« 完璧な雪だるま | トップページ | 差別の助長とは? »

2003年1月24日

「記憶力」 と 「理解力」

遺伝子配列の個人差が記憶力に影響することを、「産総研」 などの日米研究チームが解明したという。

記憶力はいいに越したことはないが、「記憶力の良さ」 と 「頭の良さ」 とは、直接イコールではない。

それは、算盤上手が必ずしも数学の成績がいいわけではないのと同じようなものだ。

どうでもいいことを細々と憶えているくせに、簡単な理屈を理解できない人もいる。その反対に、高等数学を理解していても、電話番号を覚えられない人もいる。

私は人の名前と顔を一致させて覚えるのが苦手だ。その代わり、その人がどんなことを言っていたかというのは、案外よく憶えている。顔と名前を一致させるというのは、どちらかというと機械的な記憶だが、その人の主張を心に留めるというのは、記憶力というよりは理解力といった方がいいかもしれない。記憶力と理解力は違うのである。

遺伝子の個人差はスニップ (SNP) と呼ばれ、DNAの塩基数100個に1個の割合で存在するのだそうだ。 私のスニップは、記憶力にはプラスになっていないようなのだが、せいぜい物忘れをしないようにしよう。

|

« 完璧な雪だるま | トップページ | 差別の助長とは? »

哲学・精神世界」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 完璧な雪だるま | トップページ | 差別の助長とは? »