旧暦、恐るべし!
以前、この欄でも紹介した小林弦彦氏が、昨年12月に 『旧暦はくらしの羅針盤』 という本を出版されたのを、今日知った。
某大型書店に行ったら、 「占い」 本コーナーに平積みされていた。
「決して 『占い』 の本というわけではないのだが …… 」 と思いながら手に取ると、なかなか面白い。「太陰太陽暦」 である旧暦は、実際の季節の変化に合わせるために、19年に 7回の 「閏月」 を入れるのだが、それが太陽暦では説明のつかない季節感の変動を解明するのに非常に役に立つという指摘は、非常に示唆的だ。
ちなみに、氏は一昨年11月の段階で、この冬を 「久し振りに年内 (平成14年) に寒さを実感できそう」 と予測しておられたが、果たしてその通りになった。
こうして 1年前の予測できちんと当てておられるのに、気象庁の長期予報は、3ヶ月前の段階で 「60%の確率で暖冬」 などと言ってスカしてしまった。少なくとも、中長期的な予測ではどちらに分があるか、結果が明白に物語っている。
ちなみに、今年は順調な季節感となるそうで、春が実感されるのは、3月3日頃からとの予測である。昨年より10日以上早く春が来るわけだ。今が寒いだけに、楽しみなことである。
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