とスラスラと出てきて、「あぁ、そういえば12月14日だった」 と認識することができる。
歴史の年号を憶える語呂合わせなども、この類で、「ウグイス鳴くよ、平安京」 「いい国造る鎌倉幕府」 なぞは、国民的シンボルである。
初めて見るドアでも、引くのか押すのか、一目でわかる。押し板がついていれば押し、引くための取っ手が付いていれば引けばいい。これも 「社会的マトリクス」 の一つだ。
こうして考えるだけで、人間は孤立して存在しているのではないとわかる。私は 「パソコンは脳みその大腸菌」 と書いたが、人間存在そのものが 「ネットワーク・システム」 だったのだ。
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