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2003年1月 4日

衣食足りて礼節を知る

コンビニや牛丼屋、パチンコの景品交換所に強盗が入ったというニュースが毎日のようにある。聞けばせいぜい数万から数十万円の被害というのが圧倒的に多い。

不況ゆえの犯罪としか思えない。

私は決して金が全てとは思っていないが、「衣食足りて礼節を知る」 というのは否定しようのない事実である。

初めてニューヨークに行ったのは、80年代初頭。米国経済が不調の真っ最中で、街も本当に物騒だった。 それが、昨年シカゴに行ったときは、本当に安全な街になっていた。10年以上好況を続けた国という気がした。

一方、今や日本の方が物騒である。経済的に弱くなると、モラルまで落ちる。

私の専門の繊維・ファッション業界を見ると、その時点で最も経済が好調な国のデザイナーが、世界で最も注目される。イッセイ・ミヤケやコム・デ・ギャルソンが世界に進出して、黒づくめの 「ジャパン・ファッション」 が注目されたのは、日本経済が世界をリードした80年代のことだった。

最近はニューヨークのデザイナーが注目だ。まだ比較的、経済がいいから。アジアでは、韓国が比較的頑張っている。

経済がいいと、多くのことが底上げされる。逆に、経済が悪いと大抵のことが低レベルになる。単純な話だ。残念だが、経験知からして、認めざるを得ない。

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