「悪霊払い」 のギミック
「悪霊払い」 で数千万円の詐欺というニュースは、都市民俗学そのものだ。
被害者が軒並み女性で、詐欺の手口はいかにも「もっともらしい」ギミックに満ちている。絵に描いたようなモデルケースである。
街でカモを狙うメンバーは、テニスルックを着たり、バイオリンを手に持つなどして、一般の通行人を装ったという。
こんな格好の女の子から「あなたの背中に霊が憑いている」なんて言われたら、それこそマンガである。普通なら「ほっといてくれ」と思うところだが、世の中にはついクラクラッときて、付いて行ってしまう一定の層が存在するのである。そして、それは主に女性なのである。
これらの「引っ掛け要員」は、「自分も祈祷所に行って霊がとれた」などと言っていたという。「不幸体験の共有」というギミックは、非常に効果的なもののようだ。
さらにおかしいのは、4人の自称「霊能者」が全員「伊集院」を名乗っていたというのである。まぁ、「山田」とか「田中」よりはもっともらしく、「綾小路」あたりよりは敷居が低いということなのだろう。
最後の駄目押しは、この詐欺事件の舞台が「鎌倉」ということである。「それらしさ」の局地といえる同じ神奈川県でも、藤沢や新子安ではダメなのである。
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