ロシアのクリスマス
ロシアでは、サンタクロースはクリスマスにではなく、正月に来るというのを聞いたことがある。
それはロシアの 「旧暦」 ともいうべき 「ユリウス暦」 では、1月 7日がクリスマスにあたるからだと、今日知った。
本当に、いくつになっても知らないことというのはいくらでもあるものだ。
現在、世界の主流として使われているのは、「グレゴリウス暦」 で、1582年に、ローマ教皇のグレゴリウス13世が定めたものだそうだ。それまで使っていた 「ユリウス暦」 の、実際の太陽の運行とのズレが大きくなってしまったため、その修正のために制定したということである。
ところが、その約500年も前に、ローマ教会は東方教会を破門していたので、ロシア正教、ギリシャ正教などの国は、今でも教会暦として 「ユリウス暦」 を使っている。「俺たちを破門しやがった連中の作った暦なんか、ケッタクソ悪くて、使えるか」 というところだろうか。
それで、宗教行事であるクリスマスが、ロシアでは元日より後になってしまっているのだ。決して、妙な土着行事ではない。
これも、昨日購入した 『旧暦はくらしの羅針盤』 を読んで知ったことである。暦というのは、本当におもしろい。
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