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2002年12月28日

認識はネットワークシステム

複雑系経済学によると、人間の認知活動は、自分を含めた「社会的マトリクス」の中で起きているという。

これを「分散認知」といい、人の記憶もいろいろな言葉、記号などにバラけた形となっているもののようだ。

例えば、私は赤穂浪士の討ち入りの日付を、普段は知らない。知らないがいつでも思い出せる。

三波春雄の声色をすれば、「時は元禄十五年十二月十四日 …… 」とスラスラと出てきて、「あぁ、そういば 12月 14日だった」と認識することができる。

歴史の年号を憶える語呂合わせなどもこの類で、「ウグイス鳴くよ、平安京」「いい国造る鎌倉幕府」なぞは、国民的シンボルである。

初めて見るドアでも、引くのか押すのか、一目でわかる。押し板がついていれば押し、引くための取っ手が付いていれば引けばいい。これも「社会的マトリクス」の一つだ。

こうして考えるだけで、人間は孤立して存在しているのではないとわかる。私は「パソコンは脳みその大腸菌」と書いたが、人間存在そのものが「ネットワーク・システム」だったのだ。

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